2010年09月17日

アグロフォレストリー(森林農法)こそコーヒー栽培の原点回帰@

世界資源研究所(WRI)では、
「世界の原生林は、人類の文明が始まった時期とされる
 約8000年前と現在を比べると、すでにその8割が消失」

していて、さらに
「天然林は過去30年間で約8割が消失し、
 現在はアマゾンや太平洋地域、アラスカなどの約2割しか残っていない」

という報告をしています。

コーヒー山の入口0917-1.JPG
 片側にいろいろな品種のバナナを植えて
 バナナ街道にしたかった“バナナロード”を
 北に向かって撮影しました。
 道路を含めて右側(東側)の山が「コーヒー山」です。


森林破壊や消失の問題が深刻さを増しているコーヒー大国ブラジルでは、
森林破壊の大部分が、農業、牧畜用地への転換によるもので、
「森林を破壊せず、自然と共存するエコロジー農業」
として、
「アグロフォレストリー(Agroforestry)」
という農法を、
近年ブラジルが国をあげて推薦しています。

“アグロフォレストリー”とは、聞きなれない言葉ですが、
 ・農業(Aguriculture)
 ・林業(Forestry)
を合わせた造語で、
直訳すれば「農林業」、
要するに、
「森林形態で作物を生産する農法」
つまり
「森林形態で果樹などの樹木作物を中心に植栽し、
 その樹間で動植物を育成する」

という森林農法のことで、
「自然と共生し、果樹やその他の農作物などを同時に育てる」
という思想ですが、
これは新しい考え方ではなく、
森林の自然の営みを利用する形として、
数千年にわたって特定の地域ではぐくまれてきた
単純で自然なスタイルなのです。

コーヒー山の入口0917-2.JPG
 コーヒー山の最初の入口です。
 ここを上がって右側を最初に開拓し、
 その後左側(林床地)を開拓中で、
 現在2千本以上地植えしていますが、
 まだまだ数千本は植える場所があります。


「おいしいコーヒーの真実」
という映画をご覧になられた方は理解されていると思いますが、
発展途上国のコーヒー生産者が貧困にあえいでいることで、
小規模農家が組織する協同組合が
中間業者(例えば中米の「コヨーテ」と呼ばれるような悪質な買い手)を介さずに
消費国の輸入業者に直接公正で適正な対価で販売する
「フェアトレード運動」
が少しずつ広まりつつあります。
5エーカー(約2ヘクタール=約6,132坪)に満たない
伝統的な小規模コーヒー農園の多くは、
コーヒーの国際市場の変動や降霜、社会的・制度的な急変、 
暴風雨などのリスクから逃れるために、
高木、中木、低木、草で構成される植林地でコーヒー栽培をしていて、
バナナやカカオ、パパイヤ、マンゴーなどの果樹、
高くそびえる広葉樹が混植して、
コーヒーなどの下層にある低木のための日陰をつくり、
森林が土壌浸食を防いで、適度な温度・湿度体系を保ちながら、
落ち葉は土壌の有機物を分解して自然の肥料になり、
混植する植物は経済害虫を統制できる多くの益虫にすみかを与え、
有害な化学農業を不必要とする自然農法で
コーヒーとともに多様な生産物を育成することで、
果物、家畜飼料など、買わなければいけない産物を
農家は森で得ることが出来ますし、
同時にコーヒーの生産性にすぐれ、
さらに回復力に富むことも確認されているようで
アグロフォレストリー構造が、安定した生産システムを実現し
こういった伝統的なコーヒー生産は、中南米の北部において、
「最も環境にやさしく、生態系に安定した農業生産システム」
であると主張されているようです。

次回に続く。
posted by COFFEE CHERRY at 18:38| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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