2011年12月17日

神秘的で魅力的なコーヒーの葉の並び方

山紫水明処の珈琲山では、いろいろな植物が群生しています。

冬の季節になると森林内の樹木の樹勢が弱まり、
木の種類の判別がしやすくなります。
しかもこの時期に花が咲いていたら、さらに判りやすいです。
縁に細かな鋸歯(きょし)が並び
クチクラ層でピカピカした厚手の葉は
ヤマツバキ(ヤブツバキ)で、
これから赤やピンクの花を咲かせます。
タネには良質の油(椿油)が含まれていますが、
搾油(さくゆ)して精製するなんて、
なかなか出来ませんが、
新鮮な葉には、タンニン、クロロフィルなどが含まれているようで、
葉をするつぶし、切り傷、擦り傷、おできなどの患部に塗布すると
効果があるようですし、
花を乾燥させて煎じると、
滋養強壮、健胃・整腸に効果があるらしいです。

コーヒー山に自生する在来植物の多くには
きっと漢方薬的な効能があるはずですし、
また、山を歩き回っていても
木の名前を知っていたり、
その樹木や植物の生態を知っていると楽しいですよね。

そういう木の種類の判別基準のひとつが
「茎に葉がどのようについているか」
という葉序(ようじょ)で
葉が対生(たいせい)についているのか、
互生(ごせい)についているのかは
大事な目安になります。

葉の根元にあたるところは節(ふし)と呼ばれているのですが、
互生(ごせい)というのは、
茎の節に1枚の葉が互い違いに出ていることで、
珈琲山の代表的な照葉樹林である
ブナ科のスダジイ(イタジイ)やイジュを始めとして
樹木の多くはこれに該当します。

1つの節に茎をはさむように2枚の葉が左右対称につく対生樹木は、
クスノハカエデ.(カエデ科)やゴモジュ(スイカズラ科)、
シマタゴ(モクセイ科)などわりと少なく、
コーヒーは、その対生で葉がついているのが特長です。

コーヒーの枝葉111217.JPG
 コーヒーの葉は幹に左右対称の対生(たいせい)に付いている。

樹木は、枝に多数の葉を付けた方が
たくさんの光を受けられるのですが、
葉と葉の重なり合いがあまりに多いと、
下の方にある葉には
上方の葉の隙間を透過した光しか当たらなくなるので、
受光効率が悪くなります。
そこで、コーヒーの葉序は、
葉と茎を接続している小さな柄、
つまり葉柄(ようへい)部分を少し伸ばし
葉どうしの重なり合いが少なるように
葉身を互いに離れるように付けているのです。

重なり合うコーヒーの枝葉111217.JPG
 コーヒーの枝葉は成木になるにしたがい密集してしまいます。
 陽が当たらない葉は、当然光合成がしにくくなります。


さらに、
光合成をするという葉の役割の面から
葉身の上面が上空を見上げるように並び
受光効率が高まるように並んでいて、
茎と葉身はほぼ一つの平面を形成しているわけです。
天狗のアイテムの団扇(うちわ)はヤツデの葉ですが、
コーヒーの枝葉も、ひとつの面状になっているのです。

毎日見ていると何かと見過ごしがちですが、
注意深く観察すると、
コーヒーは、なかなか神秘的で魅力的な木なのです。
まさに
「たかがコーヒー、されどコーヒー」で、
コーヒーはなかなか侮れません。
日々、コーヒーはいろいろなヒントを出してくれているのに、
私がなかなか気づいてあげられないのが、もどかしいところです。

コーヒーの枝葉111217-2.JPG
 緑色の若い茎は、動きやすいように断面が凹型になっていて
 その枝に付いている葉と同じ面を形成するために
 90度近く茎をねじる。
 ねじりの修正が終わると、茎の断面は円形状になる。


posted by COFFEE CHERRY at 18:14| 沖縄 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | コーヒーの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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