2011年09月30日

リベリカとロブスタの実の外見の違い

リベリカとロブスタの実の比較110927.JPG
 左の梅干しのタネのようなのが「リベリカ」で
 右のヤギとかウサギのフンのような丸大豆状のが「ロブスタ」です。
 最初ロブスタの実を見ていて
 「実の中央に桃のような縫合線(割れ目)があるのがロブスタ」
 と仮説をたてたら、
 リベリカにも縫合線はありましたね…。もうやだ〜(悲しい顔)
 外見では左のロブスタは原種に近いはずですから
 アラビカの果肉よりかなり肉厚で木の実のように見え、
 右のロブスタとは明らかな違いがあります。
 ロブスタは英語のrobust(強健な)が語源といわれているように
 その特長は「病害虫に強く耐候姓があり収穫量が多い」といわれていて、
 また約3年で開花するように成長が早いとか
 海抜500m以下の低地でも栽培可能といわれています。
 もっとも「標高差=温度差」論については
 「海抜500m」とかはそれほど重要な要素ではないと思っていますが、
 ロブスタは沖縄の土壌や気候環境に合いそうな気がして
 来春の発芽や、それ以降の生育に期待しています。
 リベリカ種はかなりの希少種ということは知られています。
 「病害虫に弱い」ために生産量が少ないのか
 個性やクセが強い「味」で人気がないのか
 収量が少ないので採算ベースに乗らないのか、
 何がホントなのか判りませんが、
 私は原種に近い分「意外と沖縄には向いているかもしれない」とも
 思っています。
 画像には写っていない超レアなエクセルサの焙煎豆は
 ファミレスの出がらしコーヒーから苦さを取り除いて、
 漢方薬を加えたような中華風珈琲のような味がしたのですが
 私の舌がおかしいのでしょう。



国頭村奥110929.JPG
 昨日、国頭村の奥郵便局に行きました。
 画像右側が本島最北端の、その郵便局です。
 画像は北に向かって撮影しました。


国頭村伊江110929.JPG
 太平洋側の県道70号線は風光明美な道路です。
 行きかう車も少なくてお奨めしたいドライブコースです。
 画像上部の水平線に見える平坦な島は与論島です。
 肉眼ではっきり見えるように国頭村の辺土(へど)岬からは
 約22kmしか離れていないのですが
 与論島以北は鹿児島県なのです。


国頭村楚洲110929.JPG
 固有種が多いやんばるでも
 なぜかヤンバルクイナだけは別格な過保護扱いですが、
 我が家周辺にはウジャウジャ生息しています。
 明け方前から深夜1時過ぎまで続く
 彼らの運動会のような鳴き声で
 「終日喧騒なり」という生活になっています。
 我が家の外水道では大きくて生意気なオスが
 明け方に水浴びをしに来るのですが
 逃げ足は速くなかなか撮影させません。
 

posted by COFFEE CHERRY at 19:18| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

名桜大学広報誌に「ヤンバルコーヒーフォーラム」の記事が掲載されました

名護市の名桜大学から広報誌「Meio」第29号が我が家に届き、
その4ページ目に、6月25日(土曜)に名桜大学が主催された
「ヤンバルコーヒーフォーラム」の記事が載っていました。

名桜大学広報誌「Meio」第29号110929-1.JPG
 広報誌に目を通すと、
 「即戦力というか、社会に即応できる学人間の養成機関」
 のようなエネルギッシュな感じがして、
 学生たちも充実したキャンパスライフを過ごしているようです。
 私も、こういう大学で、もう一度勉強し直してみたいです。


名桜大学広報誌「Meio」第29号110929-2.JPG
 4ページ目の右上に「ヤンバルコーヒーフォーラム」の記事が
 掲載されていましたが、
 まだ3カ月しか経過していないのですね。
 ずいぶん前のことのように感じます。


嘉数 啓理事長のご尽力のおかげで
「ヤンバルコーヒーフォーラム」
が開催されましたが、
これを生産者が活かさなければ意味がありません。

後日
「なんか、そんなフォーラムあったな」
と言われないように、
生産者はそれぞれの理念で
「沖縄産コーヒー」
の基盤強化につなげていってほしいところです。


posted by COFFEE CHERRY at 17:23| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄のコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

コーヒー山のコガネグモとオオジョロウグモ

コーヒー山では生物群集内での
生物の捕食(食べる)・被食(食べられる)という
厳しい食物連鎖が繰り広げられていますが、
作業用の通路でも、時々道をふさぐように
クモの網がかけられたりしていて、
またそのクモにも多くの種類がいて、
ジッと獲物がかかるのを待ちかまえていたり
あるいは獲物がすでにかかっていたり、
というような光景は、
思わず足を止めて見入ってしまいます。

コガネグモ110927-1.JPG
わりときれいな円形の網を張り、網の中央にあるX型の
「白帯(はくたい)」という模様の中央あたりに、
頭を下に向けて、X型に重なるように
前2対と後ろ2対の足をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばすのが
コガネグモの特長です。
胴体の体長は約2cmか、もう少し大きいかもしれません。
黄色と黒っぽい横縞模様で、
ゲゲゲの鬼太郎のちゃんちゃんこのようにも見えます。
鬼太郎のは先祖の霊毛を編んだ特性ですが、
コガネグモも妖力で虫などを呼び寄せるのかもしれませんね。


コガネグモ110927-2.JPG
コガネグモを反対側から撮影した画像です。
X型の白帯で、クモの姿が見えにくくなっています。
ド派手に着飾っているように、これはメスで
オスは体長が5mm程度で茶色で小さいのです。
東日本以南に生息しているので
このクモを見た方は多いはずですよね。
希少種ではないのですが、x型の白帯や
胴体の黄色と黒の縞模様があまりにも綺麗なので、
思わず撮影してしまいました。


オオジョロウグモ110927.JPG
オオジョロウグモが直径1mもあるような大網でセミを捕まえました。
通路に網を作られると困りますね。
少し前まではセミの喧騒のような旋律も、いつしか少なくなって
気にしなくなっていましたが、セミはまだコーヒー山にもいるようですね。
南西諸島以南に生息する
日本最大のクモであるオオジョロウグモ(大女郎蜘蛛)は
手足を伸ばした全体の大きさは大人の手のひらくらいあって
かなりの威圧感があります。
上記のコガネグモと同様に、オオジョロウグモも
ゲゲゲの鬼太郎のように黄色と黒っぽい灰青色の横縞模様が
一般的ですが、画像のように黒かったり、茶色だったり、灰色だったり
紫っぽい濃紺だったり、それらに黄色い横縞が入ったり、
いろいろな色をしたのを見かけます。
威厳、重厚、暴力、恐怖などをイメージする黒色の姿は
黒漆(くろうるし)五枚同具足(どうぐそく)という
伊達政宗公の鎧(よろい)を身にまとったように見えます。
よく見るとオオジョロウグモの右後ろ足がありませんが
大物と格闘したのでしょうか?
この画像の強そうなオオジョロウグモはメスですから
伊達政宗公というよりはデビル・雅美とかダンプ松本、
アジャ・コングといった方がいいのかもしれません。
オスは画像には写っていませんが、5mm以下の
よく見ないと判らないくらい小さい茶色いクモで
たいてい数匹がオオジョロウグモの周りでウロウロしていますが、
交尾など役目を終えると、彼らもやがては食べられてしまうようです。
漢の呂雉(りょち、呂后)とか唐の則天武后(そくてんぶこう)、
清の西太后(せいたいこう)といった悪女の雰囲気も持っていますね。

posted by COFFEE CHERRY at 16:11| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

シンジュサンと出会う

我が家のウッドデッキに置いたごみ用ポリ袋に昨夜貼り付いた
「シンジュサン」という蛾は
カタカナだけで見ると変な名前ですが、
漢字では“神樹蚕(しんじゅさん)”と書くらしく、
文字通り立派な名前を持った威風堂々とした姿をしていました。
撮影時でも微動だにせず威厳と風格のオーラを放っていました。

シンジュサン110925.JPG
 沖縄県指定天然記念物にもなっている世界最大の蛾は
 与那国島だけに生息しる、
 モスラのモデルになったヨナクニサン(与那国蚕)ですが、
 このシンジュサンはヨナクニサンと同じ
 チョウ目ヤママユガ科ですから近種になります。
 ヨナクニサンの大きさは世界最大というくらいですから
 シンジュサンの倍くらいあるそうです。
 このシンジュサンでも手のひらを一杯に広げて
 親指と小指の先端くらいの大きさでした。
 この画像のひと回りくらい小さいくらいですから
 かなり大きい蛾です。
 こんな大きな蛾は今まで見たことが無いので
 「これが、あのヨナクニサン?」
 と思ってしまいました。


初めて見た蛾ですが、本州以南に分布しているようで、
残念ながら希少種ではないようですね。
海外でもインドから中国、
遠くシベリアまで分布しているようです。

ニガキ科ニワウルシの木は別名「シンジュ(神樹)」といって
明治時代に,養蚕(ようさん)の飼料として
全国各地で植栽されたといわれる木ですから
“蚕”と名の付くシンジュサン(神樹蚕)は
特にこのニワウルシがお好みなのでしょうが、
我が家の庭には桑が数本あり、
この葉も幼虫が食べているのかもしれませんね。
posted by COFFEE CHERRY at 18:20| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

希少種のタネ植え作業を行いました

昨日、フィリピンの遠藤さんから頂いた
希少なリベリカ種とエクセルサ種、
それにロブスターのタネ植え作業を行いました。

発芽はおそらく来春だと思います。

昨日のうちに、
3品種とも水を浸したバケツに実を投入しておいたことで
乾燥した外皮もふやけて、だいぶむきやすくなりました。

タネの選別110926.JPG
 エクセルサ種とリベリカ種は混合されていたので、
 遠藤さんにエクセルサ種の特長をお聞きして
 まず実で判断できる場合はその時点で選別し、
 不明の場合は、画像右上のように
 網の上において見て判断して選別しました。
 どちらともいえないタネは、そのままタネ植えしてしまい、
 「発芽以降、どこかで判った時点で選別しよう」
 ということにしました。
 画像右上の網は防風ネットで、枠はコタツの脚部分です。
 パーチメント豆や生豆の天日乾燥では
 下からも風が通るので、充分満足出来る乾燥が可能です。


エクセルサとリベリカ110926.JPG
 画像左がリベリカ種、右がエクセルサ種のはずです。
 アラビカ種の実とはずいぶん違いがあり興味深いです。


ロブスタ種110926.JPG
 ロブスタ特有の丸い実です。
 昨夜から水に浸していたので、
 ザルに入れたところです。


ロブスタ種のパーチメント豆110926.JPG
 ロブスタ特有の丸い豆です。
 パーチメントが付いた状態ですから
 タネ植えすると発芽し、いずれ実をつける命の源で
 1粒1粒が愛おしく尊く、見入ってしまいます。


豆の比較110926.JPG
 画像左側がロブスタ、中央がエクセルサ、左がリベリカです。
 それぞれ特長的ですよね。


ロブスタのタネ植え110926.JPG
 コーヒー山だと水やりやセキュリティの関係もあり
 自宅近くでタネ植えを行いました。
 画像中央のヤギのフンに見えるのはロブスタの実です。
 水に漬けてふやけたものは実をつぶしてタネを取りだしましたが
 固くてつぶせない実は、手抜きをして
 そのままタネ植えすることにしました。


万能土110926.JPG
 やんばるは「国頭(くにがみ)マージ」という酸性の赤土です。
 島尻のジャ−カルというアルカリ土壌は肥沃ですが、
 国頭マージは栄養分が少ないので、
 自然栽培では腐葉土を敷き詰めますが、
 カカオのタネ植えでヤンバルクイナに
 タネを食べられた悪しき事例があり、
 我が家の周りはヤンバルクイナだらけなので、
 まさかコーヒーのタネは食べないだろうと思いますが
 今回は慎重を期して腐葉土を敷くには止め、
 万能土を表土にまぶしました。
 この土は1体140円前後ですが、タネ植え時にはかなり良いです。


エクセルサのタネ植え110926.JPG
 100均で買ったプランターでエクセルサの第1次タネ植えを行いました。
 明日炭粉を買って国頭マージに混ぜて第2次を行う予定ですが、
 今日だけで約1500個くらいエクセルサのタネを撒いたはずです。
 表土に万能土をまぶし、その上に100均で買った
 緑のネットを念のためにかけました。
 もちろんヤンバルクイナから守るためです。
 タネ植え作業中にもかなり近くから
 ヤンバルクイナの鳴き声がしていますから、
 私の作業の様子を伺っているのかもしれません。
 「私の庭で何を勝手なことをしているんだろう」
 と思われているのかもしれません。

posted by COFFEE CHERRY at 18:57| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

幻のエクセルサとリベリカのタネが到着、早速タネ植えを!

フィリピンに移住されている遠藤さんのご好意に甘えて
エクセルサやリベリカ、ロブスタのタネや
それぞれの焙煎豆を先週送って頂いていましたが
今日無事に我が家に届きました。

エクセルサとリベリカのタネ110925.JPG
 コーヒーの3大品種というと、ご存知のように
 「アラビカ・ロブスタ・リベリカ」で、
 リベリカ種は生産量がかなり少なく
 日本にはほとんど入って来ません。
 エクセルサ種なんて3大品種にも入っていないので
 さらに希少種になります。
 希少品種のエクセルサやリベリカが
 何とか沖縄の土壌や気候風土に合っていればいいのですが。
 「エクセルサは先が尖っていて少し小さい」
 と言われたのですが、私には見分けが難しいので
 2品種混合の状態でタネ植えすることにします。
 はっきり区別がついたタネにはプレート表示をしておけば、
 発芽すればいずれ違いはわかってくるでしょう。


ロブスタのタネ110925.JPG
 ロブスタのタネです。
 タネというより“実”を乾燥させた状態ですね。
 この丸い実の中に、落花生状にタネが2つ入っているわけです。
 意外とロブスタは沖縄に合うかもしれませんね。
 これもタネ植えを開始します。
 発芽は来春になるかもしれません。


希少品種の焙煎豆110925.JPG
 今回お送り頂いたのは、希少品種のタネだけではなく
 それらの焙煎豆も頂きましたので、
 それぞれがどんな味がするのか試飲も出来ることになりました。
 画像左がバラコ100%(=リベリカ種)、
 画像右がエクセルサです。


エクセルサとロブスタのブレンド110925.JPG
 エクセルサ60%とロブスタ40%のブレンドです。
 日本人でも飲んだことある人はかなり少ないはずですから
 これを飲めるなんてドキドキしてしまいますね。


私は、
「飲んで美味しいか美味しくないか」
ということよりも、
「沖縄の土壌や気候風土に合うコーヒー品種は何か?」
というテーマで、
現在いろいろな品種のタネ植えを行っていて、
さらにもっともっと多くの品種で栽培テストを行うつもりですが、
他の農園には入手が困難な希少種のタネ植えを
早々と行えることになり、嬉しく思っています。
遠藤さんありがとうございました!

posted by COFFEE CHERRY at 14:47| 沖縄 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

コーヒー山の南側の作業9月22日

台風台風15号は沖縄の大東島付近でウロウロしている頃は小型でしたが
本土に進むにつれて大型化してしまいました。
中国四国や近畿地方では台風台風12号の直後だけに
また福島の原発や東北を中心とした被災地にも大雨霧を降らせて
より被害を拡大してしまったようですね。
台風台風は年々大型化し、また今までと違ったルートで来るようになり
防災はより堅固にしなければいけません。

今日のコーヒー山の作業は、南側の尾根や西斜面で行いました。

ブルボンアマレロの苗木110922.JPG
 今日南側の西斜面に植えたブルボンアマレロの苗木です。
 10本くらいあったと思いますが、
 ここにあった苗木は全部植え終わりました。
 まだ林床地には苗木が大量にあります。


植えた苗木の黒ポット110922.JPG
 今までに南側の西斜面に植えたコーヒー苗木は
 交配を避けるために品種ごとに定植エリアを定めています。
 ムンド・ノーボとブルボンアマレロの苗木を定植して
 苗木が入っていた黒ポリポット群の一部です。
 こうやって見ると、なかなか進んでいないようで
 けっこう頑張って植えているんですね。


しのぶコーヒー110922-1.JPG
 南側の強風が厳しく吹き抜けて、
 とてもコーヒー栽培に向かない尾根に植えてしまった
 「しのぶコーヒー」です。
 昨年秋に4年木を5本買い、尾根に植えたのですが
 今年何度も来た台風にも耐え抜き、しかもしっかり活着したようで、
 驚異的な適応能力を発揮しています。
 元気なのは嬉しいのですが、
 問題なのは「品種不明」なのです。
 “しのぶコーヒー”というのは、譲渡して頂いた方の名前です。
 これからいろいろな品種のタネを集めて栽培テストを行いますが
 “しのぶコーヒー”より断然元気に生育してくれる品種が
 見つからないと困りますね。


しのぶコーヒー110922-2.JPG
 デジカメ撮影中に私が何か操作ミスをしたのか
 「ホワイトバランス…」とかいう表示が画面に出て
 こんな感じの青緑色系の画面になってしまいました。
 この画像も「しのぶコーヒー」です。
 成木5本全部が、強風が通り抜ける尾根なのに
 元気に生育する姿を見ていると、
 「やっぱり合う品種と合わない品種って確実にあるな」
 と思います。


イヌマキの苗木110922.JPG
 コーヒー山は南北に縦長の山で、東側は深い谷になっています。
 そのために時計と反対周りの台風の風は、
 特に東側から吹きつけることが多いのです。
 そのためにコーヒー山は東側が高い壁のように開拓されていて
 西側にスロープのようになっている地形のために
 台風の被害がほとんど無いのです。
 それでも尾根の部分は猛烈な風が通り抜けますから
 そのためにイヌマキの苗木を250円で10本買い、
 南側の尾根の一部に植えました。
 イヌマキは潮風や病害虫にも強く、日陰でも元気に生育しますから
 沖縄では垣根や防風林に使われることがあります。
 難点は成長が遅いことです。1年に10〜20cm程度しか伸びないかも。
 放置すると6mくらいになるそうですから、
 最大樹形を形成する30年後は私はそれを見ることができるでしょうか。


コーヒー苗木110922-1.JPG
 残念ながら今のところ苗木での品種の見分けは判りません。
 何かヒントが出されているはずですが私が気がつかないのです。
 成木になって実が付く段階になれば品種が判るのですが…。
 まだまだ勉強不足なのです。
 この画像の苗木はムンド・ノーボで、南側の西側斜面に植えてあります。


コーヒー苗木110922-2.JPG
 今日の山での撮影は全部こんな感じで青緑色になってしまいましたが
 この画像の苗木もムンド・ノーボです。
 今年は雨が多く、まったく順調に生育しています。


コーヒー苗木110922-3.JPG
 画像では判りにくいのですが、
 苗木定植場所は斜面になっています。
 南山山頂から流れる雨水を受けるために、
 苗木の下側に伐採した丸太を置き、
 さらに苗木の根元の周りに腐葉土を置き、
 雨水を出来るだけ保水するようにしています。
 この南山エリアは、2年前の夏に2カ月間降雨がなく
 定植直後の苗木たちがなかなか根を活着させられずに
 苦しんだ場所ですから、いろいろ試行錯誤の末、
 棚田方式をアレンジしています。


キノボリトカゲ110922.JPG
 ジュラシックパークを連想するキノボリトカゲです。
 画像の色が実際よりも青緑色っぽいのですが
 彼は木に擬態しているので判りにくいはずだと思って
 固まっているのです。
 根元からラセン的に登ってくる場面から見ていました。
 息を殺して微動だにしませんが、彼の目は私を見ていて
 危険を察すれば一目散に逃げる決心をしているようです。


ガラスヒバァ110922.JPG
 私はバナナが大好きなので、庭のあちこちに
 いろいろな品種のバナナを植えています。
 寝室のアルミ窓のすぐ外側のバナナ小株の腐葉土に
 ガラスヒバァが潜んでいて、カエルを待ちかまえているようです。
 さきほどカエルの悲鳴がして注意深く駆けつけると
 カエルは逃走したようで、ガラスヒバァはまた元の位置に戻り
 再度カエルなどを待ちかまえようとしています。
 撮影の後、腐葉土の中に潜ってしまいました。
 ガラスヒバァは変な名前ですが
 「烏(からす)ヒバァ(沖縄方言でヘビ)」
 という意味の奄美大島以南に生息する無毒のヘビで、
 体長は約1m、動きは俊敏で、時々カエルを
 猛スピードで追いかけまわしている姿を見かけます。
 水槽に入ってアナコンダのようにオタマジャクシを獲ったり
 木に登ってトカゲや虫も獲ります。
 ガラスヒバァは“短気”という人もいますが
 私はリュウキュウアオヘビと並ぶ臆病なヘビだと思っています。
 不意に出くわしたとか、ヘビに逃げ場がなければ
 窮鼠猫を噛むこともあるでしょうが、
 ハブでも夕方までは人の気配を感じると
 無用なトラブルを回避して立ち去ります。
 引越し前のテスト圃場ではバナナを掘り出しているときに
 2m級のハブが私の横を通ったことがありましたし、
 現在の我が家に隣接するバナナ園では先月、
 私の1m前を悠々と前に進むハブがいました。
 といっても油断しているわけではありません。
 夜、カエルの捕まった大きな悲鳴が時々庭で聞こえますが、
 ガラスヒバァなのかアカマタなのか、
 あるいは猛毒ハブなのか判らないので、
 夜は草むらには出られません。


ヒメハブ110922.JPG
 自宅に隣接するバナナ園は防風対策が盤石ではないために
 台風でたびたび被災していて
 収穫まであと一歩という段階のバナナが
 昨年来何本も倒壊させられています。
 そのために7m置きにハイビスカスの垣根で防風対策をされた山城方式を
 バナナ園に取り入れています。
 300坪弱あるバナナ園にはハブも生息しているために
 草刈りをマメに行うようになりました。
 昨日の草刈りでは草むらの地面あたりに潜んでいたヒメハブに気づかず
 草刈り機で切ってしまいました。
 ヒメハブは恨みっぽく私を見つめた後、反転して立ち去ろうとしましたが
 その後絶命してしまいました。可哀想なことをしてしまいました。
 地元の方は
 「動かないヤツだろ?咬まれたなんて聞いたことがない、毒なんてないさ」
 と言われるものの、ハブより頭は大きいですから、
 知らずに踏みつけたら間違いなく膝下や脛(すね)を咬まれると思いますよ。
 毒の有無よりも、ヘビに咬まれたくないですよね。
posted by COFFEE CHERRY at 22:26| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの栽培日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月17日

台風15号は迷走中

赤提灯や焼き鳥屋の煙に誘われて   
ついフラフラとお店に引き寄せられてしまうサラリーマンのごとく、
台風15号は迷走中で、やんばるはまだ暴風域に入りません。
それどころか日中は青空も出ていましたし、
強風もなくなってしまいました。
沖縄本島に進撃していた台風はなんと一度はUターンしてしまい、
また戻りつつあるようで、酔っ払いの千鳥足状態のようです。
 

もう来るならズバッと来て、サッサと通り過ぎてほしいものです。
コーヒー山に、自宅に置いてある鉢などを持って行こうと思っても
「台風前より台風後の方がいい」
と思っても、ズルズル日にちだけが経過しています。

そういえば
「ついフラフラと…」
って何か歌であったな、と考えていたら
私が中学生当時にヒットしていた
加川 良さんの「教訓T」という
フォークの反戦歌を思い出してしまいました。



台風はどうやら明日18日(日曜)の夜から強風域に入り
19日(月曜)には最接近するようですが、
「ついフラフラ」ではどうでしょうか?

posted by COFFEE CHERRY at 23:07| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 台風の被害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月15日

台風15号が接近中

沖縄は今年は台風台風の当たり年で
・5月下旬の2号、大型で葉タバコなど戦後最大の農産物被害
・6月下旬の5号
・8月上旬の9号、本島が45時間暴風雨圏に入り夏野菜が壊滅

は覚えているのですが
本島に接近したけど奄美の方に向かったとか
本土や台湾方面に転回したのもあって
「今年何度目?」
と、多すぎてなかなか思い出せないくらいです。

台風15号は、Weathernewsによると、
本島北端の辺土岬と与論島の
わずか22kmの海域を通過するような予想をしています。

今日の夕方から強風域に入り
16日(金曜)未明から明け方に本島北端付近を
太平洋から東シナ海に向かって抜けるらしいのですが
このルートは国頭村をほぼ直撃するコースになるかもしれません。

今のところ最大風速が毎秒18m、
最大瞬間風速が毎秒25mですから
規模的には小さい部類ですが
時速15kmという、
スーパーに買物に行くママチャリ(荷台付き自転車)程度の
低速ですから、
こういう低速台風は雨を降らせる時間が長くなり、
9月上旬に四国・中国地方を縦断して
紀伊半島などに大被害をもたらした台風12号のように
大雨になる可能性が高いのです。

台風が沖縄本島北部を仮に縦断するとしても
コーヒー山は自然の要塞なので、
大きな被災は考えられませんし、
大雨が降ったとしても、
むしろありがたいくらいに楽観視しているのですが、
さて、今回はどのくらいの台風でしょうか?

強風圏以降は長期停電になる可能性が高く、
これが一番イヤですね。

posted by COFFEE CHERRY at 12:15| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 台風の被害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月12日

コーヒー山のアオカナヘビ

名前が「アオカナヘビ(青金蛇)」というように
脚がなかったら“ヘビ”と見間違うようなトカゲです。
トカゲなのにヘビという名前が付いているのは変な感じですね。

アオカナヘビ110909-1.JPG
 本土のカナヘビ(金蛇)は褐色らしく、
 沖縄のは綺麗な緑色なのでアオカナヘビというらしいです。
 細長くて、脚がなかったら“ヘビ”に見えると思います。
 アオカナヘビは南西諸島だけに生息しているトカゲのようです。


アオカナヘビの過去記事はもう4年も前になるのですが、
その後も何度もアオカナヘビとコーヒー山で出会いながら、
彼らは俊敏で撮影出来なかったのですが、
先週、久々に撮影出来たと思ったら、
なちゅきさんからブログにコメントを頂き、
オスメスの判別法まで教わりましたので、
今日はアオカナヘビをテーマにしました。

アオカナヘビ110909-2.JPG
 私はオスメスの区別はまったく不明でしたが
 なちゅきさんによると、
 「♂はくすんだ緑色をしていて、脇に茶色のラインがある」
 のだそうです。
 ということは、画像のアオカナヘビは
 「脇に茶色のライン」があることで“オス”ということになり、
 4年前の過去記事の画像は“メス”だということが判りました。
 またその違いもよく判りました。
 なちゅきさん、ありがとうございました。


コーヒーの苗木ポットを、
品種ごとにまとめて置いているのですが、
私の管理が不十分のために
発芽後にきちんと名札を付けていなかったとか、
名札を付けていたのに、風で飛ばされて不明になってしまったとか、
ここに置いてあるポットは何だったかな、
どうしてここに置いたのかな
という健忘症もあって
「これは何だったかな?」
という苗木ポットが時たま出現します。

コーヒーの木はもう10年以上も毎日見ていますし、
手持ちの品種が具体的に判っていますから、
成木では花芽や開花がどう付くか、
実がどういうふうに付くか、
実の色や大きさなどで判るのですが、
苗木の状態では品種の違いがよく判らないのです。

発芽のしかたや双葉や本葉の出方、
葉の形状や枚数、新芽の出方なども
よく観察しているつもりですが
なかなか判りません。
「新芽が緑色か茶色か?」
ということで区別をする、
というお話も伺いましたがどうも違うようです。
詳しい方がいましたらぜひ教えて下さい。

アオカナヘビ110909-3.JPG
 彼は樹の上に留まった昆虫を早々と見つけてさっそうと現われました。
 ふだんは人の気配を嫌がって、すぐに俊敏に避難してしまい、
 尻尾を見かけることが多いのですが、
 この日は獲物をgetしたいために
 樹の根元あたりを見回って安全を確認しているようです。
 彼が昆虫を狙っても、誰かが彼を狙うという
 食物連鎖の自然社会ですから、
 まず自身の身の安全を第一に心がけているようですね。
 彼の天敵というと鳥でしょうか?


アオカナヘビ110909-4.JPG
 彼を見ていると、ジュラシックパークを思い出してしまいます。
 アオカナヘビは沖縄では「ジューミー」と呼ばれているのですが、
 残波ゴルフクラブの方からのコメントによると
 読谷(よみたん)の奥の方の地域では
 「カーミンジャールゥ」
 というそうです。


アオカナヘビ110909-5.JPG
 アオカナヘビが画像のどこにいるか判りますか?
 彼は樹の枝に留まっていた昆虫を捕まえに
 素早く樹を登ったのですが、
 昆虫が殺気を感じて飛び立ってしまったのです。
 彼はしばらく呆然と固まっていたのですが、
 その後あきらめて樹を降りてきました。
 ところが手抜きというのか、
 彼はズルして近道で降りようと
 根元ではなく枝の方に行っていまい、
 まだ地表まで1m以上あることに気づいて
 彼はまたここから引き返してくるのです。
 画像の右上の枝の下には、
 彼の尻尾が全部入りきれていませんから、
 彼は本当にヘビのように細長いのです。


アオカナヘビ110909-6.JPG
 彼はまた幹まで戻り、無事に根元まで無事に降りて、
 草陰に入っていきました。
 彼は「浅き川も深く渡れ」「転ばぬ先の杖」
 ということわざを噛みしめたかな?
 なちゅみさんの娘さんとお友達は
 3年前から「Project J」を結成されていて、
 アオカナヘビ(ジューミー)の呼称や目撃経験、
 住環境について調べているそうです。
 今年は自宅にアクリルドームを作って
 国頭で捕獲してきた♂♀を飼育観察しているそうです。
 本格的ですごいですね。
posted by COFFEE CHERRY at 15:47| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月08日

コーヒー山の9月8日の作業

現在のところ、コーヒー山の気候風土に最も合いそうな
ハワイコナの品種を植えるエリアを
東風から守られるコーヒー山の南西の斜面と設定して、
ここの開拓作業を始めました。

新開拓地110908-1.JPG
 このエリアはリュウキュウチク(琉球竹)が多く、
 竹だけを刈れば栽培地が確保出来るので、
 雑木を伐採してきた今までの開拓作業に比べると
 ずっと楽な作業になります。
 竹の伐採にはエンジン付きの草刈り機を使いたいところですが、
 傾斜地なので、草刈り機を使うと竹の切り口が斜めになり、
 長靴などで踏むと底や横に穴を開けることにもなるので、
 竹を根元から踏み倒すことを考え出しました。


リュウキュウチク110908.JPG
 昨日は名護市から松川 猛さんと宜保 伸さんが見学に来られ
 パーマカルチャーや植物の相性など、いろいろ教えて頂きました。
 宜保さんによると、沖縄の竹は「竹とバンブー」の2種類があり、
 山全体に根を張り巡らしてどこからでも出てくるのが“竹”で、
 隣地など土地の境界に植えて、広がらない竹を“バンブー”というように
 分けて考えると判りやすい、という興味深いお話も伺いました。
 そういう意味では、このエリアは宜保説では“竹”になります。
 竹を根元から踏み倒し、竹を数本根元を中心にグルグル回すと
 わりと簡単に根からもぎ取ることが出来るのです。
 剪定バサミを使うと疲れるし、
 すぐに刃が切れなくなって刃を研がなければならなくなるので、
 踏んで廻して引っ張ってもぎ取る方法は
 意外と簡便で良さそうです。
 竹はチップにするとか炭粉にもしてみたいのですが、
 それはまたいつか挑戦したいところです。


新開拓地110908-2.JPG
 画像の左側が東で、右側が西です。
 東側には尾根があり、
 西に向かって傾斜になっているために
 東風が吹き込まないエリアになっています。
 適度に中高木も生えているので、
 それらの枝葉が樹冠を覆うことで、
 適度な木陰にもなるのです。


新開拓地110908-3.JPG
 間伐した松が横になっていますが、
 これは右上が道になっていて、
 さらにその上が小山になっているために
 降雨量が多いと、この新開拓地には
 雨水が流れ落ちてくるために、
 これを遮断し、さらに保水する役目として
 間伐材を横にして、その上に
 伐採した竹を載せたりして、
 風雨や枯れ枝、落ち葉などを止める
 一種の“柵”を作ろうとしているのです。


新開拓地110908-4.JPG
 間伐材は、傾斜地に平行になるように置いて
 竹を小槌(こづち)で何本も打ち込んで支柱にして
 間伐材が転がり落ちないようにしています。
 これを傾斜に平行にいくつも置いて
 「棚田」のようにしていきます。


新開拓地110908-5.JPG
 コーヒーの苗木を移植すると、
 その下側(雨水が流れる方の下側)にも間伐材を置いて、
 やはり竹を支柱として打ち込み、
 苗木の根元周辺には
 腐葉土を厚く敷き詰めます。
 これは栄養分だけでなく、
 保水の役割も兼ねるようにしています。
 傾斜地は“棚田”をイメージして作り上げるようにしています。


イシガケチョウ10908.JPG
 世界地図のような幾何学模様が美しいイシガケチョウです。
 漢字では「石崖蝶」と書くようです。
 東南アジアの蝶ですが、台湾や南西諸島だけでなく、
 地球温暖化で分布が徐々に北上して
 現在は京都府あたりまで分布を広げているようですから
 関西以南の方には珍しくない蝶かもしれませんね。


イシガケチョウ110908-2.JPG
 イシガケチョウはコーヒー山だけでなく我が家の庭でも
 通年見ることが出来ます。
 優雅に飛ぶのではなく、ヨレヨレになって飛びます。
 羽根が破れたような形をしているのですが、
 この画像のイシガケチョウは典型的な正常な形なのです。


コーヒー山110908.JPG
 晴れの天気予報でも、やんばるは山岳地帯なのでにわか雨が降りやすく、
 井戸や水道がなく雨水頼みのコーヒー山ではありがたい“恵み”になります。
 しばらくブルーシートを張った荷物置き場に避難していましたが
 にわか雨がなかなかやまないので、帰ることにしました。
 雨が降ったら降ったで、雨水を溜める黒バケツに雨水が入っているかどうか、
 また地面に雨がどの程度浸み込むか、水たまりが出来るか、
 あるいは雨量が多い時は雨水の流れがどのようになっているか、
 保水をさせたい部分に水が流れているか、など
 興味深い見どころもけっこうあるのです。
 帰りに撮影したコーヒー山画像ですが、
 あちこちから水蒸気が上っていて、なかなか幻想的でした。
posted by COFFEE CHERRY at 22:00| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの栽培日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

知念コーヒー農園は台風9号で壊滅的被災を受けていました

南城市の奥武(おう)島近くの
知念コーヒー農園の知念さんから昨夜電話があり
「海側からの暴風に対応できるように
 ハイビスカスの防風林を作っていたが、
 今回の台風9号は風が海側ではなく、
 反対の内陸側から吹き下ろしてきたことで、
 実をつけていたコーヒーの木やアボガドは
 ほとんどが折れたり倒されたりした」

という残念なお話を伺いました。

知念コーヒー0705-1.JPG
 4年前の2007年、GW後に伺った時の知念コーヒー農園で撮影した画像です。
 南城市の奥武(おう)島を見降ろす傾斜地にあります。
 恩納村の山城武徳先生の“山城方式”で作り上げられたコーヒー農園です。
 “山城方式”を忠実に再現していたのは、
 他では見たことがありませんから貴重な農園でした。


8月第1週の週末に太平洋側からやってきた台風9号は
糸満沖を島尻に沿って半円を描くような進路をとり、
しかも人が歩くくらいのゆっくりした速度で通過したことで
沖縄本島が45時間も暴風域に入り、
特に南部の葉タバコやナーべラーといった夏野菜を中心とした農産物に
戦後最大の被害をもたらしました。

知念コーヒー農園は、恩納村の山城武徳先生の
「ハイビスカス(アカバナー)を防風柵としてこれを7m置きに作り、
 この間に2列のコーヒーの木を樹高2mに剪定して
 収穫しやすいようにする」

という“山城方式”で作られています。
また中性土壌の島尻マージに牛糞堆肥を入れた有機農法で、
山城先生のニューワールド1号、2号、
つまりムンド・ノーボとアマレロの2品種を栽培されていました。

知念コーヒー0705-2.JPG
 山城先生のコーヒー農園も感動的でしたが、
 知念さんのコーヒーも負けず劣らず素晴らしいものでした。
 知念さんご夫妻の身長が低いので、樹高2mだと
 台に乗って収穫する場面が出てきます。
 そのため転倒落下の危険から身を防ぐために
 コーヒー成木の主幹の先端を手でポキポキ折っているようで、
 年々主幹が低くなっていましたね。


コーヒーやアボガド以外にも、
・アテモヤ
・スターフルーツ
・カニステル
・グァバ
・アセロラ
・シークワーサー

などの熱帯果樹や、
もちろんバナナも栽培されていて、
Little Tropical Fruit Orchard
といった様相を呈していました。

70代のご夫婦でのコーヒーの収穫は年々負担がかかるようで
近年、アボガドのリード種を数本栽培し、
「コーヒーからアボガドに変えていきたい」
と、言われていました。

知念さんも
「有機栽培による安全な沖縄産100%コーヒーで海外産とは混ぜない」
というホンモノ志向の理念です。

知念コーヒー0705-3.JPG
 牛糞堆肥が農園入口に積み上げられているのをよく見ました。
 充分に発酵されて真っ黒くなってから
 根元の周囲に施肥されていて、地面もフカフカしていました。
 微生物やミミズが充分に機能している土壌なので
 葉も生き生きしていますね。


私は、沖縄産コーヒーに海外産を混ぜる方を非難していますが、
決して
「海外産と混ぜてはいけない」
というのではありません。

「海外産と混ぜることで味を良くしたい」
という理念は当然あるはずだし、
そういう理念はあっても当然だと私は思っています。
うるま市の沖縄ティーファクトリーが生産・販売を手掛ける
琉球紅茶シリーズでははっきり
「海外茶葉とのブレンド」
というコンセプトを打ち出しています。

海外産と混ぜているなら「混ぜている」と正直に公表すべきであり、
『さも「沖縄産100%」のように錯覚出来うる、
 あいまいな偽装的表示はすべきではない』

というのが私の考えなのです。

沖縄産や国産表示は、
少なくとも脆弱な生産の沖縄コーヒーは
「沖縄産100%」
という解釈であるべきだと私は思います。
沖縄コーヒーの信頼を得るのは、規模の大小を問わず、
各生産者の清廉潔白な姿勢が
基盤にあることが大前提だと思っているからです。

知念コーヒー0705-4.JPG
 5月のGW後でも、最初の頃の開花は
 しっかり結実しています。
 沖縄ではこの状態から秋冬の収穫までの間に
 「台風からどう守るか」
 というのが思案のしどころなのです。


沖縄コーヒーの生豆生産推量は、
恩納村の山城武徳先生が昨年亡くなり、
農園の管理が出来ず荒廃して枯れてしまったために、
また東村の渡嘉敷さんの農園の成木約500本を
カットバックのために今春切り倒してしまったことで、
生豆生産推量は県全体で、
私はせいぜい約1トン程度ではないかと思っています。

「生豆1トン」という数字だけはピンときませんが、
1カップ12グラムとして計算すると
1トン÷12グラム=8万3,333カップ分
でしかありません。
それでもまだピンときませんね。
これは
「1年間毎日1杯飲める人数」
として考えると現実味を帯びてきます。
 8万3,333カップ÷365日=228人
驚きの少なさではありませんか?

少ない生産性を、美しい例えでは
「沖縄産コーヒーは“幻のコーヒー”」
ともいえましょうが、
実態は「脆弱」そのもので、
「純沖縄産は本土にはとても出せない零細レベルの状況にある」
と言えるのです。

はたしてこの程度の数字で、
「沖縄産100%コーヒー」をネットで売ったり
本土に拡販できるのでしょうか?

沖縄コーヒーの収穫期は冬(例年遅くとも3月まで)ですから、
梅雨時期までには生豆・焙煎加工は終わります。
となると、夏以降、山のように焙煎している県内生産者の
自称“沖縄産(国産)”の豆は、
いったいどこの豆なのでしょうか?
というのが私の素朴な疑問ですし、
その疑念を晴らす具体的根拠が
確認出来たことは今まで一度も無いばかりか
不信感が増幅するばかりです。

「売れれば混ぜものだって何だっていいでしょ」
というのも理念だとすれば、
私がこういうことに神経をとがらせても私が疲れるだけなので、
今後こういったことは出来るだけ言わないように、
また書かないようにして
「少なくとも私はインチキやお土産作りはしない。
 ホンモノを大量につくってみせる」

と、
ますます高くて厳しい目標をクリアするために
たとえ無謀とか無鉄砲とかいわれたとしても
ひたすら精進するしかないのです。
私には完結させなければいけない
天命というか使命があると思っていますから。

知念コーヒー0705-5.JPG
 5月上旬でも、こういった収穫近い実が付いてることがあります。
 海外とは若干違うのかもしれませんが
 沖縄では収穫可能な実を見つけると
 それから約7カ月逆算して、
 「その大潮の頃に開花していたんだな」
 と感慨深く見入ってしまいます。


知念コーヒー0705-6.JPG
 とかく工業製品のように思われがちなコーヒーですが、
 私はこういう実を見るたびに“命”を実感します。
 この中に入っているのはタネで、
 地面に植えれば発芽してくるのですから、
 こういうコーヒーの恩恵というか、コーヒーの思いというか、
 尊厳といったらいいのか、私はとても軽くは扱えないのです。
 良い実をつけてもらうためには
 元気に生き生きと木を生育させないと気がすまないのです。


そういう意味で、
誠実なコーヒー生産者であり、
また人生やコーヒー栽培でも先輩であり、
懇意にさせていただいている知念さんの農園が
台風で大きな被災をされたことは、
私にとってもひとごとではなく残念で悲しい出来ごとなのです。

松下幸之助氏は、
「志さえ失わなければ、
 困難や問題はすべて新たな発展の契機として生かすことができる」

といわれていますから
知念さんにも頑張ってほしいと思ったのですが、
知念さんからの用件は
「アボガド(リード種)の苗木は入手したのか?余分にあるか?」
というものでしたから
知念さんはもう困難を乗り越えていたのですね。

近年の沖縄に襲来する台風は大型化し、
またその進路も多岐に及ぶようになりました。
コーヒー農園だけではありませんが、
より一層の堅固な防風対策が求められます。

国頭(くにがみ)村の比嘉さんも
最近コーヒーのタネ植え実験を始めたそうです。
「長い道のり」
だと認識をされての取り組みですから
失敗を山のように積み重ねてきた私のアドバイスも
活かせるかもしれませんし、
私自身も近くに新しい仲間が出来て
張り合いが出てきました。
沖縄コーヒーが国頭村の特産品になれるように
まだまだ頑張らないといけません。

知念コーヒー0705-7.JPG
 奥武島入口にある中本鮮魚店です。
 ここのてんぷらはボリュームがあって安くて
 何より美味しいです。
 私はここのてんぷらが一番美味しいと思います。
 南城市方面に行かれる方がいましたら
 ぜひお立ち寄り下さい。
posted by COFFEE CHERRY at 19:34| 沖縄 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 沖縄のコーヒー栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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