2008年11月11日

コーヒー山の厄介な問題B「イノシシ出没」

コーヒー山の最南端の南山山頂に植えたバナナ子株のうち
2本が子株ごと抜き取られているのを見つけました。

瞬間的に、
誰かがコーヒー山に入り込んで
いたずらをしたのかと思ったのですが、
他のバナナ子株やコーヒー苗木などに異常がないので、
「リュウキュウイノシシ」
のしわざではないかと思っています。

イノシシに食害されたバナナ.JPG
 バナナ子株の根茎の部分がイノシシにかじられたようで
 グシャグシャになってしまっています。
 こういうのがもう1本ありました。


イノシシは神経質で警戒心が強く、
見慣れないものなどを見かけると、
それをできるだけ避けようとする習性があるそうですから、
コーヒー山でイノシシに遭遇してしまうことは
「まず無い」とは思いますが、
食害されたバナナと、掘られた穴を放心状態で見ていて
「イノシシがこの現場に居た」
ことを思うと、
思わず周りを見渡してしまいました。

イノシシに掘られた穴.JPG
 画像では判りにくいのですが、
 スコップで掘られたように、
 見事にすっぽりとバナナ子株が掘り出されていました。
 こんなことが出来るのはイノシシ以外いないでしょうexclamation&question


日本には、イノシシの亜種の
 ・ ニホンイノシシ
 ・ リュウキュウイノシシ

の2亜種が分布していて、
南西諸島には、その名の通り
「リュウキュウイノシシ」
という
体長1m(体重50kg)程度の
小形イノシシが棲息しているのですが、
沖縄本島で見られる野生哺乳類としては
「リュウキュウイノシシ」
が最大なのです。

イノシシは山林の地表から地中の
多様な動植物を食べるようで、
 ・ 植物ではクズ、カヤ、ヤマイモなどの根茎
 ・ 豆類やシイ・カシの堅果
 ・ 動物ではミミズ、マイマイ、カエル、
   トカゲ、ヤモリ、ヘビ、鳥の卵、昆虫

など、雑食というより手当たり次第の様相で、
鼻は長く、餌探し以外に
土を掘り起こすシャベル代わりにもなっているようです。

また、イノシシの嗅覚は犬なみに優れているようで、
人間や犬などの臭いを遠くから嗅ぎ分けて
姿を隠してしまうようですが、
嗅覚が優れていることで多くの匂いに誘引性を示すことで、
コーヒー山でもバナナ子株の根茎の試食に訪れたようです。

重機の道1108−5.JPG
 コーヒー山の大回廊・重機の道の
 コーヒー苗木の生育は快調で
 背丈や枝葉がどんどん伸びています。
 この日は一時雨が降る天候でした。


イノシシによる被害は、本土では
農作物の食害、掘り荒し害などの
農作物被害による物が多く、
水田環境にもイノシシの餌のお好みが多いようで
その中でも特にモチ米がお気に入りのようです。

林業に関する被害は
被害額に出てこないので実態が不明ですが、
苗木やタケノコ等の掘り荒らし被害があるようですから、
コーヒー山でも大量に植えているコーヒーを始めとした
苗木類も少し心配になりますね。

タイワンクツワムシ1108.JPG
 重機の道の中ほどの
 「竹の広場」に植えたパキラの葉の上に
 「タイワンクツワムシ」が乗っていました。
 胴長7cmもある大きさで
 沖縄で鳴く虫では最大の大きさです。
 ギィギィと大きな声で夜中でも鳴き続けます。


沖縄で「テッポウユリ」というと、
 ・ 本島本部半島沖の伊江島
 ・ 石垣島の御神崎(おんがざき)
 ・ 宮古島の平安名崎(へんなざき)

などが名所として知られていますが、
今年の5月の連休中には
石垣島の御神崎(おんがざき)で
テッポウユリの球根が
イノシシに食害されたことが報道されましたが、
(テッポウユリの球根はイノシシの好物)
県内でのイノシシ被害としては、
人里の農地の一般的な農産物だけでなく
 ・ サトウキビ
 ・ パインの新芽

などでも被害が拡大傾向にあるようです。

北山山麓1108−5.JPG
 北山山麓は豊富な落ち葉と
 それを分解する土着菌やキノコが豊富で
 肥沃な土壌のために
 コーヒー苗木たちも元気に快調に成育しています。


イノシシは短足、ずん胴体型のわりに
優れた運動能力を持っていて、
例えば
北京オリンピックの陸上競技、男子100mで
ジャマイカのウサイン・ボルト選手が9.69秒の
世界新記録で金メダルを取ったのは
記憶に新しいところですが、
これは時速に換算すると37.2km/hになります。

いろいろな動物の最高速度を比較してみると、
早い順に、
 ・ チーター  112/h
 ・ カンガルー  72/h
 ・ 野うさぎ   72/h
 ・ 競走馬    69/h
 ・ 犬(競技犬グレイハウンド) 67/h
 ・ ライオン   64/h
 ・ キリン    51/h
 ・ オオカミ   50/h
 ・ ヒグマ    50/h
 ・ クロサイ   48/h
 ・ キツネ    48/h
 ・ 猫      48/h

 ・ イノシシ   45/h
 ・ アフリカ象  40/h
 ・ 人間     37/h
 ・ ラクダ    32/h
 ・ 豚      17/h
 ・ ネズミ    10/h

と、
人類最高のスピードをもってしても
アフリカ象に追いかけられたら終わりなのですが、
イノシシは人間なんか問題ではなく
猫なみの速さで走ることが出来るのです。

ちなみに私は100mを20秒で走れるとすると
時速18/hですから、豚なみのようです。もうやだ〜(悲しい顔)

雨水貯水システム1108.JPG
 コーヒー山の雨水貯水システムは、
 こういう方法で山のあちこちにありますが、
 最近は雨天が多く、
 雨水は一杯に溜まっています。
 オタマジャクシが激減したのは秋だからなのか
 それともヘビなどに食べられたせいでしょうかexclamation&question


また、
近畿中国四国農業研究センターの実験によると、
体重70kgのイノシシ成獣が121cmの高さのバーを
助走もなしに跳び越えることが出来たそうです。

陸上競技の女子100mハードルの
ハードルの高さは84cm、
男子110mハードルの
ハードルの高さは106.7cmですが、
これらの高さを助走もなく飛び越えるのは
運動選手以外ではなかなか難しいですから、
速さだけでなく、ジャンプ力でも
人間はイノシシにかなわないのです。

北山山麓1108−6.JPG
 北山山麓に植えたコーヒー苗木が
 木漏れ日を浴びています。
 左下は朽木で、だいぶ分解されて
 土に還りつつあります。


今年は「戊子(ぼし)」というイノシシの年ですから
年初の年賀状では
「猪突(ちょとつ)猛進」
という積極的前進を示すスローガンとして
使われた方が多かったと思いますが、
これは、
「イノシシが真っすぐにしか進めない」
ところからきている有名な四字熟語です。

ところが、
イノシシは他の動物と同様に前進している際に、
目の前に危険が迫った時や危険物を発見した時には
急停止するなどして方向転換することができて、
必ずしも「真っすぐにしか進めない」という認識は
誤りのようです。

この認識が広がったのは、
昔、イノシシ猟で犬などを使い
イノシシを追い込んでいく様子を
猟師が
「イノシシが真っすぐにしか進めない」
と勝手に思い込んでしまい、
それが噂などで世間に広まっていったのだそうです。

追いかけられたら前に向かって全力で必死で逃げるのは
動物としての本能ですから
一目散に真直ぐに逃げてもそれは至極当然の行動で、
イノシシに追いかけられたら、
スペインの闘牛でマタドールがフェイントをかけて牛をよけるように
サッと移動して一撃をかわしたとしても
それは一時しのぎであって解決にはならないわけです。

北山山麓のさらに北側.JPG
 北山山麓のさらに北側で、
 画面の左側の斜面を下ると、
 重機の道の最初の部分になります。
 あちこちにコーヒー苗木が植えてありますが、
 ここにも雨水貯水システムがあります。


また、前述の近畿中国四国農業研究センターの実験では
柵に有刺鉄線を張ったとしても、
地面との間に20cmのすき間があれば
イノシシは地面を掘らずに通り抜けてしまうようですし、
幅のある障害物では、障害物が複雑になるにつれて、
下をくぐって通りぬけようとする傾向があったようですから、
コーヒー山のように、広大な面積になると
現状ではイノシシが入らないようにするのは
なかなか難しそうです。もうやだ〜(悲しい顔)

切り株1108.JPG
 重機の道の切り株です。
 直径が4〜5cmの木を草刈機でカットしました。
 これもそのうちひこばえが出てくるものと思います。


コーヒー山の南山山頂での
実害(バナナ子株2本)に遭ってから2週間を経過しても
その後は被害がありませんので、
リュウキュウイノシシのバナナ子株の試食は
「美味しくなかった」
と期待したいところです。

今後、もしイノシシ被害が拡大するようなことがあれば
「琉球犬を山で飼う」
ことを検討しようと考えています。

光の反射作戦.JPG
 イノシシは色彩的には
 青・青緑と紫の1部については識別出来て、
 色が赤や緑に移行するにつれ見えにくくなる、
 ということなので、
 とりあえず不要なCD-ROMを吊るして
 「イノシシ除け」
 として試してみることにしました。
 またイノシシの視力は不明ですが、
 豚は0.1を下回る程度で100m先から
 人間を見分ける視力があるそうですから、
 豚の祖先のイノシシだって同等の視力があるはずです。
 この方法は「カラス除け」として
 わりあい効果があるようですが、
 イノシシに効くかどうかは不明ですが…。
 「イノシシ除け」の左側は、バナナ子株です。


中山山麓1108.JPG
 中山山麓に木漏れ日が入ったところです。
 この日は「曇り時々晴れ一時雨」というような
 めまぐるしく天気が変わりました。
 秋の午後なので、陰が長くなってきました。


posted by COFFEE CHERRY at 17:36| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の厄介な問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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