2006年09月25日

コーヒー栽培におけるリスク回避

沖縄のコーヒー栽培は、
一言でいえば「台風との闘い」ですから、
コーヒー栽培におけるリスクは、
・ 台風から、コーヒーをいかに守るか
・ 被害を最小限度に抑えるには、どうしたらよいか
・ 万一被害に遭ったときの対処
・ リスク分散のために、栽培農地を近辺で数箇所に分けることが
可能かどうか

などを考える必要があります。


まず、台風について考えてみましょう。

台風は、高温の海水から発生する
膨大な水蒸気をエネルギー源として発生・成長する
巨大な空気の渦で、
海水温度と大きな関係があります。

「台風がその姿を維持できる海水温度は26℃が限度で、
26℃を超えると台風は発達し、
26℃以下になると台風は海面から熱を奪えず衰弱する」

ということが知られていて、
フィリピンの南東海域で発生した熱帯低気圧が
発達しながら北西に進み、
大陸で発達する高気圧に押されて
ほぼ琉球列島沿いに北上するのが、
沖縄通過型台風の特徴です。

9月16日に台風13号が、
西表島で最大瞬間風速69.9メートル、
石垣島(登野城)で67.0メートを観測し、
沖縄本島の西側の東シナ海を通過してから、
沖縄本島は、だいぶ涼しくなりましたので、
沖縄本島近海の海水温度も下がっているはずですから、
琉球列島への台風は、今年は峠を越えたのかもしれません。

沖縄気象台の資料で、
那覇市と石垣島地方を比較してみると(1951〜2006年)、
・ 沖縄本島(那覇市)
  215個の台風が接近した
  1966年の9個を最大に、平均して毎年3.8個の
  台風が接近している
  昨年は観測史上、台風接近数はゼロ
  今年も、那覇市が暴風域に入っていない

・ 石垣島地方
  233個の台風が接近した
  平均して毎年4.2個の台風が接近している
  昨年、今年と直撃して甚大な被害を及ぼすケースが目立つ


沖縄気象台による、
石垣島や宮古島など先島地方への台風接近が多い理由については、
・ 大陸高気圧が平年より西に張り出したことで、
  先島地方寄りにコースをとった
・ 気流の変化や熱帯付近での対流活動、
  海水温の上昇などの原因が考えられるが、
  なぜ大陸高気圧が西よりになったのかは特定できない
としているように、
北半球全体の大気の流れやエルニーニョなどの異
常気象などとの関連もあって、
ここ1〜2年の傾向だけでは、
大きな流れが変わったとは言えませんから、
沖縄でのコーヒー栽培は、
ハイビスカスやカボックなどの防風柵か、
防風ネットによる防風対策が必須条件になるのです。

そのうえで、台風の被害が遭ったときの対処として、
スペア苗木を常時鉢植えで準備しておくことが必要です。

リスク分散として、
圃場を近辺で数箇所に分散させることも考えられますが、
その分管理が面倒になりますから、
出来る限り1枚の畑で、
より堅固な防風柵を作り上げることに
集中した方が得策と想われます。

posted by COFFEE CHERRY at 13:45| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒーの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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