昨年“島バナナ”で掲載して戴いたのですが、
今回は“国産コーヒー特集”で出させて戴きました。
「日本でコーヒーを栽培している」
というと、
コーヒー=熱帯とイメージされている方からすると、
奇異に思われると思いますが、
熱帯果樹のコーヒーは、
赤道を中心として、
南北の回帰線の内側であれば露地栽培が可能で、
日本では沖縄や小笠原が、
その“コーヒーベルト”に入っているわけです。
このブログのカテゴリにあるように、
本土でもハウスによる温度管理で、
コーヒー栽培をしている方がいるのです。
バナナを輸入するときには、
植物防疫法で、
「害虫の国内侵入を阻止するため」
に、
青酸ガスで24〜48時間も“くん蒸処理”することは
多くの人が知るところですが、
コーヒー生豆の輸入でも、“くん蒸処理”が行われています。
バナナの“くん蒸処理”では、
バナナの果実の中に虫が入り込まないので、
バナナの表面に付いている虫を殺すために、
青酸ガスを使用するのに対して、
豆類では、豆の中に入り込む虫を殺すために、
発ガン性が噂される臭化メチルを使用しています。
国内でコーヒーを有機栽培すれば、
“くん蒸処理”もなく、安全なコーヒーであり、
後は、味の問題になるわけです。
今まで、おそらくコーヒー専門誌で取り上げたことがない
「国産コーヒー特集」
は、私は当事者ではありますが、
素晴らしい企画だと思っています。
ニセモノを本物らしく、
「外見と味」で消費者を欺く越前屋がはびこる時代だからこそ、
本物を追求する生産者を
もっとクローズアップしてほしいものです。
FENEK8月号では、
133〜139ページまで7ページも割いて
国産コーヒーを特集していますので、
国産コーヒーにご興味のある方は、
ぜひお買い求めして戴きたいと思います。
アウトドア誌ですから、
表紙に「国産コーヒー特集」が記載されていないので、
アウトドア誌に興味のないコーヒー通の方は
書店でも見落としてしまうと思いますが、
記事の内容も良く書けていて、私は絶賛したいです。