2012年03月01日

コーヒー山のイボイモリから考える

沖縄本島の冬は曇りや雨が多く、
コーヒー山の黒ポット苗木の排水が悪いものは
水があふれて浸水ポットになっていて、
ポットの底の排水用の穴に、枯れ枝などを差し込んだりして
水抜きをするのが、雨上りの作業のひとつになっています。

昨日は水浸しポットを持ち上げたときに
地面にイボイモリが居るのを見つけました。

イボイモリ120229-1.JPG
 全長18cm前後で、ほとんど動かず、
 ゴム製のおもちゃのようです。
 食性は動物食で、ミミズや小昆虫、ムカデ、陸生貝類などを
 捕食しているようです。



イボイモリは、
奄美大島から沖縄本島まで生息する固有種で
(那覇から約32km離れた渡嘉敷島にも生息しているようです)
1978年(昭和53年)に沖縄県の天然記念物に指定され
2003年(平成15年)には鹿児島県でも天然記念物に指定されたように
環境省レッドリストの絶滅危惧種に指定されている珍しいイモリです。


生物学的には、
「動物界 脊索(せきさく)動物門 両生綱 有尾目 イモリ科 イボイモリ属」
に分類されているようです。
ちなみに“人間”は、
「動物界 後生動物亜界 脊索動物門 羊膜亜門 
 哺乳綱真獣亜綱 正獣下綱霊長目 真猿亜目 
 狭鼻猿下目 ヒト上科 ヒト科 ヒト下科 ホモ属
 サピエンス種 サピエンス亜種」

に属する種のようですが、
専門家でなければ、こんなの知る必要性がなさそうですね。

イボイモリ120229-2.JPG
 イボイモリは日本に分布する「イモリ科」では最大種らしいです。
 たしかに同じイモリ科のシリケンイモリ(イモリ属)は15cm程度ですから
 イボイモリの方がはるかに大きいです。
 シリケンイモリの「シリケン」は“尻剣”という意味で
 「尾が剣のような形のイモリ」
 というらしいのですが、
 私の見た目では“尻剣”にはどうも思えません。
 シリケンイモリは、
 「沖縄本島や渡嘉敷島などでしか生息していない固有種」
 というものの本島では南部でもやんばるでもよく遭遇しますし、
 絶滅危惧種にも指定されていません。



イボイモリはとても原始的なイモリで、
第三紀に繁栄した種の遺存種とされていて
シーラカンスほどではないにしても
「生きている化石」
と呼ばれることもあるそうです。

地質学的には「第三紀」というのは
中世代の次の新生代の時期のことをいいます。

2億2500年以前の古生代のあと、
6500万年以前の、恐竜が活躍したジェラ紀や白亜紀などの中生代になり、
6500万円以降、現在までが新生代で、
新生代は6500万年前から約200年前までを第三紀、
(163万年、175万年、260万年など研究者によって微妙に違います)
それ以降、現在までを第四紀と分類されています。

白亜紀は地殻変動が激しく、
ゴンドワナ大陸が移動、分裂して、各大陸がほぼ現在と同じ形になり、
その間にできた大きな隔たりを海が満たすようになる時代で
気候の寒冷化とともに巨大恐竜が減少し、
ティラノサウルス、イグアノドン、トリケラトプスなどの全盛期や、
生物の色や形が激しく変化したのも、この時代です。

白亜紀の陸地では顕花(けんか)植物が見渡す限りに広がり、
まもなく絶滅する恐竜の後釜として
哺乳類がその勢力を拡大しつつあり、
そのため肉食恐竜が活躍していたのですが、
後にユカタン半島と呼ばれるようになる地域には、
この白亜紀に巨大なクレーターが出現しています。

大繁栄していた大型爬虫類やアンモナイトなどが突如、
しかも根こそぎ絶滅したのもこの時期で、
大型の隕石衝突説は有名ですよね。

「顕花(けんか)植物」
とは、
「花を咲かせ、実を結び、種子によって繁殖する高等植物」
つまり、コーヒーなどの種子植物のことですが、
コーヒーの原種も、最強ティラノサウルスが
獲物を追いかけるときにコーヒーを踏み潰していたのかもしれません。

あるいは火山活動の溶岩流出でコーヒー原種が燃えた時に
実が焼けて、あたりにはコーヒーの香りがただよっていたのかもしれません。

白亜紀が劇的に終わる理由として、
大型の隕石衝突説なのか地球規模の気候変動説なのか諸説ありますが、
大陸の移動や海岸線の増大、海洋の拡大が気候の寒冷化と湿潤化をもたらし、
地球上の植物相と動物相が劇的に変化したことだけは間違いないようです。

カエル、サンショウウオ、カメ、ワニ、ヘビといった生物は、
拡大した沿岸地域で繁殖していたと考えられています。
森ではネズミに似た哺乳類が忙しく走り回り、
上空では現段階で世界最大とされる翼竜が滑空していたものの、
鳥類が急速に種を増やしていたため、
翼竜と鳥類とで、空の生存競争が厳しさを増していたようです。
現生鵜(ウ)、ペリカン、シギなどの祖先は白亜紀に姿を現した、とされています。

白亜紀に誕生したサンショウウオは「両生綱・有尾目」、
イボイモリも、この“目(もく)”までは同じですから
白亜紀にも似たような種がいたのかもしれませんね。

白亜紀が劇的に終わり、新生代の「第三紀」に入ると、
地球には恐竜も翼竜も、また海の巨大爬虫類もすっかりいなくなっていました。
それまで肉食竜から逃げ回り、夜間にしか活動できなかった小型の哺乳類が
ついに日の当たる表舞台に進出し、
哺乳類は大きさ、数、多様性、すべての面で成長し繁栄していったのです。

またこの時代に人類が進化しました。
白亜紀後期のプルガトリウスから原猿類(キツネザルのようなサルで、まだ4足歩行に近い)、
真猿類(狭尾類と広尾類に分けられ、狭尾類がヒトの祖先霊長類に続く)を経て、
やがて類人猿へと進化します。

最も古い、猿の先祖プルガトリウスは白亜紀後半には
最強ティラノサウルスから逃げ回っていたのでしょう。

ヒトはオランウータンと約1500万年前に、ゴリラと約1200万年前に、
チンパンジーとは約600万年前に別々の道を歩み始めました。
約400万年前にアフリカは乾燥し、熱帯雨林がサバンナに変わるのですが、
これにより森を出て地上で暮らし始めたサルが、ヒトの祖先となるのです。

イボイモリ120229-3.JPG
 イボイモリの体色は真っ黒というより、やや暗褐色っぽく、
 形状としては、頭はヒメハブのように三角形型で
 将棋の王将や飛車の駒のように角ばっています。
 また、頭部や胴体は全体的に扁平で、
 背骨や肋骨、イボが隆起して浮かび上がり、
 見た目はかなりグロテスクで触りたくない感じですが、
 毒はなくおとなしいイモリです。
 また、イボは隆起した骨らしいです。
 今日の画像撮影は、それぞれ時間差があるのですが、
 ほとんど動いていないように見えますね。



また、第三紀は今から2500万年前を境に
古第三紀と新第三紀に分けられます。
古第三紀には森に住み葉を食べる哺乳類が繁栄しましたが、
新第三紀には現在のような気候帯になり
草原に住み草を食べる哺乳類が繁栄したようです。

古第三紀の始まり頃にスタートした哺乳類は、
霊長類、ウマ、コウモリ、ブタ、ネコ、イヌなど、
そのすべてが、古代三紀が終わる2300万年前までに登場しています。

植物は既に被子植物優勢で、
第三紀には双子葉類からより進化した
イネ、ムギ、トウモロコシ、ネギ、ユリなどの単子葉類が出現するのですが、
コーヒーは双子葉類ですから、
コーヒーの原種登場は第三紀より前、
つまりティラノサウルスのいた白亜紀だと考えられるのですが、
詳しい方がいましたら教えて下さい。
posted by COFFEE CHERRY at 22:27| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。