2012年10月14日

タイリクショウジョウトンボのつかの間のひと時

台風21号が沖縄本島に接近しています。
明日15日(月曜)以降は、北西に進路変更をする模様で、
そのままだと本島と久米島の間の座間味諸島に向かうようになっていますから、
だとすると、来週の中ごろには本島全域はまたしても暴風域に入り、
やんばるはまた東からの暴風に苛(さいな)まれることになりそうです。

度重なる大型台風ではお決まりの停電も困りますが、
やんばるでは台風で電話線も被災していて、
我が家でも電話が復旧したのは昨日13日(土曜)の夕方5時半で、
台風17号通過後、実に2週間ぶりのことでした。

今度の台風17号は、最近めっきり冷え込んできた本土や
台風で海底をかき混ぜられて海水温度が下がっている本島近海には
さすがになかなか上がって来られないようで、低速で迷走しています。

台風は時速7kmらしいのですが、
これはどのくらいの速さかというと、
不動産屋さんの店頭に出ている「駅から徒歩○分」という表示は
「一分間に80m歩く速度」
つまり時速4.8kmなので、
急ぎ足といわれる時速6kmより、
遅いジョギング程度をイメージすればいいと思います。

遅いジョギング程度で、ダラダラと海上を進み、
しかも迷走しているのですが、
50km競歩の世界記録は3時間34分14秒、
時速換算すると14.0kmですから、ヒトより遅い。
来るなら早く来てサッサと通りすぎてほしいものです。

昨日、自宅の庭でタイリクショウジョウトンボと出会いました。
彼は相次ぐ台風でも生き延びていたんですね。
彼が翅(はね)を休めている間、彼を見て癒されていました。

タイリクショウジョウトンボ20121013-1.JPG
 トカラ列島以南の南西諸島に分布するタイリクショウジョウトンボは
 本土のショウジョウトンボの亜種です。
 成体の雄は全身が鮮やかな赤色で、
 未成熟の雄や雌はオレンジ色なので、画像のトンボは雄だと判るのです。
 童謡で歌われる「赤とんぼ」はアキアカネなどのアカネ属のトンボですが、
 アカネ属種は沖縄にはいないようで、
 沖縄で赤とんぼというとタイリクショウジョウトンボの雄のことを指します。
 腹部に黒い筋が入り、アカネ属のトンボに比べて
 腹部が太めで平べったいのがタイリクショウジョウトンボの特長のようです。
 一年中飛んでいるふつうのトンボで、絶滅危惧種ではありません。


タイリクショウジョウトンボ20121013-2.JPG
 タイリクショウジョウトンボの「ショウジョウ」は、
 中国の伝説の動物というと竜や麒麟がありますが、
 “猩々(しょうじょう)”という、体は人間に似ていて
 朱色の長毛に覆われ、人語を解して酒を好むという
 動物の名前にちなんでいるようです。
 能の、おめでたい演目に「猩々(しょうじょう)」に使われる能面が
 赤ら顔をしていて、赤い長い髪を振り乱して舞うので、
 能の「猩々(しょうじょう)」から命名されたのでは、と
 勝手に想像しています。
 漢字で「猩々」と書く動物はオランウータンだから、これは無関係ですし、
 赤い目をしてお酒に群がるショウジョウバエや
 漢字で「猩々木」と書くポインセチアなど、
 赤みの強い色彩を持つ草、貝、蟹、海老、鳥などの動植物には
 この「猩々(しょうじょう)」が付いた名前が付けられているものがありますから、
 なかなか名付けも興味深いところがあります。
 宮崎駿監督のアニメ作品「もののけ姫」にも
 「猩々(しょうじょう)」と呼ばれる不気味な容姿と赤く光る眼をした
 猿の一族が登場していましたね。
 夜な夜なタタラ場周辺の禿山に出没しては樹を植えるのですが、
 直接山犬族や猪族と一緒になって人間と闘うことはせず、
 最後には絶望して森を去ったような記憶があります。
 壮大な内容のわりに、印象度が少ないアニメ映画でした。
 ちなみに、千葉県木更津市の浄土真宗本願寺派の
 證誠寺(しょうじょうじ)をモデルとした
 野口雨情(うじょう)作詞、中山晋平作曲の童謡
 「証城寺のたぬきばやし」は
 まったく無関係のようです。


コーヒー生豆が翡翠なら、
タイリクショウジョウトンボはルビーですね。
posted by COFFEE CHERRY at 14:50| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by gucci バッグ 新作 at 2013年07月19日 01:13
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