2006年05月11日

“コーヒーベルト”とは?

コーヒーの本というと、
・ 美味しく飲む入れ方
・ コーヒー豆の種類と選び方
・ 焙煎のやり方
などは多いのですが、
栽培上の文献となると、
探すのに大変な努力が必要となりますし、
見つかったとしても、中南米のデータに基づく記述になっています。

そのため、同じような記述や言い回しになっていますし、
沖縄にそぐわない内容になっています。

文献が少ない理由の1つは、
コーヒーの生産地が開発途上国であることが上げられます。

コーヒーのタ2.jpg
コーヒーが露地栽培可能な熱帯・亜熱帯地域では、
当然バナナも露地栽培が可能なわけですが、
バナナに関する文献もとても少ないのです。


 コーヒーベルト.gif
 (地図はSUNTORYの飲物図鑑より引用しました)

コーヒーはアカネ科に属する常緑樹で、
赤道を中心に南北の両回帰線(南北23.4度)の内側の
熱帯と亜熱帯の一部を、コーヒー栽培に適した
“コーヒーベルト”とか“コーヒーゾーン”と呼ばれていて、
世界の約70カ国で栽培されている、といわれています。


文献上では、
・ 年平均気温23℃
・ 降雨量1,600mm
・ 土壌pH4.5〜6.0の弱酸性土壌(7.0が中性)
・ 水はけの良い土壌
が栽培の必要条件とされています。

日本では沖縄本島、小笠原諸島が
ホノルルやマイアミとほぼ同緯度の海洋性亜熱帯気候で、
露地栽培におけるコーヒー栽培の北限地でもあるのです。


沖縄県の参考数字
・ 降雨量:年間2,300mm
・ 緯度:26度
     (国頭村奥・26度50分、那覇・26度14分)
・ 平均気温:22.4度(那覇市)

沖縄は珊瑚礁の隆起による島で、
(例;マージは海底100m、ジャーカルは海底300mの土壌)
沖縄本島は、南部はアルカリ土壌、
中北部はアルカリ土壌と弱酸性土壌が入り組んでいます。

一般に、果樹栽培には弱酸性土壌が適しますが、
コーヒーの場合は、弱アルカリ土壌でも
充分に開花し実を付けることが実証されています。

また宮古島平良市(アルカリ土壌)でも
ハワイのコナコーヒーの種子から発芽・栽培して
実を付けていることが確認されており、
本土の土壌と比較してカルシウム、マグネシウムなどの
ミネラル成分が多い沖縄の土壌では
コーヒーの露地栽培は適していると言えます。

コーヒー圃場.jpg
コーヒーは、
「高地の方で高級品が収穫されている」
と誤解されていますが、
必ずしもそうとは限らず、
標高が低くても地形的に上記の環境が揃い、
栽培地域に適した品種で栽培すれば
上質のコーヒーが収穫できることも既に確認しています。

コーヒーノキは約40種あるそうですが、
大きく分けると
・ アラビカ種(主に中南米) 70〜80%
  酸味、香り、コクの3点のバランスがとれている
・ ロブスタ種(主に東南アジア) 20〜30%
  主に、インスタントコーヒーの主原料
・ リベリカ種(アフリカの一部) 微量
       (欧州向けで日本には輸入されていない)
の3種類になり、
沖縄ではアラビカ種だけが栽培されています。

このアラビカ種には、さらに数十の品種があるのです。

時々果樹園などで売られているコーヒーノキ(アラビカ種)は、
・ アラビカ種らしいが品種は不明
・ 開花し、実が付くかどうかの保証は出来ない
と、ある通販業者で言われましたので、
あくまで「観賞用」のようです。

コーヒーのタ1.jpg
ミネラル成分が豊富な沖縄では
堆肥や有機ぼかし肥料等を使った土壌作りや
追肥の適正な時期と量、防風対策などによって、
収穫量を上げることは充分に可能と思われます。
posted by COFFEE CHERRY at 11:17| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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