2006年06月25日

フィリピンのコーヒー事情〜その4

“幻”というと、
入手が難しい限定モノなど
希少性があるものを定義しますが、
“幻”だからといって、
必ずしも高品質かどうかはわかりません。

やみくもに、“幻”だからという理由で確保するのではなく、
どうして“幻”なのかexclamation&question
を良く吟味する必要性があるでしょう。

そういう意味では、
現在の沖縄コーヒーも“幻のコーヒー”なのです。

半数以上は、
「さしたる“こだわり”もなく、ただ栽培しているだけ」
なのが現状なのです。

そう考えると、
フィリピンの“幻のコーヒー”だって、
本当に凄いのかどうかは分かりませんが、
ご紹介だけしておきましょう。

 パームシベット.jpg
東南アジアに分布するジャコウネコ科の
「パームシベット」という夜行性の動物がいます。

野生での詳しい生態は未だによく分かっていないようですが、
雑食性で、小動物や昆虫を捕らえるほか、
果実や植物の種子なども好んで食べる“害獣”のようです。

英名の「Palm civet」は、
ヤシ(=Palm)の樹液を好んで食べることから
命名されたようです。

このパームシベットは、
コーヒーの実も好んで食べるのですが、
排泄したコーヒーの実が
“幻のコーヒー”の正体なのです。

 パームシベット2.jpg

パームシベットは、
リベリカ種、ロブスタ種、アラビカ種の種類に関係なく
食べるようですが、
消化器系で分解発酵されて、
豆の姿のまま排泄されるのだそうです。

コーヒー栽培農家は、
コーヒー収穫時期に、
赤い実だけでなく、
地面に落ちたパームシベットの糞も集めているようです。

パームシベットの名前にちなんで、
「civet coffee(シベット・コーヒー)」
と言われ、
年間500s程度しか取れない希少性が売りで、
焙煎されたコーヒーは、
1kg当たり100US$以上しているそうです。

肝心の味は、
「チョコレートのフレーバー」風らしいですが、
どうなのでしょうかexclamation&question


実は、このスタイルは、インドネシアのパクリなのです。

 ハクビシン.jpg
インドネシアで
「KOPI LUWAK(コピ・ルアック)」
と呼ばれるコーヒーがあります。

東南アジアには、
上記のパームシベットの親戚(マングースも親戚)で、
同じジャコウネコ科の「ハクビシン」という、
SARSで有名になった動物がいます。

ハクビシンは、パームシベットと同様に、
夜行性で果樹の実を食べるのですが、
ハクビシンがコーヒーの実を食べて、
排泄される過程で、
体内で特殊な酵素で自然処理されるために
特別なアロマを持つといわれて珍重されているのです。

インドネシアを中心に、
東南アジア全域でも約1,200s程度しか
生産されない希少性が売りで、
米国では1kg当たり130US$以上しているそうです。

このスタイルを、フィリピンが真似たわけです。

いっそのこと、ハクビシンやパームシベットを、
コーヒー農園で放し飼いにしたら、どうなのでしょうかexclamation&question


また、リベリカ種の“バラコ”には、
堆積脂肪除去の性質があるらしく、
「バラコ コーヒービーン スクラブ
  (Barako Coffee Bean Scrab)」

という、
ボディセラピーのスクラブも、
現地では行われているようです。

コーヒーは、
「嗜好品として飲む」
というだけでなく、
こういった考え方は参考にしなければいけませんね。


posted by COFFEE CHERRY at 12:52| 沖縄 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | フィリピンのコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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