2006年07月28日

インスタントコーヒーから考えるモラルや姿勢

インスタントコーヒーの歴史は、
1889年、アメリカのイリノイ州シカゴに在住していた
日本人化学者・加藤サトリ博士が、
緑茶の即席化(ソリュブルティー・可溶性茶)の研究途上、
コーヒー抽出液を真空乾燥する技術を発明し、
1901年ニューヨーク州バッファローで開催された
パンアメリカン博覧会で
「ソリュブル・コーヒー」(可溶性コーヒー)と名づけて
発表したのが始めとされています。
(もう1つの説がありますが、それはここでは省略します)


インスタントコーヒーは、
コーヒー抽出液から水分を除去したものですから、
水分を加えれば元に戻ります。

インスタントコーヒーの製造方法は、
下記の2種類があります。
・ フリーズドライ
  濃縮されたコーヒー液を凍結乾燥させる方法
・ スプレードライ
  高温の乾燥塔の中で、濃縮されたコーヒー液を噴霧して、
  瞬間的に水分を蒸発させる方法


日本インスタントコーヒー協会のHPでは、
「賞味期限」にふれて、
「インスタントコーヒーは乾燥しているものですから、
 賞味期限を過ぎているからといって、すぐに品質が劣化し、
 飲めなくなってしまうということはありません。
 振ってみて粉がサラサラした状態でしたら、
 お召し上がりいただいても差し支えないでしょう。
 しかし、おいしくお召し上がりいただくためには、
 賞味期限内に飲みきっていただくことをお勧めします。」
と書かれていますから、

「インスタントコーヒーは、賞味期限を過ぎても大丈夫」
ということなのですが、
4年前には、
大手新聞社の記事で世間を震撼させたことがありました。


以下は、2002年5月6日
沖縄タイムスの記事をそのままコピーしてます。

「インスタントコーヒーのネスレ日本、在庫品再利用」
インスタントコーヒーの国内最大手のネスレ日本(神戸市)が、
倉庫などに保管してあるコーヒーの在庫品を、
一度溶かして製品に再利用していることが発覚した。

同社では「法的には問題はない」としている。

業界団体の「全日本コーヒー公正取引協議会」が定め、
公正取引委員会が認可した競争規約にも
製品の再利用に関しての規定はなく、
表示も義務付けられていないが、
同協議会では「社会的に問題とされれば、規約を変え、
製品に再利用の表示を付けることも検討する」としている。

ネスレ社によると、
再利用の工程は「リワーク(製品の再生)」と呼ばれ、
工場や倉庫に保管されているインスタントコーヒーの
在庫品を一度溶かし、
生豆から作るコーヒー抽出液に混ぜて、
新たに賞味期限をつけて出荷している。

再利用は1960年代から行なわれ、
2000年までは店頭のからの回収品も使っていた。



AGFブランドの味の素ゼネラルフーヅ(株)では、
この事件の起きる直前の2000年1月には、独自判断により
「インスタントコーヒーの再生利用」をすべて中止していて、
現在は、すべての製品で
「リワーク(製品再生)」は一切していない、

としています。

ということは、
AGFでは2000年1月以前は、
「リワーク(製品再生)」をしていた、

ということになります。

AGFでは、
・ 品質に徹底的にこだわること、それがおいしさの秘訣
・ 安全で高品質な製品作り
・ お客様に信頼され、愛される会社でありたい
・ 人々の快適な暮らしや豊かな食文化を支えたい
という美しいフレーズが、
HP上で、随所にでてくるのですが、
AGFでは、
2000年にISO‐9002を取得していますから、
「たまたま難を免れた」ようにも見受けられるのです。

「リワーク(製品再生)」を消費者に知らせないのは、
消費者をあざむく行為に他なりません。

最近の「安全・安心」というフレーズが、
当たり前のように使われて氾濫していますが、
それを発信している側が、真に
「“こだわり”を持っているかexclamation&question
というと、
疑問のところが多いのと同じように思えます。

単純に
・ 「新品」と「新品同様」の違い
・ 安全であれば良い
というのではなく、
提供する側のモラルや姿勢が常に問われているのです。

立派な企業理念があるなら、
それをまず厳守してほしいものです。

インスタントコーヒーには、
「一部でチコリやトウモロコシを入れている」
というウワサも根強く残っているのです。


posted by COFFEE CHERRY at 17:56| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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