2008年08月21日

移植したコーヒー苗木の生育チェックポイントB「葉−2」

コーヒー山の北側山頂0820.JPG
 コーヒー山は北側から南側に連なっていますが、
 ひょっこりひょうたん島のように
 北側山頂と南側山頂が
 ひょうたんを横にしたような姿をしていて
 この北側山頂の標高が約350mなのです。


樹木は自分が生きるのに必要な分だけの
枝と葉しかつけていませんから、
「ムダな枝葉を切る」
という人間の独善的な考え方ではなく
「ムダな葉は1枚もない」
という見かたをしてあげないといけないと
常々思っています。

成木は下葉の日当たりや通風が悪い.JPG
 コーヒーは独特の樹勢をしていますが、
 下葉の日当たりや通風が悪く
 葉の色が悪くなることが多いです。


樹木の“葉”を動物に当てはめてみると
目でもあるし、口でもあるし、鼻でもあるし、
胃でも腸でもありそうですし、
さらに、人間の
 ・ 視覚
 ・ 聴覚
 ・ 触覚
 ・ 味覚
 ・ 嗅覚

という五感すら何やらありそうな感じで、
根から水や養分を吸い上げられるのも
葉が蒸散作用をして吸い上げているためですし、
とにかく葉には神秘的で魅力があるのですが、
そんな樹木が葉に出してくる異変のサインがあり、
それを早めに読み取る“思いやり”と適切な対処が
樹木を健康に成育してもらう秘訣だと考えています。

コーヒーの元気一杯の葉.JPG
 葉を観察することで、根の様子や
 全体の健康度合いもある程度判るのです。


コーヒー山の苗木たちの葉では、
 ・ 色は緑みどりしているかexclamation&question
 ・ 大きさは適正かexclamation&question
 ・ 厚みは適正かexclamation&question
 ・ 数量は充分かexclamation&question
 ・ 病害虫に侵されていないかexclamation&question
 ・ 水分が充分かexclamation&question

などを観察しますが、
以下、画像から具体的なチェックポイントを見てみましょう。


水不足のコーヒーの苗木.JPG
 葉がダラリと垂れ下がるのは
   ほとんどが水不足が原因です。


@「葉がしおれている」
 ・ コーヒー山は井戸がないために
   簡易雨水貯水システムを採用していますが、
   現状では毎日山に行けないために、
   晴天続きで雨が降らないと、
   山深いやんばるは朝露があると言っても、
   水不足が原因で葉がしおれることは充分に有り得ます。
   この場合は、水やりをすることで
   劇的に葉がピンと張り出します。

 ・ ポット苗木を移植するときに、
   すでに根が極端にグルグル巻きになって
   根が疲労困ぱいで病気がちになっているときも、
   枯れる前兆として葉がしおれることがあります。
   この場合には水やりをしても即効性はありませんから、
   時間をかけて見守ってあげる必要があります。

 ・ ポット苗木を移植したときに、
   根の周りの土の水はけが悪くて
   水たまり状態になって根腐れになるときも
   葉がしおれることがありますが、
   今までの本島南部のジャーカルという粘土質土壌では
   水はけが悪くてグチャグチャになるのですが、
   コーヒー山は国頭マージという赤土酸性土壌で
   排水性もよいので、
   コーヒー山では根の病気以外で根腐れになることは
   考えにくいです。

 ・ 移植の前後で、移植後に日差しが極端に強くても
   葉がしおれることがありますが、
   この場合は葉が褐色に葉焼けしてしまうことも多いです。
   薄暗い場所で成育させた苗木は
   いきなり直射日光が当たる場所には出さずに、
   段階を踏んで徐々に明るい場所に慣らさせることで
   葉焼けは大部分が防げます。



先枯れしたコーヒーの葉.JPG
 コーヒーの葉が先枯れした場合は、
 たいて水不足が原因です。


先枯れしたコーヒーの葉2.JPG
 樹勢が元気一杯であれば、一部分の先枯れは
 特別心配することはありません。


A「葉が枯れた」
 ・ 先が枯れた場合は、
   たいてい水不足か根の傷みが起因しています。
   低温でも先枯れになることがありますから、
   コーヒー山の標高が約350mと
   沖縄では最も高い栽培地で
   しかもやんばるの山岳地帯ですから、
   沖縄の厳冬期は氷点下にはならないにしても、
   気温5度程度になって先枯れするかどうかは、
   あと4〜5ヶ月先にならないと
   はっきりしたことは判りませんが、
   沖縄の厳冬期は一時的なことなので、
   まぁ大丈夫でしょう。

   水不足の場合は、下の方の葉には影響は出ずに、
   上部の葉や新葉の葉先に
   枯れた部分が広がる特長がありますが、
   これは本島南部の南風原町のテスト圃場の場合で、
   山深いコーヒー山では朝露がありますから、
   極端な水不足は考えなくても良さそうです。
   人工的な家庭菜園が枯れても自然な森林が枯れた、
   という話はあまり聞かないですからね。
   移植時に、根が傷んだために葉が先枯れして
   サインを出すこともありますが、
   そのために私は移植時は根を傷つけないために
   ポットから苗木を抜き出す前にバケツにポットを沈めて、
   抜きやすいようにしていますが、
   それでも根が傷ついていそうな場合は、
   少し時間をかけて見守ってあげれば、
   まず自然治癒で回復するはずです。

 ・ 下葉から上部に向かって枯れ上がる場合は、
   根腐れが考えられます。
   その原因はポット内で根がグルグル巻きに
   一杯に広がりすぎて根詰まりを起こし、
   しかも排水性が悪く、常時ポット内の土壌が湿っていて
   根が呼吸出来ない状態になっていることで、
   すでに外見でも元気がない状態ですが、
   こういう苗木を移植しても、
   徐々に根は腐敗が進行して
   根の近くにある下葉から上部に枯れていきます。
   この場合は最悪は枯れるか、
   枯れかかっても1〜2年後に徐々に再生してゆく、
   というかなりのダメージを受けることになります。
   こうならないために、ポット植えでは
   段階的にひと回り大きな容器に
   移し替えてあげないといけないのですが、
   コーヒー山では今後、高さが30cm前後に成育した
   若い苗木を順次移植してゆけますから
   根腐れ状態になることは考えなくて良さそうです。

 ・ 木の下の方の葉(下葉)が枯れる場合は、
   日当たりが悪いか風通しが悪いときに
   起因していることが多く、
   栽培環境を変えるだけのことで解決するはずです。

 ・ 他の樹木では葉にハダニなどの害虫が原因で
   葉が枯れることがあるようですが、
   コーヒーではハダニは見かけませんから、
   といより正確にはハダニがいるとしても
   葉を枯らすまで至っていませんから、
   コーヒー栽培ではハダニに関しては
   神経をとがらせることはないはずです。


葉についてはまだまだありますから、
また次回に書きましょう。


コーヒー山の未開拓地0820.JPG
 昨日8月20日(水曜)は
 リュウキュウアカショウビンという
 ホントウアカヒゲをふた回りくらい大きくした
 赤褐色の野鳥を近くで見かけたのに
 残念ながら撮影できませんでした。



昨日は舗装された林道からコーヒー山に入る入口部分に
ついに念願の鉄製の正門を設置しました。

コーヒー山の正門1.JPG
 取り付け設置工事は、
 伐採や穴掘り、溶接、コンクリ入れなどを含み、
 約6時間かかりました
 (総額19万5千円)


コーヒー山の正門2.JPG
 完成した立派な門に恥じないように
 ますます頑張らないといけません。
 今までは、毎日コーヒー山に行けませんし
 入口にゲートもないので、
 無断侵入者の来訪が心配でしたが、
 ようやく安心して眠れそうです。


移植作業が完了後には、
車が通行可能なバナナロードと
山の上の方の栽培地とを連絡する
ワイヤーによる運搬方法や
トロッコ鉄道なども
検討したいところです。

posted by COFFEE CHERRY at 12:32| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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