2006年10月25日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜@

水田で稲を作り始めた弥生時代の銅鐸や土器には、
クモやカマキリ、トカゲ(イモリ)、カエルなどが
描かれているものがあるそうです。

銅鐸に描かれた、農耕文化を象徴するような小動物の題材は、
豊かな収穫による安定した生活を祈って
描かれたのかもしれませんね。

農耕をはじめた人々にとって、
「クモは作物を荒らす虫を押さえてくれる存在」
という認識が古くからあったようで、
・ 朝クモは縁起が良いので殺してはいけない
・ 朝クモが出ると客が来る
・ 朝クモは親の仇でも殺すな
・ 朝クモが巣を造るとその日は晴れ
・ クモが巣をつくると雨が降る
・ クモが大きい網を張れば天気続く

などの言い伝え(迷信?)が、今日でも数多く残っています。

ということは、
古くから
「農業にとっての益虫・害虫」
という研究が行われていたにも関わらず、
その貴重な伝統(=研究データ)が、
残念ながら分断されていて、
今日まで代々受け継がれていないだけなんですね。

「益虫・害虫」という概念は、
人間社会から一方的に見た判断で、
虫社会からすると、ガラリと変わるのかもしれませんが、
「益虫(えきちゅう)」
というのは、
“衣食住”で人間の生活に役に立つ、
昆虫など小動物のことを指していう言葉ですが、
このブログでは、
「コーヒー栽培上の益虫」
という意味ですから、
以降、害虫の“天敵”のことで統一させて戴きます。

「害虫(がいちゅう)」
は、
人間や家畜・ペット・農産物などにとって
有害な作用をもたらす昆虫など小動物のことを指していて、
人間の生活等に有害な動物は「害獣、害鳥」と指しています。

このブログでは、コーヒー栽培上に悪影響を及ぼす、
昆虫など小動物のことを「害虫」と統一させて使います。

「益虫」は「害虫」だけを食べるのではありませんから、
害虫以外にも「タダの虫」が必要になってきます。

話は違うのですが、
沖縄ではハブの天敵とするために導入したマングースが、
今や異常繁殖して、
希少種ヤンバルクイナを絶滅に追いやろうとしています。

マングースは、ハブしか食べないなら良かったのですが、
動きの鈍いヤンバルクイナの方が、
捕らえやすくて美味しいのですから、
命を懸けてハブと闘うなんて、
マングースからしてもナンセンスなわけで、
それを考えると「益虫」と「害虫」のほかにも
「タダの虫」の存在がないと、
益虫は害虫がいないときに、
餓死してしまうことになるわけです。

昔から“天敵”と言われるくらいですから、
「タダの虫」はデザートで、
「害虫」がメインディッシュだと信じたいですね。

 益虫(カエル)1.jpg
カエルは「益虫」で、多くの生きた害虫を食べてもらえますし、
オタマジャクシだって、蚊のボウフラを食べてくれています。
 益虫(カエル)2.jpg

 益虫(カエル)3.jpg


カマキリは、幼虫も成虫も、
害虫を食べるときは“益虫”なのですが、
大事な“益虫”を食べてしまうときは
“害虫”にランクが落ちます。
 益虫(カマキリ)1.jpg
要するにカマキリは、
何でもたべてしまうということなんですね。
 益虫(カマキリ)2.jpg

コーヒー園には、いろいろな虫がいるのですが、
もう少し、その実態にも目を向けて
不定期のシリーズにしてみようと思います。

posted by COFFEE CHERRY at 15:12| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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