2008年09月28日

森林の世代交代

「世代交代」というと、
チルドレンよりチャイルドが大事だったという
元首相をイメージしてしまいますが、
森林の中でも、常に代替わりが起こっています。

遮光用バナナ0927.JPG
 直射日光が当たる場所には、遮光用として
 徐々にバナナを植え始めています。
 このバナナ子株は島バナナです。
 バナナの手前のコーヒー苗木は今の時期に
 赤くなっているものがありました。
 画像からは判りにくいのですがバナナの奥には
 コーヒー苗木が約3m間隔で植えてあります。


コーヒー山は、約30年前に
山のオーナーが広大な畑を作るために
多くの樹木を伐採し、重機を入れ
そこから自然に再生した森林となっていることで、
コーヒー山の森林自体はまだ若く成長過程にあり、
樹齢数百年というような大木はありませんし、
もちろん老木だってありませんが、
スダジイを中心とした高木層を中心に
亜低木層、低木層、草本層という
やんばる特有の4層に分化して、
多種多様な種が混成して共生しながら
生態系を作り上げています。

切り倒した琉球松.JPG
 切り倒した琉球松の年輪からすると
 約30年くらいの樹齢でしょうか。
 他の樹木は切り株から新しい芽が出てくるのですが
 松は出てきません。
 琉球松は曲がるために、
 木材としては利用されにくいようです。


東からの風.JPG
 手前のコーヒー苗木が右(東南)からの風で
 右側の枝葉があおられています。
 山での風速は5〜6mと思われますが、
 コーヒーは敏感に反応します。
 主幹が細くて硬いコーヒーの木は、
 強風下ではくの字型になって耐えても
 我慢の限界を超えると折れてしまうので、
 画面の右側にはハイビスカスの挿し木をして
 防風対策をしないといけません。


東からの風2.JPG
 この画像では手前のコーヒー苗木が左(東南)からの風で
 左側の枝葉があおられています。
 中山頂上を見上げる位置ですが、
 山の上の方にコーヒー苗木が植えてあるのが分かりますかexclamation&question


そんな山深い山中では
台風台風で幹が折られたり、根元から倒壊した倒木や
あるいは病気になったりして立ち枯れた木、
梢の先が枯死したり,幹が空洞化したりといった
老衰化を示す木をあちこちで目にします。

朽木0927−1.JPG
 コーヒー山には、倒木があちこちにあり
 土に返ろうとしています。


大きな樹木が倒れると、
森林の天井に穴が開いたように
一部分にぽっかりと空間が出来ますから、
そこだけ日が差して明るくなります。

朽木0927−2.JPG
 朽木はもろく、手で触っても
 ボロボロになるようなものがあり、
 中には小さな虫の棲みかになっています。
 クワガタや玉虫の幼虫らしい虫まで見つかります。


「ギャップ」といわれる明るくなった場所では
たくさんの若木が先を争うように生えてくるのですが、
この「ギャップ」が森林の世代交代の場で
若木たちは光と養分をめぐる競争を行い,
この競争に勝ち残った樹木だけが林冠木へと成長してゆく、
というように、
弱肉強食の世界は動物社会だけではないのです。

朽木0927−3.JPG
 移植したコーヒー苗木の近くにも朽木がありますが、
 キノコや菌類で分解されるのが早いですし、
 コーヒーの木に良い影響があるものと期待して
 倒木はなるべくそのままにしています。

この「ギャップ」が形成される面積は,
森林の成熟程度により異なるようですが、ブナ林では
おおむね1ha(=10反、3千坪)当たり
1年間に0.5%前後といわれていますから、
森全体がすっかり世代交代をするまでには
約200年くらいかかることになるわけです。

朽木0927−4.JPG
 コーヒー苗木は約3mは離すようにして植えていますが
 必要に応じて朽木を動かすこともあります。
 この朽木は動かしたのですが、
 トカゲの卵らしいのが3つ付いていたのに
 残念ながら卵が落ちてしまいました。
 朽木の移動でも気をつけないといけません。


コーヒー山では、
この「ギャップ」による若木の過当競争が
リュウキュウチク(琉球竹)に先手を打たれて
占有されてしまっているところも多く見受けられます。

リュウキュウチクは、コーヒー苗木の支柱として
利用していますが、
移植完了後は竹炭や竹酢液にして
コーヒー山で利用しようかとも考えています。

朽木0927−5.JPG
 朽木が分解されて土に戻りつつありますが、
 木陰で湿気があるためにコケが生えています。


朽木0927−6.JPG
 朽木の下の腐葉土には白い菌がたくさん付着していて
 コーヒー苗木の栽培環境としては最高です。


また朽木には多くの虫が棲息したり、
キノコや菌類が分解して良質の土に戻してくれるのです。

朽木0927−7.JPG
 右上に大きな朽木が横たわっていますが、
 こういう中には小動物がたくさん棲息しています。


森林はいつ訪れても、
静寂さを保っているように見えますが
実際には森林は長い目で見ると
Dinamicに変貌しているわけです。

若木が生えてきた南山斜面.JPG
 伐採した樹木やリュウキュウチク(琉球竹)、
 下草などが自然生えしてきました。
 これらの成長はコーヒーよりずっと早いために
 また伐採しないといけません。


コーヒー山のコーヒー苗木の植林エリアでは
樹木を伐採したことで日が差したり、
木漏れ日が多く入るようになっていますから
最初に移植した南山あたりから、
若木や草本が群雄割拠の下克上のように生えてきて
来月中旬以降初春までの苗木移植をしない期間には、
また南山から、若木などの伐採をする必要があり、
山仕事はキリがないですね。

ヒメアマガエルのオタマジャクシ1.JPG
 やんばるには15種類のカエルが棲息しているようですが、
 オタマジャクシが半透明なのは「ヒメアマガエル」ですから
 きっとこれのオタマジャクシでしょう。
本土のカエルのオタマジャクシとは少し違いませんかexclamation&question
 コーヒー山の簡易雨水貯水タンクで
 このオタマジャクシはいつも大量に泳いでいるのですが
 前回記述のガラスヒバァというヘビが
 ひんぱんに食べに来るようで時々激減したりしています。
 画像の背景が青いのは、
 ペールのフタの裏側ですくったからです。


ヒメアマガエルのオタマジャクシ2.JPG
 「ヒメアマガエル」は南西諸島以南に棲息する
 体長約3cmの日本最小のカエルで
 落ち葉が堆積した林床がお好みのようですから、
 コーヒー山はまさに彼らの住み良い環境なわけです。
 成体はひし形のような体形をしていて茶色く、
 落ち葉に擬態していて、ジャンプ力もあって、
 時々見かけるのですが成体の撮影は
 今のところ出来ていないのです。もうやだ〜(悲しい顔)


昨日9月27日(土曜日)は新月の2日前で
「苗木移植に最適な日」
でしたし、
しかも手伝って頂いた3名様もいらしたことで
移植作業がはかどりました。

与那海岸0927.JPG
 昨日9月27日(土曜日)18時ごろの与那海岸です。
 満潮は18時14分でしたが、
 瞬間最大風速が75mという猛烈な台風台風15号が
 台湾に接近中の影響で、
 風速5mの東南東の風が東シナ海にも
 吹いていて海はしけていました。
 (これでも波が高い方なのです)
 この後、約15mmの恵みの雨雨になりました。
 移植した後の雨雨は天の恵みです。
 那覇市から鹿児島市までの距離は660kmですが、
 那覇市から台湾の台北までは630kmと
 那覇市からの距離では鹿児島より台湾の方が近いですし
 台風台風15号の進路は、また90度北東に迂回する
 可能性もあるらしく、沖縄本島でも
 「対岸の火事」ではいられなくなりそうです。もうやだ〜(悲しい顔)


posted by COFFEE CHERRY at 23:39| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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