2008年06月20日

モカの種を入手しました!

松本清張の「砂の器」がベストセラーになり、
日活の大スター・赤木圭一郎がゴーカートの誤操作で
大事故を起こした1961年(昭和36年)は、
西田佐知子のコーヒールンバがヒットした年でもありました。



歌詞は、
るんるん昔アラブの 偉いお坊さんが
 恋を忘れた 哀れな男に
 しびれるような
 香り いっぱいの
  琥珀色した 飲物を
  教えて あげました
  やがて心ウキウキ
  とっても不思議 このムード
  たちまち男は
 若い娘に恋をした

 コンガ マラカス
  楽しい ルンバのリズム
  南の国の 情熱のアロマ
  それは素敵な飲み物
  コーヒー モカマタリ
  みんな陽気に 飲んで踊ろう
  愛のコーヒー・ルンバるんるん



コーヒー発祥の地は、ご存知のように諸説あり、
全日本コーヒー協会のコーヒー史でも、
エチオピアのヤギ飼いカルディ伝説による、
「その後アラビアに伝えられたと思われる」
というものと、
イスラム教の聖者シーク・オマールが
アラビアのモカ王の娘の病気を祈祷で治しながら
娘に恋したことで山に追放され、
空腹時に鳥がコーヒーの実をついばんでいるのを見て
コーヒーの飲用を発見した、
という祈祷師オマール伝説が記載されています。

当時のアラビアは、
オスマン・トルコ帝国の支配下にあり、
この帝国はやがて東ヨーロッパから北アフリカまで
支配地域を延ばすのですが
コーヒーも帝国支配時に
イエメン地方で集約的に栽培され出した、
といわれています。

オスマン帝国の拡張とともに
東西の陸路貿易が困難になったこともあり
「陸がダメなら海」とばかりに大航海時代になり、
イスパニア(スペイン)、大英帝国、ポルトガル、
オランダなどの国々が、
まだ見ぬ世界を探求するために船を出し、
貿易船と、それを襲う海賊と、
海賊を倒す艦隊が入り乱れたことで
シンドバッドの冒険だとかアリババの盗賊だとか、
アラジンと魔法のランプや空飛ぶジュウタンが出てくる
アラビアンナイト(千夜一夜物語)も登場するのですが、
そういう歴史的解釈が正しいかどうかはともかくとして、
冒頭の「コーヒールンバ」の歌詞の
“アラブの偉いお坊さん”
というのは、
前述のモカ王の娘を祈祷して治したオマール伝説からすると、
まるっきり変でもないわけです。

歌詞の「モカ・マタリ」は、
アラビア半島の西南でサウジアラビアの南、
オマーンの東を国境で隣接する「イエメン」で産出される
あまりにも有名なコーヒーですが、
先月の5月9日付けで
厚生労働省の食品安全部監視安全課から
輸入の際に通常行われるモニタリング(抜き取り)検査で
(これもけっこうズサンですもうやだ〜(悲しい顔)、後日記述予定)
エチオピア産・イエメン産のコーヒー生豆から
残留農薬が検出したことで輸入一時停止措置になり、
国内市場の在庫でモカが奪い合いになっていて、
船場吉兆と同等レベルの一部のイカサマ業者は、
一般消費者の無知につけこんで
モカらしいコーヒーを「モカ」として売るところもあり、
まあ、こういうのは
北朝鮮産アサリを中国経由で国産にしたり
台湾や中国産ウナギを国産にしたり、
疑惑の魚沼産コシヒカリだったり、
「ウソは泥棒のはじまり」
の話は、これもまた後日記述するとして、
長たらしい前置きはともかく、
今日言いたいのは、
「モカの種」
をサウジアラビアから
20粒ですが入手したことなのです。

arabian coffee-6.JPG
   この状態でサウジから届きました

入手した当初は、先方に品種を聞いても、
アラビカコーヒーとかアラビアコーヒーとか
わけのわからない返答で困っていたのですが、
先日ようやく「モカ」という連絡が来たのです。

arabian coffee-5.JPG
    モカの種 

サウジアラビアは砂漠の国で原油生産をしていて
サッカーが日本と同等のレベルにあるとか、
一夫多妻制だとか、
「目には目を、歯には歯を…」
で有名なハムラビ法典くらいしか
知られていませんが、
アラビア半島の面積の8割をサウジが占めていて
残りの2割が、
 ・ ヨルダン
 ・ イラク
 ・ クウェート
 ・ バーレーン
 ・ カタール
 ・ アラブ首長国連邦
 ・ オマーン
 ・ イエメン

で構成されていて、
日本の総面積の約6倍のサウジには、
砂漠だけでなく高原や緑にあふれる山岳地帯もあり、
イエメンと接するジーザーンと呼ばれる地域は
肥沃な森林や平野が広がっていて
ここではコーヒーも栽培されていて、
ここの種が、わずか20粒ですが入手出来たわけです。

arabian coffee-3.jpg
   モカの苗木(先方から届いた画像)

現在コーヒー山で植えているのはムンド・ノーボ種で
自宅にはブルボン種も一部ありますが、
今回入手した「モカ」にとどまらず
今後は世界中のコーヒーの種を入手して
多くの品種を栽培し
コーヒー山の環境に適合する品種や
味や収穫量での違いなどを調べたり、
コーヒー山に植えた品種内でのブレンドなどを
研究してゆきたい、と考えているのです。

arabian coffee-2.jpg
  実が付いた様子(先方から届いた画像)

種を入手直後に種植えをしていれば
もう発芽していたはずですが、
現在移転のゴタゴタの最中ですから
私の管理の甘さでムンド・ノーボ種に紛れ込んだり
行方不明になっても困るので
大事に仏壇の前に置いてあるのですが…。

arabian coffee-1.jpg
  収穫間近のモカの赤い実(先方から届いた画像)

梅雨明けした沖縄の日中温度は32度もありますが、
明日、明後日は連日コーヒー山での作業です、
コーヒールンバを口ずさみながら。
posted by COFFEE CHERRY at 21:45| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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