2006年05月17日

コーヒー生産地で農薬や殺虫剤を使う理由

コーヒーの木は、基本的には肥料は要らず、
放任で10m近くまで大きくなる高木で、
収穫しやすいように栽培管理的に
手を伸ばして届く高さ(約2m)に
ピンチ(中心の芽を摘む「摘芯」)しています。

そのためコーヒーの木は、
ピンチさえすれば高さは自由に設定出来るのです。

肥沃な、水はけの良い土壌であれば、
高品質なコーヒー豆が取れるはずですが、
問題なのはコーヒーの木の寿命が割合長いことです。

しかも、
コーヒーだけを同じ場所で数百年も繰り返して植えていると、
どうなるでしょうかexclamation&question

“連作障害(れんさくしょうがい)”といって、
特定の土壌成分が不足することで
次第に生育不良となっていく現象になります。

コーヒーの歴史が古いアフリカや
中南米のコーヒー農場で発生する病害虫が、
沖縄で発生していないのは、
沖縄のコーヒーが、
まだ始まったばかりだというように思われます。

沖縄のコーヒー栽培ではまだ“連作障害”がないからですね。

私が理想とする農耕のありかたは、
中世ヨーロッパ農業の“三圃式”
あるいは“四圃式”という農耕方式で、
・ 家畜(牛、ヤギ、うさぎ、鶏など)を放牧し、
  雑草を食べさせ家畜ふん堆肥で地力を増す
・ 農作物の栽培
・ 休耕地として寝かせる
などといった耕区を分けて、
毎年順繰りに移動していく農耕方式に憧れているのですが、
コーヒーは1年草作物ではありませんから、
コーヒーが実を付けて木がヘトヘトになった頃合に、
必要な量だけ、必要な有機成分を補充(追肥)していく、
という考え方が
コーヒーの“品質”を高めるに当たって
必要条件になるものと考えています。

要は、
「栽培管理の徹底」という基本的で当たり前のことが
求められているのです。

ブラジル、コロンビア、ジャマイカ、インドネシア、
エチオピアなどコーヒーの名生産地は、
私が調べた範囲内では、
相当数の農場が化学肥料と農薬を使用していました。

コーヒーの栽培中に使われている農薬は、
・ 除草剤
・ 殺鼠剤
・ 殺虫剤
で、
大規模な空中散布が行われている国や
無料で農薬を配布している国もあり、
安易に使用されているのが現実なのです。

これはコーヒーだけでなく、バナナでも同様でした。

「有機栽培」表示ではない農作物は、
“除草剤+農薬”栽培だと思っていた方が良いでしょう。

「有機栽培」表示は、
それはそれでまた問題点があるのですが、
それは後日書く予定でいます。

消費者は、
とかく最終的な“味”や“形”で判断しがちですが、
特に口から入る農作物については、
・ どうやって加工されたのかexclamation&question
・ どうやって栽培されたのかexclamation&question
・ 添加物の有無はexclamation&question
・ いつ作られたのかexclamation&question
などを“吟味”する「真贋の目」を養ってほしいと思います。

ショッピングセンターのコーヒー豆販売店を見るたびに、
「いつ焙煎したんだろうexclamation&question
と見入ってしまいます。

店員の方は商品知識も乏しく、
「2割引」での“得”を力説するのが精一杯のようでは、
とても“買う勇気”が出ないのです。

 0605コーヒーのタ.JPG

posted by COFFEE CHERRY at 13:10| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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