2008年02月01日

コーヒー山の生物「シリケンイモリ」

沖縄の今冬は暖冬で雨天が多く、
まだ2回目伐採に行けませんので、
1回目伐採の時に撮影した
「シリケンイモリ」
をご紹介しておきましょう。

コーヒー山に入る道には、
雨天が続いたことで水溜りがあちこちあり、
例外なく、たくさんの「シリケンイモリ」を見かけました。

080201-1.JPG
 水の中ではスイスイ泳ぐ


沖縄の家には、生きた虫を食べる
「ヤモリ(ヤールー)」
が棲みついていて、
イモリとヤモリは名前や姿が似ていることから
混同しがちですが、
ヤモリは(沖縄では)
「家を守る益虫」
とされている爬虫類で、
イモリは「井守」といって、
「水を守る」
とされている両生類で、
ヤモリとイモリは親戚関係ではないのです。


080201-2.JPG
 この水溜りだけでも6匹以上いました

「シリケンイモリ」は、
奄美大島より南の南西諸島に分布していて
池や水田、水たまり、森林の林床(りんしょう)
などで生息する両棲動物で、
本土のアカハライモリの亜種のようです。

彼の体長は12cm前後で、背中側は黒褐色ですが、
撮影しませんでしたが腹側は、鮮やかなオレンジ色をして、
見た目は気持ち悪いです。

昆虫類、節足動物、ミミズ、オタマジャクシ、
両生類の幼生等を食べる半水棲生活を送り、
何より嬉しいのは、彼が棲むところは
「水がきれい」
だといわれていることです。

080201-3.JPG
水溜りから出ると、動きが鈍いけど、気持ち悪いので触れない

私は自然栽培主義なので、
「人間も動物も植物もみんな同じ生き物」
という考え方ですから、
植物にかける水だって
人間が飲めるようなきれいな水が望ましく、
だからといって水道水は
塩素などが入っているので敬遠したいし、
灌漑用水は、「農薬まみれの畑を流れてきた汚染水」
という認識ですから、それだけは絶対に使えないので、
植物にあげる水は
「天水(雨水)」

「汚染されていない河川や湖沼の水」
ということになってしまうわけです。

コーヒー山のふもとには清流が流れていますが、
そこからコーヒー山まで水を引くには、
数百メートルのホースと強力なポンプなどが必要になるのに、
その設備資金はまったくありませんので、
コーヒー山の水は必然的に「天水(雨水)」になるのですが、
湿潤を好むヘゴ(シダ植物)や
半水棲生活のシリケンイモリが生息しているコーヒー山ですから、
「それほど神経質に水に気を遣う必要はなさそうだ」
ということがとても嬉しいのです。

080201-4.JPG
 どんどん山の方にエサを探しに?行きます

「シリケンイモリ」は、
沖縄方言では地域によって違い、
「ソージムヤー」
とか
「ソージマヤー」、
本島南部では、
「ショージムヤー」
「シンナン」
という人もいます。

奄美大島では、
「ソーチムヤー」
と、似た言い方をしているようです。

「シリケンイモリ」の「シリケン」というのは、
忍者の使う「手裏剣」ではなく
「尻剣」というおかしな意味で、
剣のように縦に平たくのびた尾のことを
指しているのだそうです。

近年、彼らの生息数は急激に減少しているようで、
環境省のレッドデータブックでは
「準絶滅危惧」
に指定されています。


開発による生息地の減少や、
道路脇の側溝による生息地の分断、
それに落下して死亡(側溝から出られないため)したり、
道路を横断中に車によるひき逃げ事件、
ペット用に拉致売買するための乱獲など
彼らの生活圏は狭域化しているのです。

オークションでも彼が3千円前後で登場していたのを見て
無念に思ったことがあります。

コーヒー山では、彼らの生活圏を破壊することなく
共生しなければなりません。

posted by COFFEE CHERRY at 13:40| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。