2007年02月28日

コーヒーの木の中に棲息するカミキリムシの幼虫を発見しました!〜@

コーヒーの木は熱帯果樹ですから、
暖冬のおかげで
生育が予想以上に順調に過ごせています。

コーヒーの生育には、適度な水分と気温、
それに沖縄では日照が必要条件になりますが、
干ばつに見舞われると地割れが根切れを起こし、
花芽の減少や開花の遅れなど
成育不良に影響することがあります。

そのため、中国では、
「太平之世、五日一風、十日一雨、
風不鳴枝、雨不破塊、雨必至夜」

つまり、
「風は五日に一度、木の枝を鳴らさないように吹き、
雨は十日に一度、
塊(つちくれ)を破らないほどの強さで、
昼ではなく夜に降る、
風雨そのときを得て作物が良く育ち
天下太平につながる」

という意味で、
よく、
「五風十雨(ごふうじゅうう)」
ともいわれています。

天水を生活水としている沖縄の離島では、
この「五風十雨」を、
「風は適度に、雨はたっぷりという
     願いが込められている言葉」

というように、
五風の「風」を台風としてとらえ、
台風は時として農作物に大きなダメージを
与えることもあるのですが、
その反面多量の雨をもたらしてくれる。
だからこそ島の人たちは台風を忌み嫌うことはせず、
自然の恵みとして感謝して謙虚に台風を受け入れ、
台風の時期に五穀豊穣の祭りを
組み込んでいるところもあるのです。

コーヒーの露地栽培では、
生育期の干ばつや台風、昨年の厳冬など、
自然の影響も受けますから、
恩納村の山城武徳先生が言われるように、
「コーヒーの収穫量は隔年周期の傾向にある」
というのも、有り得るわけです。

コーヒー栽培では、干ばつや台風、
昨年の厳冬などの天候不順とともに、
“病害虫”にも警戒しなければなりません。

その代表は、
 ・ さび病
 ・ ベリー・ボーラー(穴掘り虫=甲虫類)

です。

コーヒー栽培におけるさび病は
1861年にエチオピアで発生し、
インドをはじめ東南アジアに伝わり、
1970年にはブラジルまで蔓延しました。

インド・セイロンが壊滅したコーヒー園に
紅茶を栽培したことが、
現在の紅茶の名産地になり、
東南アジアでのコーヒー栽培は、
壊滅したアラビカ種から
病害虫に強いロブスタ種に変えられたことは、
コーヒー通の方はよくご存知の話ですね。

さび病菌は現在まで20数種が発見されていて、
葉の病斑が金属のサビの濃褐色(さび色)になるので、
単純に“さび病”と呼ばれていますが、
コーヒー以外の一般の農作物では、
さび病やうどんこ病というのは、珍しい病気ではなく、
その防除のために
農薬(薬剤)が使われてしまうわけです。

コーヒー豆の害虫ベリー・ボーラーは、
成熟し始めた果実に進入して産卵し、
孵化した幼虫は中身を食べて成長しますが、
中南米や東南アジア、アフリカで
見受けられるこの害虫も、
今のところコーヒー栽培の歴史が浅い沖縄では
幸い見かけることはありませんが、
これらの防除にも、
海外では農薬(薬剤)が使われていますし、
生豆の状態で輸入されるときに、
抜き取りサンプル検査で害虫が
生きている状態で発見されると、
植物防疫法に基づく「くん蒸処理
 (通常は青酸カリを薄めたガス、
  害虫が多い場合は毒性が強く
  発がん性が指摘される臭化メチルを使用)」
が行われています。

輸入バナナが税関でくん蒸処理されているのは、
多くの方がご存知ですが、
コーヒーの生豆をくん蒸するということは、
「バナナの皮を焙煎させて、
  お湯をかけて飲むのに等しい」

と私は考えているので、
絶対に安全なコーヒーを作り上げたいという理念があり、
それに「こだわり」が、
より高いハードルを設営しているわけです。

その他、コーヒーの病害虫としては、
1.病害
 ・ 立枯病
 ・ 軟腐病
 ・ 褐眼病
 ・ 斑点病

など、枝葉や果実、根に対して被害をもたらす病気があり、

2.害虫
 ・ 葉の組織を蝕むハモグリガ
 ・ 根に寄生する線虫
 ・ 木や枝に群生し養分を摂取するカイガラムシ

などがあり、
それらはまた折に触れて記述するつもりでいます。

今回取り上げるのは、
コーヒーの圃場に植えてある苗木(3年弱)の1本が、
昨秋から枯れだして、
その回りの苗木に異常がなく
元気に成育していることから、
枯れた原因が不明だったのですが、
本日、思い切って枯れた苗木を切断したところ、
木の中が空洞になっていることが判ったのです。

中身が空洞のコーヒーの苗木.jpg
  外見からは、中の様子が判りません

直感的に、
「中に何か居る」
と思い、
木を下の部分から少しずつ剪定バサミで切り、
犯人を捜索したところ、ついに発見したのです。

中身が空洞のコーヒーの苗木2.jpg
  苗木の中が空洞になっていました

空洞の最下部.jpg
  空洞の最下部には、木クズや害虫のフンが…

続きは次回に。

posted by COFFEE CHERRY at 17:15| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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