2008年11月25日

コーヒー山の掃除屋さん・ミナミエグリゴミムシダマシ

コーヒー山の導入路・バナナロードを横断しようとする
「ミナミエグリゴミムシダマシ」
と出会いました。

ミナミエグリゴミムシダマシ1122−3.JPG
 「ミナミエグリゴミムシダマシ」の体長は約14mmで、
 落ち葉の下に隠れようと逃げ回ります。


動きがなかなか速く、ひたすら元気に逃げ回るので、
外観的には
 ・ 小型クワガタ・ルイスツノヒョウタンクワガタ
 ・ コガネムシ科のリュウキュウカンショコガネ
 ・ 動物の死骸や糞を食べるシデムシ

と見間違えそうになりましたが、
「全体的に細い楕円形で鞘翅(しょうし)に条があって黒色、
  冬でも出没」

という特長を全て満たすことで
「ミナミエグリゴミムシダマシ」
だと判断しました。

彼らは、甲虫(こうちゅう)類、
昆虫綱・有翅昆虫亜綱・コウチュウ目に属する
「ゴミムシダマシ科」
の昆虫で、
南西諸島から台湾、インドシナ、中国あたりに棲息し
年間を通じて活動する働き者なのです。

ミナミエグリゴミムシダマシ1122−4.JPG
 「ミナミエグリゴミムシダマシ」は見た目はグロテスクで
 カブトムシやゴキブリをイメージしますが、
 彼の仕事は匠(たくみ)なクリーニング業なのです。


来週はもう12月で、
師走(しわす)というと、日本人社会では
 「1年分の汚れを取り除いて、
  新しい年に歳神(としがみ)様をお迎えする準備でもあり、
  新年を清らかな気分で始めたい」

という意味の
“年末の大掃除”
という大イベントがありますが、
森林の中では、
「枯れ木や枯れ枝、落ち葉、
 昆虫などの死骸などを分解して土に変える」

という、いわば
「森の掃除屋さん」
のような仕事をする虫たちがいて、
ササラダニなどのダニ類やミミズ、ヤスデ、トビムシ、
ワラジムシ、マイマイ、ケラなど
様々な土壌動物やカビ類、バクテリア類などの微生物群が、
地表の落ち葉の中やすぐ下の土の中で共生しているのですが、
土壌動物学の権威・横浜国大・青木淳一名誉教授らの
研究によると
「ひと踏み1万匹」
といって、
「森林の中を歩く人の片足の下には有機物を分解して、
 植物の根毛から養分を吸収出来るような
 働きをしているササラダニの類だけでも1万匹以上いる」

ということですから、
「森林の表層部は命のかたまり」「森は命そのもの」
なわけです。

ミナミエグリゴミムシダマシ1122−5.JPG
 彼の目的地はバナナロードの端に積み重ねた廃材のようで、
 ここは1月下旬と比較すると6割以上縮小してきました。
 それだけ分解速度が速いということです。


ゴミムシダマシは、
森林内では
「朽ち木や菌類を食べる益虫」
で、
人里では
「貯蔵穀物を食い荒らす害虫」
ともいわれているようですが、
コーヒー山では大切な虫の1つなのです。

ミナミエグリゴミムシダマシ1122−6.JPG
 「ミナミエグリゴミムシダマシ」は
 本土では「エグリゴミムシダマシ」という赤褐色ですが、
 南西諸島以南では黒色になっています。



北山山麓1122.JPG
 すでにコーヒー苗木を植え終わった北山山麓です。
 コーヒー山は天水頼りのために
 8月頃の約1ヶ月が日照り続きだったことで、
 木漏れ日に当たる場所の成育が良好です。
 一昨日から今日の午前中にかけて降った約30〜40mmの雨は
 恵みの雨でした。


自宅のブーゲンビリア1125.JPG
 自宅の外塀に咲くブーゲンビレアです。
 沖縄では11〜5月頃に咲く花ですが、
 赤紫っぽいのは花ではなくて、
 本当の花はこの中にある白い小さい部分で
 外側のは苞(ほう)と呼ばれるものなのです。
 枝はツル性なので、
 ゲートやアーチ状に沿わせることも出来ますし、
 枝にはクギ状の鋭いトゲがありますから、
 挿し木で簡単に増やせますから
 コーヒー山では入口付近に植えて
 枝を伸ばそうと考えています。


posted by COFFEE CHERRY at 15:01| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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