2009年05月18日

コーヒー山の梅雨とツユムシ

沖縄は平年より10日も遅れて
今日雨梅雨入りしました。
国頭(くにがみ)では正午までに20mm以上雨が降り
午後2時以降も断続的に降り出しましたから
これでひと安心です。

花芽と結実090517.JPG
 昨日のテスト圃場のコーヒー成木です。
 花芽と結実が混ざっているのが
 お判りになるでしょうかexclamation&question
 先がとがっているのが花芽で
 円柱状になっているのが結実です。
 結実が6〜7ヶ月後に収穫になるのです。


梅雨時期は高温多湿で
沖縄はカビ対策が課題になったり
不快指数が高くて憂うつになる人も多いと思いますが
梅雨の雨は植物にとっては、
水分や養分を吸って
順調に生長するための恵みの雨でもあり
また土壌はたっぷりと水分を蓄えることが出来ますし、
さらに梅雨雲が暑さをしのぎ、
清涼感をも与えてくれるのです。

ツユムシの子供090515-1.JPG
 コーヒーの葉の上で
 ツユムシの子供が休憩していました。
 ツユムシはキリギリスの仲間で
 草や葉を食べるのですが
 コーヒーの葉に乗ってるところをみると
 いくらか食べるのかもしれませんね。
 それでもコーヒーの葉をバリバリ食べる
 確信犯のモリバッタほどではないでしょう。


温暖化や異常気象などで、
もし梅雨が梅雨でなくなるようなことになれば、
乾燥に強い雑草や樹木が幅をきかせるようになったり、
野菜畑や果樹園、水田の水管理だって
難しくなるでしょうし、
感動的な新緑とはならないだけでなく、
動植物相だって
大きく変わることになるものと思われます。

沖縄でのコーヒー栽培は、
一時的な厳冬期と相前後した収穫期があり、
早春に開花し始め、
梅雨の恵みを受けて
新梢を育(はぐく)みながら結実した実が急激に生長し
梅雨後の長い盛夏で実が仕上がってくるのですが、
梅雨時期に栄養生長が促され、
新芽が緑化し木もひと回り大きくなるのです。

実の初期肥大の頃に
もし恵みの雨が少なくて
コーヒーの木が水分が不足すると、
実の生長や豆の品質に
悪影響を及ぼしかねないことだって考えられますから
 「コーヒーの木にとって梅雨は
   順調な生長のためには必須な恵みの雨期」

なのです。

ツユムシの子供090515-3.JPG
 保護色をしているので見落とすところでしたが
 日中に活動する虫なのに
 近づいてもジッとしていました。
 人間に出会ったことがないからでしょうかexclamation&question
 ツユムシは梅雨とは関係ない虫のようですね。
 ツユムシと出会った場所は
 コーヒー山の南側ですが、
 このあたりは昨年の伐採で刈り過ぎて
 しかも盛夏の1ヶ月半の日照り続きも重なり
 苗木がへばっているので、
 葉が黄色っぽく焼けていますが、
 根付き始めたことで回復に向かっています。
 そういう意味ではコーヒーの木は強いです。


コーヒー山は、森林内の腐葉土が堆積した
国頭(くにがみ)マージですから
くすんだ黄色っぽい弱酸性化して
果樹に最適な土壌ですが
水はけが良いのに、腐葉土が堆積していることで
土の乾燥を防いでくれるので
北山山麓から林床地にかけては特に
「適度に水もちが良い」
栽培環境になっています。

これに対して本島南部のジャーカル土壌は
肥沃ですがアルカリ質で、さらに粘土質なので、
梅雨時期や長雨ではドロドロになって酸欠状態になり、
根腐れや立ち枯れ、青枯れが起こりやすく
また数日水をやらないと地割れが起こって
コーヒーの幹に地割れが進んで大事な根を切るなど
未完熟豆が多く発生する要因にもなっていて
コーヒー栽培には不向きなのです。

梅雨は栄養生長を促し、また樹勢を回復し、
さらに初期の肥大を促す大切な長雨で
この時期に梅雨の恵みを受けられることは
沖縄のコーヒー栽培にとって
とても重要な意味合いがあるのです。

方丈記.JPG
 「方丈記」は鴨長明(かものちょうめい)の作品で
 鎌倉時代の随筆ですが、
 この本は、エッセイ風に訳されて読みやすかったです。
 いろいろな古典文学がシリーズ化されていました。


方丈記「ゆく河」.JPG
 「ゆく河の流れは絶えずして、
  しかも、もとの水にあらず。
  淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、
  久しくとどまりたる例なし。」
 で始まる序文「ゆく河」は、
 昔、古典の授業で暗記させられましたが、
 人の世のはかなさや無常観が
 何だか少し理解出来るようになってきたのは
 歳をとってきた証拠ですね。


posted by COFFEE CHERRY at 19:21| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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