2008年07月31日

コーヒーの葉をバリバリ食べるメガトン級害虫・オキナワモリバッタ

コーヒー山の北山頂上で、
精魂込めて移植した大事な苗木の葉を
私が近づいても遠慮なくバリバリ猛烈な勢いで食べる
「オキナワモリバッタ」
を見つけました。もうやだ〜(悲しい顔)

モリバッタの成虫メス1.JPG
 擬態していないし大きいので目立ちます

沖縄でのコーヒー栽培での病害虫では、
今までは
マイマイが新芽を食べたり、
蛾の幼虫が葉を食べたり、
カイガラムシが幹や枝の先端部分に
集団でとりついて樹液を吸ったり、
など、
コーヒーの木にとっては、
わりとスケールの小さい被害ばかりで安心していたのですが、
今回のモリバッタによる
コーヒーの葉の食害スピードを見ると、
今までの害虫に比べて
「モリバッタはコーヒーの木にとっては
 ウルトラメガトン級の害虫かも」

といえるかもしれません。

それくらいの唖然とする勢いなのです。もうやだ〜(悲しい顔)

モリバッタの成虫メス2.JPG
体長は50mmは充分にあって「大きい」と実感出来ました

モリバッタの成虫メス3.JPG

「モリバッタ」
というのは、もちろん
「“森”に棲むバッタ」
ということなのでしょうが、
南西諸島や台湾特有のバッタで
本土にはいないようです。

モリバッタの成虫メス4.JPG

モリバッタの成虫メス5.JPG

図鑑によると、
棲息する島で体色や後ろ脚の色彩が違ったり、
翅の長短もあって5亜種に分けられているようで、
イシガキモリバッタとかイリオモテモリバッタというように
島の名前の後に「モリバッタ」という名前が
ついているのですが、
北東から南西に向かうごとに
体色が薄くなる傾向があるようです。

モリバッタの特長としては、
 ・ 触覚の先が白い
 ・ 後ろ脚の先がトゲトゲしていて赤い
 ・ 翅が極端に短い
 ・ オスが30mm前後、メスが50mm前後とメスの方が大きい

などがあり、
成虫は翅が短いことで空を飛べないのですが、
その代わりケタ外れのジャンプ力を持っていますから、
ソロソロ近づいて撮影する時も
いつ飛び出すのかビクビクしていました。

モリバッタの成虫メス6.JPG

モリバッタの成虫メス7.JPG

森林内の草本や背の低い樹木の葉を好んで食べるようで、
図鑑では、
 ・ ヨモギ
 ・ クワズイモ
 ・ ゲットウ

などが好物として出ていましたが、
コーヒーに目をつけるなんて困ったものです。

モリバッタの成虫メス8.JPG

モリバッタの成虫メス9.JPG

コーヒー山は、
苗木を植えるあたりは草刈機で
草本などを刈り取ってしまいましたから、
私たちがモリバッタの主食を奪ってしまって
「しょうがなくコーヒーを試食してみたら
 カフェイン入りの葉の味がけっこうイケて
 クセになる美味しさだった」

ということなのでしょうかexclamation&question
困ったものです。もうやだ〜(悲しい顔)

食べ慣れないカフェインのせいで
食あたりでGEROGEROになって
「もうあんな葉っぱはこりごりだ」
という事態になってくれていればいいのですが…

若令幼体メス1.JPG

今までにコーヒー山に移植した苗木の様子を
毎回巡回して根付き状況をCHECKするのですが、
害虫に葉が食べられた跡はよく見かけるのに、
食害したモリバッタの成虫をなかなか見かけないのは、
おそらく、オスかメスかが
一定の区域を縄張りとしているのではないかと思います。

若令幼体メス2.JPG

若令幼体メス3.JPG

モリバッタは
soon幼虫soon成虫
というライフサイクルのようですが、
今のところ卵や幼虫は確認出来ていません。

若令幼体メス4.JPG

若令幼体メス5.JPG

厄介なのは、
コーヒー山に到着して
最初に歓迎してくれるアブ・ブヨとほぼ同時に
1cm前後の子供たちがピョンピョンしていることです。もうやだ〜(悲しい顔)

赤ちゃんモリバッタ1.JPG
 体長が約8mmと小さいのに、
 ものすごいジャンプ力でピョンピョン跳ねています。もうやだ〜(悲しい顔)


赤ちゃんモリバッタ2.JPG
 白いポリタンクの上に飛び乗ってきたところを
 撮影しましたが、この近くでは
 兄弟や親戚たちがピョンピョン跳ねていました。もうやだ〜(悲しい顔)


生存競争が激しい森林の世界ですから、
この子供たちも相当数が喰われてしまうのでしょうが、
モリバッタの天敵は、
 ・ 鳥
 ・ キノボリトカゲ
 ・ ヘビ
 ・ カマキリ
 ・ カエル
 ・ オオジョロウグモ

などですから、
天敵の彼らには頑張ってもらうしか手だてがないようです。もうやだ〜(悲しい顔)

自宅のハイビスカス0731.JPG
 今朝の自宅のハイビスカスです
posted by COFFEE CHERRY at 17:46| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月30日

コーヒー栽培と月の関係A「移植の時期」

琉球が薩摩藩に言いがかりをつけられて
占領されたのが1609年ですが、
これから6年後の1615年には
大阪夏の陣で豊臣方が惨敗して大阪城は落城し、
豊臣家が滅亡して長い江戸時代が始まるのですが、
同年にイタリアではガリレオ・ガリレイが地動説をめぐって
ドミニコ会修道士と論争になり、
それが長い裁判になって
「それでも地球は回る」
と言った、といわれています。

それから400年近くも経つのに、
現代の日本の小学生の4割が
「太陽が地球の周囲を回っている」
(2004年国立天文台のアンケート調査結果)
という“天動説”を信奉し出したようですが、
地球は確かに回っているようです。

しかも、その自転速度は
 ・ 赤道での時速は約1,700km(秒速473m)
 ・ 日本での時速は約1,400km(秒速389m)

という驚異的な速さで
音速が時速1,225km(秒速340m)ですから、
「地球の自転速度は音速より速い」
というとんでもないスピードで回っているわけです。

080728.JPG
 コーヒー山の南山から中山に向かうコーヒー定植地
 7月28日(月曜)撮影


物体が回転運動をすると
“遠心力”
が発生するのに、
地球に住んでいる人々や車や町や空気などが
遠心力で宇宙に飛ばされないのは
『引力』
によって地球と一緒に回っているから、
というのは小学生の頃に習いましたね。

080728−2.JPG
 前回一杯に溜まっていた雨水は、
 前回の帰りに画像左の黄色いポリペールに入れて
 フタをして貯蔵してありますから
 今回溜まっている雨水は、それ以降に降ったものです。


また、
「海の満ち引きの主因」
といわれる月は、
地球の周りを公転する自然の衛星で、
月の表面積は地球の7.4%と、
「アフリカ大陸とオーストラリア大陸を合わせた面積よりも
 わずかに小さい」

程度ですから
「月は小さい」
と思われがちですが、
月の直径 (3,474km) は、
 ・ 木星の衛星・ガニメデ (5,262km)
 ・ 土星の衛星・タイタン (5,150km)
 ・ 木星の衛星・カリスト(4,806km)
 ・ 木星の衛星・イオ (3,642km)

に次いで、
衛星としては太陽系では5番目に大きい
“巨大衛星”とされているようです。

そんな巨大な月ですから、
月の方角を向いている地域の海は
月の引力に引っ張られて「満ち潮」になり、
そこから月の角度が90度離れた地域、
つまり6時間前後する地域では海が「引き潮」になり、
「満ち潮」地域の地球のちょうど反対側でも
「満ち潮」になっています。

潮の満ち引きは1日に2回起きていて、
この満ち引きの差は、
「月と太陽が同じ方向
 またはちょうど逆の方向にある時
 (つまり満月・新月の時)」

に最大になり、これを「大潮」といい、
逆に
「太陽と月が90度ズレた方向にある時」
は両者の潮汐力が打ち消し合うことで差は最小になり
「小潮」といいます。

そのへんの詳しい話は、
私より近所の釣りキチさんに聞いて下さい。

080728−3.JPG
 コーヒー山の南山山頂のコーヒー苗木たち。
 最初に移植したところなので、
 いくぶん密植え気味になってしまいましたが、
 日差しを浴びて元気そうです。


農業的には、
 ・ 新月の時は、太陽の引力と月の引力が合わさって
   引力は強くなる、という
   乾電池を直列につなぐと電圧が大きくなるのと
   同じ理屈です。
 ・ 満月の時は、地球を間に月と太陽が反対側になるので、
   引力は引き合って新月より弱くなる

という月の引力の加減が、
植物の生育や定植時期、はては病害虫に至るまで
影響を及ぼす関係をとらえて実践する、
という昔やっていたやり方が
今になって見つめ直されてきたわけです。

080728−4.JPG
 コーヒー山は、いたるところで落ち葉が堆積し、
 落ち葉をどけると、黒くボロボロと崩れるまで
 完璧に腐って土に還ろうとしていますから
 コーヒー栽培には最高の環境なのです。



ヨーロッパ文明のもとなった古代オリエント文明は、
エジプトとメソポタミアの2つの文明を指しますが、
メソポタミア文明では、
日は月の進行によって決められる太陰太陽暦を、
エジプト文明ではナイル川の洪水から太陽暦を考え出して、
昔の人は月の満ち欠けや海水の満ち引きが
農業に影響を及ぼす力を経験的に学習して
大昔から実践していたわけです。

インドニーム1.JPG
 害虫の忌避効果と抗菌作用があるといわれている
 インドのニーム(インドセンダン)の苗木を
 さくもとで1本395円で2本買いました。


インドニーム2.JPG
 インドニームは忌避効果が強すぎて、
 害虫だけでなく益虫やタダの虫も寄せ付けず
 さらに付近の樹木の生長も阻害することがある、
 ともいわれているので、
 コーヒー山の中腹あたりのコーヒー苗木から
 やや離れたあたりに植えました。
 害虫の忌避効果があれば、
 香取線香の実験で使ってみようと思います。
 肝心の苗木画像はピンボケでしたもうやだ〜(悲しい顔)



沖縄はコーヒーの木の露地栽培における北限地ですが、
沖縄の冬季は、コーヒーの実の収穫時期でもあり、
同時に冬季は熱帯果樹のために休眠充電状態に入ってしまい
根や枝葉が伸びなくなる時期でもありますから、
コーヒーの木の移植の時期としては
まず「冬は止めた方がいい」のは当たり前ですが、
「3月下旬頃から梅雨明けの7月上旬まで」
が、
 ・ 暖かい時期
 ・ 台風が来る前

で、
移植に最適な時期だということは誰でも思いつきそうですね。

コーヒー山では、
その“掟(おきて)”を破って、
一昨日の7月28日(月曜)にも移植を敢行しましたし、
天気図を見ながら台風の襲来時期を避けながら
10月上旬までは移植しようと考えています。

コーヒー山の東川の山.JPG
 7月28日(月曜)は台風8号の影響で終日曇が重い1日でした。
 コーヒー山の中山山頂あたりから生い茂った樹木の間から
 東側の山が見えますが、なかなか山深いところです。


要するに、コーヒーの移植のポイントは
・ 時期的には春〜秋までOK
・ 移植前に毛根を出させて、
その毛根を傷めたり切ったりせずに植える
・ 陰樹といっても沖縄では
出来るだけ陽に当たる場所に植えるべき
・ 植える土壌は弱酸性か酸性で
強酸性やアルカリ質は土壌改良が必要
・ 移植当時は、理想としては
緑みどり成長させるチッソ成分と
根を強くするカリウムが豊富にある土壌の方が良い
・ 保水や水はけが良い土壌に植える
・ 植えるときに空気が通るように
  ギュウギュウに土を詰めない
・ 深植えしない

などですが、
今日のテーマの
「月の満ち欠けや海の満ち引き」
がどう影響しているかというと、
 ・ 新月では作物は栄養生長し、苗は徒長する
   根の活着は良好で、害虫は少なく病気発生は多い
 ・ 満月では作物は生殖生長し、苗の生育は順調
   根の活着は悪く、害虫は多いが病気発生は少ない

など、
「植物の生理の変化や病害虫の発生が
 月の満ち欠けと密接に関係がある」

といわれているのです。

キキョウランの実1.JPG
 バナナロードの未開拓地区で「キキョウラン」の実
 を見つけました。
 花は撮れませんでしたが、花がキキョウに似ていて、
 葉がランに似ていることで、単純にキキョウランと
 命名されたそうですが、
 ユリ、スズラン、ネギ、ニラ、ラッキョウ、
 ニンニクの親戚のユリ科に属している植物です。


キキョウランの実2.JPG
 図鑑では暖地の海岸に生える多年草といわれていますが、
 コーヒー山は海から5km以上離れた標高350mの森林ですが…


キキョウラン3.JPG
 図鑑によると葉が鑑賞に適するようですが、
 紫の綺麗な実に気を取られて、
 実と茎しか撮影しませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)


ということで、前置きがだいぶ長くなりましたが、
コーヒーの苗木の移植は、
「新月の大潮の前後1週間が最適」
で、
「満月の大潮の前後1週間では根付くのに時間がよけいかかる」
ので、
できればこの時期の移植は避けたいところですが、
現在の住居からコーヒー山まではDoor to doorで
片道140km(約2時間半のドライブ)もありますし、
天候も考慮しながらの作業ですから、
「新月の大潮」の前後だけに行きたくても行けず、
今まで19回の移植では、
 ・ 「新月の大潮の前後1週間」が8回
 ・ 「満月の大潮の前後1週間」が11回

と、
月のリズムを無視するような
無残な結果になってしまっているのです。もうやだ〜(悲しい顔)

トックリヤシの種植え.JPG
 「種まきは満月の5日前から満月までが根量が増える」
 といわれているのに、7月28日(新月の4日前)に
 大量のトックリヤシの種を撒いてしまいました…もうやだ〜(悲しい顔)


移植と住居引越しを含めた今回の移転作業では
残念ながら「月のリズム」を重視した作業日程を組むのは
なかなか難しく、
移植の完結のメドが立ち、ある程度落ち着いてから
モカやムンド・ノーボの種植えや
コーヒー山に植えてみたくて入手したバオバブの種植え
などから気持ちを新たに「月のリズムによる農作業」を導入し、
出来れば
「新月と満月の時に同条件の種や苗木を植えて
 それ以降の成長などを比較する実験」

も行いたいところです。

夏の朝焼け.jpg
 天変地異でもありそうな朝焼けでしたが、
 何ごともありませんでしたね…
 撮影は先週の自宅庭です。
 「風と共に去りぬ」という映画の
 ラストのタラのようですね

posted by COFFEE CHERRY at 18:54| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー栽培と月の関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

コーヒー山の環境は移植の順番を待つ苗木たちも元気にさせてしまいます

台風8号台風が、
八重山諸島方面へと西側に進み出したことで
沖縄本島では2日前から待望の雨雨
一時的でも降るようになりました。

そのために、
土曜か日曜に予定していたコーヒー山作業は
数日間延期することになりました。

ポットの上に腐葉土をのせて置く.JPG
 左のヒョロ長い苗木は
 すでに移植して1ヶ月近く経ちますが
 右側の低いポット苗木は移植待ちの段階で
 山の腐葉土を載せてあります。


4日前の7月23日(水曜日)は
18回目の移植作業を行いましたが
今までコーヒー山に搬入した苗木たちは、
到着後すぐに苗木置き場までまず持ち運び、
小休止後に伐採や移植作業をして、
夕方に苗木置き場に戻り
豊富な腐葉土をかき集めて
気前良く、
「これでどうだ、持ってけ泥棒exclamation
というくらいに
ポットや鉢の上に両手で一杯
腐葉土を載せてやり、
雨水システムで溜めた水を
ジョウロでかけてあげる、
というのが当日の作業のエンディングとなっています。

雨水システム0723.JPG
 ブルーシートとポリペールの雨水貯水池は
 シートを張る場所とシートの角度、
 ポリペールの転倒防止策など、
 ポイントがいくつかありますが、
 ボウフラやオタマジャクシなどの
 養殖池でもあるわけです。


コーヒー山のあちこちには、
移植の順番を待つ苗木たちが
少しずつ置いてあるのですが、
山の気温や木漏れ日、風などの環境が影響しているのか
腐葉土の栄養バランスが良いのか
好気性微生物のおかげなのか
じきに露地植えしてもらえることを察知してるのか
待機している苗木たちが目に見えて元気になってゆくのです。

ポットから抜いた苗木1.JPG
 ポットから苗木を抜くと
 新しい元気な白い根が伸びているのが判ります


朽ちた木.JPG
 山のあちこちでは、大きな木が
 台風や日陰、虫に喰われたり病原菌に侵されたりして
 倒壊し朽ちて土に還ろうとしている姿を見ることが出来ます


移植作業では
デリケートな毛根を切らないように、
ポットごと水に沈めて土に水分が充分に浸透してから
苗木をポットから引き抜いて植えるのですが、
コーヒー山で待機している苗木が、
現地で新たに根を伸ばし始めて
移植の順番を静かに待っているわけです。

ポットから抜いた苗木2.JPG
 白い元気な根は、コーヒー山に来てから伸びたものです。
 苗木の土がグレーっぽいのは、培養土ではなく
 本島南部のジャーカル質土壌を使っているからです。


植える穴をあらかじめ掘っておき、
移植する穴の近くでポットから苗木を引き抜いて
植えてあげるのですが、
深く植え過ぎると、苗木が酸素欠乏になるので、
深植えには気をつけています。

苗木と移植する穴.JPG
 苗木の根周りの土は水漬けしたことで
 すでに水分は充分ですから、
 植えた直後の水やりはしません。


移植で注意するのは、
深植えと根回りを強く踏まないことです。

移植された苗木が新しい環境に慣れるには
大変なストレスと、それに打ち勝つ頑張りが必要ですから、
空気が吸えるすき間は必要不可欠なのです。

そのために、移植して幹がゆるゆるしそうだったり、
風の通り道で幹が倒れるような予感がするときには
伐採で切り倒したリュウキュウチク(琉球竹)を
「支柱」に使うことがあります。

移植作業.JPG
 植えるところはゆるやかな傾斜地ですから
 傾斜は無視して幹が垂直になるように注意します


支柱で補強した苗木.JPG
 支柱は真直ぐに立てる場合と斜めにしたり、
 2本にしたりする場合がありますが、
 支柱についてはまた後日お話ししましょう


移植した苗木の根周りには
新たに付近の腐葉土をかきあつめて覆うのですが、
「好気性微生物の増殖を促したい」
というだけでなく
「根回りの適度な湿度を乾燥させたくない」
という考えもあるのです。

奥間0719−7.JPG
 国頭村奥間ビーチ手前の国頭浜漁港近くの
 小さな海岸から見た東シナ海
 7月19日(土曜日)早朝撮影
posted by COFFEE CHERRY at 13:52| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

コーヒー山は沖縄県(=日本)で最も標高が高いコーヒー栽培地ですが…



るんるんどこのだれだか知らないけれど 
誰もがみんな知っているるんるん

というのは正義の味方・月光仮面のことですが、
コーヒーでは、
「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
というのが“定説”になっていて
なぜだか誰もがみんな知っているのです。

0723-1.JPG
7月23日(水曜日)は満月の大潮から5日後ですが、
コーヒーの白い花が咲いていました。


沖縄のコーヒー栽培の標高では、中心人物では
・ 恩納村前兼久のヤマーコーヒーの農業の標高は100〜150m
・ 東村高江のヒロ・コーヒーあたりの標高は190m(高江原)

ですから、
「コーヒー山の標高は約350m(山頂)」
は、
沖縄本島最高峰の与那覇岳が標高503m、
沖縄県最高峰は石垣島の於茂登岳の標高526m
を考え併せると、
「コーヒー山より標高が高い栽培地は沖縄県には他にない」
といえるはずですし、
小笠原諸島のコーヒー栽培地と比較しても、
父島の中央山の標高は318mですし、
母島の乳房山は463mと高いものの、
母島は断崖絶壁の島で、
頂上付近でコーヒー栽培をしているとは
とても考えられませんから、
「コーヒー山は日本で最も標高が高いコーヒー栽培地」
ともいえるのです。

南山山頂.JPG
 コーヒー山の2つの山頂のうち、
 南山の標高は350mと、以外と高地なのです。


参考までに
ハワイのコナコーヒーの栽培地の標高は約450mですから
コーヒー山の350mとは、
わずか100mしか違わないことになるわけです。

かといって、
「コーヒー山が標高が高い栽培地」
だということを自慢しているのではありません。

2年前に「コーヒー栽培の素朴な疑問」で記述したように、
「栽培地の標高が高いか低いか」
というのは、
私はあまり重要視していないのです。


それよりも、
「コーヒーの木になるべくストレスを与えず
 健康に成育させることが美味しい実をつけてくれるはず」

という考え方なのです。

0723-2.JPG
 この白い花は6〜7ヶ月に赤く熟して収穫期を迎えます

「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
というのは、
大げさに言えば
「食べてすぐ寝ると牛になる」
とか
「ビワを植えた家には病人が出る」
とかいう迷信に近いのではないか、
とさえ思っているのですが、どうでしょうかexclamation&question

けもの道.JPG
 未開拓のバナナロードは
 新・苗木置き場に何度も行き来することで、
 けもの道のようになってしまいました。


コーヒー生豆を焙煎後に
「標高の高低の違い」
が、もし風味や味に出ることがあったにしても、
その違いが果たして判るものなのでしょうかexclamation&question

標高差が味に重要な役割を果たすとしたなら
「標高の高いコーヒーが美味しくて、
 標高の低いコーヒーはイマイチ」

という定義だって出来かねませんよねexclamation&question

カラスの羽.JPG
 7月23日(水曜日)は、苗木を移植したあたりに
 カラスの羽が落ちているのを発見しました。
 カラスはコーヒーの実は盗らないのですが
 バナナの房は収穫期の美味しい頃に突かれますから、
 コーヒー以外の果樹では注意が必要になりますね。


“パンドラの箱”を開けるつもりはまったくありませんが、
私は、コーヒー生産はその生産国の植民地政策や
経済状況などもあって、
「コーヒーの木が、たまたま熱帯高地で多く栽培されてきた」
ことや
「熱帯高地産の豆を扱う業者のPR」
などが加味されて
標高偏重説が生まれて、
いつしか定説化してしまった、
という仮説を考えているのですが、どうでしょうかexclamation&question

新・苗木置き場0723.JPG
 コーヒー山に到着後の最初の作業はつらい苗木運びですが、
 帰りにポリ袋をポットから抜き取り、
 付近の腐葉土をポットに山盛りにかぶせて
 水やりをすることで、
 苗木たちもコーヒー山の環境に
 順応して元気を取り戻します。


「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
という根拠は、
たいてい
「寒暖の差で実が締まる」
というのですが、
リンゴやぶどう、さくらんぼなどのフルーツや
長野県のソバなどで
そういうことがいわれていて、
「フルーツでは有り得るかもしれない」
と思っても、
コーヒーは木の実(種)で、フルーツではないですからね。

気象的には、
ある程度雲があって夜風が吹いているような
湿度が高くて放射冷却の影響で昼夜の寒暖差が大きいと
朝露は土中から蒸発する水分や葉から直接出す水分などから
朝露が出来やすい状況になるので、
「山間部の植物は朝露や夜露で育つ」
ということはいえそうですが…


それでも、どうも植物理論では
なかなか納得させてもらえる資料が見当たらないので、
偏屈になってしまうのです。もうやだ〜(悲しい顔)

新設の階段2.JPG
 7月19日(土曜日)に新設した木の階段です。
 もちろん伐採した木を使っています。


気温差では、
「気温は100m高度を上げるごとに0.6℃下がる」
と言われていますから、
海岸に近い与那集落とコーヒー山を比較してみると、
0.6℃ × 3.5 = 2.1℃
つまり
「コーヒー山はふもとの集落に比べて2.1度気温が低い」
ことになるわけです。

参考までに、
東村のヒロ・コーヒーと比較しても
0.6℃ × 1.6(標高差160m) = 0.96℃(=1.0℃)
コーヒー山の方が気温が1度低いことになるわけです。

重機の道0719.JPG
 7月19日(土曜日)に重機の道の間伐を行い
 苗木の移植スペースを広げましたが、
 面積よりも風の流れや木漏れ日の量などを
 重視して間伐しています。


また、
「山では放射冷却が起こりやすく晴れた朝は冷え込む」
こともあり、
さらに、
「風速が1m増すごとに体感温度は1℃下がる」
ことも考えると、
「沖縄県内のコーヒー栽培における最低気温は
 コーヒー山が最も低い」

ことになり、
標高差偏重派の方々にとっては
興味深くなるのかもしれませんが、
国頭村は沖縄県で最北ですから、
厳冬期の寒さ
(1月中旬の大寒前後は気温が
 5℃くらいまで下がることがある)

の方がむしろ私は心配になります。

雨水システム0723.JPG
 7月23日(水曜日)は、見事に雨水が溜まっていましたexclamation

「果樹は土壌によって味が変わる」
という考え方からすると、
コーヒー栽培で重要なのは、
 ・ 土壌(弱酸性か酸性で、水はけや保水が良い土、成分)
 ・ 日照
 ・ 気温
 ・ 雨量(水やりを含む)
 ・ 風
 ・ コーヒーベルト内の緯度

という環境が必須条件で、
その次のランクは、
 ・ 剪定
 ・ 樹間
 ・ 栽培管理

などで、
「標高は高いほど良い」
ということは、
「まぁ、低いよりは高い方がいいかもね」
という刺身のツマ程度の考えなのですが、
どうでしょうかexclamation&question

かりゆしビーチの夕焼け.JPG
 7月23日(水曜日)PM7:15
 かりゆしビーチ(喜瀬側)の夕焼け
posted by COFFEE CHERRY at 23:51| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

コーヒーの葉がピカピカツヤツヤしている理由とは



「キューティーハニー」
は、
アンドロイドの如月ハニーが主人公のアニメでしたが、
「キューティクル」
というと、
シャンプーやリンスのCMで
髪の毛を顕微鏡でヘビのように拡大して
「髪の毛の表皮にあたる魚のウロコのような組織」
だと説明されています。

コーヒーの葉1.JPG

一方、植物のツバキ(椿)という名は
「艶葉木」
が語源ともいわれているように、
ツバキの葉の表面はツヤツヤしているのですが、
葉の光沢は表面に
「クチクラ」
という蝋(ロウ)を主成分とするワックス層があるために
葉がピカピカツヤツヤしているのですが、
クチクラ(Cuticula)は英語読みで
「キューティクル(Cuticle)」
といって、クチクラもキューティクルもどちらも
「内部の組織の乾燥や外部物質から守る働き」
をしているわけです。

コーヒーの葉2.JPG

また、昆虫(特に甲虫)でもクチクラは外骨格を構成し、
また軟体動物の殻や卵の表面を覆う生体物質でも
「クチクラ層」が覆っているそうで、
ヒトは「キューティクル」、
動植物は「クチクラ」と区別しているようですね。

コーヒーの葉3.JPG

「クチクラ」が発達した葉を持つ植物は
日当たりの良い場所や乾燥地、海岸地に成育するものに多く、
コーヒーノキはその必要十分条件を満たして
ピカピカツヤツヤしているわけです。

コーヒーの葉4.JPG

この透明で水を通さないクチクラ層は、
 ・ 雨水が内部に侵入するのを防ぐ
 ・ 雨水に細胞内の水溶性物質がしみ出すのを防ぐ
 ・ 乾燥したときに水分が蒸発したりするのを防ぐ
 ・ 紫外線による障害を防ぐ
 ・ 細菌・菌類などの病原体の侵入を防ぐ
 ・ 自動車の排気ガスを防ぐ
 ・ 傷害から守る

などの働きがあって、
葉だけでなく茎や種子の表面が
水を弾くのもこのためで、
コーヒーは発芽さえしてしまえば、
弱々しい外見に似合わず
想像以上に強い樹木なのです。

コーヒーの葉5.JPG

それでも、
この天然保護コーティングも雨などで徐々に取れてゆくので、
人工的に水をあげるときは、出来るだけ葉や幹を濡らさずに
根ぎわの周りに水をかけるようにした方が良さそうです。

近所のヤシ0722.JPG
 近所のみごとなヤシです

落葉樹のように冬でも葉を落とすことがなく、
一年中緑みどりしているコーヒーの木は
「常緑広葉樹」
ですが、
日がさすとキラキラ輝く、
葉の表面がクチクラ層で覆われた樹木は
「照葉樹」
ともよばれていますから、
コーヒーは
「常緑照葉樹」
でもあるわけです。

与那海岸0719−4.JPG
 7月19日の夕方に撮影した与那の海岸です。
 沖合いに伊是名島が遠くかすんで見えます。

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2008年07月20日

しつこいアブやブヨの襲撃にもザ・ガマン 「ウシアブの近種」

コーヒー山に到着後、
苗木などを降ろしていると、
どうも汗を感知するのか
ハエをふた回り大きくしたようなアブたちが、
ほどなく「ブンブン」と音をたててやってきます。

ウシアブの近種1.JPG
 彼らはハエそっくりの姿です

彼らは、
家畜や人間などの動物から血を吸う
「ウシアブ」
の仲間で、
ウシが大好きなタイプとウマが大好きなタイプがいて、
血を吸うのは“雌”に限られるようですが、
コーヒー山に現れるのは、
黒に近い褐色をしているので
「ウシアブの近種」
というらしいです。

ウシアブの近種2.JPG
 ブンブン音を立てて飛び回るのでうっとうしい

コーヒー山の近くには、
ウシやウマがいないようですから、
私たちのところにやってくるようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

通常3〜5匹の戦隊で体をランダムに暴走族のように
「ブンブン」音を立てながら威嚇して周回し、
「あれっexclamation&questionいなくなったな…」
と思うと、
服の上からペタペタと
さりげなく貼り付いてくるのです。

秘密兵器2.JPG
 怒ったミッフィーの効果は絶大ですexclamation

今までの撃退法は、
飛行中に叩き落すことは難しいので、
「服の上に止まったところを叩く」
という
保守的なネガティヴ処方を取って、
1匹ずつやっつけるしかなかったのですが、
先日買った「電撃殺虫ラケット」の効果は絶大で
飛行中の彼らは残念ながら撃墜できなかったものの
止まったときに「電撃殺虫ラケット」に
通電ボタンを押しながら電流を流して感電させ
ショックでポロリと落ちたところを踏みつぶすと、
近くの仲間に警戒フェロモンが出されているのか、
仲間が一斉に逃げてしまう事がわかりました。
(感電だけでは一時的なショックだけで死にません)

ウシアブの近種3.JPG
 生きたまま捕まえました

敵前逃亡は15分か30分程度か一時的なものですが、
たとえ効果が一時的であったにしても、
彼らがいなくなることは
安心して作業に没頭できるわけですから、
夜中に暴走族の爆音がして寝苦しい中、
パトカーの音がして静寂を取り戻したような
すがすがしい気分に浸れるのです。

ウシアブの近種4.JPG
 お尻に針がないということは雄なのでしょうかexclamation&question

アブが血を吸うときは、蚊と違って
注射針のようなのを刺すのではなく
皮膚を切開して
数十秒から数分、ゆっくり時間をかけて血を吸うらしく
「とても痛かゆい」
というので、
咬まれるのは絶対に避けたいところですから、
さりげなくアブが止まって、チクッとした時に
払い落すのが一番有効かもしれません。

アブに咬まれると、
「ロア糸状虫症」
という、
皮膚に移動する虫の浮腫が現れて
これが目に虫が移動すると、
目に疼痛や浮腫が出るという
病気になることがあるそうですから、
アブに咬まれないようにしないといけません。

ツワブキ1.JPG
 リュウキュウツワブキは海岸近くに自生しています

ツワブキ3.JPG
 キク科で11月頃に黄色い花が咲くそうですが、
 どんな花なのか、見るのが楽しみです


また万一アブに咬まれたときは、
「リュウキュウツワブキ」
というキク科の常緑多年草の葉が効くようです。
(ツワブキは「艶のある葉のフキ」が語源のようです)

与那海岸0719−2.JPG
 7月19日(土曜)の夕方、与那海岸から東シナ海を見ると、
 伊是名島の南あたりで雨霧が降っているようでした

posted by COFFEE CHERRY at 17:09| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

「縁起が良い」といわれる松を優先的に切るその理由とは…

日本で“松”というと、
「松は常緑で不老長寿につながる縁起の良い木」
とか
「松の木のこずえに神が宿る」
と信じられていたようで
「松竹梅」という慶事の象徴の最初に登場したり
「松飾り」として
正月の門の前に立てられたりしてきました。

また、
能の舞台の背景の鏡板には松が描かれていたり
歌舞伎の背景画も松ですし、
さらに
安藤広重の「松に鷹」や
東海道五十三次の「近江八景之内 唐崎夜雨」など
日本の絵画にも松が多く登場し、
銭湯の背景画でも、
末広がりの富士山と松は欠かせないものになっています。

そんなめでたい松は、
日光に当たるのが大好きで「陽樹」の代表格ですが、
「松の木の下は樹木が育たない」
ともいわれています。

沖縄の薬草・月桃の効用として
 ・ 防腐作用
 ・ 殺菌効果

があることは知られていますが、
松の葉にも、まったく同様の効用があり、
これが良し悪しで
「松の木の下は樹木が育たない」
要因の1つになっているのです。

落ち葉が腐敗して黒く
土にかえりそうになったものが腐葉土ですが、
腐葉土が植物にとって良い理由は
「土壌を活性化して微生物の生育を助ける」
から、というのはご存知の通りです。

重機の道.JPG
 ここもやがてコーヒーを植えてゆきます
 現在南側の奥から順に移植しています


植物は土の中に根を張り、
その細かい毛根から養分を吸収しますが、
その養分は無機質でないと吸収できず、
有機物を無機質に分解する微生物の助けを借り、
また微生物を求めてミミズが集まり、
それらが相互扶助の関係にあることで
土の通気性が良くなり、
保水力や保肥力が増加して
ジュータンのようにフカフカな土壌になる、
という構図ですから、
「松の殺菌効果」
は、樹の下の有益な微生物群まで
殺菌してしまうことになるわけです。

松の廃材.JPG
 松の葉は防腐効果でなかなか腐らないし
 殺菌効果もあって微生物も死んでしまうので
 松の下は土壌が活性化しにくい


「陽樹の松の下では日光不足で陽樹は育たないだろうけど
陰樹のコーヒーなら肥料をあげれば育つんじゃないのexclamation&question

といわれれば、
たしかにそうなのですが、
「人の手が入らない自然の森林が最も植物の生育が良い」
ことを考えると、
「出来る限り自然を残した森林栽培で
 化学肥料は一切与えない」

という私の理念の基では、
「たとえ畜産堆肥であってもあげなくていい」
(以前は鶏糞以外の牛や豚、ヤギなどの堆肥を
 南風原のテスト圃場で使ったことがあるのですが、
 害虫が多く発生するようで、以降使わなくなりました。
 以降コーヒーは肥料よりも栽培環境の方が大事と
 考えるようになりました)

ことになり、
松の木に恨みはないのですが、
やむなく切らせて戴いているのです。

伐採した松1.JPG
 松は一度切ってしまうと、もう出てきません

伐採した松2.JPG
 「松は片っ端から切る」のではなく、
 あくまでバランスを考えて切るように心がけています


また、すくすくと大木に成長する松が
台風で幹や枝葉が折られたり、
腐敗して倒壊したときに
下のコーヒー群の一部が
2次災害的に被災する可能性もありますし、
「陰樹であっても陽に当たって健康で長生きしたい」
という(=と言っているように聞こえる)コーヒーの木に
「少なくとも木漏れ日くらい当てさせてあげたい」
という親心から
松の木に
「ごめんねもうやだ〜(悲しい顔)
と謝りながら切らせて戴いているのです。

直射日光下での栽培ももちろんOK.JPG
 沖縄では直射日光に当てさせた方が成育が良いです

陽に当てさせたいコーヒーの木.JPG
 「陰樹」のコーヒーの成長のためには
  沖縄では日光は必要不可欠です


「松の木を切ると祟られる」
というイヤな迷信もあることですし、
松だけに限らず、森林の木は
出来る限り木は切りたくないのですが
森林に今まで生えていないコーヒーの木を
新たに移入させて仲間に入れてもらうためには、
最小限度の間引きは避けられないところなのです。もうやだ〜(悲しい顔)

自宅近くのマニラヤシヤシ0807.JPG
 自宅近くの犬の散歩コースの立派なマニラヤシ
 この苗木も大量にあるのですが、
 ヤシは根を横に張り、水分を多く取るので
 コーヒー山ではどこに植えようか思案中です。


posted by COFFEE CHERRY at 19:04| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月17日

しつこいアブやブヨの襲撃にもザ・ガマン 「ブヨ」

コーヒー山ではアブ、ハチ、ブヨなど
何しろ彼らの出現はあまりにも突然なので、
作業中での撮影はなかなか難しいところがあるのですが
山で出会った彼らを随時ご紹介することにしましょう。

佐手あたりの海岸.JPG
 与那から北に数km行った海岸です
 西海岸ですから東シナ海です。
 沖縄本島の西海岸は海の色が綺麗ですが
 海には生活排水が流れ出ていますから
 沖合い2kmくらいまでは汚染されているようです。


まずブヨですが、
ハエを半分以下に小さくしたような大きさで
やや細長い形をしていて
1ヶ月くらい前までは、コーヒー山に入る時に
最初に出迎えて歓迎してくれるのは彼らでした。

佐手あたりの海岸の石.JPG
 ここの海岸は白い砂でなく、
 丸く洗われた石やサンゴ、貝でした


ブヨはたいてい5匹以上の戦隊で
ストーカーのようにしつこくまとわり付き、
人の体質によっても違うようですが
作業仲間の2人が刺されて
手や足が腫れ上がって熱を出しました。

ブヨに吸血されると、
「オンコセルカ症(廻旋糸状虫症)」
といって
皮膚に痛みのないコブや痒みを伴う皮膚炎を起こしたり、
目にも角膜炎や視力障害が現れたり
時には失明したりすることがあるというので
体は小さくてハエに似ていても要注意な害虫なわけです。

規格外のパイン.jpg
 パインは生産者や市場で買うのがいいです。
 パインは収穫後に追熟が止まりますから
 色は関係ないはずで、
 それなら切り口の新しい方がいいのではないでしょうか?


それだったら、手っ取り早く
「蚊取り線香とか殺虫剤を使えばいいんじゃないのexclamation&question
と思われる方もいるかもしれませんが、
昔の蚊取り線香は「除虫菊」から作られていたので
安心でしたが、
最近の蚊取り線香のほとんどは、
特に大手メーカー製のは、
タブノキの木くずや雑草、でん粉などを混ぜ合わせて
除虫菊の殺虫成分であるピレトリンやピレスロイド系成分の
化学農薬を練りこんで固めたもので、
緑色だって自然なものではなく染料で着色していますから、
正体は
「蚊取り線香風燻煙式農薬殺虫剤」
といった毒餃子のようなわけで、
私も当初はコーヒー山に持参していましたが、
燃えカスの灰は農薬残留カスですから
コーヒー山には捨てられず、
第一虫除けに効いているのかどうかも疑わしいし面倒なので、
最近は持参しなくなりました。

虫にとって有害なものは虫だけに効くのではなく
人間にとっても有害なわけですから、
防虫スプレーやスプレー式殺虫剤などの化学農薬系も
私は使わない主義なので
どんなに暑くても、
出来る限り肌を露出しないような服やズボン、帽子、
軍手などで武装して、
何とか自然の力をうまく取り入れて
衛生害虫を寄せ付けないようにするしかないのです。

秘密兵器1.JPG
 沖縄県民御用達のマルエーという店で
 「電撃殺虫ラケット」を298円で購入しました。


秘密兵器2.JPG
 この種の商品が発売される前から
 自宅の庭などでバドミントンのラケットを
 ブルース・リーのように振り回して
 蚊やハエにもそれなりの効果を出していましたが
 胴が長すぎるのが欠点でしたので、
 今回の短めのラケットには大いに期待していますが、
 何も大げさに電池を入れなくても、
 振り回したラケットのネットに触れるだけで
 彼らは落ちてしまうはずです


コーヒー苗木の移植が完了して一段落した後の話ですが、
インドのニームという最強の虫除けの木を
コーヒー山にも植えて、
その樹皮や葉と沖縄薬草の月桃の葉や実を
木粉などに練りこんで
自然系100%の安全な自家製蚊取り線香を
試作してみようと思っています。

余談が長くなりましたが、
実害があったブヨはまだ撮影出来ていないのです。もうやだ〜(悲しい顔)


近所のハイビスカス0713.JPG
 自宅近所のハイビスカス

posted by COFFEE CHERRY at 16:34| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

日照り続きで弱ったポット苗木のために、中2日で急きょ移植に行ってきました

3日前に、日照り晴れ続きでヘバったポット苗木を見て、
その後も雨が降らない場合を考えると
とても1週間も放置することが出来ないと考えて、
弱った苗木から優先的に移植するために
昨日コーヒー山に行きました。

辺土名商店街.JPG
国頭(くにがみ)村最大の都市「辺土名(へんとな)」
ここには村役場や交番、銀行、JAもあります。
ここからコーヒー山には、トンネルを2つくぐって
約30分弱かかります。


舗装された林道から山に入る私道脇に
バナナをズラッと植えることで
「バナナロード」
と名付けたのですが、
このバナナロードは、だいぶ奥まで造られていて
突き当りまでは行ったことがありません。

バナナロード奥地2.JPG
草刈り機で簡単に刈りさえすれば車も通れるはずですが、
危険なハブがどこかに潜んでいるはずで
長い棒で先を叩きながら注意深く歩かないといけません。


もっとも薄暗い未整備部分が多いことで
ハブと出会う可能性が高く、
とてもピクニック気分では歩けないこともありますが、
今はとにかく移植する場所を作るために
草刈りや伐採を急いでいることもあって、
バナナロード探検は後回しになっているのです。

林道から山に入る入口に門を作る許可は
土地のオーナー様からすでに快諾を頂いていますが、
コーヒー栽培のリスクは台風だけでなく
“盗難”もあって
現段階では、バナナロードに
コーヒー苗木を安心して置いておけないので
バナナロードの奥地から斜面を少し上がったところに
新しい苗木置き場を作りました。

新・苗木置き場0715.JPG
 直径5cm以内の細い木とリュウキュウチク(琉球竹)を
 伐採して苗木置き場を作りました。
 コーヒーは陰樹ですから、
 多少の日陰でも生育してしまいます。


草刈り・伐採後の片付け.JPG
 伐採した木や竹などは、
 バナナロードとの境にまとめて積み重ねました。
 雨水の流出を少しでも防ぐことや
 枝葉が朽ちて、土壌の栄養成分になることや
 苗木置き場を見えにくくする、という狙いです。


前回までの苗木運搬作業は、山の中腹以上まで、
30〜50mごとに持ち運びして前進するという
厳しいポーター作業でしたが、
今回はわりと平坦なバナナロードだけの苗木運搬ですから
快適とは言えませんが、
今までのつらくて苦しいポーターを考えると
移動距離も大幅短縮出来て体力的にかなり楽に感じました。

今まで山頂や苗木置き場などの拠点には、
ブルーシートとポリペールを組み合わせた
雨天貯水システムを作ってきましたが、
今日の新しい苗木置き場のために
バナナロードに新たに設営することにしました。

進化する雨水タンク1.JPG
 四隅にヒモを通して、
 近くの木に高さ調整をしながら結ぶ


進化する雨水タンク2.JPG
 石にヒモを巻きつけてポリペールに入れておくことで
 ブルーシートが風で揺られても
 貴重な雨水を集められるように工夫しました


進化する雨水タンク3.JPG
 ブルーシートの両サイドにも、石で動きにくくしました、
 これで完成です


ブルーシートの厚みが薄すぎてもダメだし、
高さ調整や風での揺れ、ポリペールの倒壊など
実際には今までに何度も失敗して、
試行錯誤の連続で、
ようやくうまく水が溜められるようになりましたが、
まだまだ進化中です。

沖縄本島南部のテスト圃場は
ジャーカルというアルカリ土壌で、
この土は日照りが続くとカチカチに固まり、
雨が降ると、ドロドロに軟らかくなる
粘土質土壌が特長ですが、
この土で、スコップによる穴掘り作業をして
大変だった教訓で、ホームセンターで
穴掘り工具を買いました。

穴掘り工具1.JPG
 見栄えは悪いですが効果絶大です

構造的には、
パイプと湾曲した刃に部分を溶接した単純なもので
かなり重たいのですが、
両手で30cmくらい持ち上げて、
地面にただドスンと下ろすだけで
簡単に刃が地面に突き刺さり、
直径3〜4cm程度の木の根も
簡単に切断できてしまうので、
穴掘り作業では画期的な工具だと思います。

穴掘り工具2.JPG
 スコップは土をかき出すのに使う程度です

約50本のコーヒー苗木の移植が終わると、
フィリピン沖に発生した台風7号台風の影響なのか、
コーヒー山に待望のにわか雨雨が降ってきました。

今週土曜日に沖縄本島に最接近するような
台風台風の進路予想ですから
今週はときどき雨雨が降りそうで
一度雨雨が降ってしまえば、
堆積した落ち葉などで乾燥がしばらくは防げますから
苗木たちは元気を回復できそうで一安心です。

空を見上げる.JPG
 コーヒー苗木を移植しているときに
 空を見上げて撮影した画像です。
 こんな感じで、一部分空が見えるような伐採を
 目指していますが
 素人作業なので実際には少し空間を空けすぎたり
 陰が多かったりしています
posted by COFFEE CHERRY at 19:08| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

27回目の伐採作業(移植作業は15回目)

猛暑の先週土曜日も、
コーヒー山に伐採や移植作業に出かけてきました。

コーヒー山の最大の問題点は
「天水雨頼み」
ですが、
日照り晴れが続くコーヒー山に置いてある
移植の順番待ちのポット苗木たちは、
一様に水不足に喘いでいました。

コーヒーの木や苗木では、
「水が充足しているか、不足しているか」
は、
葉を見れば誰にでもすぐに判ります。

元気なコーヒーの葉.JPG
元気なコーヒーの葉は、横にピンと張っています

水が充足していれば、
葉はピンと横に張っているのですが、
水不足だと葉がしおれそうに
ダランとうな垂れているのです。

日照り続きで水不足のポット苗木.JPG
 水不足で力なくしおれそうにうな垂れているコーヒーの葉

すでに移植した苗木たちは、
落ち葉が堆積して保水に優れた森林の土壌に
引越したわけですから、
日照り晴れ続きでも快適そうに
はつらつとしていました。

移植した苗木とポット苗木の比較.JPG
 左は移植した苗木、右はポットの苗木で
 どっちが元気かは一目瞭然ですね


ポット苗木は、日照り晴れ続きのせいで
その容器内の水分が不足しているわけですから、
水やりさえ出来れば、苗木はたちまち回復するのですが、
コーヒー山には肝心の“水”がないことで、
特に元気がないポット苗木から優先して
移植作業を始めました。

植物の根系では、
発芽した種子から真っ直ぐ下方に向けて
地中に伸びる「直根」と、
直根から側方に伸びる「側根」
側根を覆う微細な「毛根(細根)」で構成されていて、
「直根」は植物の茎を支持する役目で、
コーヒーは放任栽培では7〜8mまで伸びる
「常緑小高木」ですから、
コーヒーの直根は、高さに匹敵するほど深くもぐり、
「側根」は茎や広がった枝を支持し、
「毛根」は水分と養分を吸収する役割を果たすのですが、
私の苗木移植の方法は
ポットや鉢から苗木を抜くときに
この毛根を特に傷つけたくないことで
まず大きなバケツに水を入れ、
この中にポットや鉢ごと、
ザブンと充分に漬けてから
苗木を土ごと繊細に引き出して
移植しています。

水漬けしてポットから苗木を抜く1.JPG
 ポットや鉢ごと水にしばらく漬けてから苗木を抜くと
 毛根を切らずに簡単に抜けます


充分に水を含んだ苗木の根の周りの土は、
穴の新たな土壌にも水分が浸透して馴染み、
地表には落ち葉で覆うようにすることで保水も期待でき、
移植後の水やりもカットしています。

一見“手抜き”と思われるかもしれませんが、
この方法を確立してからは、
移植後のコーヒーの根付きも良いように思っています。

天恵水集積キット.JPG
 ブルーシートとポリペールやミニプールで
 天水を溜めたいのですが、
 日照り続きでなかなか一杯になってくれません


コーヒー山のあちこちに設けた天水簡易集積場から
貴重な天恵水を集めて
いつも以上に移植作業を重点的に進めましたが、
次回からコーヒー山の中腹まで
苗木を運ばなくてもいいように、
バナナロードの近くに、
新たなコーヒー苗木置き場を確保しようと、
夕方伐採も行いました。

新・苗木置き場の伐採途中.JPG
 新しいコーヒー苗木置き場、
 ここだと今までより搬入は少し楽になりそうです


専門的な用語としては
「伐採」と「間伐」は違うらしいのですが、
私たちが目指しているのは
「コーヒーの森林栽培」
ですから、
私が言う「伐採」は、
『間伐』に限りなく近いのですが、
このブログでは今まで「伐採」という用語を
使ってきましたので
「伐採と言ってるけど実際は間伐みたいだね」
というように理解して戴ければ嬉しいです。

猛暑になってから、
コーヒー山での作業で特に効果的なのは
「スイカ」
です。

水やお茶をペットボトル容器に入れたり、
ポカリスウェットやアクエリアス、
ゲータレードといったスポーツドリンク系を
前日に冷蔵庫の冷凍室でガチガチに凍らせ、
自宅出発時に自然解凍すると
2時間30分かかってコーヒー山に到着した頃には
半分溶け出していて
休憩時に美味しく飲めるのですが、
最近は、名護市内のJA系で
スイカを丸ごと1個買って、
ついでに氷ももらい、
コーヒー山に持って行っています。

なにしろコーヒーの苗木運びが重労働で、
作業で消費する総エネルギーの7割近くが、
最初の苗木運びで失われてしまうので、
夕方まで作業するには、
ひんぱんな休憩が必要不可欠となっています。

軽トラックから苗木を降ろし、
バナナロードから重機の道に50m程度ずつ移動していく、
という
単純なガテン系労働作業なのですが、
苗木は左右に2個ずつ持って坂道を上がるわけですし、
さらに昼食の弁当を入れたクーラーボックスやスイカ1個、
チェーンソーや草刈機、燃料タンクなどもありますから、
たとえ1時間程度でも、
想像以上の疲労困ぱい状態になるのです。もうやだ〜(悲しい顔)

軽トラックから降ろした苗木を、
数百メートル先の「竹の広場」まで運び終わると
最初の休憩タイムにしてスイカを半分食べるのが、
最近のパターンとなっています。

スイカは90%以上が水分ですが、
ビタミン、ミネラル成分なども
バランスよく含まれているので、
糖分が多いスポーツドリンクを飲むよりは
疲労回復度が早いようにも思えますから、
コーヒー山の作業では、
しばらく「スイカ」が手放せなくなりそうです。

スイカの種の発芽.JPG
 スイカの種から発芽していました
posted by COFFEE CHERRY at 16:51| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

しつこいアブやブヨの襲撃にもザ・ガマン @

「虻蜂(あぶはち)取らず」
というと、
「虻(あぶ)と蜂(はち)の両方を捕まえようと
欲張ったばかりに、結局どちらも捕れなかった」
 
という意味から、
「両方一度にやろうとするとどっちも失敗してしまうから、
物事は一つずつ仕上げていくものなんだよ」

とか、
「あまり欲張ると、
かえって何一つ手に入れることができないよ」

というたとえで、
『二兎を追うものは一兎をも得ず』
と同じような意味ですが、
自然の宝庫のコーヒー山には、
虻(あぶ)や蜂(はち)も多く、
また私が無知なために
彼らの生態が判らないことからの怖れもあって、
彼らの出現と襲撃には、
さながら昔のTV番組、
「底抜け脱線ゲーム」

「ザ・ガマン」
を想い出させるような
身体周回するアブやブヨに気を取られて
集中力を欠く場面が実はたびたびあるのです。

与那の標識.jpg
 名護市から国道58号線を北上し
 新与那トンネルを抜けると与那の集落で、
 コーヒー山はここから15分くらいのところにあります


昆虫としてのハエは
「ハエ目ハエ科」
に属しているらしいのですが、
アブは「ハエ目アブ科」、
ブヨは「ハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科」、
カ(蚊)は「ハエ目(双翅目)糸角亜目カ科」
ということで、
アブやブヨ、蚊は、なんとハエの親戚なんですね。

アブと似ているハチ(蜂)は
「昆虫綱ハチ目(膜翅目)」
に属していて
ハエ類ではないのだそうです。

ヤンバルクイナ標識.JPG
 国頭村の東西を結ぶ2号線あたりには
 この標識がたくさんありますから、
 いつか出会えるかもしれませんね。


図書館で調べたところによると、
ヒト(人間)の体表に外部寄生したり、
ヒト感染症を媒介したり、
保有する毒物により危害を加えたり、
不快感を与えたりして、
人の健康に直接的あるいは間接的に害を与えるものは
「衛生動物(病害動物)」
とよばれていて、
衛生動物には、
 ・ クラゲ類の刺胞動物
 ・ 寄生虫の中間宿主となっている貝類、
    イカ類などの軟体動物
 ・ 蚊やハエなどの節足動物
 ・ ハブ、マムシなどの爬虫類
 ・ 種々の病原体を媒介するネズミなどの哺乳類

など多岐の動物群が含まれるのですが、
今日のテーマのアブやハチ、ブヨなどは、
生物学上での分類では「節足動物門・昆虫網」の中の
 @ ハエ目(双翅目)「ハエ・アブ・ブヨ・蚊)
 A ハチ目(膜翅目)「ハチ、アリ)

に属し、
さらに人に害を与えるのものとしては、
 B チョウ目(鱗翅目)「ドクガ」
 C カメムシ目(半翅目)「トコジラミ、サシガメ」
 D ノミ目(隠翅目)「ノミ」
 E コウチュウ目(鞘翅目)「アオバアリガタハネカクシ」
 F ゴキブリ目「ゴキブリ」
 G シラミ目「シラミ」

があるそうです。

出番を待つコーヒー苗木たち.jpg
 自宅庭では、まだまだ大量の苗木群が
 コーヒー山への搬送車(RV)の順番を待っています。


ということで、
前置きが長すぎたので次回に続きます。

自宅庭のハイビスカス0711.JPG
 雨乞いが通じたのか、今日はお昼前後に、
 久々ににわか雨雨がありました


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2008年07月10日

コーヒーの葉の上で見つけたリュウキュウトビナナフシ

世界の七不思議というと、
・イタリア・ローマの古代競技場コロッセオ
・インドの廟堂タージ・マハル
・中国の万里の長城
・ブラジル、リオ・デ・ジャネイロの
コルコバードのキリスト像
・ペルーのインカ帝国遺跡マチュ・ピチュ
・メキシコのマヤ遺跡チチェン・イッツァ
・ヨルダンの古代都市遺跡群ペトラ

だそうですが、
コーヒー山のコーヒーの葉の上では、
「リュウキュウトビナナフシ」
を見つけました。

リュウキュウトビナナフシ1.JPG
作業を終了して帰るあたりの夕方5時過ぎに撮影しました

木の枝に擬態するので有名なナナフシ(七節)は
草食性の昆虫で、
シイノキやコナラ(オキナワウラジロガシ)などの
ドングリの成る木によくいるようです。

シイノキやコナラは、コーヒーと同じ広葉樹ですが、
コーヒー山には彼らの好みのシイノキがたくさんあるので、
わざわざコーヒーの葉に狙いをつける可能性は
低いのではないかと楽観視していますがどうでしょうか…

リュウキュウトビナナフシ2.JPG

トビナナフシには翅(はね)があるから
もちろん飛ぶのでしょうが、
孔雀(くじゃく)と同様に
外敵に翅を大きく広げて威嚇することもあるのだそうです。

また、
「毒があるらしい」
とか
「夜行性らしい」
とか、
彼らの詳しい生態研究も充分に研究されていないようで、
謎のベールに包まれた彼らの生態も天敵も
よくわからないのですが、
彼らの大きさからすると
バッタ、クモ、カマキリよりは
ミニ恐竜・キノボリトカゲの方が適役と思いますね。

リュウキュウトビナナフシ3.JPG

「ナナフシは害虫か、それとも益虫かexclamation&question
というと、
葉を食べるので害虫になるのですが、
被害がそれほどではないことから、
「ナナフシはタダの虫に近い害虫」
という分類で良さそうです。

沖縄のナナフシはともかくとして
「沖縄の七不思議」っていったい何でしょうかねexclamation&question

テスト圃場の成木0710.JPG
 テスト圃場は、ほとんど放任状態ですが
  ようやく根付いたコーヒーの木は、
  ますます元気になっています


連日の猛暑晴れのために、
自宅庭の雨水地下タンクがついに昨夕涸れてしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)

水道水を溜めて塩素を抜き、
自家製液肥を添加しないといけないのですが、
水道代が余分にかかることになりそうです。もうやだ〜(悲しい顔)

クダモノトケイソウ.jpg
 パッションフルーツの花(=クダモノトケイソウ)が
 ようやく咲き出しました

posted by COFFEE CHERRY at 17:39| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

コーヒーの木は陰樹ですが“日陰ありき”というのは誤解です

植物は自分が生きて行くためのエネルギーを、
日照による光合成という方法で
自ら作り出しているのですが、
松のように、芽生えからより多くの日照を浴びて、
他の樹木よりも早く高く生長することで日照を独占して、
森林内で少しでも優位に立ちたいという「陽樹」に対し、
水分や栄養分が豊富で
森林内の弱々しい光の中でも着実に成長して、
いつか明るい光を浴びる日を夢見て
虎視眈々とCHANCEを伺う「陰樹」があり、
コーヒーの木は、クスノキ、カシノキ、ブナ、シイ、
タブ、ツガなどとともに後者の「陰樹」になります。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木2.JPG
 日陰で成育させた苗木を直射日光にさらすと
 葉焼けしてしまうので、
 ポットに分けたら、徐々に明るさに慣れるように
 場所を変える必要があります


陽樹が成長すると、その木の下は当然日陰になるので、
「日陰であっても成長可能なのが陰樹」
という意味で、
「陰樹だから光が少ない方が良い」
というわけではないのです。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木.JPG
 コーヒーは発芽してしまえば、なかなか強い木です

「陰樹」といっても植物である以上、
光合成のために日照の当たる部分に葉を伸ばさなければ
成長が良いはずがなく、
日陰生活のままでは、
「十数年で力尽きて枯れてくる」
といわれている中で、
「コーヒーの木はShade Treeだから
 日陰で栽培するものだ」

と頑固に決め付ける方が多く、
それでも実際に開花し収穫も出来ていますから、
それはそれで間違いではないのでしょうが、
コーヒーベルトというコーヒーを露地栽培できる地域は、
南北回帰線の内側で、その北限地にあたる沖縄であればこそ、
「沖縄でのコーヒー栽培では“日陰ありき”ではない」
と言えると思うのです。

テスト圃場のコーヒーの成木1.JPG
 順調に実も大きくなっています

「コーヒーノキ」というと、
赤道付近のコーヒー栽培地に行って
見聞きした学者が書いた文献が基になっていますから、
どの本を見ても、
「Shade Tree」
というように書かれ、
また、実際にコーヒーを栽培されたことがない方が
執筆したと思われるような記述、
たとえば、
「根株で分けることも出来る」
とか
「挿し木、取り木でも分けられる」
と書かれているものもあるのです。

テスト圃場のコーヒーの成木2.JPG
 順調に成育中ですね

コーヒーの木は常緑広葉樹であって
宿根性植物ではありませんから、
根株で分けることは出来ませんし、
挿し木や取り木でも、私がテストした結果では、
「成功率は5%前後」
と、失敗する可能性の方が圧倒的に高く、
コーヒー栽培に関する多くの記述は、
わりとアテにならないものが多いので、
「沖縄の環境に最適なコーヒーの栽培方法を
 独自に検証し確立したい」

という考えで栽培しているのですが、
さらに最近では、
「コーヒーの木に出来る限りストレスを与えたくない」
ことから、
「高さを2mでピンチせずに放任してみたら
 収量が少なくなる可能性や収穫の手間よりも
 味的にはどうなのかexclamation&question

という観点でも、
コーヒー山ではテストしてみたいと考えています。

テスト圃場のコーヒーの成木3.JPG
 移植作業は自宅庭の苗木を優先して搬送していて
 テスト圃場の苗木や成木は後回しになっています。
 もし今秋までに移植が終わらなければ、
 ここの移植は来春になってしまう可能性もあります。


生産者は、それぞれ理念やコンセプト、こだわりがあるので、
それぞれが信じた道を進み、
栽培方法や品質面で切磋琢磨すべきだと考えています。

自宅近くのヒマワリ.JPG
 ヒマワリは沖縄では1年中咲きますが、
 連日32〜33度の猛暑が続くと、
 ヒマワリはやはり暑さに似会いますね


posted by COFFEE CHERRY at 18:05| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月06日

コーヒー苗木の移植作業の継続は、まだ現在進行形です

沖縄は初夏で連日気温が30〜32度の猛暑晴れが続く中、
昨日、26回目の伐採(移植は14回目)に行ってきました。

今月返却予定の3ヶ月リースで借りた軽トラックの荷台に
約50本のコーヒーの苗木(鉢)を毎回搬送しているのですが、
コーヒー山に到着後、最初の約1時間の
「苗木運び」
で、体力が一気に奪われてしまい、
最初の段階でヘトヘトになってしまうのですが、
作業の慣れと共に小まめに休息を取ることを得とくし、
何とか夕方5時過ぎまで作業を継続しています。

「移植には苗木に大きなストレスがあるので、
 こんな暑い時期に移植なんてしない方がいいのではexclamation&question

と疑問の思われる方も多いと思いでしょうし、
確かにその通りで、当初の予定では
7月くらいには完了したいと考えていたのですが、
伐採や移植作業のほとんどは3人で行っていることで
どうしても作業が遅れがちになり、
「ま、焦らずに秋までに終わればいいか」
と、ストレスを溜めないように頑張っているのです。

もちろん、移植するコーヒー苗木の立場に立って、
「まだ、大丈夫だよ」
と、彼らが言っているようにも聞こえているのです。

080705移植したコーヒー苗木たち2.JPG
 木陰に適度に木漏れ日があって、
  コーヒーの栽培環境的には最適です


前週に移植した苗木の様子をその都度観察して、
もし本当に彼らが暑苦しいようなら
苗木の搬入だけにしてしまい、
「移植は猛暑の時期を見送り、
  初秋の時期から再開してもいい」

という伝家の宝刀を抜ける気持ちで作業を行っていますが、
今のところ、移植した苗木たちは一同に元気一杯なのです。

コーヒー山は、なにしろ30年間も放置されていた山なので、
木陰に入ると驚くほど涼しく、セミの鳴き声もうるさく、
「木漏れ日が当たるくらいの伐採を目標」
に留めて伐採をしていますから
作業の最初の難関「苗木運び」さえ済めば、
後の作業での苦痛はほとんど無いのです。

080705移植したコーヒー苗木たち.JPG
 ふつうの山なら斜面だらけですが、
  この山は30年前に重機を入れてあることで、
  平らになっている部分が多く、
  コーヒーを栽培するために温存されていたような
  まさに理想的な栽培環境なのです。


沖縄でのコーヒーの木の移植時期は、
「3月下旬〜梅雨時期まで」
が、たしかに理想ですが、
「山の神様は春に山から下りて田畑の神となり、
  秋に山に帰られるので、常緑樹は秋までに移植すること」

という“常緑樹の移植時期の教え” もあるように
冬直前の晩秋よりも、
「遅くとも10月には移植を終えたい」
というスパンで考えています。

一般に樹木は、土壌に水が充分にあるときよりも、
いくらか乾燥しているときの方が、
水を求めて根をよく伸ばしますから、
根は乾燥する夏に最もよく伸びるのですが、
移植後に水をひんぱんにあげると、
根は
「苦労しなくても水が得られる」
という“過保護”状態になり、
根は浅く狭い範囲にしか分布しなくなるのです。

実際に、少量の水を求めて根を伸ばさせる
「点滴農法」
というのもありますよね。

天水を溜める方法.JPG
 ロープで四隅を縛り、傾斜をつけることで
  45リットルペールに雨水を流し込むという
  ロビンソンクルーソー風発想ですが、
  毎回雨水が溜まっています。
  水運びはご免なのでコーヒー山のあちこちに
  これが仕掛けてあります。


コーヒー山では井戸がなく天水頼りですが、
常緑高木がふんだんにあることで木陰が多く
またたくさんの落葉が堆積していることで、
土壌が乾燥しにくくなっているので、
苗木をポットや鉢から外すときに、
根を傷つけないようにバケツなどにザブンと漬けて取り出し、
移植時のその水分だけでも充分に根付いているのです。

根を深く広く伸ばしてあげることで
干ばつのときに枯れやすくするのも防げるのです。

与那の海岸から見える伊是名島.JPG
 国頭(くにがみ)村・与那(よな)の海岸から
  伊是名島が見えます。
  昨日は気圧が不安定で雲が多かったのですが、
  山から下りてきた夕方6時ごろに撮影しました。
  ここから2時間半かかって南風原の自宅まで帰るのです。もうやだ〜(悲しい顔)

 
posted by COFFEE CHERRY at 18:59| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

コーヒーの葉で見つけたタダの虫・マルウンカ

コーヒー山のコーヒー苗木の葉に、
テントウムシの形をした、一見鳥の糞と見間違うような
体長7〜8mmの不思議な虫を見つけました。

葉を食べる害虫のカメノコハムシ類と思ったのですが、
形状がどうも違っていて、
どうやらマルウンカ類の仲間のようです。

マルウンカの仲間?.JPG
  見れば見るほど不思議な虫です


広辞林で「ウンカ」を調べると、
「浮塵子、雲霞の意」
として、
「半翅目(はんしもく)ウンカ科・ヨコバイ科の小昆虫の総称。
 セジロウンカ、トビイロウンカ、ツマグロヨコバイなど。
 種類がきわめて多く、体長約6mm。
 形はセミに似て、多数群れて
 イネの若葉や花の液を吸って枯らす」

と出ていて、
「雲霞のような大群」
とか
「雲霞の如く」
というと、
「ものすごく多い様」
を形容しますから、
昔から、水稲ではウンカが大発生して
農業害虫として有名だったことが解ります、
もっとも最近は農薬の影響で大発生がないと思われますが。

農業害虫のアブラムシ類やカイガラムシ類、
コナジラミ類もウンカの親戚なのですが、
コーヒー苗木の葉で見つけたマルウンカらしき虫は、
農業害虫のウンカ科ではなく、
マルウンカ(丸浮塵子)科で、
植物の汁を吸うものの害虫ではないようです。

マルウンカの仲間??.JPG
 形はテントウムシに似ていますが…

テントウムシの形をしていますが、
テントウムシとは無縁で、
姿に似合わずセミやカメムシの仲間らしく、
「ウンカ」という名前があるくせに
群棲ではなく、単独行動をするのだそうです。

たしかに実際に発見した時も単独で、
他に仲間は見当たりませんでした。

顔のUPを撮影しようとしたらピョンと跳ねて、
私が驚いているうちにどこかに行ってしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)

「マルウンカの仲間」
らしいのですが、
彼の正体は依然として不明なのです。

自宅のハイビスカス0703.JPG
 自宅の庭のハイビスカス

posted by COFFEE CHERRY at 20:58| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月02日

コーヒーは避けてほしい農業害虫・ハスモンヨトウ

「夜盗(よとう)」
といって、
火付け盗賊改めの長谷川平蔵を
イメージする方もいると思いますが
「夜の盗賊」は悪い人間だけでなく、
蛾にもいるのです。

ハスモンヨトウは、
「ヤガ(夜蛾)科」という夜行性の蛾の種属で、
ヨトウガ(夜盗蛾)の親戚にあたり、
沖縄だけでなく、本土の関東南部まで分布していて、
夜間に活動して葉を食害する害虫なのです。

ハスモンヨトウ2.JPG
 コーヒーの葉に止まっていました!

台湾では「斜紋夜盗」といわれて重要害虫とされ
まぁ、どこの国でも嫌われ者なのですが、
ハスモンヨトウはもともと南方系の害虫で、
台風に便乗して遠方から飛来してくるようです。

こういうのも流行のエコロジーというのでしょうか?

国内でも彼らは時々大発生しては、
 ・ サツマイモ、サトイモなど芋類
 ・ 白菜、レタス、ほうれん草、大根、
   ネギ、ナスなどの葉物野菜
 ・ 大豆
 ・ イチゴ

を始め、
国内でも多くの農産物や花き類等で実害が出ているのです。

ハスモンヨトウ.JPG

葉が食害されるのですが、
ひどい場合は葉脈だけ残して食べ尽くされるので、
外観が悪くなるだけでなく、
成育自体に悪影響を及ぼします。

自宅のアラマンダ.jpg
     自宅のアラマンダ

「窒素過多の転換畑で特に発生が多い」
といわれていますから、
畜産堆肥を入れすぎている有機栽培地には
特に発生しやすいと思われます。

それでも、天敵は「クモ」なので、
クモの多いコーヒー山では大発生することはなさそうです。

近所のハイビスカス.jpg
  近所の珍しいハイビスカス

posted by COFFEE CHERRY at 17:00| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

農業害虫カイガラムシとアリの共益関係

先週の25回目の伐採(移植は13回目)の日に、
今までに移植した苗木を総点検したところ、
2本だけカイガラムシが付いていて、
その他の苗木は、
先週からの待望のにわか雨雨や雷雨雷霧もあって元気一杯で
移植後に平均で10cm以上も伸びていました。

新芽が出て元気な苗木2.JPG
  新芽が出て、元気なコーヒーの苗木

人間には免疫という病気と闘う力が備わっているのですが、
健康本を拾い読みしたところ、
免疫を左右するのに、
 ・ 心の健康
 ・ 栄養
 ・ 睡眠
 ・ 運動
 ・ 労働環境
 ・ 住まいの環境

の6つの要素があり、
ストレスを溜めずに、
それらのバランス調整をしながら
病気になりにくい身体づくりを目指すことが
健康の秘訣のようです。

健康な人の身体には抵抗力があるのと同様に
その場から動くことが出来ない樹木でも
健康な木には病害虫がとりつきにくいのです。

樹木は動物のように動くことが出来ないために、
病害虫に対して抵抗性を持っていることで、
木が健康なときには病害虫を寄せ付けないのです。

新芽が出て元気な苗木1.JPG
  移植した苗木から新芽が次々に出ています

もし、健康な樹木でも枯らしてしまうような
強力な病害虫がいるとしたら、
その樹木は地球上で全滅するはずですし、
その病害虫も、食べ物がなくなって、
自然生態系の循環システムの中で
やはり生き残れなくなるはずですから
そのへんはうまく出来ているわけです。

自然生態系として大局的にみると、
もともと「病害虫」という考え方自体が
人間の一方的な判断で、
病害虫も自然生態系の中では植物と共存していて、
植物の過度の繁茂を防いだり、
有機物を分解したりする役割を果たしている
ともいえそうです。

南側山頂に連絡する簡易階段.JPG
 南側の山頂に通じるルートの階段

ともかく、
害虫や病原菌は樹木が弱ると寄生するのですが、
植物のストレスの要因をかんがえてみると、
自然環境的要因の
 ・ 気温(高温、低温)
 ・ 日照(過度、不足、乾燥)
 ・ 水(やりすぎか不足か)
 ・ 土壌(肥えているかやせているか、
      酸性かアルカリ質か、通気性、保水性)

と、
人的要因の
 ・ 大気汚染ガス
 ・ 化学物質(農薬を含む)

などがあり、
動けない樹木は、
 「その場でストレスに耐えて、
    自身で克服しないと生き延びてゆけない」

という、厳しい自然界の掟があるわけです。

動けない植物の移植では多大なストレスが伴ない
新しい環境下では、
まず根付くことに全力をあげるのですが、
冒頭の、カイガラムシが付いた2本の苗木は、
鉢植え段階で、根がグルグル巻きになっていて、
ひと回り大きな鉢に移し替えるか、
移植するかを迫られていて、
苗木自体が苦しんでいたものです。

伊是名島方面.JPG
 西側の東シナ海沖(約30km)には
     うっすらと伊是名島が見えるのですが…


カイガラムシは昆虫の仲間で、
 ・ セミ
 ・ アブラムシ
 ・ カメムシ
 ・ ウンカ
 ・ ヨコバイ

の親戚で、
「口吻を葉や茎、幹に差し込んで樹液を吸う」
という、吸血鬼ドラキュラのようなものです。

コーヒーの苗木に取り付いていたカイガラムシは、
「ハンエンカタカイガラムシ」
という種類で、
バナナやデイゴ、ソテツ、かんきつ類など
多くの観葉植物に取り付いてしまう厄介者です。

彼を退治するには、農薬を使わない以上、
「コスリトール」
しか方法はありません。
要するに「ハンドパワー手(パー)ですね、
と言っても
Mr.マリックの
「きてます、きてますexclamation
という超魔術ではなくて、
木の小枝や爪楊枝、古い歯ブラシなどを使い、
「苗木を救いたい」という救命救助病院の精神と使命感で、
また、
「自分がどれだけ忍耐強いのか」
という試練を克服するために、
丹念に幹や葉の裏側に取り付いたカイガラムシを
こすりとるのですが、
葉や幹に傷つけないように細心の注意を払いますから、
また蚊やブヨ、アブも寄ってくるので、
けっこう大変な作業なのです。もうやだ〜(悲しい顔)

カイガラムシとアリ.JPG

画像ではカイガラムシにアリが集まっているのが
お判りいただけたでしょうか?

働き者として有名なアリは必要な時以外は働かないので、
このアリが樹木を登り始めたら
カイガラムシやアブラムシ、コナジラミという
農業害虫がいる可能性があって
“要注意”なのです。

アリはカイガラムシやアブラムシを食べるどころか、
農業害虫たちと共生関係にあって、
弱った樹木を、より困らせる働きをしているのです。もうやだ〜(悲しい顔)

アリはカイガラムシやアブラムシが出す
甘い液をもらう代わりに、
彼らの外敵であるテントウムシやハチ、
蝶の幼虫などから守る働き、
つまり、
 ・ 人間が乳牛を飼育して、代わりに牛乳をもらう
 ・ 人間がニワトリを飼って、卵をもらう

ことと同じようなものなので、
アリと農業害虫のカイガラムシやアブラムシの関係は
お互いが利益を得ながら共生する共益関係にあり、
また、この甘い液が葉や幹に付くと、
そこに「すす病菌」が繁殖して、葉や幹が黒く汚すので、
カイガラムシを発見したときには、
即座に「コスリトール」を実行しないといけないのです。

これまでにコーヒーの苗木に
アブラムシが取り付いたのを見た、
という記憶はありませんから、
コーヒーの木の樹液は
アブラムシは好まないのかもしれません。

もしかしたらコーヒーの木の樹液にも
カフェインが含まれていて、
アブラムシはノンカフェイン派なのかもしれませんね。

コーヒー山の北側山頂.JPG
   コーヒー山の北側山頂

posted by COFFEE CHERRY at 14:00| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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