2006年10月30日

引退する新庄剛志(日本ハム外野手)は、コーヒー事業に興味があるなら、キューバより沖縄に目を向けるべき

日本シリーズは日本ハムが44年ぶりの制覇を遂げましたが、
第5戦は新庄選手の引退試合かと思うほどの注目ぶりで、
さすがに、
「記録はイチローくんに任せて、記憶はボクに任せて」
というだけありましたね。

新庄選手の引退後の進路が、
ハリウッドとか参院選出馬とか、
和田アキ子が新庄人気に便乗して、
ヂュエット曲を熱望するとか、
いろいろと取りざたされていますが、
その中に
「キューバでコーヒー農園事業をしたい」
というのがあります。

もちろん、本気かどうかは分かりません。

新庄選手は、
「1日に10杯以上はコーヒーを飲む。
 たぶん血液がコーヒー」

というくらいコーヒーが好きなようですし、
「野球が終わったらコーヒーを自分で作りたい」
「豆から自分で作るんです。
 コーヒーを飲む人って、多いじゃないですか。
 でも、豆からオリジナルでやっているところってないですよね。
 ここに行けば、豆からボクが作ったコーヒーが
 飲めるっていうのをやりたい」

と言っていますから、興味があるのは本当なのでしょう。

すでに簡単な下調べもしているようで、
「キューバでは、4億円から5億円で出来るみたいですよ」
と言っているので、私も気になっているのです。

何も、私に投資したり、共同で経営しようというのではなく、
新庄剛志自身が沖縄でコーヒー生産事業を
やったら良いと思うのです。

キューバに投資する半額で、
3万坪程度の農地も買収可能(本島北部など)ですし、
場合によっては無人島だって、買収出来るでしょうから、
追随を許さない
「日本一のコーヒー王」
になれるはずです。

新庄選手が“キューバ”に目を向けたのは、
実はすごく重要なのです。

キューバは、
米ソ冷戦時代に米国から経済封鎖されて孤立して、
餓死者が出たりしましたが、
その後、国策で至るところで有機栽培を始め、
今や食糧輸出国になりました。

200万都市でさえ、有機野菜が自給できている、
今や“有機農業大国”になっているのです。

以前から、
「沖縄はキューバを目指すべき」
というのが、私の持論ですから、
新庄選手の
「キューバでのコーヒー農園事業」
構想には、
驚かされたのです。

キューバでは、もちろんコーヒーが栽培されていますが、
年間2万トン程度の生産でしかありませんし、
日本には、年間約2千トンが輸入されているだけなので、
あまりピンとこないのかもしれませんが、
有機栽培で、質の良い豆が生産されているようです。

キューバでは
「クリスタルマウンテン」
というコーヒーが有名ですが、年間約1千トンで、
日本では本物は入手が難しいとも言われています。

キューバは、ラテン音楽の国ですから、
コーヒールンバなどのラテンリズム調の曲を口ずさみながら、
港湾労働者が重い麻袋を肩で担いで、
船に積み込んでいるような画面が想像されます。


昭和36年に西田佐知子が歌った“コーヒールンバ”は、

 「るんるん昔アラブの偉いお坊さんが
  恋を忘れた あわれな男に
  しびれるような 香りいっぱいの
  こはく色した 飲みものを教えてあげました
  やがて心うきうき とっても不思議このムード
  たちまち男は 若い娘に恋をした
  コンガ マラカス 楽しいルンバのリズム
  南の国の情熱のアロマ
  それは素敵な飲みもの コーヒー モカマタリ
  みんな陽気に飲んで踊ろう
  愛のコーヒー・ルンバ るんるん


という歌詞でしたが、
その原曲の歌詞は、

るんるん日が暮れていく頃 闇が再び姿を現す
 静けさの中 珈琲農園はその珈琲を挽く音に
 悲しい愛の歌を再び感じ始める
 それはまるで無気力な夜の中 嘆き悲しんでいるかのよう
 一つの愛の苦しみ 一つの悲しみ
 それは給仕のマヌエルが持ってくる珈琲の苦みの中にある
 珈琲を挽きながら 終わることのない夜が過ぎていくるんるん


という歌詞で、
日本でのヒット曲の歌詞とは、まるで違ってしまっていますし、
原曲自体も、新しいリズムらしく、
昔の港湾労働者がバナナやコーヒーを担いで口ずさんだ歌とは、
少し違うようですね。


キューバと沖縄のコーヒーでの比較で、沖縄が有利な点は、
・ 国産のために、くん蒸処理がされないこと
・ 有機栽培で生産可能
・ 希少性が高い
・ 零細農家ばかりで、競合が少ない
・ 沖縄の土壌は、ミネラル成分が多い

ことにありますから、
新庄選手がもし本気モードなら、
私は、キューバよりも沖縄でやるべきだと思って、
勝手に気になっているのです。


posted by COFFEE CHERRY at 11:21| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 沖縄のコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月25日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜@

水田で稲を作り始めた弥生時代の銅鐸や土器には、
クモやカマキリ、トカゲ(イモリ)、カエルなどが
描かれているものがあるそうです。

銅鐸に描かれた、農耕文化を象徴するような小動物の題材は、
豊かな収穫による安定した生活を祈って
描かれたのかもしれませんね。

農耕をはじめた人々にとって、
「クモは作物を荒らす虫を押さえてくれる存在」
という認識が古くからあったようで、
・ 朝クモは縁起が良いので殺してはいけない
・ 朝クモが出ると客が来る
・ 朝クモは親の仇でも殺すな
・ 朝クモが巣を造るとその日は晴れ
・ クモが巣をつくると雨が降る
・ クモが大きい網を張れば天気続く

などの言い伝え(迷信?)が、今日でも数多く残っています。

ということは、
古くから
「農業にとっての益虫・害虫」
という研究が行われていたにも関わらず、
その貴重な伝統(=研究データ)が、
残念ながら分断されていて、
今日まで代々受け継がれていないだけなんですね。

「益虫・害虫」という概念は、
人間社会から一方的に見た判断で、
虫社会からすると、ガラリと変わるのかもしれませんが、
「益虫(えきちゅう)」
というのは、
“衣食住”で人間の生活に役に立つ、
昆虫など小動物のことを指していう言葉ですが、
このブログでは、
「コーヒー栽培上の益虫」
という意味ですから、
以降、害虫の“天敵”のことで統一させて戴きます。

「害虫(がいちゅう)」
は、
人間や家畜・ペット・農産物などにとって
有害な作用をもたらす昆虫など小動物のことを指していて、
人間の生活等に有害な動物は「害獣、害鳥」と指しています。

このブログでは、コーヒー栽培上に悪影響を及ぼす、
昆虫など小動物のことを「害虫」と統一させて使います。

「益虫」は「害虫」だけを食べるのではありませんから、
害虫以外にも「タダの虫」が必要になってきます。

話は違うのですが、
沖縄ではハブの天敵とするために導入したマングースが、
今や異常繁殖して、
希少種ヤンバルクイナを絶滅に追いやろうとしています。

マングースは、ハブしか食べないなら良かったのですが、
動きの鈍いヤンバルクイナの方が、
捕らえやすくて美味しいのですから、
命を懸けてハブと闘うなんて、
マングースからしてもナンセンスなわけで、
それを考えると「益虫」と「害虫」のほかにも
「タダの虫」の存在がないと、
益虫は害虫がいないときに、
餓死してしまうことになるわけです。

昔から“天敵”と言われるくらいですから、
「タダの虫」はデザートで、
「害虫」がメインディッシュだと信じたいですね。

 益虫(カエル)1.jpg
カエルは「益虫」で、多くの生きた害虫を食べてもらえますし、
オタマジャクシだって、蚊のボウフラを食べてくれています。
 益虫(カエル)2.jpg

 益虫(カエル)3.jpg


カマキリは、幼虫も成虫も、
害虫を食べるときは“益虫”なのですが、
大事な“益虫”を食べてしまうときは
“害虫”にランクが落ちます。
 益虫(カマキリ)1.jpg
要するにカマキリは、
何でもたべてしまうということなんですね。
 益虫(カマキリ)2.jpg

コーヒー園には、いろいろな虫がいるのですが、
もう少し、その実態にも目を向けて
不定期のシリーズにしてみようと思います。

posted by COFFEE CHERRY at 15:12| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

コーヒーの最高の贅沢

「至福のコーヒータイム」
というと、
「お気に入りのコーヒー焙煎豆を挽いて、
自身で抽出して味わうこと」

が、
必要条件の1つなのかもしれませんが、
「自分で焙煎する」
と、追加すると、グッと満足度が高まりそうですね。

さらに、
「自分でコーヒーを栽培し、収穫する」
ところまでこだわると、
“コーヒーの最高の贅沢”
を満喫することになりますが、
沖縄では、露地でも栽培できるわけですから、
焙煎する技術さえあれば、何も特別なことではなくて、
果樹農家がリンゴやミカンを栽培して、
農家が自身の農作物を食べるのと同じことなんですよね。

そういう意味では、
自分のわがままなこだわり・主義・主張を
栽培環境に反映させることが出来ますから、
「コーヒーの“究極の”贅沢」
なのかもしれません。

posted by COFFEE CHERRY at 15:49| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーオーナーの募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜G

お湯さえ沸かせば、コーヒー豆を挽かなくても、
気軽に飲めるインスタントコーヒーはとても便利なのですが、
偽装されやすいコーヒー製品でもあるのです。

インスタントコーヒーは、
焙煎挽き豆を100〜108℃の熱水で抽出して、
噴霧乾燥か凍結乾燥で作られています。

抽出や乾燥によって失われる揮発性の芳香物質は、
回収してコーヒー油中に溶かして、製品粉末に添加しています。

「国際コーヒー協定」では、
「インスタントコーヒーのコーヒー豆相当量を得る為には、
 インスタントコーヒーの正味重量を2.6倍するもの」
という定義がありますから、
コーヒー豆1kgからは、
約385gのインスタントコーヒーを作るように、
加盟国に指導していることになります。

また、日本だけでなくどの国でも、
コーヒー以外の成分を含まないことになっているのですが、
米国だけはビタミンCを添加して良いことになっています。


インスタントコーヒーは焙煎挽き豆から、
「抽出」と「乾燥」という2つの操作を受けるために、
真正の評価が、より困難になるのですが、
インスタントコーヒーに関しては、
・ 高級品では、産地が表示されることが多いのですが、
  それが本当なのかどうかexclamation&question
・ コーヒー以外の代替物で増量されていないのかexclamation&question

という疑惑もあるのです。

実際に、
・ チコリ成分
・ 穀物
・ デキストリン
・ コーヒーのハスクと内皮
・ カラメル化した糖類

などが、
インスタントコーヒーから検出されたことがあるのです。

そう思っているためか、どうもインスタントコーヒーは、
「コーヒーっぽい」
だけで、
私には、美味しいとは思えないのです。


2002年5月初旬に全国紙に、
インスタントコーヒーの国内最大手のネスレ日本が、
賞味期限の迫った在庫品を一度溶かして、
製品に再利用していることが発覚しました。

当時はネスレだけではなく、
記事にはなりませんでしたが、味の素も同様に
在庫品を再利用していたようで、
インスタントコーヒーの製造会社からしたら、
「消費者を欺く」
という判断ではなかったようです。

2002年5月6日沖縄タイムス19面記載
インスタントコーヒーの国内最大手のネスレ日本(神戸市)が、
倉庫などに保管してあるコーヒーの在庫品を、
一度溶かして製品に再利用していることが発覚した。

 同社では「法的には問題はない」としている。

業界団体の「全日本コーヒー公正取引協議会」が定め、
公正取引委員会が認可した競争規約にも
製品の再利用に関しての規定はなく、
表示も義務付けられていないが、
同協議会では「社会的に問題とされれば、規約を変え、
製品に再利用の表示を付けることも検討する」としている。

ネスレ社によると、
再利用の工程は「リワーク(製品の再生)」と呼ばれ、
工場や倉庫に保管されているインスタントコーヒーの
在庫品を一度溶かし、生豆から作るコーヒー抽出液に混ぜて、
新たに賞味期限をつけて出荷している。

再利用は1960年代から行なわれ、
2000年までは店頭のからの回収品も使っていた。
         

posted by COFFEE CHERRY at 20:18| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

コーヒーの木のオーナー募集の補足(Q&A)

コーヒーの木のオーナー制について、
多数お問合せを頂き、ありがとうございます。

ブログでの説明が分かりにくいために、
下記のようなご質問が多いので、
よくある質問と、そのご説明をさせて戴くことにしました。


1.受付期間
  ・ 申込み、受付は年中行っています
  ・ もしも、中断などがある場合は、
    事前にブログでお伝えしますので、
    それがない間は、申込み受付は、いつでも承ります
  ・ 現在は、テスト圃場に関しては、
    見学可能にしていますが、
    まだ“公開”には至ってはいません

2.申し込み順の木の選定
  ・ 申込みとは、お振込され、
    入金を確認した時点のことをいいます
  ・ 申込み順で、大きな苗木から
    選ばせて戴くことにしています
  ・ 大きな苗木は現在は移転前なので在庫がありますが、
    移転後の申込み時期によっては、大きな苗木がなく、
    小さな苗木からスタートすることになることがあります
  ・ 苗木の大きさは、メールでお問合せ下さい
  ・ お申込み数量が多くても、割引はありません
  ・ 万一、オーナー様の木が、
    台風や病害虫の被害、立ち枯れ、成育不良などがあれば、
    同年代の木に何度でも変更させて戴きます

3.移植時期
  ・ 現在は移転前なので、
    移植は来春3月下旬〜4月下旬と決めています
  ・ 移植時期の“指定”は受け付けません
  ・ 移転後は、すでに定植した木でのオーナー募集に
    なるかもしれませんが、まだ未確定で、
    確定後にブログでお知らせ致します

4.オーナーの木の生育状況のご連絡
  ・ バナナのオーナー制では、
    個別に画像と生育状況のご説明を
    メール送信したのですが、
    今後はブログ内で、ID・パスワードなどで、
    中に入る方式にして、
    個々のオーナー様の木の生育の様子が、
    画像で分かるような方向で考えています

5.「追加費用が一切ない」という意味
  ・ オーナー金額が1本3万円(税込み)で、
    年間管理費など「一切追加費用がない」のですが、
    「送料は着払い」というのが矛盾している、
    というご意見を頂くことがあります
  ・ 沖縄から本土への発送は、
    現在郵便局のゆうパックを利用していますが、
    鹿児島県と北海道では送料が違いますし、
    コーヒーの収量がやや隔年的に変動したり
    することもありますし、重量もまちまちですし、
    年間に複数回発送しなければならないこともあります
  ・ こう不確定要素が多すぎると、
    「送料すべて込み」という表現は不可能なので、
    郵便局の収入になる「送料」は
    「追加費用」とはまったく別のものだと
    考えていますので、
    その点はなにとぞご了承下さい

6.その他
  ・ 私の目指しているのは、ブログの表題の通り、
    栽培管理に細心の注意を払って最高のコーヒーを
    作り上げたいことなのですが、
    同時に輸入品とは混ぜてほしくないのです
    あくまで、沖縄産ピュア100%を
    ご理解頂ける方にオーナーになって頂きたいのです
  ・ 「まずサンプル、試供品を」には応じていません
    今年の初夏に、すでに今年度の生豆の在庫が
    なくなったこともありますし、
    現在の栽培面積では、サンプルの量を
    折り込んで栽培していないのです
  ・ 特に一部業者の方は“損得”基準だけで
    考えられる方が多いようですが、
    そのような方々はご遠慮願いたいと考えています

生意気な言いようで申し訳ありませんが、
ホンモノを目指すという志を同じくしている方々と
共に精進してゆきたいと考えているのです。

その他、ご不明な点は、メールでお問合せ下さい。


すでにオーナーに申込みされた多くの方々は、
来春の移植のために、
健康で発育の良い大きな苗木選定の優先リストに載っていて、
決して忘れたわけではありませんので、ご安心下さいね。

posted by COFFEE CHERRY at 20:12| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーオーナーの募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜F

焼き鳥やウナギの焼かれている煙の香りに誘われて、
ついフラフラと店頭まで引き寄せられてしまい、
さらに炭火で焼かれる様子を見てしまうと、
つい店内に入りたくなってしまうものです。

コーヒー生豆も焙煎すると、
集客効果十分の甘く香ばしい癒しの香りが漂います。


産地や品種がパッケージに表示された
風味豊かな焙煎されたコーヒー豆にも、
一部の悪質業者によるいろいろな偽装が明らかにされています。

抽出されたコーヒーの風味は、
・ コーヒーの産地
・ 品種、鮮度
・ 焙煎の程度、時期
・ 粉砕の方法
・ 抽出の方法
で、異なりますから、
人の五感による「官能的判定」は困難ですし、
豆でも産地や品種の判断がつきにくいのに、
焙煎後粉砕されていれば、
なおのこと品種の形態的な特定や判断は不可能になります。

焙煎挽き割りコーヒーの偽装は、
安物コーヒー豆を混入させるものだけではなく、
もっと原価の低いコーヒー以外の“代替物”で
行われているようです。

コーヒー豆も農産物ですが、
基本的に植物の産物は、焙煎が可能で粉砕出来ますから、
以下のような農産物が
コーヒーに混ぜられていたことが判明しているのです。
・ チコリ
・ 大麦
・ ライ麦
・ コーン
・ コーヒーのハスク(外皮)
・ ココア殻
・ 大豆
・ カシューナッツ殻
・ イナゴ豆
・ ドングリ
・ イチジク
・ テンサイ
・ 砂糖とカラメル


これに関連して、
1976年〜1980年までの38,280例の、
ブラジル産焙煎挽割コーヒーの分析(顕微鏡観察)結果では、
・ カラメルまたは、それに大麦などを加えたもの 278例
・ コーンを加えたもの             171例
を含み、
全体での偽装は610例もあったそうですから、驚きですね。

「コーヒーとは…」
なんて、うんちくを語っていた愛好家も、
意外とこんなニセモノ混入コーヒーを
飲まされていたのかもしれません。

現在、チコリやタンポポなどは、
安物コーヒー豆より原価が高くなったようで、
独自に“コーヒー”として商品化されたり、
また、飲めるカフェもありますが、
やはり“コーヒー”とは近そうで遠いような味がします。

posted by COFFEE CHERRY at 15:22| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

沖縄コーヒーの品種は「ムンドノーボ種」の可能性が高い

沖縄コーヒーの歴史は、
  「2006年5月16日 沖縄コーヒーの歴史」
で、記述したように、
和宇慶(わうけい)朝伝先生が原点となっています。

和宇慶先生の品種は、ブラジルの品種で、
以前“ブルボン種”と聞いたような記憶があるのですが、
はっきりしません。

和宇慶先生のコーヒーの種から、
恩納村の山城武徳先生が約30年前から
コーヒー栽培を始めましたが、
収量が悪かったようで、その後、
山城先生の親戚(ブラジルで大きなコーヒー農園を経営)が
来日時に、
「ニューワールド1号、2号」
の苗をブラジルから持ち込んで、
山城先生は、全てこれに切り替えて現在に至っています。

山城先生のお話では、
「ニューワールド1号、2号」は和宇慶先生の品種に比べて、
沖縄の土壌に適合し、さらに4〜5倍の収量になったそうです。

この「ニューワールド1号、2号」は、
東村・ヒロコーヒーの足立浩志さんや
私が、山城先生から苗木を分けていただいていますので、
それぞれ同じ品種を栽培しています。

今日の記事で言う「沖縄コーヒー」とは、
“ニューワールド1号、2号”を指していますので、
石垣島の東内原さんのモカ系品種などとは、
また違いますので、誤解されないようにして下さい。

山城先生や足立さんは、
「ニューワールド1号(赤い実)、2号(黄色い実)」
と言い張るのですが、
文献で調べても、「ニューワールド」という品種が出てこないので、
私も
「沖縄品種は、ニューワールド1号・2号にしておこう」もうやだ〜(悲しい顔)
と半ばあきらめていたのですが、
先日、札幌市の佐藤様から
 「沖縄で栽培している“ニューワールド1号”は
  “ムンド・ノーボ種”のことではexclamation&question

と、ご指摘がありました。

「ムンド・ノーボ(Mundo Novo)」はポルトガル語で
「新世界」と言う意味だそうで、
約500年前に、コロンブスがドミニカ上陸時に
「ムンド・ノーボ(Mundo Novo)」と言ったのだそうです。

言われてみると、
ポルトガル語の「新世界」と、英語の「ニューワールド」は、
言い回しが違うだけですよね。

“謎”が解けたような思いがしています。

「ムンド・ノーボ種」は、ブルボン種とスマトラ種との
自然交配で生まれたアラビカ種の一種で、
1943年にサンパウロで発見され、
最初にムンドノーボ市に移植されたことで、
その地名にちなんで名付けられた改良品種で、
病害虫に強く、環境への適応性も高い、と言われ、
・ まろやかさ
・ 甘味
・ 苦味
のバランスが良い、というのが特長だそうで、
沖縄コーヒーは、さらに
・ コク
・ フルーティな風味

という味が特徴なのです。


コーヒーの二大原種である『ティピカ種』と『ブルボン種』は、
美味しさでは他の品種より優れている、といわれていますが、
寒さや病虫害に弱く、
ムンドノーボ種等の、病虫害に強く、生産性の高い改良品種が
現在のブラジル生産の主流を占めているようです。

こうなってくると、
・ 病虫害や直射日光に強い
・ 生産性が高い
・ 低温にも耐える
・ 矮性(樹高が低い)で収穫時の手間が少ない
といわれる
ブルボン種の突然変異の品種である“カツーラ種”も、
沖縄の環境に適合するかもしれないと、
欲張りになってしまいます。

札幌市の佐藤様は、
 「“ニューワールド2号”は
  “アマレーロ(イエロー・ブルボン)種”かもしれない」

とも言われていました。

コーヒーはなかなか奥が深く、
私の勉強不足が思い知らされました。

posted by COFFEE CHERRY at 17:53| 沖縄 ☔| Comment(3) | TrackBack(2) | 沖縄のコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

コーヒーの葉を食べる脅威のバッタ

“偽装”のお話は、次回にして、今日は「虫」の話題です。

コーヒーの葉が、黄色くなったり、
茶色く変色することが、時々見受けられます。

これは、土壌の栄養分の問題や、日照、植え替え、
根付き、排水などいろいろな要因が考えられますが、
このブログでは、
「コーヒーの健康が阻害されている」
ことが原因としています。

自宅のコーヒーポットに、バッタのような虫が付いていました。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ1.jpg
コーヒーの葉に、大きさは大小あるのですが、
円形にハサミで切り取ったような跡があることがたまにあります。

マイマイは若芽を食べますが、葉は食べませんし、
一部分が枯れたのでもなく、
「何に食べられているんだろうexclamation&question
と不思議に思っていましたが、
どうやら、その犯人が、このバッタのようですね。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ2.jpg
8年間、コーヒーの栽培をしていて、初めて見るバッタですが、
保護色なので、今まで近くにいたのに、
気づかなかったのかもしれませんね。

このバッタの名前や生態、天敵、嫌いな薬草などを、
また調べないといけません。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ3.jpg
ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

posted by COFFEE CHERRY at 16:03| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜E

ここで、もう一度、“お米”を見直して、
コーヒーに置き換えて考えてみることにしましょう。


お米はブレンドされて販売されている
・ 新潟産コシヒカリ100%というのは、
新潟県内の産地から収穫したものが
ブレンドされたお米のことをいいます
・ 新潟魚沼産といえば、魚沼地域で採れたお米が
ブレンドされたお米のことです
・ 魚沼産南魚沼地区とか塩沢地区産といえば、
 その地区だけのものがブレンドされたお米のことをいいます
・ ブレンドされていないお米が欲しいなら、
  お米の生産農家から直接買う以外に方法はないと思います

有名産地100%の表示でも、中身は古古米のものがある
新潟産コシヒカリ、魚沼産コシヒカリ、
秋田産あきたこまちと表示して、
認証マークを付けていながらも、
中身は全然違うものがブレンドされていたり、
古米や古古米を混ぜて販売している業者がいて(=詐欺=犯罪)、
それがスーパーやディスカウント店で普通に売られています。

仕入れるスーパーでも分からないのだろうし、
それを買う一般消費者にいたっては、
お米の比較対象なんてしたことがないのですから、
袋から、垣間見えるお米を見ても、
ニセモノと判断できるわけがないのです。

そのため消費者は、
・ 銘柄
・ 裏面の表示
・ 価格
などを見て、
「美味しいかなexclamation&question
と、期待する反面、
「大丈夫かなexclamation&question
と、疑念も持ちながら、
最後は販売店を信じて買ってしまうのです。

自宅で、お米を炊いて、
「今度のは、あまり美味しくないな」
と思うと、
次回は、他の店舗で、別の銘柄を探したりして、
いつしか、お米買いの巡業のような、
“お米買いの大移動”を多くの人がしているのです。

日本人はコメが主食のはずなのに、
コメに振り回されているのは、おかしなことだと思うのです。

販売店がニセモノと知っていて売るなら大変な問題ですが、
販売店も本物と信じているとしたら、
これもチェックの甘さを指摘されてもしょうがないですよね。

「当店では、お米のプロが、精米業者の製品が本物だと、
 吟味して仕入れしていますから、ご心配いりませんよ」

と、
これを口先だけでなく、
実践している販売店はないのでしょうかexclamation&question


主題と少しそれますが、
スーパーでは、コーヒーも売られていて、
焙煎されたコーヒー豆が、所狭しと棚に並べられています。

コーヒー豆の真偽はここでは触れません。

「いつ焙煎したのかexclamation&question
という表示がない製品が目立ちます。

代わりに「賞味期限」が書いてあるのです。

コーヒー豆は、焙煎すると酸化しますから、
出来る限り早く飲んでしまいたいもののはずですよね。

「賞味期限」いっぱいまで保存している人はいるのでしょうか。

コーヒーの製造業での生産〜出荷〜
流通〜販売店での店頭在庫〜消費者の自宅での保存期間

などを時系列的に考えると、
有に1ヶ月以上経過することが、ふつうでしょうから、
スーパーでは、メーカーに
「焙煎した日」をシールで貼り付けするように
指導してほしいものです。

ファミレスやファーストフードのコーヒーに
慣らされているお客様が購買層だから、
たまたま問題にならないのかもしれませんね。

スーパーの「売上げ至上主義」も結構ですけど、
1つ1つの商品に責任を持ってもらいたいものです。
posted by COFFEE CHERRY at 17:16| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜D

このブログは、
コーヒーのニセを暴こうとするものではありません。

むしろ、その逆で、
・ 表示と中身を一致させてほしい
・ ブレンド以外の、“混ぜもの”をしないでほしい
・ どうやって栽培したのか明らかにしてほしい
・ 農薬や除草剤を使用したなら、その安全性を説明してほしい

等という、
消費者が疑うことなく安心(=信頼)して
銘柄を買えるような環境を整備してほしい、
ということで、
何ら難しいことを言っているのではなく、
当たり前のことを言っているだけなのです。

偽装は“犯罪”なのですから。


一般に食品の産地地を識別する検査方法は、
以下の3種類に分類されるのだそうです。

1.官能検査
・ 外見や食味、香りなど人の五感で原産地を推定する検査方法
・ 熟練を要するわりに、客観性に欠け、見落としやミスも多い
・ 疑わしい物が見つかった場合は、書類検査で確認が必要

2.書類検査
・ 業者が保管している伝票などの書類を調べることで、
  商品や原材料などの入手先を確認し、
  産地を判断する検査方法
・ 証拠となる書類が残っていれば良いのですが、
  そもそも業者の協力は得られるかどうか疑問ですし、
  書類も真正かどうかまで疑うと、この検査の効果は疑問です

3.理化学検査
・ 食品に含まれる成分の含有量やDNAなどを
  分析機器を使用して分析することで産地を判別する方法
・ 客観的な結果が期待できるのですが、
  実用的な手法としてはまだ確立されておらず、研究段階
 @ DNAによる判別
   品種の特定は可能ですが、産地の特定は出来ないようです
 A 含有成分による判別
 B 有機成分による判別
 C 無機質と微量元素組成による判別
 D 安定同位対比の多変数解析による判別
 E 原子発光スペクトル分析による判別
など、
何をどうするのか理解できないような
難しそうな判別方法が研究されているようです。

独立行政法人・農業環境技術研究所と
東京工業大学のグループが、
「無機質と微量元素組成による判別法」
で、
ネギの産地判別研究をして、良い結果が出ているようです。


コーヒー生豆の原産地特定判別では、
上記のC以下が有効らしく、
それでもまだまだ研究段階のようです。

“偽装”がなく、全て真正な流通が行われてさえいれば、
何もこんな難しい研究はしないでも
良さそうなものだと思うのですが…

posted by COFFEE CHERRY at 17:10| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜C

コーヒーは、品種や産地の栽培環境によって、
風味や香りに違いが出てきますが、
それらに品質や味、人気なども加味されて
価格差が大きく開いています。

世界の3割の国がコーヒーを生産し、
またコーヒー生産国内での栽培地域も、
よく見えない部分であって、
自他ともに認める“専門家”といえども、
コーヒー生豆を見ただけで、
産地や地域を特定できる人はいないはずです。

日本酒や焼酎、ワインなどには
“利き酒”のようなものがあります。

ワインは、品種、産地、アペラシオン
そして生産年を当てるテイスティング選手権があり、
日本酒や焼酎は、色・香り・味の3点で、
銘柄を当てる形式の利き酒選手権があります。

日本酒の全国きき酒選手権では、
地域予選が5種類か6種類で行われ、
5種類が全て一致する確率は120分の1、
6種類になりと、その確率は720分の1だそうですが、
それでも時には全問正解者が
10人以上出ることもあるそうです。

全国大会では11種類で行われるそうですから、
そこで全て一致する確率は、実に4千万分の一以下だそうで、
年末ジャンボで1等の確率
(1千万分の1、1枚だけ買ったときの確率)や
ロト6の本数字6個が一致する確立
(609万6,454分の1)、
旅客航空機が墜落する確率(100万分の1)、
toto1等賞の確率(159万4,323分の1)
等と比較しても、
相当な難易度となっています。

コーヒー生豆で、
このような“目利き”選手権があったら、
はたして誰でもズバズバと言い当てられるものなのでしょうかexclamation&question

海外のコーヒー農園から、直接購入契約をしているならともかく、
間にいくつもの流通を経たコーヒー生豆は、
「生産国や産地、農園などを頭から信用させられ、
疑いを持たないところからスタートする」

というのは、どうもおかしいし、
そういう疑いを持たないような
真正の取り扱いが行われるシステムづくりを
してほしいと思うのです。
posted by COFFEE CHERRY at 09:16| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

コメ銘柄偽装を見て、コーヒーを想う〜B

コーヒーの世界的な需要と供給のバランスを図ることにより、
消費者(消費国)にとっては公正で、
生産者(生産国)にとって採算のとれる水準に
コーヒー価格を安定させることを目的とした国際商品協定として、
1962年に第1次国際コーヒー協定(ICA)が成立し、
以降1968年、1976年、1983年と
第4次協定まで更改継続されましたが、
このICA(国際コーヒー協定)が発効するのに伴ない、
協定の運営を管理するための機構として、
1963年に政府間の組織体である
国際コーヒー機構(ICO)が設立されました。

いわば、コーヒーの国連のような団体で、
本部はロンドンにあり、
現在の加盟国は、輸出国45(世界の産出国の約65%)、
輸入国18とEC(ヨーロッパ連合)で、米国は未加盟です。
なにやら京都議定書のようですね。

国際コーヒー機構(ICO)と協定設立の目的は、
「コーヒーの市場の価格及び需要の安定を図ること」
にあります。

また、1997年には、
国連グルメコーヒー開発プロジェクト(ITC)が設立されました。

これは、国連貿易開発会議(UNCTAD)と
世界貿易機関(WTO)により設立された国連組織のひとつで、
基金とICO(国際コーヒー機構)の協力のもとに、
世界のコーヒー生産国が高品質なコーヒーを生産するために、
土地にあった在来種を栽培し、よりよい生産方法を開発し、
生産国経済の自立促進を促すことが目的とされています。


でも、これらのコーヒーの世界的な組織は、どれも
コーヒーの生産や価格面のことばかりで、
コーヒー生豆について、
「品質と真正の公的な国際基準」
のようなものはないのです。

公的な国際取引を、より信頼がおけるものにするには、
産出国とコーヒーの種を明記することが重要です。

1983年の国際コーヒー協定(ICA)合意事項には、
「すべてのIOC加盟メンバーの輸出には産地の明記を要する」
と規定しています。

実際に
産地の詐称や古い生豆の輸出で、
問題が起きたこともありました。

「輸出期限を過ぎてしまったコーヒー生豆を、
 IOC未加盟国に移して、期限を延ばした虚偽表示で販売した」

ことが発覚したこともあったのです。


次回へ続く。

posted by COFFEE CHERRY at 09:18| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーは昔からニセモノが多い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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