2006年05月30日

カイガラムシの被害

コーヒー栽培にとっての脅威は「病害虫」です。

海外のコーヒーの大生産地では、
“さび病”や“ウドンコ病”など
数百といわれる「病害虫」の被害が確認されています。

“ウドンコ病”は、
かぼちゃやキュウリ栽培でよく出るのですが、
葉の表面にうどん粉をふりかけたような白い斑状が広がって
光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されるので
生育不良になって、
ひどい場合には枯死するなどの被害が出ることもあります。

ウドンコ病菌の胞子は風で運ばれるのでやっかいなのです。

“さび病”も、さび病菌の胞子は風で運ばれてやってきます。

葉の裏側にさび病菌が付着すると、オレンジ色の斑点が出て、
やがて次第に濃くなり、光合成機能が失われて、
葉が枯れてしまいます。

さび病菌には、
同じ種類の植物体上で生活を繰り返す「同種寄生菌」がいて、
コーヒー栽培にとっては、
広く一気に伝染してしまうようで致命的になりかねません。

これにかかると収穫量も著しく少なくなり、
2年〜3年後には、木全部が枯れてしまうそうです。

19世紀の中ごろ、アフリカやアジアで、
この“さび病”が猛威をふるい、
セイロン島(スリランカ)では、
コーヒーは全滅してしまったようです。

そのためにコーヒー栽培から紅茶栽培に切り替わった、
といわれています。

アラビカ種は、この“さび病”を始めとした病害虫に弱いので、
インドネシアでは、
「葉さび病に対して抵抗力が認められる
 ロプスタ種の栽培を増やした」
といわれています。

沖縄では、コーヒー自体の歴史も浅いし、
ミネラル成分の多い土壌であることや、
ミネラル成分を運んでくる潮風の影響もあって、
脅威的な病害虫の発生事例はありません。

沖縄コーヒーにとっては、“台風”が最大の脅威でしょう。

コーヒーの病害虫といえば、
カイガラムシやマイマイ、カタツムリなどは発生しています。

私のコーヒー園で時々発生するのは、
下の画像のような
カタカイガラムシ科のハンエンカタカイガラムシです。

カイガラムシは昆虫の仲間で、
セミ、アブラムシ、カメムシの親戚のようなもので、
約400種とも800種あるとも言われています。

マンゴーにも寄生しますから、
マンゴー栽培では有機栽培以外では例外なく
猛烈な殺虫剤を使用しています。

マンゴーの皮は薄いので、
果肉の中に殺虫剤が浸透している可能性もあるはずです。

カイガラムシは葉や枝に取り付いて、
樹液を吸ってしまうのです。

これだけでもやっかいなのに、
蜜を分泌するので、この蜜にアリがやってくるのです。

ひどいときは、
コーヒーの根元に巣を作って居ついてしまうほどです。

カイガラムシを発見したときには、
歯ブラシや割りばしなどで丁寧に丹念にそぎ落としています。

カイガラムシを見て思うのは、
「どう対処、処置するか」
という出現後の対策ももちろん大事ですが、
それ以前の根本的な問題として、
「予防策」
を講じないといけません。

世界ウルルン滞在期でも紹介されていましたが、
もちろん沖縄でも
有機栽培農家では「唐辛子」が活用されています。

私は、
・ 泡盛(焼酎)
・ 木酢液
・ 島唐辛子
・ 月桃の実

を配合した液剤を作り、
希釈して葉面散布するようにしています。

山城先生は、カイガラムシには
フマキラーのカダン(スプレー)を使うのですが、
殺虫剤は農薬ですから、
そうなると「無農薬」ではなくなってしまいますよね。
(「無農薬」表示については、後日書きたいと思います)

ウドンコ病は、
「在来種の植物には発生しにくい」
という特徴があります。

カイガラムシは全ての木に蔓延するわけではなく、
ごく一部の木についてだけ寄生されます。

“健康”な木ほど、カイガラムシは付きません。

健康そうに見えるけど、
どこか元気がないような木にカイガラムシは付いたりします。

こういう現象を見ていると、人間と同じだと思うのです。

いかに、健康に気を配り、「体質改善」させられるか、
また、そういう徹底した栽培管理が出来るが
分かれ道になりそうです。

そのため、カイガラムシが付いたりすると、
そのコーヒーの木には、心の中で謝罪しながら
カイガラムシをそぎ落としてあげなければならないのです。

 カイガラ虫.jpg


posted by COFFEE CHERRY at 11:05| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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