2010年09月13日

自宅から至近距離にあった素晴らしいビーチ

自宅から海までは、直線距離で約1kmなのですが
残念ながら断崖絶壁なので下に降りることが出来ないようです。
そのために地元の漁師の方に、
「近くの綺麗な海岸」
を教えて頂きました。

最寄りの海岸0913-1.JPG
 この素敵なビーチは自宅から約4km離れたところにありましたが、
 道路からは見えず、どうも地元の人の
 プライベートビーチになっているような感じで
 このビーチの降り口は人目につかず、駐車場ももちろんありません。
 さざ波が打ち寄せるコーラルの砂浜には人が歩いた形跡がなく
 “貸し切り”状態で気持ちがいいです。


最寄りの海岸0913-2.JPG
 透明度も高く、漁師の方によると
 画像の沖の、白い波が立っている岩礁の先で
 鯛が網で獲れるとか、冬場にはタコが獲れる、というので
 どうやら密漁を警戒しているのかもしれませんね。


なぜ“綺麗な海岸”にこだわるかというと、
 ・海藻
 ・流木
などが欲しいからです。
コーヒー山は国頭マージという、地力のない酸性土壌ですが
「腐葉土はふんだんにある」
といっても、
そのほとんどが“窒素成分”ですから
安定した高品質の豆を付けさせるためには
ある程度の土壌改良、というか
窒素成分以外のリン酸やカリウム、マグネシウム、
カルシウム、その他ミネラル分なども必要なのです。

しかも自然農法に徹していますから
自然のものを使うとなると、
その素材にも限られてくるのですが、
それでも
「出来る限り安全なもの(=汚染されていないもの)を使いたい」
という考えでいますから、
海岸といってもどこでも良いわけではなく、
「漁港や汚染された排水近くはダメ」
というこだわりもあって、
“綺麗な海岸”でなければならないのです。

最寄りの海岸0913-3.JPG
 こういうビーチでは、生地製のカラフルな大きなビーチパラソルの下で
 真っ白な木製のリゾートチェアに座って、
 サングラスをかけてぼんやり沖を眺めて癒されていたり、
 あるいは日焼け止めクリームを塗って
 本でも読みたい気分になりますが、
 このビーチに降りるまでは、生い茂る草木をかき分けて
 急斜面をロープを伝って下りる、という
 ちょっとしたフィールドアスレチックのようです。
 このビーチはアオウミガメが産卵に来る海岸と聞きました。


海藻0913-1.JPG
 今の時期くらいから冬にかけて、
 海藻が砂浜に打ち上げられてきます。
 海苔にカリウムが多く含まれているように
 海藻にはカリウムやカルシウムなどのミネラル類や
 ビタミン類、ヨードなども含まれていますから、
 この集落でも、農地には昔から海藻をすきこんでいるようです。


海藻0913-2.JPG
 海から打ち上げられた海藻ですから
 当然海水に浸っていた、ということは塩分濃度も高く
 農業的には“塩”は大敵なのですが、
 NaCL(塩化ナトリウム)ではない海塩は
 塩分を度外視して、むしろ
 「ミネラル成分の固まり」
 という解釈をして、
 水で洗わずに、乾燥させた海藻を
 コーヒーの近くに置くように考えています。
 「海水を希釈して農地に撒く」
 という農法もあるように、
 「塩分は雨水で希釈される」
 と考えています。


流木0913.JPG
 ビーチには流木も打ち上げられています。
 これも拾い上げて、コーヒーの近くに置くようにしています。
 流木が時間をかけて朽ちれば土に還りますが、
 その間に雨水でミネラル分が溶解して
 コーヒーの栄養に少しでもなってほしい、という考えです。
 流木だけでなく、コーラルも同様の考え方で
 これも行っています。

posted by COFFEE CHERRY at 18:59| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月11日

アマレロ黒ポット苗木の移し替え作業

ここ数日はアマレロの黒ポット苗木の鉢替えを行っています。
昨年の5月に知念コーヒーから約1,700本の
アマレロ自生苗を無償で頂き、
コーヒー山で黒ポリポットに移植して現在に至っていますが、

その中でも成長著しい苗木は、ひと回り大きめのポットに移し替え
来春には移植するように考えています。

アマレロ苗木ポットは、100個ずつ
林床地のあちこちに分散して置いているのですが、
今回の移し替えの優先順位は、
 @ 雨水が抜けない水没ポット
 A 成長著しい苗木

にしてあります。

今回の黒ポリポットは400個入りの箱で問屋さんから直接買いますが、
1個50円弱として、1箱2万円弱かかりますし、
ポリポットは1〜2回使用で破損するほど耐候性に難がありますから、
回転の早い消耗品になり、
まだまだこれから数千の苗木をポットに移し替えることを考えると、
そのコストにはうんざりするところです。

カシジェー(泡盛カス)やきのこの菌床、
畜産発酵堆肥などを練り合わせた土を
型押しして鉢を作り、苗木を入れた鉢のまま地植えして
鉢が自然に土に還り、ついでに肥料効果もあるようなものを
将来的に自家製で安価で出来ないものか…
と思わず考えてしまいます。

臨時作業小屋0911.JPG
 木漏れ日や雨を遮断する天井をブルーシートにして
 カゴと板で作業テーブルを作り、臨時の作業小屋を作りました。
 移し替えたポットは、出来るだけ平坦な場所を探し
 多少デコボコした場所では、落下している枝を敷いて平坦にして
 ポットを置くようにしています。
 移植のための穴掘り作業で掘り出した土は
 ケンガイ鉢などに入れてあるのですが、
 この土に万能土と腐葉土を混ぜて
 移し替え用に使っています。


ケンガイ鉢0911.JPG
 この4つのケンガイ鉢は昨日移し替えを行いました。
 特に右3つのケンガイ鉢の苗木は成長著しいのですが、
 昨年5月に自生苗で頂いてきたアマレロなのです。


黒ポリポット0911−1.JPG
 約50個の移し替えが終わった段階で撮影しました。
 どのアマレロ苗木も元気が良さそうで、
 来春には地植え出来そうです。


黒ポリポット0911−2.JPG
 23個の水没ポットからの移し替えをしました。
 ポットの表土が黒っぽいのは、腐葉土を置いたためです。


朽木0911−1.JPG
 立ち枯れや台風などに倒壊されて生長を止めた木は、
 菌や微生物によって分解されて
 コーヒー山では数年で土に還るのですが、
 これをポットの表土にひと握り、さらに腐葉土も置いています。


朽木0911−2.JPG
 朽木の程度にもよりますが、
 朽木を持ち上げようとするときに
 ボロボロと崩れるようなものを選び、
 これをひと握りポットの表土にかけてあげています。
 画像の白い糸状のは菌です。
 キノコが生えている朽木もあります。
 朽木の中にはカブトムシの幼虫やミミズ、ヤスデ、ダンゴムシ、
 ゲジゲジ、ハサミムシ、トビムシ、ヒル…、
 時には15cmもある凶暴で俊敏なハブ(トビズ)ムカデなどが
 生息しています。


朽木0911−3.JPG
 画像では乾燥しているように見えますが
 8月31日にやんばるを直撃した台風7号の後にも
 やんばるでは早朝ににわか雨が降ることが多く、
 この朽木も濡れていて、半分に割った場面なのです。
 この朽木の繊維は
 雪印のさけるチーズやカニカマ(カニの身風カマボコ)のように
 柔らかく裂けました。


朽木0911−4.JPG
 コーヒー山の中では、朽木や腐葉土はあちこちにあり
 誰でも簡単に見つけることが出来ます。
 それらの臭いは無臭というより、
 懐かしい土の香りというか、森林のすがすがしい香りがします。
 成分的にはほとんど窒素なので植物を元気にしてくれる効用があるのですが、
 ミミズなどの小動物や昆虫などの糞や微生物の働きなどで
 微量ながらリン酸やカリウムなどを期待することも出来ますし、
 水はけや通気性を良くする効果もあり、
 また朽木や腐葉土自体が有機物なので
 バクテリアやカビなどの栄養の供給源になることで
 ポット内の土の微生物の活性化にも寄与して
 土が健康になり、同時に根の発達にも役立つ、という考えで、
 朽木や腐葉土をポットの表土の上にまぶしたり、
 ポット内の土に混ぜ込んだり、
 地植えした苗木の主幹の近くに置いたり多用しているのです。


林床地0911.JPG
 コーヒー苗木の横にお米の袋が横たわっていますが、
 もちろんお米が入っているのではありません。
 米袋の中身は朽ちた枝木も含めた腐葉土です。
 米袋に入れた理由は、せっかく置いた腐葉土が
 風雨などで飛ばされたり流されたりしないようにと
 考えた策なのですが、冬場はこの中に
 ヘビが入って越冬するのが困るところです。


林床地内の空0911.JPG
 林床地内で上空を見上げて撮影しました。
 木々が高く、空を覆っていることで
 強い直射日光をさえぎり、
 木漏れ日を供給してくれるのはとてもありがたいのですが、
 樹高が高い中高木が立ち枯れしたり、台風などで倒壊すると、
 下にはコーヒーが植えてあるので、直撃の被災が心配の種なのです。

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2010年08月04日

沖縄に向くコーヒーの品種を再考するB

沖縄で戦後コーヒー栽培に取り組んだ故・和宇慶朝伝先生の圃場は、
ご自宅の庭約500坪で、周囲を黒木などの防風林で囲っていましたが、
十数年前の台風で壊滅的な打撃を受けてからは、
またこの頃から体調を崩されたこともあって、
コーヒー栽培の教授はして頂けるものの、
ご自身で栽培をされることはありませんでした。

ここ数年の沖縄本島は不思議と台風が来ないのですが、
以前は「台風の通り道」として、
フィリピン沖から北上した熱帯低気圧が台風となって、
台湾付近から琉球弧に沿って台風が北東に向かっていましたから、
和宇慶先生や山城先生からは、くどいように
「台風対策=防風林」の必要性を強調され
「防風対策を怠った人はみんな失敗して止めた」
と聞いていました。

沖縄に台風が上陸すると、
鉢や瓦、道路工事の看板などが吹き飛び、
ビニールハウスはアルミパイプが潰されてしまうので、
農家では台風前に、ハウス内の農作物は天に任せて、
ビニールを取り外してしまうくらい、
風雨が叩きつけるように猛威をふるうので、
主幹が細く強風に弱いコーヒーは
防風対策とセットで考えないといけないのです。

東側から見たコーヒー山.JPG
 東側から見たコーヒー山の様子。
 ひょっこりひょうたん島のようです。


標高300m級のやんばる中央あたりで南北に長いコーヒー山では、
樹高15〜20mの松やスダジイなどが堅固な防風林となっていますので、
大型台風がやってきても一部は被災しても、
全滅は避けられるはずですが、
出来る限り圃場をあちこちに分散させる
リスク分散的な考え方も取り入れています。

恩納村の山城先生の圃場は、
恩納村のムーンビーチ近くの丘にあり、
約3千坪のやや斜地に、
ハイビスカスとホンコンカボックの高さ2.5mの防風林を
7mおきに整然と並列に並べ、
その間に、コーヒーを2列で植えていく方式を取られていて、
山城先生の想いを込めた集大成ともいうべき壮観な農園でしたが、
近年
「コーヒーの木の一部が枯れ出して、どうも原因不明らしい」
という話を聞き、
最近では
「農園を売られたらしい」
という噂も耳にしました。
山城先生のコーヒーは樹齢20年程度と思います。

山城コーヒー農園2002−2.jpg
 8年前に山城コーヒー農園で撮影した画像です。
 左の見事な防風林はホンコンカボックです。
 防風林は高さ2.5m、幅70〜80cmもあり、
 コーヒーの樹高約2mを堅固していて、
 実際に台風の被災も一部だけで、
 当時は山城方式を理想に考えていました。


コーヒーが枯れる理由としては、
 ・台風などで倒壊した
 ・日照りなどの水不足
 ・除草剤(人為的)
 ・水の与えすぎや排水不良
 ・根腐れ
 ・カミキリムシが主幹に入りこむ
 ・サビ病などの菌やウィルス性の病気

など、いろいろ考えられます。

人為的なものを除けば、
一般論ですが
木が元気に育つには、
「根から吸い上げる水分量と葉から蒸散する水分量のバランス」
が重要で、
このバランスが崩れると木は枯れてしまうのですが、
山城先生の農園では、
プールのような入口の貯水池に10トン以上の雨水があり、
これをポンプで水道やスプリンクラー用に使用していましたから
水が原因とは考えられません。

となると、
“寿命”という仮説を考えた場合、
和宇慶先生はブルボン種、
山城先生はブルボン種を改良したムンド・ノーボ種と
ブルボン種の突然変異種のアマレロ種という3品種は、
いずれも
「地球の反対側のブラジルから持ってきたタネや苗木」
で、
それが数十年程度では沖縄に充分馴染めていないとするなら、
「もっと沖縄に近い諸国、
 あるいは気候条件が似ている島の品種の方が
 沖縄での栽培には向いている」

という可能性も否定出来ないと思います。

「いや、沖縄ではコーヒー栽培はムリさ」
というのは、
すでに沖縄では実際にコーヒーが開花し、収穫も出来ているので
ムリではなく、
「沖縄に向いた品種は何なのか?」
という考え方が重要だと思うのです。

山城コーヒー農園2002−1.jpg
 これも8年前の山城コーヒー農園の様子です。
 行くたびに感嘆していましたが、
 また行くたびに疑問が出てきたのも事実です。


沖縄のコーヒー栽培の現状は
「何となく植えて、実が取れればいいさ」
といったてーげー的感覚で、
「ジューサーでパーチメントや銀皮をむき、深鍋で焙煎できる」
とか
「収量が少なければ海外産を足してごまかせばいい」
とか、品質には無頓着な
“ただ沖縄で生産したというだけのコーヒー”
という、
いわば“お土産コーヒー”の低レベルが
残念ながら伝統なのですが、
沖縄の土壌や気象といった栽培条件に則して
植物学や生態学的な見方を研究し
コーヒーの“匠”の方々の協力を仰ぎながら
 ・品種ごとの樹齢と収量の関係
 ・品種ごとの単位面積あたりの収量
 ・品種ごとの病虫害、塩害、風水害
 ・品種ごとの欠点豆の発生比率

などを今後検証して
高品質化を目指してゆきたいと考えています。

コーヒー山で発芽したハワイ島のモッカ種は
緑みどりして、明らかに元気ですし、
沖縄本島南部でモッカ種の栽培地でも
成木の元気さ、苗木を植えてからの発育や
実が取れるまでの早さも見ていましたので、
現段階では、単純な目視ですが
沖縄に合いそうなのはモッカ種が筆頭なのかな、
とも思っています。
フィリピンや台湾、インドなどでの栽培品種も気になり
いつか現地に行ってみたいと考えています。

台所で発見したアカマタ.JPG
 昨日の朝、自宅台所に入り込んでいたアカマタというヘビです。
 体長約80cmの子供ヘビでしたが、
 大人になると1.8〜2.0mに成長し、毒はないもののどう猛な性格なので
 可哀想ですが殺処分にせざるを得ませんでした。
 納戸には大きな抜け殻もあったし、
 荷物の隙間に入り込む尻尾部分も見ましたから、
 まだ家族が居るようです。
 自宅周辺にはネズミやカエルがたくさん居るので、
 食物連鎖でヘビが寄ってくるのですね。


なお、故・和宇慶先生から
「戦後すぐにぶらじる丸で
 コーヒーのタネと苗木を着物の裾に隠して持ってきた」
と伺っていましたが、
ぶらじる丸は帝国海軍に徴用されて
日本で空母に改装されるために本土に回航中、
1942年(昭和17年)8月西太平洋のトラック島北方で
米国潜水艦に撃沈されていて、
日本が国として主権を回復した1952年(昭和27年)から南米移住が再開され、
1954年(昭和29年)7月にぶらじる丸2世が
神戸の三菱重工造船所で竣工され、
戦後の大型移民船として活躍したようですから、
和宇慶先生が戦後ぶらじる丸でブラジルから帰られたのは
1954年以降であり、私の聞き間違いなのかもしれません。

また、ぶらじる丸などの南米航路は、
日本からホノルル、サンフランシスコ、
ロスアンジェルス、パナマ運河、カリブ海を経て
リオデジャネイロ、ブエノスアイレスなど
南米諸港まで約1カ月余りの航海で、
大学新卒の月給が約2万円の1959年(昭和34年)当時の船賃は、
南米への移住者が乗る3等船客でも10万円もしたそうです。
(移住者の渡航費用は当然ですが全額国が負担)
posted by COFFEE CHERRY at 19:28| 沖縄 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

沖縄に向くコーヒーの品種を再考するA

吉永小百合さん主演の
「キューポラのある街」
という映画は、
埼玉県川口市の鋳物工場地帯の
貧困や差別、北朝鮮帰国事業などを描いていました。

北朝鮮帰国事業では
「地上の楽園」
をうたい文句にして1959年から1984年まで、
在日朝鮮人を主体に延べ10万人近くの人たちが北朝鮮へ渡り、
現地では思想統制集会で集中攻撃されたり、
過酷な労働を強いられたり、
囚人や奴隷と変わらない辛酸な生活を強いられたのですが、
悲惨な移民政策はこの事業だけではありませんでした。

明治元年(慶応4年)は、
その前年に坂本竜馬が近江屋で暗殺されていて、
年初の旧幕府軍と新政府軍による鳥羽伏見の戦いを皮切りに
戊辰戦争が始まった革命の年が明治元年ですが、
同年4月には江戸城が無血開城されてもなお
江戸上野では彰義隊が死闘を展開し、
新撰組の近藤勇が板橋で斬首されるその前日に
横浜から「元年者」と呼ばれる
最初の移民団(約150名)がハワイに出航しているのです。
以降、移民団はハワイやオーストラリア、
ニューカレドニアなどへ渡り、
1908年(明治41年)4月28日には
ブラジルのコーヒー農園での就労を目的とする移民団が出航し
明治元年から日米開戦までの70年余りで
推定100万人が移住したといわれていますが
満州などの植民移住は除いた数字ですから、
実際には数百万人が海外移住していたものと思われます。

太平洋戦争の敗戦で、
日本は朝鮮半島、台湾、北マリアナ諸島、
千島列島、樺太など領土の46%を失い、
満州や東南アジアなど外地から
復員軍人を始め約600万人が焦土と化した祖国に引き上げてきて
人口が急増し失業者が溢れたことで
吉田茂〜池田勇人首相が打ち出したのが移民政策なのです。

1952年(昭和27年)4月28日のサンフランシスコ平和条約で
日本が日本国としての主権を回復するのですが、
戦後GHQ支配下の米価はヤミ米が流通する関係で高騰し続けていて
1950年(昭和25年)12月の衆議院予算委員会の質疑で
第3次吉田茂内閣の大蔵大臣・池田勇人が
「所得に応じて、所得の少ない人は麦を多く食う、
所得の多い人は米を食うというような、
経済の原則に沿った方へ持って行きたいというのが、
私の念願であります」と言った
「貧乏人は麦を食え」発言が象徴しているように
人口急増で食糧不足、さらに冷害も追い打ちをかけていて
「人口削減政策=移民政策」
は、国に好都合で手っ取り早い施策だったのでしょう。

1952年(昭和27年)から1974年(昭和49年)までの移民数は
外務省の資料では6万3,666人に上りますが、
「夢の楽園」
を信じて、
南米(ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ドミニカなど)を中心に
渡っていて、
当時の沖縄でも、農業高校では
移民対策を目的にしたスペイン語や
ポルトガル語の授業が行われていて
当時は移民という選択肢が身近にあったことを聞いています。

ボリビアやドミニカなどでは
「開墾後は広大な農地を無償譲渡」
という約束がデタラメで、
国は“棄民”政策を批判されてもしょうがない立場にありますが、
多くの移民たちは想像以上の努力の末に
現地に定住しているのですから
コーヒーに関わってきた移民の方々の想いや歴史を考えると
「されどコーヒー」
という思いを大切にすることが必然的に湧いてくるのです。

林床地のコーヒー苗木
 コーヒー山の林床地内の画像です。
 引っ越し後、コーヒー山までは
 片道25分で来られるようになりました。
 これは午前10時半くらいに撮影しました。
 林床地内のコーヒーの木は樹高が伸び、葉も大きく
 一様に元気に生育しています。


また「琉球」の大交易時代ではアジアのハブ港であって
中国と友好的な関係を保ち、
西欧〜インド〜東南アジア〜中国〜琉球〜種子島〜九州という
海上交易ルートが確立されていたことも
コーヒーを始めとした熱帯果樹が入って来ているルートと
想定できるのですが、
1854年2月13日、ペリー提督が2度目の浦賀来航する10日前に
香港から琉球を訪問していて、
この時に琉球内の農業や地質、植物などの調査をしていて、
米国帰国後に
「大琉球踏査の報告」
をしているのですが、
この中の約120の植物にはコーヒーがないことから
「幕末の琉球王国時代まではコーヒーの自生や栽培はなかった」
「沖縄におけるコーヒー栽培は明治時代以降」

と捉えるのが自然だと思います。

ただ、琉球王朝の桃原(とうばる)農園という
呉我山(ごがやま・今帰仁村)の植物園では
戦後、北部農業高校生徒の見学時に
「コーヒーノキを見たような気がする」
と言う人もいて、
沖縄のコーヒーのルーツ探しは
なかなか難しく、また楽しいのです。


次回に続く
posted by COFFEE CHERRY at 16:56| 沖縄 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月01日

沖縄に向くコーヒーの品種を再考する@

沖縄で栽培されているコーヒーの品種は、
昨年104歳で亡くなられた和宇慶朝伝先生が
ブラジルに移住していた親族から
戦後ブルボン種のタネと苗木を沖縄に持ち込んで
約200人に行ったコーヒー(栽培)教室を経由して広まった、
というルートのブルボン種と、
そのコーヒー教室で習った方々が次々に失敗して行く中で、
ただ一人残った恩納村の山城武徳先生が
最初は和宇慶先生から譲渡されたブルボン種を植えていたものの
「収穫が少ない」
ことから、山城先生の親戚が
やはりブラジルでコーヒー農園を経営している関係で
ムンド・ノーボ種とアマレロ種のタネを送ってもらい、
それを発芽させて生育させて自身の農園と
コーヒー苗木が欲しい方々に譲渡したというルートの
ムンド・ノーボ種とアマレロ種の3品種が主流になっていて、
私も和宇慶先生と山城先生から
それぞれ譲渡していただいたので、
上記の3品種はすでにコーヒー山に植えてあります。

なお、山城先生は、
 ・ニューワールド1号
 ・ニューワールド2号

というユニークな言い方を沖縄で命名し、
それが沖縄で広まっているのですが、
コーヒーのどんな文献を探しても
「ニューワールド」という品種名は出てきませんから
「ニューワールド(New World)」
は、
ブラジルの母国語であるポルトガル語の
“Um mundo novo(新世界)”
を指していて、
「2号は実が黄色い」
ことから
・ニューワールド1号=ムンド・ノーボ種
・ニューワールド2号=アマレロ種
だと私は確信しています。

また、ハワイ島のコナ地区で栽培されている品種の中に
「モッカ種」という品種があり、
これを栽培している方が沖縄本島南部にいるのを知りました。
その方からモッカ種の苗木やタネを大量に譲渡していただき、
すでにコーヒー山では植え付けの準備に入っていますが、
コーヒー山では、昨秋
台湾コーヒー(品種不明)のタネも植えてあります。

国頭村では、品種は判りませんが
極小粒のコーヒー豆を栽培している農家もあり、
沖縄県内のコーヒー栽培の全容解明は
なかなか難しいところがあるのです。


次回に続く
posted by COFFEE CHERRY at 20:24| 沖縄 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月10日

来週末に脱穀テストをしていただくことになりました

コーヒーが産業化している海外生産地では、
なにしろ生産量が多いことで、
実を収穫後に生豆に加工する間の
機械化は出来ているのですが、
沖縄では、ほとんどが
原始的な手剥き作業が中心なのです。

コーヒーノキ091208.JPG
 完熟した赤い実を収穫しましたが、
 1人では1時間で約2kgの収穫が出来ます。


日本ではお米や麦、ソバなどの穀物の脱穀は
機械化されていますから、
それらに比べて粒の大きなコーヒーの実の脱穀なんて
工業先進国の日本では難しくないはずですが、
脱穀機メーカーにしても、
国産でコーヒーを生産していることなんて
知らないでしょうし、
第一コーヒーの実のサンプルも入手出来ないなら
機械の需要はともかくとして
開発のしようがないでしょうから、
現状は国内にはコーヒーの生豆焙煎機はあっても
実を生豆にする加工機が見当たらないのは
当たり前のことなのです。

それでも果敢に挑戦する脱穀機メーカーがあり、
来週テストして頂けることになったので、
2日前の12月8日(火曜)に収穫した実をつぶして
簡単に水洗いして天日乾燥を始めました。

乾燥ネット091208.JPG
 我が家の2階のベランダに黒い防風ネットを張り、
 そこにパーチメント付きの豆を置いて、
 天日乾燥させています。
 沖縄はこの2日間は日中25度くらいまで気温が上がり
 だいぶ乾燥してきました。
 我が家のヤンバルへの引越しは
 ついに来月には行えそうです。


その脱穀機メーカーでは
「グアテマラとブルーマウンテンの
 パーチメント付きの豆でテストしたら
 うまく脱穀出来た」
ということで、
今回は乾燥させたパーチメント豆を脱穀して
生豆にするテストを
来週末にしていただくことになったのです。

posted by COFFEE CHERRY at 19:02| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月02日

コーヒーの種子のメカニズムについて考える

「眠れる森の美女」
は、ヨーロッパの古い民話で
グリム童話より前のペローの童話集を基に
チャイコフスキーがバレエ音楽を作曲したり、
ディズニーのアニメ映画も作られているのですが、
あらすじは、オーロラ姫の祝宴に呼ばれなかった魔女が
「オーロラ姫の指に糸車の針が刺さって死ぬ」
という呪いをかけ、妖精が
「針が刺さっても死なずに百年の間眠るだけ、
  恋人のkissで呪いを破る」

という呪いに変え、その後紆余屈折の末、
フィリップ王子がオーロラ姫にkissをしたことで覚醒し
2人はその日のうちに結婚、幸せな生活を送る、
という誰もが知っているHappy EndのStoryです。

コーヒーの種.JPG
 赤く熟したコーヒーの実を収穫し、
 実をつぶして水槽に入れて、
 沈んだ種を天日乾燥させたもので、
 パーチメント付きの状態ですが
 一般的にはこの状態で種植えをします。
 年初にコーヒー山をお借り出来たことで
 今年は鉢やポットに入っている苗木の搬入や移植、
 自宅の引越しなどでゴタゴタすると思い
 種植えを来春に延期しようと持っている種で、
 私は収穫直後に種のまわりにベトベトする“ぬめり”が
 付いている状態で種植えを行っています。
 品種はムンド・ノーボ種で画像はほんの一部です。


「コーヒーの木を幸せに生きてもらう」
つまり
 「コーヒーの木のHappy Lifeを重視することが
            美味しい実の恵みを受けるはず」

というのが私の基本理念で、
「そのためにはどう栽培したら
  コーヒーの木がHappy Lifeになるのか」

を考えながら栽培努力を重ねているのですが、
今日は「種子」について考えてみましょう。

自生え苗1.JPG
 コーヒーの成木の下には、自生えした苗木がたくさんあり、
 それをポットに移し替えたものですが、
 人を介さない自生え苗は元気でたくましいです。


植物の種子が“美女”かどうかはともかく「眠れる」時があるのです。

植物の種子は、
 ・ 母体の植物から落下する
 ・ 風で飛ばされて母体と離れた所に落下する
 ・ 鳥などに果実を食べられたことで
   母体と離れた所に落下する
 ・ 人間が介在する

など、
様々な方法で種子が地面に散布されるのですが、
このときに種子の中の胚は
成長を一時休止した状態になるのです。

自生え苗2.JPG
 右側は自生えした幼い苗木です。
 左側の大きい方の黒ポットもコーヒーで
 コーヒー山への搬送を待っています。


種子が発芽するために必要不可欠な三要素とは
 ・ 水
 ・ 酸素
 ・ 適当な温度

と、小学校で習いましたが、
これらの環境条件が整うと、
種子の胚が成長を再開して種皮を破り、
芽生えへと成長を始め、
これが「種子の発芽」なのです。

自生え苗3.JPG
 見た目はデリケートですが、
 なかなか丈夫なのです。


それでも、この三要素が与えられてもすぐには発芽せずに、
さらに一定の条件が満たされるのを待ってから
発芽する種子もあって、
このような現象を「種子の休眠」というのです。

コーヒーの発芽1002-1.JPG
 コーヒーの発芽では殻を付けてモヤシのように出てきます。

種子が休眠から覚めるための条件は、
植物の種類によって様々ですが、
多くの樹木の種子は0〜5℃程度の低温にさらされると、
その後の温かい温度でよく発芽するようになり、
発芽可能な温度域が広がります。

コーヒーの発芽1002−2.JPG
 少しピンボケ画像で済みません。
 カツラのようにかぶっている殻は
 双葉が大きく開こうとするときに
 自然にポロリと落ちます。


これは自然界で秋に種子が地表に落ちて
その種子の上に冬に雪が積もることで種子が凍り、
そして春に雪が融け気温が上昇してくるにつれて
眠っていた種子が発芽する、という現象を
人工的に行なう低温処理方法で、
冷蔵庫の野菜室に種子を入れることで種子に“冬”を感じさせ
そこから出して常温にさらすことで、種子に
「もう春になったから発芽してもいいよ」
と暗示させる、
ある意味催眠療法的な方法として
多くの野菜や果樹などの発芽で応用されています。

コーヒーの発芽1002−3.JPG
 まだ発芽したてのモヤシ状態で
 土から出してみました。


それでも、
「冷蔵庫の野菜室に入れておく時間」
は、厳密には植物でまちまちで
例えば「松」では、
 ・ アカマツ 3週間程度
 ・ ハイマツ 4ヶ月程度
 ・ ゴヨウマツでは6〜9ヶ月

と、種類によっても冷蔵期間はバラバラですし、
チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)という寒冷地の松になると
低温だけでは不十分で、
20〜25℃の温かい温度に2ヶ月間、
さらに3ヶ月の低温を経てようやく発芽するような
やっかいな種子もあるのです。

コーヒーの発芽1002−4.JPG
 本当は根が真直ぐに伸びないといけないのですが、
 圃場の土壌がジャーカル(クチャ)で固いために
 根が曲がってしまったのです。


さらに気難しい種子として、
休眠から目覚めるための温度と、
発芽に適した温度とを区分できないものもあり、
例えばヤマザクラは2〜3ヶ月の低温の後に、
5〜10℃で発芽するという、
比較的低い温度が発芽に適しているのですが、
これより高い温度になると
再び休眠してしまうというやっかいな種子で、
「2次休眠」と呼ばれるこの現象は、
リンゴや、野球のバットや家具などの材料に利用される
ヤチダモなども同様らしいです。

コーヒーの発芽1002−5.JPG
 双葉が四葉になるあたりですが
 殻がかろうじて付いていますね。


また、発芽開始のサインとして
光も重要な要素とする種子もあり、
葉ものではレタスやシソなどが、
樹木ではシラカンバやクロマツなどが
発芽に光が必要といわれていますが、
その逆に、ナス、トマト、ダイコンなどは
光が当たると発芽しにくい種子もあるのです。

コーヒーの発芽1002−5a.JPG
 双葉の状態の苗を出してみました。
 これも本当なら根が真直ぐになっていないといけないのに
 ジャーカル土壌が粘土質であるために
 乾期が続くとカチカチに固まる性質があり
 そういう悪条件で根が曲がってしまったようです。
 この状態の幼い頃は、マイマイが軟らかい葉を食べに
 やって来ることがあって注意が必要です。


椎(シイ)類の種子「どんぐり」は、
いったん乾燥させてしまうと発芽しなくなるのですが、
母体から熟して落ちるとすぐに根を出すコナラ、クヌギなど
落葉性の種と、
やんばる特有のスダジイなど常緑性の椎(シイ)は
翌年春暖かくなって根と芽を一斉に出してくるのもあるのです。

コーヒーの発芽1002−6.JPG
 レタスのように見えますが、コーヒーの双葉の状態です。

ネムの木の種子は、同じ木から取れた種子でも
虫のついた種子はすぐ発芽して、
虫のつかない種はなかなか発芽しないという
ヘンテコな種子もありますし、
山ウルシの種子は、1ヶ月程度冷蔵庫に入れて
その後28℃の恒温器に10日間入れる、
という複雑な処置でやっと目を覚ますとか
豆科のアカシヤの種子は、容器に種子を入れて
その中に、なんと沸騰したお湯を入れて、
「お湯が自然に冷めてから種植えすると7割以上が発芽する」
という過激なものとか、
8月中旬にコーヒー山に植えたバオバブの種のように
胚の周りの肉厚でガチガチに硬い頑丈な種皮に覆われて
「硬実種子」と呼ばれている種は
「種皮が傷つかないと水を吸収せず、発芽もしない」
というやっかいな硬い種子で、
そのために先月の種植えでは
紙やすりでバオバブの種子を手が痛くなるほど削ったとか、
種子によってもいろいろなパターンがあるのですが、
ほとんどの野生植物は気温5℃〜20℃ぐらいで発芽し、
25度以上になると発芽は止まって休眠に入るという、
植物の種子が発芽するというだけをみても
なかなかDramaticなMysterious Worldなわけです。

コーヒーの発芽1002−7.JPG
双葉がしっかりと開きつつある状態です。

前置きが長くなりましたが、
それでは
「コーヒーの種子や発芽では
  どういうメカニズムになっているのかexclamation&question

というと、
ブラジルなどのコーヒー主要生産国には
おそらく専門の研究所などがあって、
実証実験などのデータも豊富にあるものと思いますが
沖縄では農業試験場でもコーヒーはテストしていませんし、
沖縄でコーヒー栽培に取組んでいる方々も
ほとんどが零細農家ですから
沖縄では残念ながらきちんとしたデータなどは
残念ながらありません。

コーヒーの発芽1002−8.JPG
 四葉がきれいに開いた状態です。

それでも、私がコーヒーの種植えを8年間行ってきた経験では、
 @「種を冷蔵庫に入れる」という方法や
   種植えの前に水に浸すなどをしなくても、
   発芽率自体は8割くらいあります。
   ただし、乾燥状態で長期間保存すると
   カビたりすることもありますが、
   それよりも発芽能力自体が落ちてくるようで、
   コーヒーの種子も“鮮度”や“旬”があるようです。
   パパイヤも同様ですし、
   今後栽培予定のカカオもそうらしいです。
   乾燥したコーヒーの種子を冷蔵庫に保管しても、
   種子の保存にはなり得ても、
   低温処理にはならないのではないかと思います。


 Aコーヒーの赤い実を収穫し、種をつぶし、
  水槽の中に入れて、沈んだ種を天日で乾燥させてから
  種植えさせていますが、
  浮かんだ種でも発芽するものもあります。
  不良豆のDNAが遺伝すると思って成育させていませんが。


 B種植えから発芽までは早くて1ヶ月、
  遅いと半年以上かかります。
  コーヒーは沖縄ではどうも春に発芽したいらしく、
  春に種植えすると発芽までは2〜3ヶ月ですが、
  秋に植えると翌春に発芽することもあるのです。
  実が赤くなっても採りそこねて、
  ひからびて落下した種子が自然生えするのも
  春から夏にかけてが多いので、
  「コーヒーの播種適期は収穫期が終わった直後
    =春から秋ごろ」
  と言えそうです。
  秋ごろに種植えをして越冬させ、
  春になって休眠打破で自然発芽させる、
  という故意に時間をかけて発芽させる「自然に近い」方法を
  収穫直後に種植えするようにしています。
  「困った時は原産地に聞け」
  という、実際には聞く手段はありませんが、
  原産地の栽培環境や気候(気温や降水量など)をimageすると
  手がかりがわかってくることもあります。


 C月のリズムを利用して
  「満月の5日前〜前日」
  に種植えを行うのが良いようです。
  新月に種植えをしたコーヒーの木は、
  どうも徒長が長いようにも思えます。


 D種植えの深さは1円玉(=2cm)程度で
  深すぎると発芽しにくいですし、
  浅いと水やりで種が表土に出てしまいます。


 E木漏れ日のある木陰で発芽させるのが良いと思います。

 Fコーヒー山をお借りした今年から始めた方法ですが、
  播種用土の表土に腐葉土を敷くと、
  発芽した後の成育が健全で早いように思えます。
  これは、より自然生えに近いからではないかと思います。


 Gコーヒーの実をつぶすと、
  落花生のように種が2つ入っていますが
  (まれに1つのもあります)
  オクラのように粘膜状のヌルヌルとした“ぬめり”があり、
  「この“ぬめり”にも“意味”がある」
  と判断して
  “ぬめり”を洗い流さないで種植えしています。
  実に落花生のように種が合わさって入っているのにも  
  何か意味があるのではないかと
  「実のまま種植えした方がいいのかなexclamation&question
  とさえ思っているのです。


というところで、
種植えから発芽については
コーヒー山の苗木移植が完了後に
再度検証してゆきたいと考えています。

コーヒーの発芽1002−9.JPG
 双葉が開き、四葉になりかけの状態ですね。

植物の生存にとって、
発芽のタイミングはとても重要な意味があり、
種子の段階では環境に対する耐性が強いのですが、
発芽して間もない芽生えはとてもデリケートで弱い存在です。

コーヒーの発芽1002−10.JPG
 四葉からもう1段進んだ状態です。

種子は、自らの遺伝情報を確実に次の世代に伝えるのが
任務ですから、発芽の確率をあげるために、
自分が育ちやすい環境になってはじめて
芽を出すようにプログラムされている、
という、種子のメカニズムの神秘性には
「たかが種子、されど種子」
という奥深さと敬意を感じ入ってしまうのです。

コーヒーの発芽1002−11.JPG
 幼い四葉の状態です。

コーヒーの発芽1002−12.JPG
 四葉の状態を上から見下ろしたところです。

ヘビの毒吸引器1.JPG
 フランス製の
 「ヘビなどの毒動物に咬まれたときの、毒吸出し器」
 です。


ヘビの毒吸引器2.JPG
 コーヒー山には見ただけでも5種類のヘビがいて、
 先週は「ハイ」というオレンジ色と黒色の縦しまに
 白い横じまがあるきれいな毒ヘビ(体長約70cm)も見ました。


ヘビの毒吸引器3.JPG
 ヘビに咬まれるのもイヤですが、
 この毒吸引器も痛そうですね。


posted by COFFEE CHERRY at 19:44| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

コーヒーの木は陰樹ですが“日陰ありき”というのは誤解です

植物は自分が生きて行くためのエネルギーを、
日照による光合成という方法で
自ら作り出しているのですが、
松のように、芽生えからより多くの日照を浴びて、
他の樹木よりも早く高く生長することで日照を独占して、
森林内で少しでも優位に立ちたいという「陽樹」に対し、
水分や栄養分が豊富で
森林内の弱々しい光の中でも着実に成長して、
いつか明るい光を浴びる日を夢見て
虎視眈々とCHANCEを伺う「陰樹」があり、
コーヒーの木は、クスノキ、カシノキ、ブナ、シイ、
タブ、ツガなどとともに後者の「陰樹」になります。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木2.JPG
 日陰で成育させた苗木を直射日光にさらすと
 葉焼けしてしまうので、
 ポットに分けたら、徐々に明るさに慣れるように
 場所を変える必要があります


陽樹が成長すると、その木の下は当然日陰になるので、
「日陰であっても成長可能なのが陰樹」
という意味で、
「陰樹だから光が少ない方が良い」
というわけではないのです。

発芽してしまうとなかなか強いコーヒーの苗木.JPG
 コーヒーは発芽してしまえば、なかなか強い木です

「陰樹」といっても植物である以上、
光合成のために日照の当たる部分に葉を伸ばさなければ
成長が良いはずがなく、
日陰生活のままでは、
「十数年で力尽きて枯れてくる」
といわれている中で、
「コーヒーの木はShade Treeだから
 日陰で栽培するものだ」

と頑固に決め付ける方が多く、
それでも実際に開花し収穫も出来ていますから、
それはそれで間違いではないのでしょうが、
コーヒーベルトというコーヒーを露地栽培できる地域は、
南北回帰線の内側で、その北限地にあたる沖縄であればこそ、
「沖縄でのコーヒー栽培では“日陰ありき”ではない」
と言えると思うのです。

テスト圃場のコーヒーの成木1.JPG
 順調に実も大きくなっています

「コーヒーノキ」というと、
赤道付近のコーヒー栽培地に行って
見聞きした学者が書いた文献が基になっていますから、
どの本を見ても、
「Shade Tree」
というように書かれ、
また、実際にコーヒーを栽培されたことがない方が
執筆したと思われるような記述、
たとえば、
「根株で分けることも出来る」
とか
「挿し木、取り木でも分けられる」
と書かれているものもあるのです。

テスト圃場のコーヒーの成木2.JPG
 順調に成育中ですね

コーヒーの木は常緑広葉樹であって
宿根性植物ではありませんから、
根株で分けることは出来ませんし、
挿し木や取り木でも、私がテストした結果では、
「成功率は5%前後」
と、失敗する可能性の方が圧倒的に高く、
コーヒー栽培に関する多くの記述は、
わりとアテにならないものが多いので、
「沖縄の環境に最適なコーヒーの栽培方法を
 独自に検証し確立したい」

という考えで栽培しているのですが、
さらに最近では、
「コーヒーの木に出来る限りストレスを与えたくない」
ことから、
「高さを2mでピンチせずに放任してみたら
 収量が少なくなる可能性や収穫の手間よりも
 味的にはどうなのかexclamation&question

という観点でも、
コーヒー山ではテストしてみたいと考えています。

テスト圃場のコーヒーの成木3.JPG
 移植作業は自宅庭の苗木を優先して搬送していて
 テスト圃場の苗木や成木は後回しになっています。
 もし今秋までに移植が終わらなければ、
 ここの移植は来春になってしまう可能性もあります。


生産者は、それぞれ理念やコンセプト、こだわりがあるので、
それぞれが信じた道を進み、
栽培方法や品質面で切磋琢磨すべきだと考えています。

自宅近くのヒマワリ.JPG
 ヒマワリは沖縄では1年中咲きますが、
 連日32〜33度の猛暑が続くと、
 ヒマワリはやはり暑さに似会いますね


posted by COFFEE CHERRY at 18:05| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

近代農業の功罪A

メソポタミア文明で、
灌漑(かんがい)用水が確立したことは前回記述しましたが、
中世ヨーロッパ農業では、
“三圃式”あるいは“四圃式”という
農耕方式が確立されました。

この農法は、
耕区を3つか4つに分割して、
 ・ 家畜(牛、ヤギ、うさぎ、鶏など)を放牧し、
   雑草を食べさせ家畜ふん堆肥で地力を増す
 ・ 農作物を栽培する
 ・ 休耕地として寝かせる

というように、
家畜の有機堆肥を利用して土地の地力を増進させながら
毎年順繰りに分割地を移動していく農耕方式で、
私も一時期は、この農法に憧れていたのですが、
最近は、
「動物性の堆肥は使わない方がよい」
という考え方に染まりつつあり、
これについては、また後日記述したいと思います。

071128coffee1.JPG

土を掘り起こす道具として、
最初は木の枝だったのでしょうが、
やがて、より掘りやすいように
木の先端に鉄の刃を付けて
鋤(すき)や鍬(くわ)などに改良され、
鎌(かま)や千歯こぎ、手箕(てみ)、
ワラウチなどの農具も登場するようになるのですが、
江戸時代以降の農業では、
 ・ 堆厩肥
 ・ 役畜
 ・ 鋤(すき)、鍬(くわ)などの農具

を中心とした、
小農による土地の粗放的使用と
なにより重労働が農業の代名詞で、
百姓の「百」は、「百の仕事」ともいわれる由縁なのです。

071128coffee2.JPG

産業革命後に定着した近代的量産化システムの中で、
資本主義とは、
「投下資本あたりの利得(資本生産性)を最大にするように、
 産業活動をシフトさせる経済体制」

を意味していますから、
資本主義の観点から見た農業の近代化とは、
「世界的な市場を持つ作物
 (米、小麦、とうもろこし、大豆など)に対して、
 土地および労働(農薬や肥料、農機具も含む)あたりの
 収量を、技術的な改良によって増大させること」

で、
 ・ コンバインやトラクターなどの機械化
 ・ 化学製品の利用
 ・ 水利システム開発
 ・ 品種改良

を背景とする高度耕作法に急速に変化していったわけです。

工業化の産業革命に対して、
化学肥料、農薬、機械の使用による近代農業の導入は、
さしずめ
「農業革命(=食と農の革命)」
ということになるのでしょうが、
投下資本あたりの利得(資本生産性)を高めるはずの
近代農業でも、
すべての面で生産性向上をもたらした訳ではなく、
 ・ 土壌の劣悪化による収穫量の低下
 ・ 作物の品質低下
 ・ 連作障害
 ・ 病害虫の異常発生
 ・ 生産者への病的影響
 ・ 環境破壊

などの弊害も出ているのです。

071128coffee3.JPG

コーヒーの木は基本的には肥料は要らず、
放任で7〜10mまで大きくなる高木ですが、
コーヒー園の多くは、実を収穫しやすいように、
手を伸ばして届く高さ(約2m)で
幹の先端部分をピンチしています。

そのためコーヒーの木は、ピンチさえすれば
高さは自由に設定出来るのです。

一般的には、高さが約2mにされていますが、
西原町の玉那覇三郎さんのコーヒー園のように、
防風対策として、
高さを約1.5mにしているところもあります。

海外では、コーヒーだけを同じ場所で
数百年も繰り返して植えていることで、
特定の土壌成分だけが吸収されてしまい、
次第に生育不良となっていく
“連作(れんさく)障害”という現象に陥り、
ブラジル、コロンビア、ジャマイカ、インドネシア、
エチオピアなどコーヒーの名生産地では、
私が調べた範囲内では、
相当数の農場が化学肥料と農薬を使用していました。

ハワイのコナでも、
“有機栽培”という認識をしながら、
コーヒーの木の周りに除草剤を撒く農家が多いのです。

コーヒー栽培で使われている農薬は、
 ・ 除草剤
 ・ 化学肥料
 ・ 殺虫剤
 ・ 殺鼠剤

で、
大規模な空中散布が行われている国や
無料で農薬を配布している国もあり、
農薬が安易に使用されているのが現実なのです。

071128coffee4.JPG

こうして考えると、
世界最高のコーヒーを作るには、
農薬は絶対に使わないのは当然としても、
単純な放任による自然栽培ではなく、
コーヒーの立場に立って考えないといけないと思うのです。

「食の大切さ・安全を学び、
  自然の恵みに感謝しながら収穫する」

のは、基本中の基本の当然のこととして、
「人間も植物も同じ」
ととらえ、
「植物に対する思いやり」
を重視する“心の農業”
極めてゆく必要があるのではないか、
と考えています。

近代コーヒー栽培の要求する樹形や収量にこだわらず、
「コーヒーの木にとって、
 最良の姿は本当はどういうものなのかexclamation&question

という原点に立ち返ると、
いつかエチオピアやトルコに行って、
コーヒーの原種が自然生えしているところを
見てみたいと思うのです。

071128自宅のハイビスカス.JPG
台風23号台風は熱帯低気圧になり、
沖縄方面からそれましたので、ひと安心です。

posted by COFFEE CHERRY at 01:08| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月27日

近代農業の功罪@

最近の原油高によるガソリンや灯油値上げと共に、
近年では食料品の値上げも進んでいます。

日本人の食卓に欠かせない豆腐や納豆、味噌、
醤油などの原料である大豆の高騰や
パンや麺類の原料の小麦の高騰など、
庶民の生活に影響が出始めています。

世界の主要農産物の高騰の背景として、
温暖化による気象の変化が
生産地の収穫量に影響を及ぼしているとか、
バイオ燃料ブームによる転作から
穀物供給不足になっていることが挙げられています。

世界のバイオ燃料生産量の9割が
トウモロコシやサトウキビを原料とする
バイオエタノールですが、
 「バイオエタノールを1.1リッター作るために、
  原油を1リッター使う」

というバカげた話は、
当コーヒーブログかバナナブログで、
いずれ書きたいと思いますが、
主要農産物の高騰の要因の1つに挙げられている
「オーストラリアの干ばつ」
から、
メソポタミア文明の農業を思い起しました。


メソポタミアとは、古代のギリシャ語で
「2つの大河にはさまれた土地」
という意味で、
現在のイラクにあたるチグリス川と
ユーフラテス川の間の地域で
今から5,500年も前の
紀元前3,500〜3,000年ごろに起こった文明で、
エジプト文明と共に古代オリエント文明といわれ、
ヨーロッパ文明のもとになった、
というのは学校で習いましたが、
後にアラビアン・ナイトの舞台となったこの地域には、
物語に登場する不思議な魔法に代表される
高度な科学があったことでも知られています。

当時の日本は縄文時代後期(=中石器時代)で、
貝塚や敷石住居の頃ですから、
物々交換が始まったあたりで、
農業ではオオムギ、ヒエ、キビ、アワ、
ソバなどの雑穀類の栽培や
アズキ、大豆などの混作に加えて
熱帯ジャポニカの焼畑稲作も行われていたようですが、
同時期のメソポタミアでは、
すでにシュメール人が創り出した楔形(くさびがた)文字が
使われていました。

メソポタミアのペルシア湾に注ぐ河口付近では、
沼地や湿地は一面の葦におおわれていたようですが、
それ以外のところは荒涼とした原野で、
またほとんど雨が降らないので、
乾燥した大地に多くの人が住むために、
「灌漑(かんがい)用の運河やため池を作る」
という画期的な農業を始めたのも、
メソポタミア文明の特長の1つでもあるのですが、
人口の増加に伴なう灌漑(かんがい)農業の発展が、
いみじくも国家滅亡への第1歩となったようなのです。

河川から水を引く灌漑(かんがい)によって、
一時的に農産物生産は増大したのですが、
周辺の地下水が上昇し、
その地下水が40度を超す夏の高温によって蒸発し、
地下水に含まれていた大量の塩分が地表に残り、
やがて農地は耕作不能なほどに
荒廃してしまったようなのです。

メソポタミアでは、
紀元前3,500年頃まではほぼ同量の小麦と大麦が
生産されていたようですが、
灌漑(かんがい)農業の発展に伴ない、
塩分に弱い小麦の生産は減少し続け、
紀元前1,700年頃になると、
南部地方では、ついに小麦の生産を
放棄せざるをえなくなっているのです。

さらに穀物全体でも、紀元前2,400年を基準とすると、
700年後の紀元前1,700年には、
収穫量が65%も低下しているのです。

そのために、余剰農産物を生産することが出来ず、
後からその地を征服した王朝も、
支配する軍隊や官僚を駐留させることが出来ず、
メソポタミアの中心は北部へと移ってゆき、
同時に農産物の収量が落ちている南部地方からは人が去り、
やがて中東の辺境の地となり、
それ以後、南部メソポタミアが
世界から脚光を浴びるのは19世紀になるわけです。


古代文明が栄華を極めながら、
現代においてはその面影すら感じられないメソポタミアや
インド・パキスタンのインダス文明では、
共通した教訓があります。

それは、
「短期的な収穫量増大を目的とした
    人工的農業の発生とその崩壊」

です。

すなわち、メソポタミアや
インダス文明の識者が発案した人工的農業は、
画期的ではあるのですが、
「その土地の気候や環境に順応した
 長期にわたって持続可能な農業は
 実践できなかった」

ことを意味しているのです。

世界史では、
古代から中世にかけて永い繁栄を続けることが出来た国では、
その多くが農業大国で、その代表がローマ帝国です。

当時のローマに住む人々の多くは菜食主義でした。

16世紀にエスパニア(スペイン)の
フランシスコ・ピサロによって
滅亡させられたインカ帝国もまた、
南米最大の農業大国でしたが、
これらの国家が永い間大国として君臨できたのは、
環境に順応した持続可能な農業技術が
確立できたからなのです。

強い軍隊や有能な指揮官、優れた国家の指導者や
繁栄した国家の民衆が毎日食べる農産物は、
スローフード(地産地消)であったに違いないからです。

だとすれば、農業の発展は、
安定した国家を形成する上で
欠かすことが出来ない要素であって、
カロリーベースの自給率が39%にまで落ち込んでいる
日本の現象は「異常な事態」ということが
お判り戴けることと思うのです。

posted by COFFEE CHERRY at 22:28| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月05日

鉢ごと、土に植えられるポットの効用

私の今までのコーヒー苗木の種植えは、
拠点にするコーヒー圃場が決まっていない環境下でしたから、
プランターや黒ポットでコーヒーを発芽させ、
「苗の成長度合いで、順繰りに大きい鉢に移し替える」
という方法で、苗木を成長させていましたが、
鉢の移し替え作業は、
その膨大な数から、根切れに気を遣うのと、
何より、大変な手間が必要でした。もうやだ〜(悲しい顔)

今冬収穫するコーヒーの実の種植えは、
プランターで発芽させてからか、
あるいは直接、鉢ごと土に植えられるポットで発芽させ、
「30cm程度まで成長した苗木をポットのまま土に植える方法」
を取るように考えています。

鉢ごと土に植えられるポットには、
 ・ 古紙を利用した紙製のもの
 ・ トウモロコシなどのデンプンで作ってあるもの
 ・ 不織(ふしょく)布で縫製されたもの

などいろいろなタイプがありますが、
通気性があるタイプは根腐れがなく、
ポットのまま土に植えられるので、
根を傷める心配がないことや、
土に植えると数ヶ月かかって土に分解するので
ポットがゴミになることがありませんし、
何より、移し替える手間がなくなる、
などのメリットがあるわけです。

071005不織布ポット1.JPG
 本部町の渡辺先生から頂いた不織布(遮根タイプ)ポットに
 コーヒー苗木を入れてみました


もちろん、従来の固形ポットが
「何度も使いまわし出来る」
のに対し、
土に植えられるポットは使い捨てですから、
「苗木栽培時には毎回必要」
というコスト的なデメリットもありますが、
今までの、
鉢から苗木を出すときに、
大量の水を使い、根切れに気を遣いながら、
大変な手間をかけて行う作業時間が大幅にカットされ、
他の仕事が出来るわけですから、
使い捨てであっても、
コーヒーの立場に立って考えると、
土に植えられるポットを活用する方が良さそうですよね。

071005不織布ポット2.JPG
     縫製されていますが、軽量で頑丈です

いちごでは、紙ポットを使った実験が行われていて、
黒ポットと比べて、
「省力と早期出荷が可能」
という結果が出ていて、
その効果が立証されているのですが

コーヒーでは、まだ誰も実験したことがないはずです。

 ・ 紙製ポットは通気性は確かに良さそうでも、
   コーヒー苗木が30cm程度になる1年半〜2年間も、
   水やりや耐候などに耐えられるのかどうかexclamation&question
 ・ 不織布の原料は、まったく安全なものなのかexclamation&question
 ・ 不織布が土中で自然分解するまで、
   どのくらいの時間がかかるのかexclamation&question
 ・ 紙製と不織布では、
   どちらがコーヒー苗木栽培に向くのかexclamation&question
 ・ あらかじめポットの内側や外側に、
   木酢液や米ヌカなどの有機ボカシなどを
   塗布含浸させて使った場合の効果exclamation&question

など、
確認したいことがたくさんあって楽しみです。

健全・健康な苗木育成は、実の品質を高めるうえで、
とても重要なことだと考えています。
posted by COFFEE CHERRY at 14:07| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

植物との心の通じ合い〜ハイポニカ農法

植物に、
「元気に育って、キレイな花を咲かせてね」
と、毎日話しかけると、
美しい花を咲かせる、
というような話を
半信半疑で聞いたことがある方が多いと思います。


数年前の琉球新報にも、
台湾の小学校の校庭に枯れそうな木があって、
学校側が切り倒しを検討し始めたところ、
生徒たちがその木に向かって、毎日話し始めたところ、
半年ほど経って、たくさんの見事な花を咲かせた、

という記事を見ました。

これは、“奇跡”でもなんでもなくて、
植物学者の故・野澤重雄先生が研究された
「ハイポニカ農法」
という手法そのもので、
笑われるかもしれませんが、
私も真剣に実践しています。


ハイポニカ農法を確立された故・野澤重雄先生は、
急激な世界人口の増加に伴う
食糧危機を救おうという生命研究から、
「1粒のトマトの種から
 1万数千個の実のなるトマトの巨木を育て上げた」

ことで知られています。

「ハイポニカ農法」では、光合成は、
 ・ 太陽(光)
 ・ 空気(二酸化炭素)
 ・ 水
 ・ 適当な温度

さえあれば、
サトウキビでもトマトでも限りなく成長する、
という考え方なので、
土を使わずに水耕栽培で徹底した管理のもとに、
植物にとって最適な根圏(水・肥料)を、
最適で最良の環境にして育てる方法とされています。

もちろん、私が
「コーヒーを水耕栽培で育てる」
と考えているわけではなく、
その農法の精神に共鳴しているのです。

その精神とは、
「心の持ち方と自然の法則に対する素直さが
 植物の生育に密接な関係のある」

というものです。

少し宗教がかったような考え方ですが、
自然界に起こる現象には、
すべてのものが正しい形で制御されながら生存していて、
幸福になる道をたどらせるようになっている、
判りやすく言えば、
私たちの幸福とか将来の世界を左右する根本の機能を
自然自体が持っていて、
それが生命の本質であり、
私たちの想像を越えた大きな力が
世界のあらゆるところに働いている、
というのです。

生命原理とか生命法則とも呼ぶべき法則が
生命の源であって、
生命現象として、
自然がある一つの法則の下にコントロールされているので、
「生命の持つ機能をよく働かせれば幾らでも植物が成長する」
というのです。

そのため、
「植物に病気が出たら薬を与えたらいい」
「自分の我とか欲望達成のためにする」

というような考え方を持っている人が
ハイポニカ農法を行うと、
必ず病気が出てしまい、
なまじ栽培に熟練していて、
近代農業の知識のある人ほど失敗する、
ともいわれています。

ハイポニカ農法では、
「植物を育てるのに技術の有る無しは関係なく、
 むしろ、技術はない方が良く、
 最も大切なのは“植物との心の通じ合い”で、
 植物に向かって心の中で
  『好きなだけ大きくなっていいよ』
 と思うこと」

で、
「心の持ち方と自然の法則に対する素直さが
 植物の生育に密接な関係があり」

心の状態によって、
その心のままの結果が現れると考えているのです。

心が生命の現れ方、現象の現れ方を決めてしまい、
それが生命力であり、生命の働きであって、
「心と生命力とは一体である」
というのです。


「心に従って生命力の機能なり能力が
 発揮されるわけですから、技術とは違う」

ので、
「科学的な技術の問題ではなく、
 心がこれをどう捉えるかで結果が決まってしまう」

というわけです。

拡大解釈をすると、
「良い人生を送りたいと思ったら、
 各自が心を制御し、
 生命法則を利用してそれを実現していくことが出来る」

ということですから、
ハイポニカ農法は、
 ・ 自身の心を磨き
 ・ 我が子も、ペットも植物もみんな尊い生命で
 ・ 素直で清い心で接しよ

という、
仏教の
「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」
という、
「日常の心が道」
が、
植物の栽培にもそのまま通じている、
というのですが、
いかがでしょうかexclamation&question

070426ハイビスカス.JPG
   4月26日許田道の駅で撮影したハイビスカス
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2007年01月15日

米国のスターバックスが、世相のため「トランス脂肪酸を使用しない」方針に

消費期限切れの牛乳や卵を使った洋菓子を
製造・販売しながら、公表を控え、
消費者をないがしろにした大手洋菓子メーカーの不二家は、
食品メーカーにとって“生命線”ともいえる“信用”を失い、
今や“存亡の危機”を迎えています。

7年前の平成12年には雪印乳業(当時)で、
乳製品による食中毒事件が発生し、
さらにその翌年から、
雪印グループ企業による牛肉偽装事件も発覚し、
完全に信用を失った雪印は、
解体・再編を余儀なくされたのは、
記憶に新しいところです。

「食品を扱う企業にとって、安全性の欠如は致命的な問題」
ですが、
立派な企業理念やビジョンは、社長室に掲げられるだけで、
いつしかマンネリ化して建て前だけに陥り、
経営者は理念や伝統を継承することなく目先の利益に走り、
数字を動かし利益を捻出する様な人間ばかりを
重宝したことによる当然の結果で、
問題が発覚した雪印や不二家だけでなく、
まだまだ大手でも同様な企業があるはずです。


米コーヒーチェーン大手スターバックスは、
1月3日から米国の約半数の店舗で、
心臓疾患や肥満との関連が指摘される
「トランス型脂肪酸(TFA)を含む食用油の使用をやめる方針」
を発表しました。

年内には全米の店舗で、
トランス型脂肪酸を使用しないメニューに切り替えるといいます。

ニューヨークやロサンゼルスなど大都市の店舗を中心に、
「マフィンやサンドイッチなど全てのメニューで、
トランス型脂肪酸を含まない食品を提供する」

というのです。

ここまでの段階だと、
「消費者のために、スタバはそこまで考えてくれているのか…」
と好意的になるのですが、
スターバックスがトランス型脂肪酸を使用しなくなった理由は、
『消費者のため』なんかではなく、
米国では、加工食品中のトランス脂肪酸含有量の表示を
昨年2006年1月から義務付けられ
(食品一回使用量あたり0.5g以上含まれる場合)、
さらに昨年12月5日にニューヨーク市の健康問題委員会が、
同市内の飲食店2万4000軒に対し、
トランス脂肪酸を含む食用油の使用を全面的に禁止する決定を行い、
今後、全米各地でも同様な規制が予測されることで、
スタバは、
渋々トランス型脂肪酸の使用を控えることを宣言しただけのことで、
消費者の立場に立った考え方ではないのです。

ニューヨーク市での規制は、
以下のように2段階で行われるそうです。
・2007年7月までに、フライ物、マーガリン、
 ショートニング、食用油が1人あたり0.5グラムまでに制限

・2008年7月までにはイースト菌などのパン生地、
 ケーキ用のバターオイルにも適用


カナダでは米国より早く対応し、2年前の2005年12月12日から
トランス脂肪酸を表示対象としていますし、
デンマークでは、3年前の2004年1月1日から
国内のすべての食品について、
「油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%まで」
という制限が設けられていますし、
ドイツやフィンランドに至っては、
トランス型脂肪酸を含む一切の食品・加工食品は
発売禁止となっています。

オランダではさらに厳しく、
トランス脂肪酸を含む油脂類も発売が禁止されているのです。


そうした先進国での傾向を踏まえて、米ファストフード大手
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)では昨年10月30日に、
「トランス型脂肪酸を含む調理油の使用は、
 来年4月までに全店舗で止め、
 以後は同脂肪酸を含まない大豆油を使用する」

と発表しています。

マクドナルドは2002年9月に、
「2003年2月までに調理油の全てを、
 トランス脂肪酸を含まない油に切り替える」

と発表しましたが、
そのスケジュール通りに作業は進まず手間取っているうちに、
健康問題活動家からマクドナルドが訴訟を起こされています。
(この件は、マクドナルド側による
 850万ドル(約10億円)の和解金で終了)


また、ケンタッキー・フライド・チキンでも、
昨年6月に、消費者団体から訴訟を起こされています。

この訴訟内容は、
KFCがトランス型脂肪酸を含む油の使用を止めるか、
あるいは消費者に健康上のリスクを知らせる一文を
挿入するべきだという内容のものでした。

ハンバーガーチェーンのウェンディーズでも、
昨年6月にトランス脂肪酸の使用量を
大幅に削減すると発表していますし、
バーガーキングでも、
一部店舗でトランス型脂肪酸を含まない油を
試験的に使用することを、昨年10月に発表していました。

ですから、スターバックスは、
ファーストフード店の中では、
かなり遅い対応をしたわけです。


そうした、
トランス型脂肪酸に対する世界的な危機感が高まる中で、
日本の行政や業界団体、消費者団体は
楽観的に、得意の“傍観戦術”を貫いています。

日本で生産されるクッキー、クラッカー、パン、ケーキ、
コーヒーに入れるフレッシュ、アイスクリーム、
レトルトカレーなどの加工食品には、
安価なマーガリンやショートニングが
必ずといってよいほど使われていますが、
マーガリンやショートニングは、
トランス型脂肪酸を代表する油脂で、
「トランス型脂肪酸を含むプラスチック製品のようなもの」
という研究者もいます。

また、フライドポテトなどは
「外側をプラスチックコーティングされ
 内側をアクリルアミドでコーティングされた芋」

と称する研究者もいるのです。

ある研究では、
フライドポテト1人前に8gのトランス型脂肪酸が
含まれているのだそうです。

20世紀始めには、
人間の体内には存在していなかったトランス型脂肪酸ですが、
今では日本人のほとんどが、
毎日いくらかはトランス型脂肪酸を取り入れて
蓄積しているのが現状で、
「日本人の皮下脂肪中の約4%に達している」
という研究者もいるのです。

日本国内のスターバックス各店舗は、
日本でトランス型脂肪酸の規制がないために、
今まで通り、トランス型脂肪酸を使用した食材を出しますし、
他のファーストフード店でも同様なのです。

そうした大手企業の社長室に飾ってある
「立派だけど守られない建て前の“理念”」
ではなく、
「実際の理念」とは、
はたしてどういうものなのでしょうかexclamation&question

きっと、怖ろしいものに違いありません。


posted by COFFEE CHERRY at 15:25| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月09日

農薬の大気汚染の被害は、人だけではない

微量の農薬吸入による健康影響を指摘する研究報告が
海外で相次ぎ、住民の不安が高まっていることで、
環境省は、散布された農薬を吸い込むことで
人の健康に悪影響が出るのを防ぐための
対策を講じることを決め、
空気中の農薬濃度の基準値づくりなどの
検討を始めたことが報道されました。

国は農薬による健康、環境被害を防ぐため、
個々の農薬について、
農作物や河川水中などの残留基準を定めていますが、
空気中に飛散した農薬については対策が取られていないので、
初の本格的な農薬大気汚染対策になるのだそうです。

「今まで、そんなこともやってなかったのexclamation&question
と、今までの無策ぶりに落胆してしまうような
不手際で、ガッカリしてしまいますね。


空気中に飛散した農薬の影響は、
単にヒトだけでなく、ペットについても同様です。

特に、犬への影響は多大です。

沖縄では犬を放し飼いにする、
モラルに欠ける飼主が多いのですが、
犬が畑に入って、農薬に冒されて死ぬことが度々あります。

また、私の住んでいる地域は農村では、
99%以上の農家が農薬を使用していますが、
汚染された土壌が雨で道路に流れ出ますので、
犬をふつうにロープでつないで飼っていても、
散歩では足の裏に農薬が付着したり、
あるいは、街路樹の下の雑草や道路沿いの雑草に
除草剤散布をしたことを知らせる条例がないことで、
飼主が知らないうちに、犬が雑草に入り込んだりして
いつのまにか犬の身体に除草剤が付着し、
帰宅後犬が身体を舐めて除草剤に犯されたりするケースも
多いはずです。

近辺では、細菌兵器の映画に出てくるような、
大げさな防護服や防毒マスクを着用して
農薬を散布している光景も見かけます。

それほどの猛毒・劇薬なので、
虫や病原菌にも効くのでしょうが、
そこで生産された農作物は、はたして安全なのでしょうかexclamation&question

このあたりは、消費者の“価値観”の問題ですよね。

「国が大丈夫だと認めている農薬なんだから、食べても大丈夫だ」
という人もいるでしょうし、
「口に入れるものなのだから、
 “安全”を重視した栽培法で生産した農作物でないと
 “安心”できない」

という人もいて、
それは、もう個人の“価値観”の問題なわけですね。


沖縄では、7月〜8月上旬にかけて、
ハウスでのマンゴー栽培が盛んですが、
そこでの農薬(殺虫剤)の凄まじさは、
1度見ると、マンゴーを食べれなくなるはずです。

トイレや物置ほどの狭い室内にリンゴを置いてバルサンを焚き、
数時間後にそのリンゴを食べられるでしょうかexclamation&question

私は、それまでマンゴーが好きでしたが、
そういう理由で昨年から食べるのを止めました。


農薬は、ヒトやペットだけでなく、
農薬を使わないで栽培する非農薬栽培農家にとっては、
飛散した農薬による圃場の汚染も
深刻な問題になっています。


平成13年4月にJAS法が改正されましたが、
「有機農産物検査認証制度ハンドブック(改訂版)」
という、104ページに及ぶガイドブック
の、
ほんの一部分を抜粋してご紹介しましょう。

3.生産の方法
 3.1  圃場の条件
 3.1.1 転換期間(2頁目)
 有機農産物を生産するには、
 基準を満たした圃場で栽培されなければならない。

 有機栽培をする圃場には転換期間が必要で、
 例えば果樹のような多年生の作物であれば、
 収穫前3年以上有機栽培を実施して初めて
 収穫物に「有機○○」と表示することが出来る。

 有機JAS規格に定められた圃場の条件は次の通りである。
 ・ 多年生作物(果樹、お茶、アスパラガスなど)
   転換開始から、最初の収穫までに、3年以上経過していること


コーヒーは多年生作物になります。


 3.1.2 隣接地からの飛散等の防止(3頁目)
 栽培する圃場が3.1.1の基準を満たしたとしても、
 隣の圃場からの農薬や化学肥料の飛散・混入があったのでは、
 有機農産物の栽培が可能な圃場とはいえない。

 そのために次のような基準を満たさなければならない。

 ・ 周辺からの使用禁止資材
   (規格で認められていない肥料、土壌改良資材や農薬)
   が飛散しないように明確に区分されていること



さらに、26頁目からは、

第2節 生産の方法
1. 圃場の条件
 1.1 圃場などの基準
 有機農産物を生産するには、「使用する圃場」に基準がある。

 単にその年だけが無農薬・無化学肥料による
 生産であってもその農産物は有機とは認められず、
 使用する圃場の過去の履歴が問われるからである。

 また、自らの圃場で有機栽培を実施していても、
 周囲から農薬等が飛散・混入したのでは
 有機農産物とはいえず、これについての基準も定められている。

 1.1.1 隣接地からの飛散等の防止
 (1)一般的な方策
 使用する圃場の1つめの基準は、圃場の「物理的条件」で、
 隣接地からの飛散等がないことが必要とされている。

 有機JAS規格には圃場等の条件について以下のように定めてある。
 @ 周辺から使用禁止資材(規格で認められていない肥料、
   土壌改良資材や農薬)が飛散しないように
   明確に区分されていること
 A 「水田」のことなので省略

 「明確な区分」の仕方は、
  それぞれの圃場環境によりまちまちである。

 まず、有機栽培の圃場と、有機栽培でない圃場が、
 畦(あぜ)などで明確に仕切られていることが前提となる。

 仕切りのない1枚の圃場を半々にして有機と非有機の栽培をする
 ということはできない。

 これに加えて、隣接する圃場で農薬など
 有機農産物の生産で禁止されている物質を
 使用している場合には、
 それらの飛散により有機圃場が影響を受けないような
 対策をとらなければならない。

 これを検討するうえで確認すべき項目としては、
 次のような事項があげられる。
 ・ 隣接の圃場では、どのような作物が
   どのような栽培方法により作られているのかexclamation&question
 ・ 隣接の圃場で何か禁止資材を使っているのか、
   またその資材は飛散しやすい資材かexclamation&question
 ・ 隣接の圃場との高低差はどのくらいか、
   また風の強さや向きはどのくらいかexclamation&question
 ・ 隣接耕作者とのコミュニケーションは良好かexclamation&question
   (有機の圃場に農薬等がかからないような
    協力をしてくれそうかexclamation&question

 よく行われている方法として次のような例があげられる。

 (隣接地からの飛散等の防止対策の例)
 ・ 隣接地との間に充分な広さの道をつくる。
 ・ 充分な緩衝地帯の確保
   (隣との距離を○○メートル以上離して作付けするなど)
 ・ 緩衝地帯に別の作物を栽培する
   (その作物は有機として販売しない)
 ・ 防風ネットや生垣を作るなどの植栽の設置
 ・ 境界部の土手や畦畔の管理の請負
   (畦畔の草取りを共同管理にせず、
     自分で除草剤を使わずに実施するなどの方法)


 認定機関によっては、緩衝地帯の設置
 (隣の圃場と一定の間隔をおく、
  物理的障壁をおき隣接地からの飛散等を防ぐなど)
 を一定のメートル数で義務付けているところがあるので、
 認定を受ける認定機関の方針も併せて参考にする必要がある。



と書かれていて、
私の知人が属している認証機関の方針では、
「農薬を使用する圃場とは、最低6m以上離れていること」
となっていますが、
それでも、風向きによっては飛散の影響があるそうです。


世界各国でも「農薬基準」や「有機」認証があるのですが、
これが各国バラバラの基準なのです。

「有機」認証が世界共通というなら、まだ安心なのですが、
「有機」認証されている、あるコーヒー農場で、
除草剤が使われている国も、実際にあるのです。


posted by COFFEE CHERRY at 14:35| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月27日

「コーヒー“生産”マイスター」を、「いつか自分自身で授与できるか」という心の中の戦い〜その2

日本では、
なにもドイツのマイスター制度のうわべだけを真似しなくても、
昔から職人の世界には、「親方」が存在していました。

日本国内の各種マイスターの資格をみていると、
・ 名人
・ 伝承
・ 名誉、権威

などの言葉が氾濫(はんらん)しているのですが、
そのほとんどが
「ボランティアではなく、カネ儲けのための資格」
であって、
年功序列式の実際には何一つ機能しない名誉職や
自己満足の世界だったり、
ビジネスに利用するための“肩書き”だったり、
そのための資格商法だったりしているように思えるのです。


キャノンのように、
会社内の生産スタッフの職能としての位置づけとして
・ S級(1級、2級)マイスター
・ レンズ研磨の「名匠」制度

は、社内資格ですから、これは問題ありません。

群馬県では、農村の地域活性化の専門家派遣アドバイザーを
「群馬県地域興しマイスター」
として認証していますが、
“活性化”という単語が出る地域に限って、
その指導的立場にある方々は
“活性化”とは程遠いのが実情ですから、
この資格も、有効に活用されているのでしょうかexclamation&question


(財)日本特産農産物協会は、平成12年度から、
「地域特産物の栽培・加工の分野で豊富な経験や技術を持ち、
 地域特産物の伝承や産地育成を支援する役割を担える人」

ということで、
全国の市町村長、農業改良普及センター等からの
推薦で書類審査し、年間20名程度を、
「地域特産物マイスター制度」
に認証していますが、
地方のJA要職者の年功序列式認証が中心では、
実際に機能しているのか疑問に思えます。

日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が、
「野菜と果実の美味しさや楽しさを伝えるスペシャリスト」
として、
「ベジタブル&フルーツマイスター」
を認証していますが、
これを得ることで、どんな徳があるのでしょうかexclamation&question

同協会は、財団法人でも社団法人でもありません。


沖縄の泡盛でも、
社団法人泡盛マイスター協会による
・ 泡盛マイスター
・ 泡盛アドバイザー

という認証がありますが、
一度取得したら、おそらく年会費か何かを収めれば、
半永久的に更新がないはずです。

こういう職人芸や専門職は、
日々厳しい研究心や向上心がないと、
年々能力や技術が低下するはずだと思うのです。

この資格も、自己満足や
泡盛ソムリエのような飲食店の“商売”としての利用しか
ないように思えるのです。


実は、コーヒーにも
「コーヒーマイスター」
という資格があります。

日本スペシャルティーコーヒー協会が認証する
「コーヒーマイスター」
という資格です。

カリキュラム概要は、
1.コーヒーの生豆
・ コーヒーマイスターの重要性
・ 生豆とは何か
・ 生産地域
・ 生産処理
・ 生豆の見分け方

2.コーヒーの歴史
・ コーヒーの発見伝説
・ コーヒーの伝播
・ コーヒーハウスの広がり
・ 日本のコーヒー

3.コーヒーの産業・経済
・ 栽培と生産過程
・ 取引のしくみ
・ 生産量と消費
・ スペシャルティコーヒーの登場とそれを取り巻く世界の動き

4.コーヒーの産地
・ 気候・地理
・ 栽培地情報
・ 外国でのコーヒーの飲まれ方

5.コーヒーの抽出技術
・ おいしいコーヒーをたてる基本技術
・ 保存法
・ 食器の知識

6.コーヒーの科学と健康
・ 成分
・ 焙煎による成分変化
・ 香気成分
・ コーヒーと健康

という、
一見すると立派な項目が並んでいますが、
一つ一つの項目は、奥行きが相当深いはずですが、
どの程度で妥協しているのでしょうかexclamation&question

また、教授するテキスト内容が、
UCCやKEY、ネスレなど大手が手がけているのだとしたら、
偏った“コーヒー学”が「正しいコーヒー学」ということにも
誤解されそうです。

「コーヒーマイスター」とは、
「コーヒーに関するより深い認識と
 基本技術の習得をベースとして
 お客様へ豊かなコーヒー生活が提案できる
 販売員(サービスマン)を認定する資格」

だそうで、
受講いただける対象は、
日本スペシャルティコーヒー協会の会員に限定され、
同協会が会員企業に対し、
資格取得の為のコーヒーマイスター養成講座を有償で開講し、
受講希望者は、その講座を終了した上で、
認定試験合格者が
「コーヒーマイスター」になるのだそうです。

どうやら、本当にコーヒーに詳しい人が
「コーヒー名人」
になる、
というのと少し違うようですね。

「コーヒーマイスター」資格がないと
独立開業できないわけでもないようです。

この資格は、
「コーヒー生豆を輸入してきて、
 そこからどうお客様に美味しいコーヒーを提供するか」

という考えですから、
私が目指している、
「焙煎以前の安全と品質を極めるコーヒーの生産」
とは、ビジョンが違うんですよね。


この「コーヒーマイスター」資格者がいる店に行くと、
「マイスターが薦めたスペシャリティコーヒーはこちらです」
とか言われて、
店の収益性が高いコーヒーを
押し付けられそうなイメージが湧いてきます。


表題は、
「コーヒー“生産”マイスター」を、
 「いつか自分自身で授与できるか」という心の中の戦い

という、長いタイトルです。

「コーヒーマイスター」の資格には、
生産者専用の資格はもちろんありませんが、
仮にその資格があったとしても、
私はそんな資格には興味がありません。

私は、
「安全と品質を極める国産コーヒー栽培」
で、
妥協せずに、こだわりにこだわり、
極めに極めたいと考えていますし、
「ついに極めた」
なんていうゴールはないはずです。

自分なりの、
遥か高い次元の「生産マイスター」という
漠然とした“努力賞”が、
いつの日か、自分自身で「ご苦労様」と渡せるかどうか、
ということであって、
必要悪のペーパー資格は、私には不要なのです。

例え、お客様をダマすことが出来たとしても、
自分自身はダマすことは出来ないのですから、
コーヒー栽培もバナナ栽培も、
自分自身との戦いで、
敵はなかなか手ごわいのです。

posted by COFFEE CHERRY at 17:06| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月25日

「コーヒー“生産”マイスター」を、「いつか自分自身で授与できるか」という心の中の戦い〜その1

ドイツのマイスター制度の崩壊
ドイツでは13世紀のギルド制度が改良され、
1953年からは職能制度として法制化されていて、
ドイツの産業発展に大きな役割を果たしてきたとされる
「マイスター制度」
は、
各職人の
“技能と理論を実践と教育で培う制度”
で、
「高度な技術を持つ職人」
を意味しています。

ドイツでは日本とは違って、
国家がマイスター(職人の親方)を認定していますから、
「親方」や「名人」を意味する“マイスター”の称号は
熟練技術者にとって最高国家資格で、
権威があり、とても名誉な資格なのです。

ドイツでは、憧れのマイスターになるためには、
必要な技能と理論を永い年月をかけて学ぶ必要があり、
「見習い」として3年間は働きながら職業学校に通い、
さらに「徒弟」として3〜5年間の研修を受けた後、
認定試験に合格しなければなりませんし、
手工業法で指定された業種で開業するためには
マイスターの資格がなければ
起業の許可がされないというような規制もあります。

ドイツでは長い間マイスター制度が社会に定着し、
“物づくり”を底流から支えていたことで、
「ドイツ製」の品質は高く、信頼されていたわけです。

ところが、1989年に共産主義が崩壊したり、
1993年にはEU(欧州連合)25カ国が統合したり、
世界経済の激変の中で、
ついに伝統あるマイスター制度も
転換を迫られることになったのです。

3年前の2003年、
ドイツ政府はマイスター制度対象職種のうち、
53業種についてマイスターの資格を不要とし、
事実上の制度廃止を行ったのです。

その理由は、
マイスターの人件費上昇や社会保障の充実により、
ドイツ企業がコスト削減のため、
近隣諸国に安価な労働力を求めるという現象を引き起こし、
ドイツ国内で430万人を超える
大量の失業者問題の一要因となったことや、
産業界のオートメーション化やIT化により
技能や技術の機械化・標準化が進んだこと、
厳格なマイスター試験に合格しなければ開業できない、
という開業規制やM&Aの規制が経済の硬直化を生む、
などといった問題を是正するためには、
手工業法を改正し、
マイスター資格取得を義務付ける手工業の業種を大幅に減らし、
創業し易い環境を整えることにしよう、
という大きな方向転換に踏み出さざるを得なかったのです。


マイスターの本家本元のドイツが、
「マイスターの崩壊の危機」
に直面しているときに、
日本では最近になって
「伝統民族工芸職人」
志向になり、
ドイツの歴史や実態を十分に理解しないまま
マイスター制度を美化し、
NHKの「プロジェクトX」や
「ビフォーアフター」が“職人・名人・匠”などと、
さらにそれに拍車をかけることで、
あちこちの任意団体や自治体で
「マイスター」
が、登場してきました。

次回に続きます。
posted by COFFEE CHERRY at 20:24| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

コーヒーの高品質化についての考え方〜その4

消費者は,「農法」を見て,農産物を判断してほしい
ひと昔前までは、
・ 低農薬野菜
・ 減化学肥料野菜
・ 無農薬野菜
など紛らわしい商品表示が横行していました。

6年前の2000年6月に改正JAS法が施行され、
それらの“紛らわしい表示”は「禁止」になりましたが、
今なお「無農薬」を掲げる生産者や業者も多く、
JASマークを偽装した商品が
次々に摘発される様を見ていると、
一般消費者の中でも、
表示や業者を100%信用されない人が増えているのも
当然の成り行きだと思います。

現在の流通ルートでは、
生産者の「農法」はぼかされていて、
「農品(農業生産物)」が1人歩きしている形のために、
“外見優先”になってしまっているのです。

最近は、「顔の見える流通」とか言って、
お客様を安心させようと、
「どこの誰の生産」などの商品タグやシールなどを付けたり、
中には、生産者の顔写真まで
本当に掲げているスーパーもありますが、
そんなものを見せるより、
どうして「農法」をきちんと説明しないのかが不思議です。

「…だから安心」
「…だから安全」
と簡略に説明書きがあっても、
おそらくスーパーの食品担当者が作成しているために、
文章を読めば読むほど、
企画担当者の意図と正反対の“不信”を感じてしまい、
そうなると、その売り場のもの全て、
あるいは、その店のポリシーそのものに
疑問を感じてしまうことが多いのです。

実際に、「顔の見える流通」は、
消費者にいま一つ信頼しきれず、
まだまだ本当に「生産者の顔が見える」ものは少ないようです。

「生産者の顔が見える」農産物は、
消費者の安心・安全を求めるニーズの高まりに応えて
登場したものですが、
現在の流通ルートでは、
「数量の確保」が「安全な農法」より、最優先されているのです。

言葉のデコレーションより、生産現場に真実があるはずで、
私は、“安心”より「安全」を心がけたいのです。
posted by COFFEE CHERRY at 17:30| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月23日

コーヒーの高品質化についての考え方〜その3

人の手が入らない森林の土壌がなぜ肥えているか、を考える
雑草が生える畑には、昆虫やミミズ、微生物など、
様々な生き物が生息していますが、
虫害は以外に少ないのです。

これは、雑草が虫の住家であると同時に、
天敵の住家にもなっているからだと思われます。

天敵が多く活動できる畑は、
自然が調和のバランスを保っていることで、
農作物がよく育つのだと思います。

虫害は、やせた土壌や不健康な生育を除くと、
・ 化学肥料や未熟肥料による多肥
・ 草を抜いたり、除草剤を撒く

など、
人為的なものに起因していることが多いようです。

圃場に、
「虫が嫌う薬効成分を持つ植物を植えて虫害を防ぐ」
とか、
「一緒に栽培すると、
共に成育が良くなる相性の良い農作物を混植する」

などの方法もあり、
それらも併用すべきですが、
基本的には、
「作物の日照をさえぎる雑草を、
剪定バサミや刈払機で刈り取れば、
雑草は放任してもよい」

と考えています。

「雑草が、作物に必要な養分を横取りしてしまうのではexclamation&question
という心配も確かにありますが、
「自然は相互に関係して“共生”していて、
一連の生命循環を成り立たせている」

はずで、
雑草を目の敵にする必要性はなく、
人間に置き換えて考えれば、
人間は人に分け与えるものを横取りしたり、
余分なものは貯蓄したりしますが、
植物は、自分が必要な養分だけを吸収しているだけなはずです。

養分が少ないやせた土壌であれば、
「とても雑草と共生できない」
とも考えられますが、
これだと、雑草以前の問題で、
作物も健康に生育できないはずだと思うのです。


「雑草には、深く根を張るものや、浅く根を張るものがあり、
雑草の根が地中に伸びたり、微生物や集まり、
ミミズが地中を這い回ることで、自然に土が耕され、
酸素を地中に送り込むことになり、
ふかふかの団粒土がつくられ、
やがて、枯れ落ちた植物は腐敗し、根も枯れて、
有機物を微生物が分解し土の養分になる」

という一連の自然循環を考えれば、
人の手が入らない森林の土壌が
なぜ肥えているかが少しだけ理解出来るような気がします。

私のバナナやコーヒーの畑が雑草が生い茂っているのは、
単に“怠惰”というわけではなく、
少なくとも心の中では、
森林の肥よくな土壌を目指しているのです。

posted by COFFEE CHERRY at 18:52| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

コーヒーの高品質化についての考え方〜その2

沖縄で有機のJAS認証を受けているところは、
まだ10件にも満たないのではないでしょうか。

全国的にも、異常な少なさですが、
JAS認証は、お客様から見た「安心マーク」であって、
生産者の「安全識別マーク」ではないのです。

沖縄で有機のJAS認証を受けようとすると、
1件で30万円くらいの費用がかかるようです。

「有機のJAS認証を取得した方が良いか、
取得しない方が良いか」

という判断と、
「30万円を払ってでも、JAS認証を取得するべきか」
という価値判断とは、少しズレがあるわけです。

JAS認証の取得費用が、
自治体の補助や助成で補えるシステムがあれば、
地域の安全な農作物生産の動きも少しは変わると思うのですが、
自治体はJAと組んで、JAに任せて楽をするだけですから、
国の農業政策は後手を踏むだけなのです。

東村のヒロ・コーヒーの足立浩志さんが、
「JAS認証なんて要らない。
除草剤や農薬は使わず、有機栽培をしているし、
分かる人は分かるよ」

と言われていたのですが、
私もようやくその心境に近づいたようです。

posted by COFFEE CHERRY at 14:29| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月21日

コーヒーの高品質化についての考え方〜その1

収穫したコーヒー豆に“精製”という
・ アウタースキン(外皮)
・ パルプ(果肉)
・ パーチメント(内果皮)
・ シルバースキン(銀皮)
・ 水分
を取り除く工程があります。

精製には、2つの方法、
・ 水洗方法(ウォッシュド)
・ 非水洗方式(アンウォッシュド)
があるのは、ご存知の通りです。

この他、異物や不良豆などの欠点豆を取り除いたり、
豆のサイズを揃えたり、生豆の管理保存方法なども含めて、
これらは、収穫後の加工工程による品質管理、
あるいは高品質化についての考え方になりますが、
それ以前に、
「いかに良質な豆をつくるか」
という考え方が、最も重要なはずです。

そのためには、単純に、
「肥よくな土壌づくり」
という抽象的なひと言で、うやむやにしてはいけません。

「良質な豆」をつくるには、
「いかにコーヒーの木を健康に栽培管理するか」
に、関わってきます。

「健康な人と病弱な人とでは、どちらが病気になりやすいか」
と人間に置き換えて考えると分かりやすいかもしれません。

コーヒーの木も、健康な状態で栽培管理することが、
「良質な豆」をつくる条件であるなら、
・ 良質の苗木を生産すること
・ 二股に割れた苗木は外すこと
・ 若木は、真直ぐな木を選ぶこと
・ 収穫量が落ちたり、高年齢の木は、優良な木へ更新すること
・ 熟度が不十分なコーヒー豆は収穫しない
・ 病害虫と菌類対策の強化
・ 剪定管理技術の確立
・ 栽培方法の確立
・ 施肥の時期と
・ 収穫方法の改善
・ 品質基準の作成
などは、生産者の責務と言えましょう。

posted by COFFEE CHERRY at 16:27| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの品質を高めるための考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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