2006年11月14日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜E

フジサンケイ女性起業支援プロジェクトの事業計画書を
今週中に完成させないといけませんので、
今週の記述は不定期になりそうです。

コーヒー栽培には直接影響しませんが、
“害虫”の「蚊」は、沖縄の今の季節でも、
暖かい日には出てきます。

蚊によって媒介される伝染病としては、
・ マラリア
・ フィラリア
・ デング熱
・ コロモジラミによる発疹チフス
・ ケオプスネズミノミによるペスト
・ 日本脳炎

がありますが、
現在の日本では、昆虫が媒介する伝染病は日本脳炎だけで、
昭和になってから、日本脳炎の媒介者が
コガタアカイエカであることが解明され、
・ ワクチン免疫の普及
・ 蚊と豚のウイルス循環に影響した養豚の庭先副業から
大規模専業経営化
・ 水田面積の減少、水管理方式の変化、
農薬の変化などによる媒介蚊コガタアカイエカの全国的な激減

などによって、
1970年ごろから日本脳炎は激減しています。

なぜ、日本脳炎の話をしたかというと、
正月の羽根つきが、どうやら
「日本脳炎の退散を祈願するため」
のイベントだったようなのです。

夏に発生する疫病と蚊を結びつけ、
トンボがよく蚊を食べることで、
「蚊による悪疫が流行らないように」
との願いから、
トンボをかたどった羽根を羽子板で天空へ飛ばし、
健康に過ごせることをお正月に祈った、
というのが起源のようです。

「世諺問答(せげんもんどう)」
という、
日本に古くから行なわれている四季折々の
ならわしや風習の起源や意味などを、
老人に質問して、答えてもらうという
問答形式で記した解説書で、
1544年(天文13年)に書かれた書物があるのですが、
この中で、羽根つきについては、
「ムクロジの実に長い竹ひごを刺し、
 鳥の羽根をつけ、板で突きあげた」

とあり、
その羽根の飛ぶさまが、虫を食べるトンボに似ているので、
子供が蚊に刺されないおまじないとして始められた、
という意味で書かれています。

14世紀ころの中国では、
硬貨をつけ錘とした羽根を蹴る遊びがあり、
室町時代にこれが日本へ伝来し、
羽根つきのルーツとされています。

室町時代には、宮中のことを記録した「看聞御日記」に
羽根つきの記録があり、
「公卿や女官が羽根つきをし、負けた組が酒を振舞った」
と書かれています。

戦国時代から羽根つきに厄払いの想いがあり、
江戸時代は年末に邪気よけとして羽子板を贈ったとのことです。


昆虫と伝染病の関係は、運搬と媒介があります。
・ 運搬
  昆虫の体に病原菌が付着したり、
  糞に混じってでてくるもので、昆虫は単なる運び屋
  ハエやゴキブリが関わる消化器系伝染病の細菌や
  小児麻痺ウイルスの運搬

・ 媒介
  昆虫の体内で病原菌が増殖して感染が起こるもの
  コガタアカイエカは日本脳炎の媒介者で、
  その吸血でウイルスを感染させる


“害虫”というレッテルは、
あくまで人間から見た考え方なのです。

posted by COFFEE CHERRY at 11:40| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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