2008年09月24日

コーヒー山の益虫のチャンプ・蜘蛛(クモ)

気が弱いながら正義感が強く、
隣の幼なじみの女の子が好きなのに意思表示できないというと
ドラえもんに登場するのび太としずかちゃんのことを
思い出しますが、
この構図はスパイダーマンという映画でも同じなのです。

主役のピーターは、社会見学で行った大学の研究室で
遺伝子を組み換えた「スーパースパイダー」という
蜘蛛(クモ)に噛まれて特別な能力が備わって
スパイダーマンになって悪を倒すヒーローになるという、
スーパーマンにも似たSTORYですが、
コーヒー山にいる多くの蜘蛛(クモ)たちも
害虫からコーヒーノキを守るヒーローでもあるのです。

オオジョロウグモ0809-1.JPG
 日本最大の蜘蛛「オオジョロウグモ」ですが
 なぜかコーヒー山には大繁殖しています。
 迫力ある大きいのはメスなのです。


オオジョロウグモ0809−2.JPG
 これも「オオジョロウグモ」のメスです。
 体長だけで4〜5cmありますから、
 足先までの大きさは手のひらよりも大きいです。
 これは胴が長細くないのでまだ若いのでしょうか。


コーヒー山の蜘蛛(クモ)たちは複数ですから、
スパイダーマンというよりは、
黒沢明監督の「七人の侍」という
野武士から村を守る用心棒の浪人組に近いのかもしれません。

オオジョロウグモ0809−3.JPG
 これも「オオジョロウグモ」のメスです。
 網の大きさは両手を広げても足りないくらい大きいのですが、
 エサのかかりが悪いようだと、
 すぐに別の場所に引越してしまいます。


オオジョロウグモ0809−4.JPG
 これも「オオジョロウグモ」のメスで
 裏側から撮影したものですが、
 大物と格闘したようで、
 右脚が2本取れてしまっていますね。


1975年にベストセラーになった
「複合汚染(有吉佐和子著 新潮社)」
には、
 ・ 農薬と化学肥料使用が農産物や生態系に与える影響
 ・ 界面活性剤を含む洗剤の人や生態系への影響
 ・ 合成保存料、合成着色料など食品添加物使用の危険性
 ・ 自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物の危険性
 ・ 化学肥料開発と火薬開発の並行性
 ・ 化学合成技術の発達と戦争、軍需産業との連関性

など環境汚染問題について書かれていたように、
日本の戦後の農業は、
 ・ 機械化
 ・ 効率化
 ・ 収量重視

という、
農業に工業化を導入した近代農業が進められて
現在に至っています。

オオジョロウグモ0809−5.JPG
 これも「オオジョロウグモ」のメスです。
 とにかくコーヒー山ではバナナロードや重機の道の
 行く手をはばむように網が張られていたり、
 コーヒー苗木近くにもたくさんの網が張られていて、
 あちこちで出会います。


オオジョロウグモ0809−6.JPG
 胴体が黄色と黒のストライプではなくて
 黒のメタリック1色で、伊達政宗の鎧みたいですが、
 これだって「オオジョロウグモ」のメスなのです。


オオジョロウグモの幼体0809.JPG
 これはオオジョロウグモの幼体ですが、もちろんメスです。
 まだ若いのに右脚が1本取れてしまっていますね。


具体的には
 ・ 窒素
 ・ リン酸
 ・ カリウム

といった肥料の三要素を主成分にした化学肥料を使用して、
雑草には除草剤を、
害虫には農薬(殺虫剤)を散布する農法ですから
土壌の1gの土に1億以上いるといわれる微生物は死滅して、
土はコンクリ−トのように固くなり
そのためにトラクタ−で土を撹拌(かくはん)し、
化学肥料や農薬は年々使用量が増大しながら
収量は減少するといった、
お金ばかりかかって、何が効率的なのか
さっぱりわからないどころか、
環境的な弊害を身近にさせたのが近代農業でもあるわけです。

オオジョロウグモ0809−7.JPG
 右脚が1本取れてしまっているオオジョロウグモのメスです。

オオジョロウグモ0809−8.JPG
 上の拡大画像ですが、
 大きなメスの背中に張り付いている蜘蛛は
 子供とかエサではなくてオオジョロウグモのオスなのです。
 人間と逆のハーレム状態で、
 小さなオスが網に何匹も見られます。


コガネグモの仲間0809.JPG
 コガネグモの仲間だと思いますが、
 名前が判らない蜘蛛もコーヒー苗木に網が張られています。


ハナグモの幼体0809.JPG
 花の周囲や葉の上で小さな獲物を待ち構える
 「ハナグモ」の幼体です。
 大きさは5mmくらいでした。


名前が不明のクモ0809−1.JPG
 コーヒー苗木の特に新芽が出る上部のあたりには、
 小さくて細かい網が張られていることがよくあります。


名前が不明のクモ0809−2.jpg
 コーヒー苗木の近くのハイビスカスの葉にいた蜘蛛ですが、
 これも名前が判りません。
 どんなに小さい蜘蛛でも、
 出会うと「頑張れ」と思ってしまいます。


最近、見直されてきた有機農法や不耕起農法など
除草剤や農薬を使わない昔ながらの環境に易しい農法では、
 ・ 有機物を土の中の微生物によって
   チッソ・リン酸・カリ等の無機質に分解してもらって
   植物に吸収させたい
 ・ そのために、有効微生物が住みよい環境を
   つくることが「土作り」

という考え方ですが、
同時にこの農法では
「雑草や病害虫との戦いを、どう克服するかexclamation&question
という高いハードルを越えなければいけない努力も
必要なのですが、
農薬が使われる前の農業では
月や潮のリズムを生かしたり
クモやカマキリ、テントウムシといった益虫や
トカゲやカエルなどが農業害虫を捕食するような
天敵を利用した防除が行われていたわけで、
その中でも「蜘蛛(クモ)」は、
「朝グモを殺してはいけない」
といわれるように
その外見からはとても可愛いとはいえない姿でも
人間にとっての益虫と古来から認定されてきたのです。

コガタコガネグモ0809.JPG
 南西諸島だけでなく全国にいる
 珍しくない「コガタコガネグモ」ですが、
 網にZ状というかX状というのか、
 「隠れ帯(かくれおび)」という
 白い太い帯を網につけるのが特長の蜘蛛です。


スズミグモのメス0809.JPG
 「スズミグモ」のメスです。
 網がベトベト系の粘着タイプではなくて、
 獲物を糸にからませて捕獲するタイプの
 網を張るのが特長の蜘蛛です。


ヤンバルユウレイグモのオス0809.JPG
 細長い脚でゆらゆらしながら歩くので
 ユウレイグモといわれるのでしょうが、
 これはやんばる特有の「ヤンバルユウレイグモ」のオスです。
 あまりにも細長いためになかなか発見しにくく、
 網にいたのは見たことがないのですが、
 雨水貯水システムでは、浮いて死んでいるのを
 時々見かけますから、
 コーヒー山ではあちこちにいるのだと思います。


コーヒー山には、
多くの種類のスパイダーマンが棲息しています。

移植したコーヒー苗木や通り道にも
あちこちに網が張られていますから、
彼らの活躍を期待しながら出来る限り網を破らずに
迂回することにしているのです。


オオジョロウグモ0809−9.JPG
 コーヒー苗木を移植中にオオジョロウグモの網に
 クロアゲハがかかってしまいました。
 すぐにオオジョロウグモが近寄ってきたので、
 クロアゲハの救出は出来ませんでしたが、
 ツガイのクロアゲハが悲しそうに
 しばらく近くを飛び回っていました。


アシダカグモの巣0809.JPG
 自宅の各部屋に棲息してゴキブリを捕食する
 “生きたゴキブリホイホイ”「アシダカグモ」の孵化です。
 居間の網戸に貼られて、1mm程度の子供が
 四方に分かれて行きましたが、
 どう猛なホオグロヤモリが近くで待ち構えていますから、
 生存競争もなかなか厳しそうです。

posted by COFFEE CHERRY at 13:59| 沖縄 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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