2006年07月31日

「有機農法だから安心」という迷信を考える

「有機農法」は、大地で動植物自体や
その排泄物等の有機物質を肥料としてほどこし、
そこで育った有機野菜を食し、
その残物、排泄物、堆肥等を肥料として使用するという
自然循環型の昔の農法で、
除草剤や化学肥料、農薬を使わないので
環境保全型農業といわれ、
JASマークは
“安全・安心”の「信頼マーク」とされています。

有機肥料は、土壌中の微生物を有効利用しますから、
いろいろな菌や虫、寄生虫がたくさんいます。

コーヒー園でも、
コーヒーの幹や枝葉にいろいろな昆虫や虫を見かけますが、
移植のときに地面を掘り返したり、
しゃがんで地面を見ているだけでも、
多くの虫を見かけることができます。

多くの虫がいるということは、善玉だけでなく、
悪玉の菌や寄生虫もウヨウヨいる、ということですから、
スーパーで有機栽培の根菜類を買われたときは、
よく洗浄したり殺菌をしないと“安全”とは言えないのです。

多くのレストランやコンビニ弁当などを作る食品加工業種で
生鮮野菜の洗浄に洗剤や次亜塩素酸を使って殺菌したり、
添加物を加えたりするのは、
食中毒被害を出すのを恐れているためです。

完熟したトマトを袖口で拭いて食べたり、
イチゴ狩りで、もいだイチゴを、そのまま口に入れたり、
というのは、私はほとんどしません。

ヨーロッパやアメリカでは、
「安全」という観点より「環境保全」を意識して
有機農法を推奨しているようです。

近年、下肥を使って栽培した有機野菜で回虫の卵が
よく発見されるようになっています。

回虫の卵は普通に洗ってもなかなか落ちません。

添加物や農薬を避けて健康に十分に注意しているはずが、
「お腹に回虫などの寄生虫を飼ってしまった」
という人も増えているのです。

これらは
・ 地産地消
・ 有機栽培
・ 無農薬栽培
がもてはやされた“弊害”です。

生産者側も正しい知識を持っておらず、
昔ながらの農法をすれば
「“安全・安心”な有機野菜」
と思い込み、
人糞を肥料に使い、
近くのスーパー等で有機栽培、地産地消という名目で販売し、
病害虫を撒き散らしている生産者が実際にいるのです。

中国の有機栽培では下肥を使っているところがあり
回虫などが心配されています。

沖縄にも、
人糞を使用した有機堆肥を生産しているメーカーがあります。


また、有機肥料の大部分は畜産糞尿の堆肥ですが、
畜産業では密飼いや、病気予防・速成のために
配合飼料の多くはホルモン剤・抗生物質・動物薬剤を
多投されています。

また穀物飼料の大部分も輸入に依存していますが、
輸入飼料は輸送、貯蔵中に殺菌剤、殺虫剤が
多量に散布されています。

これらの毒物は肉や乳もそうですが、糞尿にも混入しています。

欧米の有機農産物では、
この薬漬けの糞尿堆肥は使用禁止になっていますが、
現在の日本の有機JASでは
この薬漬けの糞尿は使用してよいことになっています。

・ 牛糞
・ 豚糞
・ 鶏糞
の効用も大事ですが、
「そもそもどういう飼料を食べさせたのか」
という見方も必要になるのです。

鶏は、
「食べた6割を未消化で排泄すると」
いわれていますから、私は鶏糞は使いませんし、
牛糞堆肥は、牧場を選び、
完全発酵のものしか使わないようにしています。

消費者は、農産物を選択する“こだわり”を、
さらに研ぎ澄ませる必要がありそうです。


最近、スーパーでは、
「生産者の顔の見える農産物の販売」
に力を入れていて、生産者の写真が飾られています。

時には、生産者の“こだわり”コメントも書かれているのですが、
販売会社や広告会社が書いたとしか思えないような
“こだわり”コメントになっていることがほとんどで、
実際の生産者の生の声や、“こだわり”が何なのか、
そのレベルを知りたいものです。

生産者の顔が見えても、肝心の“こだわり”が見えないのでは、
「生産者の顔」は無用の長物で、
消費者にとっては、ちっとも“安心”出来ないことを、
販売者には知ってほしいところです。

posted by COFFEE CHERRY at 17:21| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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