2011年03月22日

フィリピンマンゴーのタネ

マンゴーといえば、
沖縄県や宮崎県、鹿児島県などでも
赤いアーウィン種や黄緑色のキーツ種をメインに栽培されていますが、
日本では避寒と病害虫の遮断、受粉、剪定などの管理上、
ほとんどがハウス栽培で行われています。

台湾の、例えば台南市の玉井郷の青果市場では
 ・愛文(アーウィン種)
 ・海頓
 ・凱特(キーツ種)
 ・香蕉(ホワイト種)
 ・聖心(米国フロリダ原産種)
 ・黒香(インドネシア原産種)

などの外来種マンゴーや
 ・土芒果
という在来種、
 ・金煌(きんこう、キーツとホワイトの交配種)
 ・玉文(アーウィンと金煌の交配種)
 ・夏雪
 ・杉林
 ・台農1号
 ・台農2号
 ・紅龍
 ・農民党
 ・農民党フルモーサ1号

といった台湾での改良品種など、
多くの品種の露地栽培マンゴー(芒果)が
1個100円前後で売られていて
安く美味しくたくさん食べられてうらやましいです。

マンゴーのタネ110322-1.JPG
 マンゴーを食べると、ご覧のようなタネが入っていますが、
 本当のタネは袋に守られていて、その中に入っているのです。
 袋状のままでタネ植えすると、
 発芽の芽が、袋を破るのになかなか大変で
 発芽までだいぶ時間がかかってしまいます。
 フィリピンから送って頂いたタネ3個を山の水に一晩浸したので
 タネが濡れています。


フィリピンのマンゴーは
黄色い果皮で細長く、平たいたまご型をしていますが
ペリカンの口ばしに似ている形状から
「ペリカンマンゴー」
とよばれていますが、
正式な品種名は
“カラバオ種”
といいます。

フィリピンのタガログ語でカラバオは
「水牛」
を意味するらしく、
フィリピンでは、ペリカンの口ばしより
農業で使役する水牛の角に似ているから、
そういう名前になっているのでしょう。

カラバオ種は果実は小さめでも
ひとつの木に沢山の果実が成るのが特長らしく、
マンゴーは放任すると30m以上にもなる高木樹らしいですが、
台湾やフィリピンの露地栽培で
また安価に市場に出回るのを見ていると
私もコーヒー山でマンゴーの放任栽培にも挑戦してみたくなり
フィリピンの知人から、早速タネを送っていただきました。

マンゴーのタネ110322-2.JPG
 マンゴーのタネは外側に薄い皮がシュリンク包装されています。
 餃子の皮のように見えますが、パリパリ感の皮で
 きっとコーヒーのシルバースキンのような役割なのでしょう。


マンゴー農家のご苦労を知らない私ですから
誤解を恐れずに言わせていただければ、
私はマンゴーは、本来安価で安全な果物ではないかと思っています。
国産の高級マンゴーは、外観重視で
包装の箱にもコストをかけているために
たしかに豪勢で贅沢な感じがしますが、
ハウス栽培では、ヨトウ虫やコガネムシなどの蛾や昆虫、
カイガラムシやハダニ、炭素病などの防除のために
ハウス内が真っ白になるくらいの殺虫剤を充満させているのを知っていますから
私はマンゴーはあまり食べません、というより食べられません。
「締め切った部屋にリンゴを置いて、くん煙剤のバルサンを焚いた後、
そのリンゴの薄い皮をむいて食べてもはたして安全でしょうか?」

という考え方をしているからです。

「そんなの考えすぎでしょう」
という人はそれでいいのですが、
私は「安心・安全」というキャッチフレーズでも
「安心と安全は違うんじゃないの?」
とか
「安心は気持ちの問題で、安全は証が必要」
と、こだわる方なので、
本当に安全なモノじゃないとイヤだし、
まして自分でコーヒーやマンゴー、カカオ、アボガドなどを栽培するなら
「これ以上ムリ」
というくらいの安全度で作り上げたいのです。

それが“自然栽培”であり、
森林の中で、できる限り放任で
「元気な木には良い実を付けるはず」
というのが私の基本姿勢です。

また、有機JAS認証は取得せず
「岡田康子の作ったコーヒーは安全」
という認知をしてもらえるように頑張りたいし、
「奇跡のりんご」
の、青森県の木村秋則さんは
誰もが“自然栽培”と知っているので
有機JAS認証は必要無いわけですから
そういうのを目指したいところです。

マンゴーはたしかに葉に虫が付きやすいのですが、
コーヒー山のような森林では生態系でいう食物連鎖で、
小さい虫は、それを食べる虫や動物が自然界にたくさん居て
放任していても、それほど葉は食べられないものです。

マンゴーも、ダミーのおとり果樹を近くに植えて、
虫さんがそっちのダミーを先に食べるように配慮すれば
意外と被害が少ないのではないかと楽観視しているのですが、
はたしてうまく生育してくれるでしょうか?
国頭村の新居の庭にはマンゴーの成木があり
昨年初めて開花したのですが、
結実はおそらく風雨で残念ながら全部落ちてしまいましたから、
一筋縄ではいかないのは覚悟しています。

マンゴーのタネ110322-3.JPG
 マンゴーの裸のタネは、貝のカキのような感じです。

コーヒー山110319.JPG
 コーヒー苗木はコーヒー山に出会えるまで
 鉢やポットで長期間持ちすぎたことや
 鉢栽培の土壌が本島南部のジャ-カル(アルカリ質)だったり
 コーヒー山の標高や酸性土壌の環境に移植した苗木たちが慣れるまで
 予想外に長くかかりましたが、林床地内のコーヒーは元気一杯です。
posted by COFFEE CHERRY at 18:48| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | マンゴーの栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日

台湾のコーヒー事情U(2011-1)

過去の台湾コーヒーの記事
2006年5月18日「台湾のコーヒー事情」
2009年9月16日「台湾コーヒーの最新事情2009-1」
2009年10月21日「台湾コーヒーの最新事情2009-2」
「2009-2」は、シリーズで記述する予定が
尻切れトンボになっていたようで済みませんでした。


私のコーヒー後継者の伊佐さんが、
先月下旬に台湾のコーヒー事情の視察に2年ぶりに行きました。
那覇空港からの各都市(空港)までの距離は、

国内   東京  1,721km
     名古屋  1,470km
    大阪(伊丹)1,304km
    福岡  1,008km

     鹿児島   758km

海外  台湾  655km
    上海  792km
    香港  845km
    マニラ 1,300km

というように、那覇空港からは
「鹿児島より台湾の方が近い」
ので、沖縄からはとても行きやすいのです。

古坑珈琲-1.JPG
 台湾でのコーヒー栽培は、雲林(うんりん)県の古坑(ここう)郷だけでなく、
 台南県などでも栽培されています。


今回は、
 @ 台湾で栽培しているコーヒー品種を調べ、そのタネを入手すること
 A 収穫した実の果皮や果肉を除去するパルパーという機械を調べること
 B 脱穀方法を調べること
 C 防風対策を含めた栽培方法を見聞すること

などが主なMissionで、
要するに、
「素直に“台湾から学ぶ”」
ということです。

古坑珈琲-2.JPG>
 古坑珈琲の案内板

「中南米とコーヒー」
とか
「エチオピアとコーヒー」
というとイメージが湧きますが、
「台湾とコーヒー」
は、なにか違和感がありますよね。
「沖縄とコーヒー」
も同じでしょうか。
それでも台湾のコーヒーの歴史は沖縄よりだいぶ古いのです。

古坑珈琲-3.JPG
 台湾コーヒーの由来が書いてあります。
 ネットのエキサイトでの翻訳は面倒なので省略。


「父が2代将軍徳川秀忠で、母は浅井長政の三女で
織田信長の姪にもあたる江の次男」

というと
3代将軍家光ですが、
その家光が48歳で生涯を閉じる7年前(1644年)というと、
島原の乱を制圧して鎖国体制を完成させ、
寛永の大飢饉の真っ最中ですが、
この頃、中国では明から清になり、
大清帝国は1912年まで268年間(江戸幕府は265年間)
中国を支配することになります。

古坑珈琲-4.JPG
 古坑珈琲の加工工程

一方、15世紀中ごろから始まった大航海時代以降
欧州列強の世界進出は、大帆船時代と産業革命を経て
世界全体を対象とした植民地獲得競争の時代を迎えました。

その先頭を走る大英帝国は
世界に残された最後の新天地である中国(=清国)を目指しますが、
当時の清国は鎖国状態で自由貿易を認めていなかったこともあり、
大英帝国は清国の開港地・広州から
大量の茶や陶磁器、絹などを輸入するものの、
その対価として対中輸出する産品が無いために
清国相手に巨額な貿易赤字を出すことになります。
その対策として、
 ・大英帝国で製造された工業製品を植民地のインドに輸出し、
 ・インドからは清国に麻薬のアヘンを輸出して、
 ・中国から大英帝国が茶などを輸入する

という三角貿易を行い貿易黒字を出すようになりますが、
その後清国でアヘンの流行が社会問題化し始めたことで、
清国はアヘン禁止令を出すに至ります。
それでも東インド会社は個人貿易商を国のダミーにして
嫌がる清国をしり目にアヘンの輸出を続行したことで、
近代兵器で武装する大英帝国と衰え著しい清国間で、
ついにアヘン戦争が勃発することに至るのです。

古坑珈琲-5.JPG
 世界のコーヒーの味の比較

ジョン・ローンが主演の映画「The Last Emperor」は
アヘン戦争終盤から大日本帝国が暗躍するまでに
翻弄された最後の皇帝・溥儀(ふぎ)の人間ドラマが描かれていて
映画をご覧になられた方も多いことと思います。

前置きが長くなりましたが、
三角貿易で、東インド会社から清国にアヘンが輸出される時に
当時インドで栽培されていたコーヒーの苗木も
清国に少量入って来たらしく、
「インドの気候に似ている台湾島最南端の
恒春(こうしゅん)の山林地域でコーヒー栽培を始めた」

というのが、どうも台湾コーヒーの起源のようなのです。

イギリス東インド会社といえば、
軍隊を抱えてインドの統治までを行っていたらしく、
そういえば、「小公女セーラ」では
主人公セーラの父親はキャプテン・クルーですから
東インド会社のクルー大尉(Captain)として
フランス人の妻と、夫婦揃ってインドに長期赴任し、
セーラが生まれたようですね。
原作には現地で生まれた子供は
「小さいうちにロンドンに寄宿するのが通例」
だったような記述もありますし、
友人からの誘いでダイヤモンド鉱山に出資していたようですから、
「小公女セーラ」の原作もなかなか歴史的に面白い文献ですね。

次回に続きます。
posted by COFFEE CHERRY at 23:34| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾のコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月17日

昨年末の脱穀テストの様子

赤とか黄色に完熟したコーヒー豆は、
果皮や果肉を取り除いても
パーチメントとシルバースキンという
二重の皮に包まれていますから
その脱穀をして、ようやく“生豆”になります。

果皮や果肉の除去は、
海外のコーヒー生産国では
「パルパー」
という、
収穫した実の果肉を除去する簡単な原理の機械を通しますが、
沖縄でのコーヒー栽培は零細農家しかいませんから
器用な人が自家製で作る程度で、
ほとんどがボウル状の容器に収穫した実を入れて
スリこぎ棒で押しつぶすとか
スーパーなどで売っている5kgのお米袋の中に
コーヒーの実を入れて足で踏むとか
あるいは指で1粒ずつつぶすという、
およそ発展途上国より原始的な作業をするのが
沖縄式の現状なのです。

「パルパー」の目的は、
実をすりつぶして実と果皮や果肉とを分離させることですから、
掃除用のコロコロ粘着テープの円筒形のスペアを2つ並べて
その円筒形に豆が引っ掛かる溝が掘ってあり、
その円筒形を回転させた間に実を通過させる、
というのが基本的なパルパーの原理ですから
要するに初期の洗濯機の洗濯槽の洗濯物を、
洗濯機の上に付いているハンドルで廻して
洗濯物を絞っていた要領なのですが、
言うのは簡単でも私が作ることは出来ないのですが、
わりと簡単な構造原理なのです。

コーヒー山では、先々の話ですが
1本の成木から4kgの実が収穫され、
成木が2,500本だとすると
実の収量は10トンにもなりますから
とても指で押しつぶす数量ではなく、
パルパーの機械化が必要になりますが、
この機械は、長野県のお米の精米機メーカーの
(株)細川製作所様に依頼しています。

(株)細川製作所様では、
すでに「珈琲豆脱穀機」という    
パーチメント付きの豆を脱穀する機械を開発されていて、

これはすでに私も購入させて頂きましたが、驚異的な高性能で、
パーチメント豆の皮が徐々に剥がされていく様子が見えて
宝石の翡翠(ひすい)のような生豆に姿を代え、
1粒1粒が愛(いと)おしく感じられるのです。

この「珈琲豆脱穀機」は、
剥がされた皮と翡翠のような生豆が
別々に取り出せることも特長で便利です。

「精米したてのお米は美味しい」
なら
「脱穀したての生豆を焙煎して飲めば美味しい」
はずですよね。
脱穀したての生豆や焙煎豆を提供出来る沖縄産コーヒー豆は
今後活路を見いだせるものと、私は期待しています。
もちろん海外産と混ぜないで、沖縄産ピュアで高品質化を目指せば、
の話ですから、私はそれを徹底的に目指しますが。

以下は、
昨年末に東村の渡嘉敷さん宅で
(株)細川製作所様の技術スタッフの方々と一緒に
脱穀テストを行った時の画像です。

脱穀テスト1012-1.JPG
 PC-1型という1号機です。
 これは400gを脱穀する小型の卓上高性能機械です。
 海外の生豆よりもずっときれいに皮が剥けます。


脱穀テスト1012-2.JPG
 ややピンボケですが、上の蓋(ふた)を取り
 パーチメント付き豆を投入したところです。


脱穀テスト1012-3.JPG
 豆が循環して脱穀が行われる様子が見えます。

脱穀テスト1012-4.JPG
 今回テストしたパーチメント付き豆は
 渡嘉敷さんのアマレロ種で行いましたが、
 収穫後天気が悪く、充分に天日乾燥出来ていない
 水分含有量がかなり高い状態で行ったために
 テスト中に豆がつぶれたり、
 また本来の翡翠(ひすい)の深い緑色ではなく
 灰色に近い色になったりと、今回のテストは散々でしたが、
 「パーチメント付きの豆は充分に天日乾燥させないとダメ」
 という教訓が得られたのは参考になりました。


脱穀テスト1012-5.JPG
 前述のPC-1型が一度に400gしか脱穀できないことで、
 将来的にトン単位の収量が見込めるコーヒー山は
 もっと大型の脱穀機械が必要なために
 (株)細川製作所様に開発依頼し、画像の「PC-2」型という
 4〜7kgの脱穀機のテスト1号機を早速お借りしました。
 洗濯機や精米機のような姿が特長的ですね。


脱穀テスト1012-6.JPG
 年末の脱穀テストの日程をまず決めてから
 逆算して実の収穫や天日乾燥期間などを決めたのですが、
 コーヒー山の収量はまだ微量なために
 渡嘉敷コーヒー農園に協力して頂いて
 脱穀テストを行いました。
 今年は沖縄産のコーヒー豆がなぜか不作で
 画像のデモ2型機に合わせた4kg以上が準備できず
 3kg前後での、しかも水分含有量が多い豆でのテストになり
 結果は1号機と同様でしたが、
 投入数量が少くても豆が欠けることも判り、
 例えば、
 「100g程度の少量でも脱穀出来るようなタイプも必要なのかな」
 と感じました。


(株)細川製作所様に
「お米の精米機にパーチメント付き豆を入れたらどうなるのか?」
と単純な質問をしたところ
「コーヒー豆が割れる」
とのことでした。
脱穀する豆に合わせた脱穀機械が必要なようです。

卓越した技術をお持ちの(株)細川製作所様が
コーヒーの加工機械に進出されたことは
今後の沖縄産コーヒーの生産において
大きな進展に寄与されることは確実です。

国頭中学校.JPG
 国頭(くにがみ)村の辺土名(へんとな)という集落は、
 村役場がある人口500人強の“首都”(国頭村全体の1割)です。
 信号も数機あるし、隣の集落には
 コンビニ(ファミマとローソン)だって2軒もあります。
 画面には映っていませんが小さな漁港もあります。
 建物は国頭中学校の体育館で、
 砂浜は人口ビーチのはずです。
 コーヒー山は画面左側の防波堤の上の山のさらに奥の方です。

posted by COFFEE CHERRY at 13:44| 沖縄 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | コーヒー豆の生豆までの加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

啓蟄なのでカエル、それとハブも登場

沖縄は日中気温が24度前後になり、
また草木が芽吹き始めて“春”を感じさせ
清々しく、また過ごしやすいです。

ハロウェルアマガエル110228.JPG
国頭村の自宅外の給湯器の上で
スヤスヤと安眠していたハロウェルアマガエルです。
大きさは約4cm。
沖縄県レッドデータブックでは「準絶滅危惧種」となっています。
撮影日2001年2月28日


コーヒー山にも2月中旬以降、
雨水貯水地ではオタマジャクシが多数うごめいていますから
自宅の給湯器でアマガエルを見つけても驚かないのですが、
生態系の“食物連鎖”という考え方では
「カエルがいる=それをエサにするヘビもいる」
ということになるのです。
もちろん20〜30cmのヤンバルオオフトミミズも
コーヒー山には多数出てきていて、
リュウキュウイノシシが食べに来ています。

10日前になりますが、
3月6日(日曜)は二十四節気の
「啓蟄(けいちつ)」
で、
「寒い冬に冬眠していた虫たちが、地面に這い出して来る頃」
とされています。
漢字で「うごめく」という字が
「蠢(うごめ)く」
と、
“春の虫たち”
という構造になっているのもうなづけますね。

沖縄ではヘビだって“冬眠”はせず、
ただ寒くて動きが極端に鈍くなり、
鉢の中や落ち葉の中、木の根の祠(ほこら)などに潜んでいるのですが、
暖かくなるにつれて、エサになる動物や昆虫なども登場してくると
本打ち登場とばかりに、ヘビも出没してくるのです。

ハブ110312−1.JPG
先週末の12日(土曜)朝に新聞を取りに行くと
自宅から30mほども草むらにヘビが居るのを発見。
(我が家は過疎の中の過疎にあるので、
  ハリウッドの豪邸並みに新聞受けは約100mも外にあります)


ハブには頭が切り取られていないし、
誰かが鎌などで胴体などを引き裂いた跡も無いので
ハブは生きている可能性があり、
私は自宅の納屋に引き返して剪定バサミを持ち出して
ハブの首部分を挟んだところ、
どうやらハブはすでに何者かに殺されていたようで幸いピクリとも動かず、
すでに絶命していました。
いくらハブでも殺生は本心では避けたいのですが、
昨年は油断して台所にアカマタの子供ヘビが3匹も入りこんでいましたから、
咬まれると困るのでヘビと人との共生はなかなか難しいのです。

ハブ110312-2.JPG
 死んでいるハブの長さを測ってみると約166cmで、
 人間の大人の身長くらいの成体ですが、
 ハブの大物は2mを超えるので、このハブはまだ青年だと思います。
 ハブの頭は逆三角形が基本型ですが、
 この頭の模様は典型的なハブの模様です。
 胴体の黄褐色の地に黒い不規則で複雑な模様も典型的なハブですが、
 琉球絣(かすり)は、このハブの模様をヒントに
 作られたといわれていますから
 沖縄での人との関わりの歴史も考えさせられるところです。


コーヒー山にはいろいろなカエルのオタマジャクシが多数いるので
今までに
 ・アカマタ(凶暴だけど無毒)
 ・リュウキュウアオヘビ(無毒)
 ・ガラスヒバァ(神経毒?)
 ・ハイ(コブラ属なので毒性)

とは出会っていますが、
ハブやタイワンスジオなどは山にいるはずですが
今のところ不思議に対面がありません。
先方も同様に人と会いたくないはずで、人を早目にキャッチして
移動してしまうのだと楽観的に考えているのですが…。

以下は、昨秋11月ごろですが、
自宅のウッドデッキで、
ハナサキガエルがアカマタに食べられる場面に遭遇したときの残酷画像です。

ハナサキガエルは、
沖縄本島の大宜味村、東村、国頭村の北部3村だけに生息している
アカガエル科のカエルで、大きさは成体で6cm前後と大きいカエルで
沖縄県レッドデータブックでは絶滅危惧TB類、
環境省レッドデータブックでも絶滅危惧U類に選定されているように
珍しいカエルです。

アカマタは無毒ですが短気で凶暴で、
俗に
「アカマタが居るところにはハブはいない」
といわれています。
・アカマタが凶暴でハブを丸のみする
・ハブの骨が硬くてアカマタに骨を折られる

というのが理由のようですが、
我が家の庭ではアカマタとハブの両方を見かけていますから
これはあまりアテにならない迷信のようです。

以下の画像のアカマタは体長が約120cmの青年ですが、
昨年まだ小さい頃から見かけています。
カエルやネズミを食べているのでしょうが、
そのうち2m級の成体になったとしても
今まで退治したり追い出したりしない“恩”を
覚えておいてもらえればいいのですが…。

ハナサキガエル対アカマタ1011−1.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-2.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-3.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-4.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-5.JPG

posted by COFFEE CHERRY at 22:29| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月14日

ユポラベルでの全数管理化を始めます

今までコーヒー山には、約2,500本のコーヒーを移植したと思うのですが、
“約”というように、テーゲーでアバウトな数字です。

私と一緒にコーヒー山で作業をしている、
私の後継の39歳の伊佐さんは
「植えたのは2,300本くらいじゃないかな」
と言われるし、
また、オーナー募集はとうに打ち切っているのに、
現時点でもオーナー様の木が決められていないのは、
私自身が管理出来ていないためで、
「オーナーの方々に木の選定や画像などのご連絡を差し上げていない」
という失礼な状態が当初から続いています。
オーナーの方々には心よりお詫び申し上げます。

私たちも、広い山の中で、特定な木のことを話したり、
連絡したりするときに
「林床地の奥」
とか、
「南山の東側」
とか抽象的なことを言うのですが
頭の中では自身が特定の木や場所をイメージ出来ていても
それを相手になかなか伝えられないし、
また理解もされにくいのです。

コーヒー山は森林ですから、在来植物は主だった木だけに、
名前を書いたプレートをかけることにして、
すべての移植したコーヒーやカカオ、アボガドなどの木の幹や枝などに
“ユポラベル”という防水のラベルを付けて管理しようと考えています。

ユポラベル.JPG
 下側は、沖縄のホームセンター「メイクマン」のラベルで、
 ここで「ユポラベル」だと教えて頂きました。
 上は昨秋カカオ苗木を大量に買った時のラベルです。
 防水で左側の赤い部分の裏側は粘着シールになっていますから
 雨が当たる森林内の木の細い主幹や枝などにも
 ラベルを付けることが出来るのです。
 最初は1本1本の木にプレートを付けていこうと考えていましたが
 ユポラベルの方が断然簡便です。


これは少し値段が高いのですが、
ラベルのフォームを自由に決められるようですから、

コーヒー山の中を、
 ・いくつかの地区に分けて、
 ・さらにブロックに分けて
 ・品種名を書いて
 ・木ごとに番号を書いていく

というような、コーヒー山オリジナルフォームを決めてオーダーしてから
コーヒー山に移植した木を徹底的に全部調べて管理しようと考えています。

広いコーヒー山での作業は、ふだんは2〜3人で行っていて、
来週の20日(日曜)が満月なので、
色々な種類のコーヒーやカカオなどのタネ植えもしなければいけないし、
(タネ植えは満月に近い時期が最適)
またコーヒー山に新たに伐採する地区が出てきたので、
「具体的にいつまでに行う」
というのは残念ながら言えないのですが、
ユポラベルでの全数管理を行うことによって
 ・コーヒーやその他の果樹が品種ごとに実数で判る
 ・「どこの木」と具体的に言いやすいし判りやすくなる
 ・トレーサビリティも時系列的に管理できる
 ・オーナー様ごとに木がどこにあるか、すぐに判り
  木の様子を画像で説明することが出来る

などのメリットがあるものと期待しています。
posted by COFFEE CHERRY at 19:56| 沖縄 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月13日

巨大群発地震は沖縄でも他人ごとではない

この度の東北地方太平洋沖地震で被災され、
尊い命を失われた皆様には心よりお悔やみ申し上げますとともに、
いまだ苦しみと不安の中にある方々には
一日も早い回復と復興を心よりお祈りいたします。

震源地から遠い沖縄はさすがに被害は免れていますが、
昨日名護市のHotmotで私がお弁当を買った時に
「緊急避難用ですか?」
と聞かれました。
本島の海沿いでは即席ラーメンなど食糧を買い込む人たちも若干いるようです。

地震の巣窟・環太平洋火山帯は南西諸島も、もちろん含まれていて
沖縄本島では、昨年(2010年)2月27日の明け方に
「沖縄本島近海地震」
が発生していますから、
巨大群発地震は沖縄をも震撼させるほどの影響があり、
他人ごとではないのです。

昨年の沖縄本島近海地震は
糸満市で震度5弱(Mw7.0)でしたから
今回の巨大群発地震とは比較にはなりませんが、
沖縄本島の震度5以上の地震は、
奄美大島近海を震源地とする1911年の地震以来、
99年ぶりの出来ごとなので、
「沖縄は地震危険度が低い」
と思われがちですが、
今から240年前、1771年(明和8年)の八重山地震では
石垣島で大津波が襲い、
「標高85.4mの高さまで達し、宮古・八重山両列島で
 死者・行方不明者12,000人という大惨事に遭い、
 塩害の影響でその後の農産物の生産が低迷し
 明治時代初頭の人口が震災前の3割程度に減少した」
とされているように、
沖縄も巨大な地震や津波の起こる島であることを
改めて今回の巨大群発地震で再認識させられました。

南西諸島周辺では、
太平洋側の黒潮が通るあたりの深海の琉球海溝を境に
北西側にユーラシアプレート、
南西側にフィリピン海プレートが位置していて、
琉球弧列島があるユーラシアプレートの下に
フィリピン海プレートが年間8cmの速度で沈み込んでいるようです。

南西諸島の東シナ海北西側の海域に、
九州の西方から台湾北方に至るまで
“沖縄トラフ”という、
最も深い部分で約2,200mもある
円弧状の細長い海底の深い窪みがありますが、
東シナ海は、
「フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んだ影響で出来た窪地」
という学説が主流のようですから
自然界というのはとてつもなく壮大で威厳があり
今回改めて人間の無力さを痛感しました。
posted by COFFEE CHERRY at 13:48| 沖縄 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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