2008年07月09日

コーヒーの木は陰樹ですが“日陰ありき”というのは誤解です

植物は自分が生きて行くためのエネルギーを、
日照による光合成という方法で
自ら作り出しているのですが、
松のように、芽生えからより多くの日照を浴びて、
他の樹木よりも早く高く生長することで日照を独占して、
森林内で少しでも優位に立ちたいという「陽樹」に対し、
水分や栄養分が豊富で
森林内の弱々しい光の中でも着実に成長して、
いつか明るい光を浴びる日を夢見て
虎視眈々とCHANCEを伺う「陰樹」があり、
コーヒーの木は、クスノキ、カシノキ、ブナ、シイ、
タブ、ツガなどとともに後者の「陰樹」になります。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木2.JPG
 日陰で成育させた苗木を直射日光にさらすと
 葉焼けしてしまうので、
 ポットに分けたら、徐々に明るさに慣れるように
 場所を変える必要があります


陽樹が成長すると、その木の下は当然日陰になるので、
「日陰であっても成長可能なのが陰樹」
という意味で、
「陰樹だから光が少ない方が良い」
というわけではないのです。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木.JPG
 コーヒーは発芽してしまえば、なかなか強い木です

「陰樹」といっても植物である以上、
光合成のために日照の当たる部分に葉を伸ばさなければ
成長が良いはずがなく、
日陰生活のままでは、
「十数年で力尽きて枯れてくる」
といわれている中で、
「コーヒーの木はShade Treeだから
 日陰で栽培するものだ」

と頑固に決め付ける方が多く、
それでも実際に開花し収穫も出来ていますから、
それはそれで間違いではないのでしょうが、
コーヒーベルトというコーヒーを露地栽培できる地域は、
南北回帰線の内側で、その北限地にあたる沖縄であればこそ、
「沖縄でのコーヒー栽培では“日陰ありき”ではない」
と言えると思うのです。

テスト圃場のコーヒーの成木1.JPG
 順調に実も大きくなっています

「コーヒーノキ」というと、
赤道付近のコーヒー栽培地に行って
見聞きした学者が書いた文献が基になっていますから、
どの本を見ても、
「Shade Tree」
というように書かれ、
また、実際にコーヒーを栽培されたことがない方が
執筆したと思われるような記述、
たとえば、
「根株で分けることも出来る」
とか
「挿し木、取り木でも分けられる」
と書かれているものもあるのです。

テスト圃場のコーヒーの成木2.JPG
 順調に成育中ですね

コーヒーの木は常緑広葉樹であって
宿根性植物ではありませんから、
根株で分けることは出来ませんし、
挿し木や取り木でも、私がテストした結果では、
「成功率は5%前後」
と、失敗する可能性の方が圧倒的に高く、
コーヒー栽培に関する多くの記述は、
わりとアテにならないものが多いので、
「沖縄の環境に最適なコーヒーの栽培方法を
 独自に検証し確立したい」

という考えで栽培しているのですが、
さらに最近では、
「コーヒーの木に出来る限りストレスを与えたくない」
ことから、
「高さを2mでピンチせずに放任してみたら
 収量が少なくなる可能性や収穫の手間よりも
 味的にはどうなのかexclamation&question

という観点でも、
コーヒー山ではテストしてみたいと考えています。

テスト圃場のコーヒーの成木3.JPG
 移植作業は自宅庭の苗木を優先して搬送していて
 テスト圃場の苗木や成木は後回しになっています。
 もし今秋までに移植が終わらなければ、
 ここの移植は来春になってしまう可能性もあります。


生産者は、それぞれ理念やコンセプト、こだわりがあるので、
それぞれが信じた道を進み、
栽培方法や品質面で切磋琢磨すべきだと考えています。

自宅近くのヒマワリ.JPG
 ヒマワリは沖縄では1年中咲きますが、
 連日32〜33度の猛暑が続くと、
 ヒマワリはやはり暑さに似会いますね


posted by COFFEE CHERRY at 18:05| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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