2008年07月25日

コーヒー山は沖縄県(=日本)で最も標高が高いコーヒー栽培地ですが…



るんるんどこのだれだか知らないけれど 
誰もがみんな知っているるんるん

というのは正義の味方・月光仮面のことですが、
コーヒーでは、
「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
というのが“定説”になっていて
なぜだか誰もがみんな知っているのです。

0723-1.JPG
7月23日(水曜日)は満月の大潮から5日後ですが、
コーヒーの白い花が咲いていました。


沖縄のコーヒー栽培の標高では、中心人物では
・ 恩納村前兼久のヤマーコーヒーの農業の標高は100〜150m
・ 東村高江のヒロ・コーヒーあたりの標高は190m(高江原)

ですから、
「コーヒー山の標高は約350m(山頂)」
は、
沖縄本島最高峰の与那覇岳が標高503m、
沖縄県最高峰は石垣島の於茂登岳の標高526m
を考え併せると、
「コーヒー山より標高が高い栽培地は沖縄県には他にない」
といえるはずですし、
小笠原諸島のコーヒー栽培地と比較しても、
父島の中央山の標高は318mですし、
母島の乳房山は463mと高いものの、
母島は断崖絶壁の島で、
頂上付近でコーヒー栽培をしているとは
とても考えられませんから、
「コーヒー山は日本で最も標高が高いコーヒー栽培地」
ともいえるのです。

南山山頂.JPG
 コーヒー山の2つの山頂のうち、
 南山の標高は350mと、以外と高地なのです。


参考までに
ハワイのコナコーヒーの栽培地の標高は約450mですから
コーヒー山の350mとは、
わずか100mしか違わないことになるわけです。

かといって、
「コーヒー山が標高が高い栽培地」
だということを自慢しているのではありません。

2年前に「コーヒー栽培の素朴な疑問」で記述したように、
「栽培地の標高が高いか低いか」
というのは、
私はあまり重要視していないのです。


それよりも、
「コーヒーの木になるべくストレスを与えず
 健康に成育させることが美味しい実をつけてくれるはず」

という考え方なのです。

0723-2.JPG
 この白い花は6〜7ヶ月に赤く熟して収穫期を迎えます

「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
というのは、
大げさに言えば
「食べてすぐ寝ると牛になる」
とか
「ビワを植えた家には病人が出る」
とかいう迷信に近いのではないか、
とさえ思っているのですが、どうでしょうかexclamation&question

けもの道.JPG
 未開拓のバナナロードは
 新・苗木置き場に何度も行き来することで、
 けもの道のようになってしまいました。


コーヒー生豆を焙煎後に
「標高の高低の違い」
が、もし風味や味に出ることがあったにしても、
その違いが果たして判るものなのでしょうかexclamation&question

標高差が味に重要な役割を果たすとしたなら
「標高の高いコーヒーが美味しくて、
 標高の低いコーヒーはイマイチ」

という定義だって出来かねませんよねexclamation&question

カラスの羽.JPG
 7月23日(水曜日)は、苗木を移植したあたりに
 カラスの羽が落ちているのを発見しました。
 カラスはコーヒーの実は盗らないのですが
 バナナの房は収穫期の美味しい頃に突かれますから、
 コーヒー以外の果樹では注意が必要になりますね。


“パンドラの箱”を開けるつもりはまったくありませんが、
私は、コーヒー生産はその生産国の植民地政策や
経済状況などもあって、
「コーヒーの木が、たまたま熱帯高地で多く栽培されてきた」
ことや
「熱帯高地産の豆を扱う業者のPR」
などが加味されて
標高偏重説が生まれて、
いつしか定説化してしまった、
という仮説を考えているのですが、どうでしょうかexclamation&question

新・苗木置き場0723.JPG
 コーヒー山に到着後の最初の作業はつらい苗木運びですが、
 帰りにポリ袋をポットから抜き取り、
 付近の腐葉土をポットに山盛りにかぶせて
 水やりをすることで、
 苗木たちもコーヒー山の環境に
 順応して元気を取り戻します。


「標高の高い産地で採れるコーヒーは美味しい」
という根拠は、
たいてい
「寒暖の差で実が締まる」
というのですが、
リンゴやぶどう、さくらんぼなどのフルーツや
長野県のソバなどで
そういうことがいわれていて、
「フルーツでは有り得るかもしれない」
と思っても、
コーヒーは木の実(種)で、フルーツではないですからね。

気象的には、
ある程度雲があって夜風が吹いているような
湿度が高くて放射冷却の影響で昼夜の寒暖差が大きいと
朝露は土中から蒸発する水分や葉から直接出す水分などから
朝露が出来やすい状況になるので、
「山間部の植物は朝露や夜露で育つ」
ということはいえそうですが…


それでも、どうも植物理論では
なかなか納得させてもらえる資料が見当たらないので、
偏屈になってしまうのです。もうやだ〜(悲しい顔)

新設の階段2.JPG
 7月19日(土曜日)に新設した木の階段です。
 もちろん伐採した木を使っています。


気温差では、
「気温は100m高度を上げるごとに0.6℃下がる」
と言われていますから、
海岸に近い与那集落とコーヒー山を比較してみると、
0.6℃ × 3.5 = 2.1℃
つまり
「コーヒー山はふもとの集落に比べて2.1度気温が低い」
ことになるわけです。

参考までに、
東村のヒロ・コーヒーと比較しても
0.6℃ × 1.6(標高差160m) = 0.96℃(=1.0℃)
コーヒー山の方が気温が1度低いことになるわけです。

重機の道0719.JPG
 7月19日(土曜日)に重機の道の間伐を行い
 苗木の移植スペースを広げましたが、
 面積よりも風の流れや木漏れ日の量などを
 重視して間伐しています。


また、
「山では放射冷却が起こりやすく晴れた朝は冷え込む」
こともあり、
さらに、
「風速が1m増すごとに体感温度は1℃下がる」
ことも考えると、
「沖縄県内のコーヒー栽培における最低気温は
 コーヒー山が最も低い」

ことになり、
標高差偏重派の方々にとっては
興味深くなるのかもしれませんが、
国頭村は沖縄県で最北ですから、
厳冬期の寒さ
(1月中旬の大寒前後は気温が
 5℃くらいまで下がることがある)

の方がむしろ私は心配になります。

雨水システム0723.JPG
 7月23日(水曜日)は、見事に雨水が溜まっていましたexclamation

「果樹は土壌によって味が変わる」
という考え方からすると、
コーヒー栽培で重要なのは、
 ・ 土壌(弱酸性か酸性で、水はけや保水が良い土、成分)
 ・ 日照
 ・ 気温
 ・ 雨量(水やりを含む)
 ・ 風
 ・ コーヒーベルト内の緯度

という環境が必須条件で、
その次のランクは、
 ・ 剪定
 ・ 樹間
 ・ 栽培管理

などで、
「標高は高いほど良い」
ということは、
「まぁ、低いよりは高い方がいいかもね」
という刺身のツマ程度の考えなのですが、
どうでしょうかexclamation&question

かりゆしビーチの夕焼け.JPG
 7月23日(水曜日)PM7:15
 かりゆしビーチ(喜瀬側)の夕焼け
posted by COFFEE CHERRY at 23:51| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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