これは昨年の2月末頃の画像です。
バナナロードからコーヒー山への入口部分は
この画像のあたりに設置して現在に至っていますが、
伐採した木や枝葉は当初は不要として
バナナロードの両側に落として積み上げていたのです。
昨秋から、
間伐した木や枝葉、リュウキュウチク(琉球竹)などは
「防風」と数年後の朽木(栄養分)として利用するために
コーヒー栽培地の中の、木と木の間にはさみこむようにして
「防風柵」になるように積み上げるようにしました。
今週の8日(日曜日)は、
それまで不要としてバナナロードや
崖下に落としていた間伐材を
わざわざ拾い上げて、
「林床地の端の風の通り道になるエリアに積み上げる」
という2度手間作業を行いました。
これも昨年2月末頃の林床地の画像です。
この林の薄暗い中を間伐して、「林床地」として
現在コーヒーの栽培地として拡張しているのですが、
1年前は、画像手前の約2千坪の伐採を依頼した方が
そこの木を全部切ってしまったことで、
北の風が林床地に入るようになり、
その防風対策も必要不可欠になっていました。
バナナロードに落としていた倒木を動かすと
「オキナワシリケンイモリ」を見つけました。
尾の先端が尖って“剣”のように見えることから
「尻剣」という名前が付いたようですが、
環境省のレッドデータブックでは
準絶滅危惧種に指定されているのです。
イモリは井(=水)守ですから
水の守り神でもあるのです。
オキナワシリケンイモリは、
雨降りの後の水溜まりを覗くと
たいてい数匹が入っているのですが
水溜まりが干からびてしまうと
どこに隠れているのか不思議だったのですが、
水溜まりエリアの近辺の倒木の下や
草本が密集して湿気が多くて薄暗い
ソデ群落あたりに棲息して
雨乞いをしているようですね。
「オキナワシリケンイモリ」は両生類ですから、
爬虫類のヘビと同様に、
沖縄の厳冬期でも冬眠はしないものの
寒さに凍えていて、
動きがスローモーションのように鈍いのです。
バナナロードに置いてあった間伐材と
林床地付近に無造作に積み上げられていた間伐材を
林床地の端(北側)に積み上げて
ご覧のように堅固な防風柵が出来上がりました。
コーヒー苗木を植えつけた「林床地」は、
この入口からすぐ右手側になります。
コーヒー山の林床地にヤブツバキが自生していました。
根元に花が落ちてあるのを発見したからですが、
コーヒー苗木の栽培地確保のために
コーヒー山では主に中低木を間伐していますから、
このヤブツバキは運が良かったのですね。
花が咲いている時は下の方ばかり見ていたので
気づきませんでした。
ツバキとサザンカは同じツバキ科で
花が似ているのですが、
花が丸ごと落ちているのでサザンカではなくて
ヤブツバキと判断出来たのですが、
ヤブツバキやサザンカは
冬に咲く花としてはきれいなのですが
茶の木に取り付く「チャドクガ(茶毒蛾)」の
食害を受けますから
春にはこの幼虫(毛虫)には
注意しないといけませんね。
ヤブツバキの葉はクチクラ層が発達していて
葉に光沢があるのですが、
コーヒーの葉にもクチクラ層があって
ピカピカツヤツヤしています。
コーヒーの葉の、特に若い葉は
クチクラ層によって光沢があるのですが、
時間の経過と共に徐々に光沢が薄れてきて、
ついには葉の表面の光沢がなくなってしまうのです。