2008年09月17日

コーヒー山の遮光バナナ

迷走台風台風13号の進路が中国福州手前でUターンし、
今度は九州方面に向かいだしました。
そのため沖縄本島は大雨雨と強風にさらされていて
お昼くらいに再接近するようですが、
那覇での午前8時の最大瞬間風速が13.5m程度らしいので
この程度の強風ならコーヒー山でも被害はないはずです。

竹の広場から見上げた空.JPG
 コーヒー山の大回廊・重機の道にある「竹の広場」から
 見上げた空です。
 空が充分に見えるということはカンカンに日照りになったり
 風が吹き込むことにもなるわけで、
 「開放部分」にはバナナを植えつけて
 コーヒーを遮光してあげることにしましたが
 「そんなこと海外ではとっくにやってるよ」
 というのとは、栽培北限地の沖縄では
 少し意味合いが違うのです。


ポットや鉢のコーヒー苗木は、
台風台風ではドミノ倒しのように横倒しにされるだけなので
それを起こせばよいのですが
移植してしまったコーヒー苗木は、
竹や柳、ハイビスカスのように柔軟にしなることが出来ない
曲がりにくい固い木ですから
強風下では懸命に耐えられるだけ耐えても
我慢の限界を超えると枝だけでなく主幹も折れてしまうのです。

苗木の支柱.JPG
 移植したコーヒー苗木を安定させて成育させるために
 一部の苗木には伐採したリュウキュウチク(琉球竹)を
 “支柱”にして、苗木の主幹とヒモで結び付けています。
 台風台風などの強風下ではヒモで結んだ部分が固定されることで
 そこから急激に風で曲げられることにもなるので
 支柱も一長一短なのです。


そのために、幹の補助として「支柱」を地面に刺して
コーヒーの幹と結びつけたり、
防風林や防風ネットという防風対策を講じることで
コーヒーを守ったりする必要性があり、
言わば、被害と対策のいたちごっこを繰り返しながら
3歩進んで2歩戻るような
「1mmの積み重ね」
で、
少しでも理想的な防風策に近づけるしかないのです。

バナナの花.JPG
 30cm前後もある紫色のバナナの花です。
 この画像のバナナは「ボリビアバナナ」です。
 時期によっては黄緑色の状態で完熟することから
 「青バナナ」ともいわれますが、
 とても美味しいバナナです。


コーヒー山での伐採や間伐でも
一時期造園技能士の資格を持つ植木屋さんに
伐採のお手伝いをして戴きましたが、
コーヒーノキの生態を充分に理解してもらえなかったようで、
「防風対策」よりも「見栄えの完成度」が重視されてしまい
「空の見える空間」が予想より広くなり、
そのために日照が当たるだけでなく、
台風の脅威にもさらされることになるわけで、
素人の私たちによる伐採や間伐の方が
臆病な分だけ樹木を残しているのが幸いして
防風対策にしても保水や木漏れ日が入る環境にしても
結果的には満足する出来になりつつあります。

ボリビアバナナ0809.JPG
 自宅庭のミニバナナ園のボリビアバナナです。
 私は島バナナとボリビアバナナ、ブラジルバナナが
 最高ランクの同評価にしています。


コーヒーの木は沖縄では直射日光に当たる栽培環境でも
問題ないどころか
むしろ
 「沖縄がコーヒーの北限だからこそ
     積極的に日照に当てた方が良い」

というのが私の持論ですが、
今年山に移植しているコーヒー苗木は
まだ充分に根付いていませんから
しばらくの間は
「観察と必要に応じた保護」
をしてあげる必要があり、
カンカンに太陽晴れが照りつける場所に植えたコーヒー苗木には、
バナナ子株を新たに近くに植えて“遮光”するようにしました。

バナナの子株0908.JPG
 バナナは種でも球根でもなく株分けの「子株」で増やします。

バナナはコーヒーによく似会うのですが、
バナナは木でなくて草本ですから
コーヒーもバナナも台風台風にはからきし弱く、
「防風対策」はまた別の問題になるのです。

バナナロードの草刈り.JPG
 バナナロードの中央の歩く部分だけ
 簡単に草刈りをしたところです。
 下草が伸びていてもいいのですが、
 ハブが潜んでいる可能性もあるので
 スリーシーズンだけは草刈りをすることにしています。


バナナロード未開拓奥地0910.JPG
 山のオーナーによると
 「バナナロードは行き止まり」らしいのですが
 道はずっと先まで続いていて
 私も行き止まりまで行ったことはありません。
 伐採や間伐、苗木置き場や雨水貯水システムなど
 それらの作業の奥は不必要に草刈りはせずに放置しています。
 バナナロードの下には石が敷いてあるようで
 下草だらけになることはなく、
 オーナーの偉大さに感心させられるところです。


コーヒー山では、
林道から車で入る道路を「バナナロード」と呼び、
バナナを道路に1列に植えてゆくつもりですが、
コーヒー苗木を次々に移植して
盛夏にはカンカンに太陽晴れが照りつける場所で
懸命に根付こうと頑張る苗木たちを見るにつけ、
「バナナを植えて遮光してあげよう」
と思い立ったのですが、
ひと口に「バナナ」といっても、
バナナにはいろいろな種類とそれぞれの歴史があり
仮茎の長さや直径、葉の大きさや葉の形状、
房や果実の大きさや形状にしても違いますし、
もちろん味も微妙に違うのです。

フィリピンバナナの果房.JPG
 このフィリピンバナナの子株は
 昨年運良く入手することが出来てラッキーでした。
 この子株は出回りにくいです。
 沖縄産バナナでは最大の収量になり
 しかも甘味と酸味のバランスが良くて美味しく、
 1本の果実でも満腹になります。


例えば
今でこそ沖縄を代表する島バナナですが、
1888年に小笠原から栽培目的で沖縄に導入されたバナナで
小笠原にはハワイあたりから1830年以降に
導入されたといわれていますから、
小笠原や沖縄本島には芭蕉(バショウ)は自生していても
食用のバナナは自生していなかったのです。

そういうわけで島バナナは「小笠原種」といわれ、
島バナナは酸味と甘味のバランスが良くて美味しいのですが、
島バナナは仮茎が細くて背丈が高いので
台風に弱いという欠点があり、
また房が小さいので収量が少ないという弱点もあって、
県農水部の資料でも、
「島バナナは10アール(=300坪=1反)あたりの収量が約800kg」
とされていますが、
それを補うために
仮茎が太く低木性で収量が2倍の「イスラエルバナナ」が
6〜7年前にイスラエルから沖縄に導入されて
沖縄でもジワジワと広がりつつあるのですが、
イスラエルバナナは酸味が少ないのが欠点で、
沖縄産バナナの中では味が少し劣ってしまうのです。

南山スロープに植えたバナナ子株1.JPG
 南山のスロープも空が開放状態のために
 バナナ子株を植えました。


南山スロープに植えたバナナ子株2.JPG
 南山スロープは仕事の早い植木屋さんに
 追いまくられて作業したことで、
 リュウキュウチク(琉球竹)や細い若木の伐採を
 根元からきちんと切っていないので、
 足が引っ掛かって歩きにくいのですが、
 苗木移植が出来ない晩秋以降に整地し直す予定です。


「台湾バナナ」は
1910年に台湾から沖縄に導入されました。
懐かしい「バナナの叩き売り」は、
この台湾バナナでしたね。

「ブラジルバナナ」は
原産地のブラジルでは
「Prata(プラッタ、銀という意味)」
といわれ、果実の先がとがったバナナで、
酸味が効いて美味しく、
ブラジルでは消化が良くて離乳が出来た赤ちゃんから
安心して食べさせられる安全なバナナでもあるのです。


竹の広に植えたバナナ子株1.JPG
 バナナは草本で成長が早いですから、
 すぐにコーヒー苗木を追い越してしまうことでしょう。


竹の広場に植えたバナナ子株2.JPG
 いつもこの「竹の広場」で昼食を取るので
 バナナの大きな葉で木陰が出来れば
 盛夏の時期でも涼しくて快適になりそうです。
 バナナをもぎ取って食べられるかもしれません。


竹の広場に植えたバナナ子株3.JPG
 大きなバナナ子株を植えると、
 来年開花して収穫できそうですが、
 子株を掘り出すのがまた大変な作業なのです。


私の自宅のミニバナナ園やテスト圃場には、
 ・ 島バナナ 
 ・ ボリビアバナナ
 ・ ブラジルバナナ
 ・ イスラエルバナナ
 ・ フィリピンバナナ
 ・ マッサンバナナ
 ・ 三尺バナナ
 ・ 調理バナナ

という8品種がありますから、

随時それぞれのバナナの子株を
コーヒー山に植えてゆくつもりです。

南山頂上に植えたバナナ子株1.JPG
 コーヒー苗木は南山山頂から移植を始めたのですが、
 ここも植木屋さんが頑張って伐採したことで
 必要以上に空が開放されてしまったようで、
 ここにもバナナ子株を植えました。


南山頂上に植えたバナナ子株2.JPG
 黄色く囲ったのがコーヒー苗木ですが、
 伐採した樹木が再生しつつあり
 コーヒー苗木を追い越す勢いなので、
 晩秋以降に残す若木と再度間伐する若木とを
 判別しないといけません。


最初の方で書いておくべきでしたが、
バナナは種植えではなくて、
株を移植して増やしてゆくのです。

バナナにやってきたタイワンクツワムシ.JPG
 今までコーヒー山に自生していなかったコーヒーやバナナを、
 いろいろな虫が珍しがって
 デパ地下の試食のようにやってきます。
 このバナナの子株には「タイワンクツワムシ」が
 葉を食べに訪れました。
 気に入ってもらえなければいいのですが…


八重山諸島に自生している?「八重山バナナ」は
果実は大きいのですが甘いだけで酸味がないとか、
私が持っている8品種以外にも
県内にはまだまだ栽培されているバナナの種類は多いのですが
コーヒー山に植えるバナナの品種は
私が独断で選んだ、
「(私が)長く食べても飽きない品種」
に限定しているのです。

北山山頂のバナナ1.JPG
 北山山頂でも空が開放されているので
 バナナ子株を植えました。


北山山頂のバナナ2.JPG
 上の拡大画像です。
 「ブラジルバナナ」の木札を立てました。
 品種ごとにエリアを決めて植えれば判りやすいのですが、
 掘り出せる子株を最優先して山に搬送しているために
 品種はバラバラになってしまうので
 いちいち木札を立てざるを得なくなりました。
 少し面倒です。


ちなみに、沖縄産バナナの3大天敵は
 @ 台風
 A ゾウムシ
 B 泥棒

で、
私の自宅のミニバナナ園でも
明け方に近い時間に散歩を兼ねて
房の生育状況を確認しに来ている招かざる人たちがいますから
果実がパンパンに膨らんでから収穫する主義の私としては
いつも「収穫直前の盗難」を恐れているわけです。

鉄製の門0809.JPG
 先月完成した分不相応な立派な鉄製の門ですが、
 これによってコーヒー山はセキュリティレベルが
 格段に向上しました。


バナナについての話は
なるべくバナナブログに書くことにしましょう、
現在休刊中ですが、バナナも大部分植えてしまったら
再開しようと思っていますので、
興味のある方は時々覗いてみて下さい。


コーヒー苗木移植完了後には
バナナブログもこのコーヒーブログに
統一してしまおうかとも考えています。

バナナロードの崩れた段差.JPG
 バナナロードの山側斜面は段差になっているところもあり、
 その一部では土が崩れているところもあります。
 こういう所は植物を植えて、
 その根で崩落を押さえるのが効果的なので
 ここも早めに対処したいところです。
 今回の台風台風で少し土が落ちているかもしれません。


それにしても、
発芽したバオバブ?は
その後どうなっているでしょうかexclamation&question
そろそろモカも発芽の兆しがあっても良いのですが…
台風台風一過までは山に行けそうもないので少し心配です。

posted by COFFEE CHERRY at 10:48| 沖縄 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして

アチコチ、ブログ覗かしてもらっています。
コメ残していきますです。
Posted by アク at 2008年09月17日 20:04
バナナの実、時期が遅かった牲でしょうか?成長が止まり5か月経った今も角がとれる様な膨らみになりません。しかし、株も増え大きく成長していますので、今年は、楽しみでワクワクしています。ブログ楽しく、見させて戴いています。コーヒーの成長凄いですね!
Posted by 樹侭 at 2009年02月11日 18:42
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