2008年08月14日

コーヒー山の害虫・ヤンバルヤマナメクジ

コーヒー山では、
オレンジ色をしたアカヒゲという鳥や
黄緑色のリュウキュウアオヘビやハブなどのヘビ、
多くの昆虫類や蝶、クモ、カエルやイモリなどの両生類など
行くたびに多くの生物に出会いながら、
作業中でデジカメの準備が遅れたりして
まだ撮影出来ていない生物が多いのですが
ミミズやマイマイ、ナメクジといった
軟体動物もたくさん棲息しています。

バナナロードの上の自然林.JPG
 バナナロードの上の傾斜地は大部分が未開拓のままで
 うっそうとしたジャングル状態です


私が子供の頃には、
ナメクジを見つけると塩をかけていましたが、
あれはナメクジ自体を溶かしているのではなくて
「ナメクジの体内の水分が奪われて小さくなっているだけで
 水分を補給すれば元の姿に戻る」

らしい、
ということをだいぶ経ってから知りました。

東側の稜線を望む.JPG
 コーヒー山の中間の山頂付近から
 東側の稜線をかいま見ても山深いことがわかります


コーヒー山の伐採では、
コーヒー苗木を植えるエリアには、
「木漏れ日が入るくらい」
に遠慮気味に間伐していますが、
アバウトな伐採を優先して間伐作業が遅れた
日照が入りにくく薄暗くてやや湿潤なエリアの
直径30cm以上の樹木には、
(おそらく木の種類も決まっているのだと思いますが)
「ヤンバルヤマナメクジ」
という、
体長15cmくらいの
海のナマコと見間違うような
巨大なナメクジが
ちょうど私の目の高さあたりの幹に貼り付いていて
うっかり樹木を触ったりすると
ナメクジに触れてしまって驚くことがあるのです。

ヤンバルヤマナメクジ2.JPG
 体長が約15cmもありますからかなり大きいです。
 この画像での体長が19cmですから、
 実物はひと回り小さい程度の巨大ナメクジです。


「ヤンバルヤマナメクジ」
は、もちろん虫ではなく、
かたつむりと同様に貝の仲間(陸産貝類)ですが、
進化の過程で貝殻が退化してしまい、
いつしか裸の王様状態になって
山深いやんばるで堂々と棲息しているようで、
住宅地で見かけるナメクジと同様に
這ったあとには粘液の銀色状の光る痕跡が残ります。

ヤンバルヤマナメクジ1.JPG
 厚みも1円玉程度ありました。
 上に触覚もありますが、夜行性のためか
 ピクリともしませんでした。


かたつむりと違って
日中は光を避けて、
薄暗い樹林の陰に潜んでいて
夜間に活動する夜行性で
また、雌雄同体という珍しい生態のために
オスメスという概念がないようです。

かたつむりの仲間ということは
エスカルゴの仲間でもあるわけですから、
食べる人がいるようで、
「喘息や心臓病に効く」
と信じられているようですが、
ナメクジなどの陸貝や、
それを捕食するカエルなどを含めて
脳障害を起こす恐れのある広東住血線虫の
中間宿主になっている可能性があるので
仮に喘息や心臓病に効いても
死んでしまっては何にもならないですよね。

コーヒー山から南東方面を望む.JPG
 コーヒー山から南東方面を見ても
 いくつかの稜線が重なっていて
 自然の中でコーヒー栽培が出来ることが
 とても嬉しいです。


ナメクジ類を人間が食べると
その幼虫自体は人体内でやがて死滅するようですが
幼虫が脊髄や脳に集まることで脳炎を引き起こすらしく
沖縄県でも平成12年に
7歳の女児が広東住血線虫による髄膜脳炎で
死亡したことがありましたから
その感染源がナメクジだったかどうかわかりませんが、
野生の小動物はむやみに生食しないことが
長生きの秘訣のようです。

木漏れ日に当たる苗木.JPG
 太陽の角度で、常緑高木のすき間から
 苗木を移植したエリアに木漏れ日が入り、
 苗木たちも安堵して息吹しているように思えます。


ナメクジ類はアルコール臭を好む習性があるらしく
ビールや焼酎などを小皿に入れておくと
夜間にナメクジが集まってくるようで
それを利用して薬剤で一網打尽にする手段があるとしても
私は化成農薬類は一切使わない主義ですから
コーヒー山では当面天敵のカエルに
頑張ってもらうしかないようですが、
ジメジメした場所に棲息するナメクジ類は、
風通しの良いやや乾燥した環境を嫌いますから
「コーヒー山の苗木たちを植えたエリアからは
 ナメクジ類はいずれ避難するのではないかexclamation&question

と楽観視しているのですがどうでしょうかexclamation&question

また
「ナメクジ類やカタツムリ類は銅イオンに強い忌避性を示す」
らしいので、
10円玉をかざすとどうなるか今度実験してみようと思います。

「ヤンバルヤマナメクジ」は雑食性で
主に植物の新芽や若葉、花弁などを好むようですが
コーヒーの苗木の幹は1円玉より狭いですから
少なくともコーヒーの苗木には登ってこられないはずですし、
彼らの行動範囲は1日に数メートル足らずですから
やがてコーヒーの苗木が成長して成木になって
木の中が枝葉で囲まれて薄暗くなったとしても
外部からコーヒーの木まで
腹ばいで彼らがやってくることは考えにくいので
「ヤンバルヤマナメクジ」がコーヒーの木にとって
「害虫か益虫か、それともタダの虫なのかexclamation&question
という選別では、
『ヤンバルヤマナメクジ自体は害虫としても、
 コーヒーの木にとってはほぼ影響がないタダの虫』

という判断を下したのですがどうでしょうかexclamation&question

テスト圃場で根付いた成木.JPG
 南風原町のテスト圃場で根付いたコーヒーの成木です。
 コーヒーの木は主幹も細くて一見軟弱っぽいですが、
 根付いてしまうと以外な生命力の強さに
 驚かされることが多いです。


奥間から辺土名を望む.JPG
 奥間から辺土名(へんとな)方面を眺める風景です。
 右奥のうっすら見えるのは本部半島の今帰仁村です。
 コーヒー山は奥間からまだ先の与那のさらに山奥です。


posted by COFFEE CHERRY at 23:57| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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