2008年10月10日

コーヒー山へのバニラの植え付け

「バニラ」
というと
アイスクリームやシュークリームが思い浮かびますが
コーヒーでもフレーバーオイルとして
バニラを利用することがありますね。

バナナロード1004.JPG
 コーヒー山のバナナロードは石が敷いてあり、
 その上に土盛りして踏み固めてあることで
 とてもしっかりとした道です。


数年前にバニラの苗を2本入手して
自宅の庭で栽培していたのですが、
熱帯植物のわりには直射日光に弱くて1本が枯れてしまい、
木陰で栽培させた1本が成長して3本に分け
それぞれが12mほどまで大きくなりました。

間伐した移植用地.JPG
 幹が細い樹木やリュウキュウチク(琉球竹)を伐採して
 大きな木を防風林として残すと、木漏れ日が当たる
 コーヒーにとって成育しやすい環境になるのです。
 自然の山なら平坦部分がなくほとんどが傾斜地ですが、
 コーヒー山が恵まれているのは、
 自然林も豊富で落ち葉もふんだんにありますが、
 なにより平坦エリアが多いところにあり、
 まさに「コーヒー栽培に最適な山」なのです。


「バニラ」を栽培して解かったことは、
 ・ 木ではなく蔓(つる)性植物
 ・ ラン目ラン科バニラ属という、バニラは“ラン”
 ・ 日本国内ではほとんど開花させられていない
 ・ 木陰で木漏れ日に当たる環境で成長する

などですが、
コーヒーやヤシ、バナナなどのコーヒー山への引越しに際し
「バニラ」もコーヒー山に移植することにしました。

バニラ1004−1.JPG
 左右はコーヒーの苗木ですが、
 中央の陽に当たっている大きな木に
 グルグルと巻きついてツル性植物が「バニラ」です。


バニラ0920−2.JPG
 約12mのバナナつる3本を
 それぞれ別々で栽培することにして、
 何箇所か麻縄でゆるく縛りながら
 樹にバニラつるを巻きつけました。
 植えたのは3週間前の9月20日(土曜日)です。


「バニラ」は南北の緯度が20度以内の
熱帯地域で栽培されているようですが、
国頭村最大の都市・辺土名(へんとな)は北緯26度42分、
ここからコーヒー山は近いのですが、
緯度は1度で約111km、1分で約1.85kmだそうですから
北緯20度あたりの沖の鳥島やハワイ(香港は北緯22度)から
約740km離れていて、
これは東京駅を起点とすると
青森駅や岡山駅までに相当する距離ですから、
「遠いといえば遠い」
し、
アバウトで楽観的に考えれば、
「地球的規模で考えたら、それほどの違いはないでしょう」
という
「近いといえば近い」
判断を下し、
12mほどのバニラつる3本を
コーヒー山に9月20日に植えましたが、
果たしてうまく開花するでしょうかexclamation&question

バニラ0920−1.JPG
 葉は多肉質で長細くとがっていて、
 先端部分は少し丸まっています。
 「バニラ」はつる性植物ですから
 他の樹木などにからんで寄生して成長し、
 気生の根で自らを支えます。
 右奥のうっすらした苗木は移植したコーヒーです。


バニラ0920−3.JPG
 バニラは「多湿で10ヶ月で2000mm以上の雨量と
 開花期の2ヶ月の乾燥期があり
 21〜30℃の暑い気候を好む」
 といわれていますが、沖縄は雨量はOKですが、
 12月から3月までは月平均気温が17〜19℃なので
 冬季と初春の気温が少し気になりますね。
 右側はコーヒー苗木です。


今週の沖縄は雨天雨が多く、
コーヒー山の南5kmほどの
国頭(くにがみ)村・比地(ひじ)での降雨量は
アメダスによると
 ・6日(月曜) 4mm
 ・7日(火曜) 67mm
 ・8日(水曜) 3mm
 ・9日(木曜) 91mm
 ・今日10日(金曜)正午まで16,5mm
で、
ここでの標高は8mですから
コーヒー山では、もう少し降雨量が多いものと予想され
植えつけて水が必要なコーヒー苗木たちにとっては
まさに天水なのです。

バニラ1004−4.JPG
 熱帯地域でのバニラ栽培では、
 1ヘクタール(10反、3,000坪)で
 バニラビーンズが600〜800kg収穫できて
 6kgの青い実から、1kgの加工済みバニラビーンズが
 出来るのだそうですが、
 コーヒー山では、まず開花できるのかどうかですよね。もうやだ〜(悲しい顔)


バニラ1004−5.JPG
 白い根は葉とは反対側に出てきて、
 先端部分からヒルのようにペタリと
 寄生した樹に貼り付いてゆきます。
 根付いてしまえば、葉は陽が当たるほど
 大きくなるそうですから
 コーヒーと同じように考えればいいのでしょう。


国頭村では、まだ
 ・ 最高気温 30℃
 ・ 最低気温 25℃

ありますから、
もうしばらくコーヒーなどの移植作業を続けられそうです。

バニラ1004−3.JPG
 気が早い話ですが、もし開花したとすると
 カトレア風の直径6〜8cmの花なのだそうですが
 熱帯地域では2〜3年で開花し
 7〜8年で成熟するそうですから
 コーヒー山ではまだ2年くらいは
 待たないといけないのかもしれませんね。
 もし開花しても授粉しなければ、
 花はたった1日で枯れてしまうのだそうです。
 バニラはとても受粉しにくい植物のようで、
 バニラの花のおしべとめしべの間に
 小嘴体(しょうしたい)という壁があって
 メキシコや中央アメリカでは蜜蜂(メリポナ)やハチドリが
 この“壁”を押しのけて、受粉させることが出来て、
 他の地域では、人間がこの“壁”を
 楊子のような小さな竹で押しのけて、
 おしべとめしべを触れさせるという
 人工受粉させることで実を付けさせているのだそうです。
 この人工授粉を開花後すぐにやらないと
 花は1日で枯れてしまうのだそうですが、
 コーヒー山では、まず開花させられるかどうかの
 段階ですからね。もうやだ〜(悲しい顔)
 画像の白いモヤシのような根はピッタリと
 寄生した樹に貼り付いています。


バニラ1004−6.JPG
 また気が早い話ですが、
 もし開花して人工授粉も成功したとすると、
 約9ヶ月に長さが10〜25cmほどの
 インゲン豆とかサヤエンドウのような果実ができて
 その中に直径が1.5cmほどの堅くて黒い種子が
 数万粒も入っていて
 しかしこの段階では香りはまったく無いらしく、
 ここから1年ほど発酵・乾燥を繰り返す
 キュアリングという加工をして
 ようやく独特の甘い香りがするようになるそうで、
 気が遠くなるような面倒くさい加工が
 待ち受けているのですが、
 まず開花しないことにはどうにもなりませんよね。
 バニラは16世紀のアステカからスペインへ
 広まったといわれていますから、
 アステカ時代の薬草学は
 ずいぶん進んでいたことになりますね。


伐採前の状態.JPG
 伐採前は、こんな感じで
 どこから手をつけてよいのかわからない状態ですが、
 細い木やリュウキュウチクを草刈機で伐採して
 まずけもの道風の通り道を作りながら
 それを拡大してチェーンソーで仕上げるような方法で
 今のところ栽培地を広げています。


伐採中の現場.JPG
 草刈機とチェーンソーで栽培地を作り出している
 現場の夕方頃です。
 切り出した廃材を端に寄せるのが、
 また大変な労働なのです。


posted by COFFEE CHERRY at 14:48| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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