2011年10月02日

コーヒーの希少種のタネ植えと育苗に炭粉を活用

童話「はなさかじいさん」は日本人であれば誰でも知っているはずですが、
私も人やモノの名前がすぐに思い出せなくなりつつあり
あらすじも断片的にしか思い出せなくなりました。

自信はないのですが、おそらくあらすじは、
たしかこんな感じだったと思います。
 ・親切でやさしいおじいさんの家の隣に意地悪じいさんが住んでいた
  (正直じいさんだったかな、童謡が正直じいさんだったような…)
 ・やさしいおじいさんは犬を飼っていた
 ・その犬は裏の畑で「ここ掘れ、ワンワン」と鳴き、
  やさしいおじいさんがそこを掘ったところ、大判小判がザクザク出てきた
 ・その話を聞いた隣の意地悪なおじいさんは、その犬を借りて、
  自分の家の裏畑に連れていき、犬に「さあ、鳴け」とけしかけ、
  しぶしぶ犬が鳴いた場所を掘るとガラクタがたくさん出てきて、
  怒った意地悪じいさんは、犬を殺してやさしいおじいさんに遺体を返す
 ・やさしいおじいさんは落胆し、犬を埋めて墓(or塚)をつくり、
  その上に1本の木を植える
 ・その木は一晩で(or数日で)大木となり、
  やさしいおじいさんはその木を切って臼(うす)を作り、お餅をつく
 ・するとお餅をつくたびに、また大判小判がザクザクこぼれ出てきた
 ・それを知った意地悪じいさんは、その臼をかりて、自分もお餅をつくが、
  お餅をつくたびにガラクタがザクザク出てきたので、
  またまた怒った意地悪じいさんは臼を焼いてしまう
 ・やさしいおじいさんは灰となった臼を持ち帰り、その灰を冬の枯れた木に撒く
  (冬じゃなくて春だったかも)
 ・すると、桜や梅の花があたり一面に咲いた
 ・そこにちょうど殿様が通りかかり、殿様はあまりの不思議さと見事さを喜び、
  やさしいおじいさんにたくさんの褒美をあげた
 ・それを見ていた隣の意地悪じいさんは、自分も殿様から褒美をもらおうと画策し、
  殿様の行列を待ち構えて、やさしいおじいさんが残した灰を枯れ木に撒いた
 ・しかし枯れ木に花は咲かないどころか、
  撒いた灰がお殿さまの目に入るアクシデントに
 ・怒った殿様は意地悪じいさんを牢屋に入れてしまう

というような話だったでしょうか、
おばあさんも登場していたかもしれませんが、まあいいや。

ストーリーとしては
「情けは人のためならず」
ということの教えだったと思いますが、
花咲かじいさんが
「枯れ木に花を咲かせましょう」
と言いながら灰を撒き、
枯れ木に美しい花を咲かせた
というのは、
単に
「童話の話でしょ?」
とは言い切れず、一理あるのです。

草や枝木、木材など植物を燃やした灰は
「「草木灰(そうもくばい)」
といわれていて
 ・カリウム
 ・カルシウム
 ・マグネシウム
 ・マンガン
 ・ケイ素
 ・鉄
 ・ゲルマニウム

など、
肥料成分が含まれています。
(窒素は0%)

カリウムのほとんどが水溶性なので
土と混ぜると比較的植物に早く吸収されるといわれていますし、
木材を多く含む灰はアルカリ性が強くなり、
微々たるものでしょうが土壌改良という期待も出来るかもしれません。

枯れた木を生き返らせることは不可能にしても
元気がない木であれば、
植物の灰をかけることによって
復活して花を咲かせることも有り得るかもしれませんから、
「枯れ木に花を咲かせましょう」
というのは、
理にかなっていると思うのです。

なぜ花咲かじいさんかというと、
先日希少なコーヒーのタネを頂いて、
タネ植えを行っていますが、
「灰もいいけど、炭粉を表土に撒きたい」
と以前から思っていたからです。

今回、希少なタネを頂いたことで
炭粉をどうしても入手したくなったのです。

土のう袋111002.JPG
 炭焼きの方から直接買った炭粉。
 土のう袋にパンパンに詰まって1袋800円。
 重量は30kgはありそうで重いです。
 やんばるの伐採した木ということですから
 スダジイが中心なのだと思います。


もちろん、
「灰と炭は字は似ているものの作り方や性質が少し違う」
ということは何となく理解しているつもりですが、
コーヒー山やタネ植えでは
「草木灰よりも炭の方が効果が長続きするかも」
という単純な動機で、
草木灰よりも炭の方に興味がありました。

実際には、炭の効果というのは農業の世界でも
厳密には明らかになってはいないのですが、
「炭を撒いた方が良い」
ということは昔から経験的に知られています。

開封111002.JPG
 炭を入れた土のう袋を触るとゴツゴツしていたので
 A品以外の不良の炭や割れた炭、掃き集めた炭のmixで
 完全な「パウダー状の炭粉じゃないな」と思っていましたが、
 開封してみると厚さ数ミリの板きれ状の炭が入っていました。


炭のメリットは
 @保水効果
 ・炭はたくさんの細孔に水分を蓄え土の保水力をUP
  炭の表面積は1g当たり200〜400uあるといわれています
 ・水やりの手間を省き、干ばつに効果
 A有用微生物に住みかを提供する
 ・有機物を分解する有用微生物や、不溶性のリンを溶かし出して、
  植物の根に供給してくれるVA菌根菌などの住みかになる
 B肥料の保持、ミネラルの供給
 ・過剰な肥料を保持して雨水などでの流忘を防ぎ、利用率を高める
 ・炭化したことでミネラル分も溶解して植物に効果がある
 C通気性を高める
 ・炭の細孔には空気(酸素)も豊富にあり、微生物や植物の根の酸欠を防ぐ
 D遮光
 ・光をさえぎり、また冬場はマルチのように表土に撒けば、
  太陽光を吸収して遠赤外線を出して、地温上昇に役立つ可能性もある

といった一般的な「炭の効用」は
いろいろな本にも載っていますが
「貝殻を粉砕して焼き、炭にして使う」
という方法もあるようです。
貝殻はカルシウムやホウ素、ミネラルを含んでいますが、
雨水での溶解量は微々たるものなので、
貝殻をクラッシュして焼いて炭にして
貝殻焼性カルシウム、つまり
「水溶性ミネラル資材」
として植物に与える、というのですが、
ここまでは私は出来ない、というかする必要性がありません。
これなら海岸のコーラルを、塩分は無視して
花咲かじいさんのようにバラ撒いた方が簡単で楽ちんですからね。

炭を出す111002.JPG
 板チョコをスライスしたような炭を板の上に出しました。
 このままでは使いにくいので、粉砕しなければいけません。


また、東海大学では、
光線や電磁波などの波動を、
炭が音波や超音波に変換して発すると、
その音波を好む細菌が増殖し、
それらが他の細菌に影響して別の菌も増殖し、
「炭があることで微生物が活性化し、増殖する」
という研究が行われているようで、
この研究論文も見てみたいものです。

自然界で音波や超音波を出すのは炭だけでなく
河川や海辺の黒っぽい砂でも出しているし、
炭になっていない樹木や切り出した材木でも
植物の種類によって様々な音を出しているらしく
山川草木、渓声山色のほとんどすべてが
光やその他の電磁波を、音波や超音波に変換して
生きている細胞に働きかけ活性化を促す、
という研究論文があるようですから、
私には清々しいフィトンチッドの香りしか判りませんが
森林はさながら交響楽団るんるんのようなものなのかもしれませんね。

U字溝で粉砕111002.JPG
 自宅周辺には掘り起こしたU字溝があちこちに置いてあり、
 「おそらく、もう誰も使わないんだろうな」
 と独断で判断して、1個無断拝借してきました。
 基礎部分にブロックを置いて、その上にU字溝を置きました。
 上下反対と思われるかもしれませんが、
 逆U字にすると、小槌(こづち)で炭を叩いた時に
 炭が飛んで行ってしまうために、この置き方にしました。


松尾芭蕉が元禄2年(1689年)5月27日(旧暦なので、新暦に直すと7月13日)に、
の立石寺に参詣した際に詠んだ俳句
「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉(せみ)の声」

「奥の細道」に収録されている、あまりにも有名な俳句ですが
コーヒー山では、これを少し変えて
「閑(しずか)さや フィトンチッドと 炭の声」
としたいところです。

ふるいにかける111002.JPG
 一輪車に土を載せておき、
 小槌(こづち)で叩いた炭を網にかけて
 ふるいにかけて細かくなった炭が土に落ちる仕組みですが、
 我ながら、なかなか原始的でアナログな作業です。


posted by COFFEE CHERRY at 17:44| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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