2008年09月07日

コーヒー山に近い林道で出会ったリュウキュウヤマガメ

今上天皇が皇太子殿下の頃の
今から50年前の昭和33年(1958年)に
皇太子殿下と正田美智子さんのご成婚が発表されました。

水不足の苗木0906.JPG
ここ1週間くらい晴天晴れ続きで、しかもコーヒー山の中腹の
“竹の広場”手前に置いてある苗木は日当たりが良いことで、
昨日山に行ってみると葉がダラリと垂れて
 「水不足」を露骨に表わしていました。
すぐに貯水してある雨水をあげて回復したのですが、
移植場所が北山山頂付近になっているので、
北山山頂の乾燥しない日陰に
この苗木たちは引越しさせました。


美智子さんは日清製粉を経営する一族という
資産家の令嬢ですが旧華族出身でないことから、
伝統と格式を重んじる皇族内で猛反発を受けたものの
「開かれた皇室」を目指すお二人の決意がそれらを克服して
明治以降初めての民間(士族以下)出身の皇太子妃に
なられたのですが、
昭和34年(1959年)4月のご成婚の馬車パレードを
自宅でテレビ(当時は白黒)で観ようとしたことで
テレビが一般家庭に普及するきっかけになりました。
当時はご成婚お祝いの提灯行列も各地であったようです。

北山山頂付近に移植したコーヒー苗木.JPG
 北山山頂付近に移植したコーヒー苗木たちは
 高い樹木で直射日光がさえぎられて
 ときおり木漏れ日があたる環境のせいか
 保水もされているようで一同元気いっぱいでした。


その後の昭和39年(1964年)の東京オリンピックの開催で
テレビが一層家庭に普及したのですが、
テレビの普及は同時に、
映画を斜陽化させることになりました。

竹の広場に植えたバナナ.JPG
 “竹の広場”は空がポッカリ見えますから
 当然直射日光にも当たるのですが、
 コーヒー山には水道はもちろん井戸もないので
 乾燥を防ぐために昨日バナナ子株を植えました。
 バナナの成長は早いので、
 うまく日陰をつくってくれることでしょう。


テスト圃場のバナナとコーヒー.JPG
 コーヒーとバナナの露地栽培の範囲は
 南北回帰線の内側で同じですし、
 コーヒーの産地でもバナナの木陰で
 コーヒーを栽培していることが紹介されていたり
 バナナとコーヒーが並んでいる場面は
 なかなか南国らしくて好きです。


だいぶ昔のことなので記憶があいまいですが、
テレビで鉄腕アトムを放映したころには
東宝では「ゴジラ」シリーズがすでに映画化されていて、
それに対抗して、
大映(現在の角川映画)が「ガメラ」という
カメの怪獣特撮映画を製作したのです。

テスト圃場の成木0907.JPG
 コーヒーは根付いてしまうとグングン成長して
 たくさんの実をつけます。
 テスト圃場ではバナナも植えていますが、
 コーヒーは直射日光に当たる環境でも
 健全に成育していれば木陰よりむしろ元気に成長します。


たしかエスキモーの言い伝えで
北極の氷の中に休眠していたガメラが
飛行機が墜落したことで覚醒してしまい、
大暴れするようなストーリーだったでしょうか。

溺死寸前のシリケンイモリ.JPG
 雨水の簡易貯水システムのペールやバケツなどには
 オタマジャクシやボウフラが住みついているのはもちろん
 ユウレイグモやタイワンクツワムシや蛾(ガ)などの死体が
 浮かんでいて落胆するのですが、
 “竹の広場”の発砲スチロールの雨水の中では
 準絶滅危惧種のシリケンイモリが入り込んで
 這い上がれずにグルグル回っていましたので
 間伐した樹木の枝葉を入れて救出しました。
 彼は疲労困ぱいの様子で去ってゆきましたが
 彼らはちょっとした水たまりでは必ず見かけます。


そんなこんなで、
今日は、コーヒー山の近くで
絶滅危惧種の
「リュウキュウヤマガメ」
に出会った話をしましょう。

アカヒゲのメス0906.JPG
 コーヒー山では5〜6羽のホントウアカヒゲが
 興味深く見に来てくれるのですが、
 昨日はスイカの食べかすに寄ってきました。
 メスはオスよりも勇気があるのか
 50cmくらいまで近寄ることがありますし、
 お弁当の残りご飯を特に期待して
 入れ替わり立ち代りでやって来たり
 その後移植作業をする時でも
 メスが一緒に付いてくるようになりました。
 メスはスズメを赤茶色にしたような感じでしょうか。
 近づいてきても尾を立てているので
 気をゆるめずに警戒しているのでしょう。
 絶滅危惧種ですがコーヒー山には
 わりと多く棲息しているようです。


昨日コーヒー山に向かう、舗装されたやんばるの林道で、
国指定の天然記念物に指定(1975年)されている
「リュウキュウヤマガメ(琉球山亀)」
が道路を横断しているところに遭遇しました。

リュウキュウヤマガメ1.JPG
 コーヒー山の手前で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメが
 林道を横断しようとしている場面に遭遇しました。
 彼は環境省レッドリストの
 絶滅危惧種U類に指定されています。


リュウキュウヤマガメ2.JPG
 彼と目が合うと、手足を引っ込めて動かなくなりました。
 国指定の天然記念物ですから飼育はもちろん出来ません。


もちろん横断中の彼の手前で車を止めたのですが、
彼は手足を引っ込めてまったく動かなくなったので、
このままでは他の車にひき逃げされる可能性もあることから、
彼の進行方向への移動に協力してあげることにしました。

リュウキュウヤマガメ3.JPG
 彼の体長は16p程度はありました。
 年齢は判りませんが今まで運よく交通事故に遭わずに
 何度も道路を横断してきたことでしょう。


リュウキュウヤマガメ4.JPG
 陸ガメはこういう半円形なのでしょうが、
 ガラパゴスのカメを連想してしまいました。
 彼は沖縄本島北部、久米島、渡嘉敷島にしか生息しない
 日本固有種なのです。


彼が向かうずっと先には清流があるのですが、
彼はふだんは森林の林床に棲息していて
昆虫や陸生の貝類、ミミズ、カタツムリ、
植物の葉や新芽、果実などを食べる
雑食性のほぼ陸生のカメで、
川には必要に応じて出かける外出先の1つのようです。

リュウキュウヤマガメ5.JPG
 陸ガメの特長なのかもしれませんが、
 手足は野生的ですよね。


リュウキュウヤマガメ6.JPG
 上から見るとこんな形をしています。

リュウキュウヤマガメ7.JPG
 彼を持ち上げて横断させて地面に置くと
 ものすごい速さで去っていきました。


やんばる地域の道路の側溝は
一部がゆるい円弧状やL状になったタイプに改修されていて
リュウキュウヤマカメやイボイモリ、
ヤンバルクイナなどの希少動物が側溝に落ちないように
改善されているのですが、
それでもまだまだ昔ながらのUの字型の側溝や
高さが10cmもあるような縁石が道路の端にあったりして、
「希少生物の保護」
を訴えるわりには、
片方では安直な公共事業による林道や山の伐採に熱心ですから
「希少生物の保護」の説得力は薄く、
どうも釈然としないところがあります。

新たな移植場所.JPG
 コーヒー山はなにしろ東京ドームの5倍もあるような
 広大な山ですから、
 次々に移植できる場所が見つかるのですが、
 ここは最新の今間伐している現場です。
 ここはほぼ平坦で、
 木漏れ日が当たるように、しかも切り過ぎないように
 試行錯誤しながら間伐しているところです。
 最初の頃よりは切り方も進歩したり
 ムダに樹木を切らなくなりました。


やんばるには、
所々に枝に赤いリボンが結んであるのを
ご覧になった方もいると思いますが、
これはその下に
「マングースの捕獲器が置いてあるよ」
という目印で、
コーヒー山のバナナロードにも30〜50mおきに
仕掛けてありました。

赤いリボン.JPG
 やんばるの道路沿いの樹木の枝に結んである赤いリボンは、
 「その下にマングースの捕獲器がある」という目印で、
 これは捕獲器を仕掛ける作業員用のガイドなのです。


捕獲器内の奥にはスルメを吊り下げるようになっていて、
スルメの臭いでマングースを誘い出して
捕獲器にうっかり入ってしまったところに
入口のゲージが閉まるような構造になっているのですが、
私が今まで見たところでは、
マングースが入っていた捕獲器はなく、
エサが付いているのも見たことがなく、
入口のゲージが閉まっていたり、
捕獲器が斜めに傾いていたりと
何だか予算のムダ遣いのようにも感じています。

マングースの捕獲器.JPG
 この捕獲器では中にエサはなく、
 マングースも捕まっていないのに
 入口が閉まってしまっています。
 「ヤンバルクイナを守るため」という大儀のためか
 捕獲器を仕掛ける作業員はコーヒー山にも
 無断で堂々と入ってきて、山の所有者も激怒していました。
 この作業員の方々もコーヒー山で
 「業者らしい人と出会う」ということで、
 セキュリティのために門を作らざるを得なかったのです。


コーヒー山で作業していると、
遠くでヤンバルクイナの声も聞こえるのですが、
野犬の遠吠えも聞こえることがあって、
またやんばるでは捨て猫が野生化していることも
多いそうですし、
実効性の薄いマングース用の捕獲器を見たり、
これを仕掛ける方から
「ヤンバルクイナを救うためにご協力をお願いしたい」
と言われるたびに、
開発と保護、人災について
いろいろと考えさせられてしまうのです。

野生小動物保護の側溝の看板.JPG
 公共事業でも最初から貴重小動物に優しい側溝にすれば
 2度手間にならなかったはずなのに、
 いまだにU字溝はあちこちにあって
 貴重小動物は這い上がれずに死んでしまっているのです。


貴重小動物生息地域の看板.JPG
 やんばるにも林道が網の目のように出来つつあり
 山が道路で寸断されると希少動物も
 棲みにくくなるはずですが…


リュウキュウヤマガメの横断注意の看板標識.JPG
 やんばるでは貴重動物が道路を横断中に
 ひき逃げされることが多いので
 注意を促す看板標識があちこちにあります。


イボイモリの標識.JPG
 イボイモリも絶滅危惧種なのですが、
 イボイモリはコーヒー山の“竹の広場”の
 工具を入れるコンテナの中にも棲息しています。
 こげ茶色でゴツゴツしています。


イボイモリが棲息するコンテナ.JPG
 直射日光が苦手のようで、
 コンテナを空けるといつも彼が居るのですが、
 すぐに下の方に逃げ込んでしまいます。
 そのうち撮影出来る時があるはずです。


イボイモリの卵?.JPG
 上の画像を拡大したところですが、
 コンテナの右隅の黒ポットの内側に
 卵が2つ産みつけられていて、
 イボイモリがこれを見守っているのか
 他の生物の卵で孵化したら食べようとしているのか
 よくわからないのですが、
 卵は日増しにピンク色になっているように思えます。


バオバブ0906−1.JPG
 9月6日(土曜日)のバオバブ?です。
 ホントにバオバブならいいのですが…
 4粒の種のうち発芽したのは、
 このポットではこの1つだけのようです。


バオバブ0906−2.JPG
 こちらのポットでは4粒のうち2粒が発芽しました。
 種植えの種の向きも関係しているのでしょうかexclamation&question
 発芽率はあまり良くないようですね。
 同時に植えたコーヒーやマンゴー、アボガドは
 まだ発芽の兆しはありません。


posted by COFFEE CHERRY at 19:03| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。