2011年10月03日

今日は恵みの雨で「陰雨者時之餘」

倭人在帯方東南大海之中、依山島為国邑。
旧百余国、漢時有朝見者、今使訳所通三十国。
従郡至倭、循海岸水行、歴韓国、
乍南乍東、到其北岸狗邪韓国、七千余里

自郡至女王国万二千余里


倭人は帯方(たいほう、現在のソウル付近)東南大海の中にあり、
山島に依りて国邑(こくゆう、集落の中心)をなす。
旧百余国。漢の時朝見する者あり、今、使訳通ずる所三十国。
郡より倭に至るには、海岸に循って水行し、韓国を歴(へ)て、
乍(しばらく)南し乍(しばらく)東し、
その北岸、狗邪韓(くやかん)国に到る、七千余里。

郡より女王国に至る万二千余里。


というのは、
その考証解読のしかたにより
新井白石の大和(幾内)説や本居宣長の九州説
あるいは木村正昭先生の沖縄説まで入り乱れて
場外乱闘さながらの論争が幾百年繰り広げられながら
真相はまだまだ藪の中のようです。

この書き出しは
「魏志倭人伝」
とされていますが
『魏志倭人伝』
という書物はありません。

邪馬台国は沖縄だった111003.JPG
 木村正昭先生の本。なかなか興味深く
 何度も図書館で借りて読みました。


三世紀後半に晋(しん)朝の修史官・陳寿(ちんじゅ)によって
編集されたといわれる「魏・呉・蜀」の歴史を扱った
あまりにも有名な“三国志”の中に
魏から見た、廻りの諸国について書かれている
「東夷伝(とういでん)」
が魏書にあり、
この中に高句麗(こうくり),馬韓(ばかん),弁韓(べんかん),
辰韓(しんかん)等の諸部族について記した部分があって,
その列伝の最後に、ようやく「倭」について記述した部分が登場し、
この部分が「魏志倭人伝」とよばれているのです。

魏が、ことさら“倭”だけを取り上げて書き記したわけではなく,
東アジア全体の様子を書き残したついでに,
よくわからない倭の事も書き加えた、
という程度なのですが
約二千の漢字で記された、他の東夷の国々のことより
記述が長いわりに抽象的な内容になっていることで、
その考証解釈が難解になっているわけです。

森の卵・比嘉さんのハーブ園111003-1.JPG
 8月上旬に沖縄に大きな被災をもたらした台風9号の前日に、
 東村の比嘉利正さんのハーブ園に伺った時の画像。
 枝葉が茂っています。


もう20年くらい前になりますが、
TBSのテレビ番組『ギミア・ぶれいく』で、
糸井重里氏や石坂浩二を中心としたプロジェクトチームが結成され
壮大な徳川埋蔵金発掘が行われました。
覚えている方も多いはずです。
古文書や金属探知機、風水、スピリチュアルまで動員して
地下数十メートルまで巨大な穴を重機で掘りながら、
廃材や坑道跡とかは見つかるものの、
肝心の金銀財宝は最後まで見つからず、
「ここじゃなかったのかも…」
という落胆させる結論が最終回でしたね。

番組では
幕末の大政奉還当時勘定奉行だった小栗忠順が
「赤城山に埋めた」
と決めつけたのですが、
明治時代から3代にわたって財宝発掘に挑戦している方が
小さい東照権現像とか銅板を発見しているとか
古文書を歴史学者が解読したり
怪しげな霊能者たちが祈禱(きとう)してみたり
あげくには
「利根川をさかのぼる船から、何かを赤城山中へ運び込むのを見た」
というような昔の伝承まで引っ張り出してきて
重機であちこちダイナミックに掘り進めて、
ついには巨大な穴を掘っただけで、
重機操作の会社だけが大儲けしたような印象でしたが
インパクトがある企画でした。

銀行が無い昔は、財宝はどこかに隠すしかないのですが、
後の子孫以外に発見されないように隠すのですから
証拠も根拠も論拠があるはずがなく、
偽証やウワサ、ウソの古文書など
推定の域を出ないのですから、
冷静に考えれば見つかるわけないのです。
といいながら、私も最後まで番組を観ていたのですが。

この番組で言ったのかどうか忘れましたが
童謡「かごめかごめ」の歌詞は
「囲め囲め、囲った中の鳥居はいついつ出やる…」
というような、
どこかの神社の中というようなニュアンスで
埋蔵金の在り処を示しているサイン、という説もあるようですから
どじょう政権も増税やムダな朝霞・国家公務員宿舎建設を避けて
税外収入の一環として
徳川埋蔵金発掘に挑戦してみてもいいかもしれません。

森の卵・比嘉さんのハーブ園111003-2.JPG
 先週末に東村の比嘉利正さんのハーブ園に伺った時の画像。
 覆っていた枝葉が台風で飛ばされ、新しい葉が出始めています。
 さながら床屋さんに行ってスッキリしたような感じですね。
 コーヒー山もこれと同様の現象ですが、
 猛烈な台風の被災もなく木々が残っているのは奇跡的なのです。
 これは比嘉さんのハーブ園が、開拓時に周りよりも一段低くしてあり
 防風対策がしてあるからです。



脱線が長くなりましたが、
中国の二十四史の1つ「三国志」の魏書の中に
「王粛伝(おうしゅくでん)」
という魏の儒学者・王粛伝(おうしゅく)の言葉が記されています。

魏略曰、云々、人有從學者、遇不肯ヘ而云、
必當先讀百遍、言讀書百遍而義自見、
從學者云、苦渇無日、遇言、當以三餘、
或問三餘之意、
遇言、冬者歳之餘、夜者日之餘、陰雨時者之餘也
 

魏略に曰く、云々、人に從學者の有り、
遇のヘ(おし)へ肯(がえん)ず而(しか)して云わく、
必らず先(ま)ず讀(よ)むこと百遍を當(あ)たるなり、
讀書百遍而(しか)して義を自ら見ると言う、
從學者の云わく、渇く日の無くして苦なりと、
遇の言わく、三餘(さんよ、三余)を以って當(あ)たるべし、
或るもの三餘之意を問ふ、
遇の言わく、冬は歳之餘、夜は日之餘、陰雨の時は之の餘也



森の卵・比嘉さんのハーブ園111003-3.JPG
 東村の「森のハーブガーデン 森のたまご屋さん」の卵は  
 沖縄一、日本一というより世界一の卵です。
 EMとか木酢とかを配合飼料に微量混ぜたくらいで
 “こだわり”と称するゴマカシ卵の次元とはかけ離れた、
 比嘉利正さんが自身で納得するまで突き詰めた独自の
 安全な薬草やサプリメントで育てた究極の卵です。
 田園調布で1個150円の卵が売られていることを
 初めて知った時は驚きましたが、
 比嘉さんの卵はこの種の卵と比較するべきではありません。
 ウソだと思ったら、試しに食べてみたら判りますよ。
 特に卵かけご飯にすれば。
 発送可能な箱や運送会社が最近決まったようで
 本土からの受注も可能になりましたが、
 注残が数百箱あるそうで、なかなか入手困難でもあります。
 
 画像はシークワーサーです。
 比嘉利正さんの理念は
 「自然の森林をイメージして、そこで安全な飼育と栽培をする」
 ところにあり私の理念と重なる部分が多いのですが、
 ハーブ園での栽培でも、安全な鶏糞がないので、
 「それなら自分で安全な鶏糞を作りだそう」
 ということで、安全なエサ作りと飼育方法で行った
 卵や鶏糞ですから、もう他の類似品とは違うのです。




「魏・呉・蜀」三国時代の魏の国の董遇(とうぐう)という、
たいへんな勉強家がいて、多くの弟子が彼のもとに集いました。
彼は弟子に学問を教える時は
文書の読み方を教えるだけで、解読解説はせず
弟子に何度も何度も繰り返し本を読ませました。

彼は
「読書百遍自(おの)ずから通ず」
と言い、
「何度も反復して内容を音読することによって
 書物が表したい意味を、自然に自分の中で消化することができる」

と考えていたのです。

たしかに、私も受験生の頃や中間・期末テストの前に
徹夜で丸暗記した知識は、テスト終了とともに、
いつしか右から左式に忘れてしまいましたが、
その後コーヒー栽培に取り組むうちに
不勉強が思い知らされて、多くの本を読むようになりました。
何度も何度も読むうちに、徐々に核心に触れる部分が
知識として判りかけてくるような気がしますし、
自ら考えて理解できた知識は忘れにくいし、
さらにもっと知りたくなってくるものです。

董遇はまた学問をするにあたって
「“三余”を利用すべし」
と主張しました。

「冬者歳之余、夜者日之余、陰雨者時之余」
の三つの“余”です。

つまり
 ・冬者歳之余
  冬の時期の、天も震え地も凍るような天候の時には、
  外では何もできないので時間が余る

 ・夜者日之余
  夜は暗くて何かしようとしてもできないことが多いが、
  ほとんどの人々は家で休んだり寝たりしている

 ・陰雨者時之余
  雨が降ったり、天候が悪いときは、
  活動が不便でただ家で暇をもてあましている

ということで、
董遇は
「やる気があれば時間はいくらでも見つけることが出来る。
 農作業(仕事)の出来ない冬(歳の余)と夜(日の余)と
 雨(時の余)の“三余”を利用して
 学問に費やし、かつ何度も繰り返して本を読み込めば
 必ずその成果が出てくる」

といっているのです。

沖縄農業は夏野菜やハウスの果樹などを除くと、
10〜5月がメインですから、
沖縄の冬は
「農作業をむしろしないといけない季節」
なので、
沖縄では“夜”と“雨”の「二余」を有効利用しないといけないのです。


国頭村伊江付近の海岸111003.JPG
 サスペンスドラマの約束ごとといえば「海辺の崖」で、
 主人公と犯人、有力な登場人物が人為的に崖に配置されて
 主役が犯人を説得し、犯人がとうとうとすべてを告白するまで、
 周りは立ちすくして自供を聞き、やがて警察が到着するのが
 お決まりのパターンですが、
 国頭村の東海岸でも風光明媚な崖があちこちにあります。
posted by COFFEE CHERRY at 19:26| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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