2011年05月26日

コーヒー山の益虫・シマササグモ

コーヒーの葉の上に居る小さなシマササグモを見つけました。

ふつう、クモ(蜘蛛)というと、
“網”を張り巡らして
昆虫や蝶、蛾などを捕獲して
腹部後端から出す糸で
虫をグルグル巻きにする造網性のクモをイメージしますが、
ササグモやユウレイグモ、ハエトリグモなどは
網を張らないで徘徊して虫を捕食する徘徊性のタイプもいるのです。

シマササグモ110526-1.JPG
 ササグモ科ササグモ属ササグモ(笹蜘蛛)種の
 南西諸島に生息する「シマササグモ」です。
 腹部からするとメスのようですね。
 眼を左右2個ずつ、4個も持って
 獲物を見張っているのです。
 卵から孵化し幼虫から子グモになると
 以降兄弟姉妹はバラバラで単独行動し
 肉食性で自分とほぼ同じ大きさの虫まで
 捕食することが出来るようです。


画像の彼女の大きさは全長約10mmと
ミニモニsizeですから、
アブラムシやハダニ、毛虫、ハエ、蚊、バッタの子供、アリ…
といった小型の虫を捕食するのでしょうが、
ミツバチ、テントウムシといった益虫まで
食べてしまうのが難点ですが、
造網性のクモに対して徘徊性のクモの方が
害虫の天敵としての効果は高いとされているようですし、
シマササグモはコーヒー山では立派な益虫なのです。

画像の彼女も、
ふだんは草や樹木の枝や葉の上などを歩き回って獲物を探していて、
ひとたび目標を定めると、
サバンナのチーターがガゼルやインパラを捕獲するように、
というより、スパイダーマンのように
彼女も敏捷で、跳躍も巧みに
獲物に飛びつくように捕獲するのでしょう。

シマササグモ110526-2.JPG
 彼女の鋭い針状の毛が多数ある、
 たくましい足を見ていると、
 「九州は熊本人吉、姓は矢野、名は竜子。
   人呼んで緋牡丹のお竜と発します」
 というセリフで有名な
 昔の藤純子( 現・富司純子)主演による
 「緋牡丹博徒」シリーズ映画を思い出しました。
 明治の中期頃に時代設定をしていて、
 父を殺した犯人を捜しに、
 お竜さんが渡世修行の旅を続けて、
 正義のために活躍する姿が描かれている
 水戸黄門や遠山の金さんと同じような
 悪因悪果、勧善懲悪の映画でしたね。


最大瞬間風速が75mの猛烈な台風2号は
どうやら2週間前にやってきた台風1号と同様な進路で
沖縄本島の西沿岸部を北西の九州南部に向かって進むようです。
コーヒー山は自然の要塞なので大丈夫と思いますが
昨年8月末の台風7号の襲来では
ヤンバル一帯が2日半も停電になりましたから、
そっちの方が怖いかも。
posted by COFFEE CHERRY at 23:29| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

コーヒーに寄生するアオバハゴロモの幼虫

人の血を吸うのはドラキュラですが
花や新梢、葉、枝などに寄生して
樹液を吸汁し加害する虫は
「吸汁性害虫」
といって、
・ アブラムシ類
・ カイガラムシ類
・ ハダニ類
・ グンバイムシ類
・ ハゴロモ類

などがいるのですが、
コーヒーに加害するのは、
主に
「ハンエンカタカイガラムシ」

「アオバハゴロモ(青翅羽衣)」
で、
アブラムシ類の寄生は
今のところ見たことはありません。

アオバハゴロモの幼虫090604-1.JPG
 発育途上のコーヒーの若い苗木の枝に貼り付いて
 樹液を吸って健全な成育を阻害する
 アオバハゴロモの幼虫です。


苗木ポットを密集して置いて
通気性がよくなかったり、
苗木自体が弱ったりすると、
「吸汁性害虫」は、
すかさずストーカーのようにしつこくまとわりついて
徐々に他の苗木にも伝染してしまうのですが
不思議に成木ではあまり見受けられません。

アオバハゴロモの幼虫090604-2.JPG
 これはコーヒーではなくガジュマルですが、
 この木にアオバハゴロモが取り付いていることで
 このすぐ下に並べたコーヒー苗木に
 アオバハゴロモが加害し始めたのです。
 アオバハゴロモはなぜか
 ガジュマルに集団寄生してから
 コーヒーにやってきます。


アオバハゴロモという名前は、
「目には青葉 山ほととぎす 初がつを」
という俳句や天女の羽衣など
神聖な新緑の森林を連想しますが
「青葉」ではなくて『青翅』、
つまり
“青い羽をまとっている虫”
という意味の虫なのです。


アオバハゴロモの幼虫090604-3.JPG
 これも同じガジュマルですが、
 雪が降り積もったくらいに取り付かれると
 もうこの新芽は伸びないので
 殺虫剤を使わない方針下では
 残念ですが枝を剪定バサミで
 切ってしまうしかありません。


アオバハゴロモの幼虫は、
成虫からすると考えられないような気味の悪い風体で
柔らかい新梢の先端部分や新芽あたりに
セミを2〜3mmくらいに縮小して
純白にしたような形をした幼虫が
白いベトベトした綿状の分泌物の中に
忍者のようにまぎれて
たいてい縦列に数匹貼り付いていて
吸汁加害しているのです。

一見すると、その白さから
「アブラムシの仲間のワタムシかなexclamation&question
と思うのですが
白い幼虫は活発に行動しないので
ワタムシではないのです。

アオバハゴロモの幼虫090604-4.JPG
 アオバハゴロモの幼虫は
 白いベトベトした綿状の分泌物の中に
 まぎれているつもりでも
 どこにいるかは見慣れればすぐに判ります。


アオバハゴロモの幼虫に
柔らかい新梢の先端部分や
新芽あたりに寄生されると
枝や主幹の生長が阻害されることで
成育が著しく損なわれてしまうので
早めの対処が必要になるのです。

アオバハゴロモの幼虫090604-5.JPG
 枝の上の方は数日前に軍手でこすった跡ですが、
 しつこいアオバハゴロモはまた取り付いてきました。
 しかも今度は親子連れです。
 奥の黄緑色っぽいのが成虫です。
 集団で生活する虫ですから、
 これを1匹でも見つけたら
 近くに仲間が大勢居ることを意味するので
 草の根分けて探し出さないといけないのです。


アオバハゴロモの幼虫は見つけ次第、
軍手の親指と人差し指で枝をはさんでこするか
歯ブラシなどでこすり落とすしかないのですが、
白い幼虫は押しつぶそうとすると、
脅威を感じていきなり“ピョ〜ン”と
垂直に飛んでくるので、
その逃げ方さえ知っていれば
ビニール袋で簡単に“御用”に出来るのです。

成虫になっても同じ逃げ方ですから、
成虫でも慣れれば簡単に捕獲できますから、
1匹でも見つけたら注意深く観察して、
本当は一罰百戒としたいところですが、
被害が拡大する前に
一網打尽式に捕獲しないといけないのです。
posted by COFFEE CHERRY at 13:38| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

コーヒー山の梅雨とツユムシ

沖縄は平年より10日も遅れて
今日雨梅雨入りしました。
国頭(くにがみ)では正午までに20mm以上雨が降り
午後2時以降も断続的に降り出しましたから
これでひと安心です。

花芽と結実090517.JPG
 昨日のテスト圃場のコーヒー成木です。
 花芽と結実が混ざっているのが
 お判りになるでしょうかexclamation&question
 先がとがっているのが花芽で
 円柱状になっているのが結実です。
 結実が6〜7ヶ月後に収穫になるのです。


梅雨時期は高温多湿で
沖縄はカビ対策が課題になったり
不快指数が高くて憂うつになる人も多いと思いますが
梅雨の雨は植物にとっては、
水分や養分を吸って
順調に生長するための恵みの雨でもあり
また土壌はたっぷりと水分を蓄えることが出来ますし、
さらに梅雨雲が暑さをしのぎ、
清涼感をも与えてくれるのです。

ツユムシの子供090515-1.JPG
 コーヒーの葉の上で
 ツユムシの子供が休憩していました。
 ツユムシはキリギリスの仲間で
 草や葉を食べるのですが
 コーヒーの葉に乗ってるところをみると
 いくらか食べるのかもしれませんね。
 それでもコーヒーの葉をバリバリ食べる
 確信犯のモリバッタほどではないでしょう。


温暖化や異常気象などで、
もし梅雨が梅雨でなくなるようなことになれば、
乾燥に強い雑草や樹木が幅をきかせるようになったり、
野菜畑や果樹園、水田の水管理だって
難しくなるでしょうし、
感動的な新緑とはならないだけでなく、
動植物相だって
大きく変わることになるものと思われます。

沖縄でのコーヒー栽培は、
一時的な厳冬期と相前後した収穫期があり、
早春に開花し始め、
梅雨の恵みを受けて
新梢を育(はぐく)みながら結実した実が急激に生長し
梅雨後の長い盛夏で実が仕上がってくるのですが、
梅雨時期に栄養生長が促され、
新芽が緑化し木もひと回り大きくなるのです。

実の初期肥大の頃に
もし恵みの雨が少なくて
コーヒーの木が水分が不足すると、
実の生長や豆の品質に
悪影響を及ぼしかねないことだって考えられますから
 「コーヒーの木にとって梅雨は
   順調な生長のためには必須な恵みの雨期」

なのです。

ツユムシの子供090515-3.JPG
 保護色をしているので見落とすところでしたが
 日中に活動する虫なのに
 近づいてもジッとしていました。
 人間に出会ったことがないからでしょうかexclamation&question
 ツユムシは梅雨とは関係ない虫のようですね。
 ツユムシと出会った場所は
 コーヒー山の南側ですが、
 このあたりは昨年の伐採で刈り過ぎて
 しかも盛夏の1ヶ月半の日照り続きも重なり
 苗木がへばっているので、
 葉が黄色っぽく焼けていますが、
 根付き始めたことで回復に向かっています。
 そういう意味ではコーヒーの木は強いです。


コーヒー山は、森林内の腐葉土が堆積した
国頭(くにがみ)マージですから
くすんだ黄色っぽい弱酸性化して
果樹に最適な土壌ですが
水はけが良いのに、腐葉土が堆積していることで
土の乾燥を防いでくれるので
北山山麓から林床地にかけては特に
「適度に水もちが良い」
栽培環境になっています。

これに対して本島南部のジャーカル土壌は
肥沃ですがアルカリ質で、さらに粘土質なので、
梅雨時期や長雨ではドロドロになって酸欠状態になり、
根腐れや立ち枯れ、青枯れが起こりやすく
また数日水をやらないと地割れが起こって
コーヒーの幹に地割れが進んで大事な根を切るなど
未完熟豆が多く発生する要因にもなっていて
コーヒー栽培には不向きなのです。

梅雨は栄養生長を促し、また樹勢を回復し、
さらに初期の肥大を促す大切な長雨で
この時期に梅雨の恵みを受けられることは
沖縄のコーヒー栽培にとって
とても重要な意味合いがあるのです。

方丈記.JPG
 「方丈記」は鴨長明(かものちょうめい)の作品で
 鎌倉時代の随筆ですが、
 この本は、エッセイ風に訳されて読みやすかったです。
 いろいろな古典文学がシリーズ化されていました。


方丈記「ゆく河」.JPG
 「ゆく河の流れは絶えずして、
  しかも、もとの水にあらず。
  淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、
  久しくとどまりたる例なし。」
 で始まる序文「ゆく河」は、
 昔、古典の授業で暗記させられましたが、
 人の世のはかなさや無常観が
 何だか少し理解出来るようになってきたのは
 歳をとってきた証拠ですね。


posted by COFFEE CHERRY at 19:21| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月02日

コーヒーは避けてほしい農業害虫・ハスモンヨトウ

「夜盗(よとう)」
といって、
火付け盗賊改めの長谷川平蔵を
イメージする方もいると思いますが
「夜の盗賊」は悪い人間だけでなく、
蛾にもいるのです。

ハスモンヨトウは、
「ヤガ(夜蛾)科」という夜行性の蛾の種属で、
ヨトウガ(夜盗蛾)の親戚にあたり、
沖縄だけでなく、本土の関東南部まで分布していて、
夜間に活動して葉を食害する害虫なのです。

ハスモンヨトウ2.JPG
 コーヒーの葉に止まっていました!

台湾では「斜紋夜盗」といわれて重要害虫とされ
まぁ、どこの国でも嫌われ者なのですが、
ハスモンヨトウはもともと南方系の害虫で、
台風に便乗して遠方から飛来してくるようです。

こういうのも流行のエコロジーというのでしょうか?

国内でも彼らは時々大発生しては、
 ・ サツマイモ、サトイモなど芋類
 ・ 白菜、レタス、ほうれん草、大根、
   ネギ、ナスなどの葉物野菜
 ・ 大豆
 ・ イチゴ

を始め、
国内でも多くの農産物や花き類等で実害が出ているのです。

ハスモンヨトウ.JPG

葉が食害されるのですが、
ひどい場合は葉脈だけ残して食べ尽くされるので、
外観が悪くなるだけでなく、
成育自体に悪影響を及ぼします。

自宅のアラマンダ.jpg
     自宅のアラマンダ

「窒素過多の転換畑で特に発生が多い」
といわれていますから、
畜産堆肥を入れすぎている有機栽培地には
特に発生しやすいと思われます。

それでも、天敵は「クモ」なので、
クモの多いコーヒー山では大発生することはなさそうです。

近所のハイビスカス.jpg
  近所の珍しいハイビスカス

posted by COFFEE CHERRY at 17:00| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

コーヒー苗木で休息中のリュウキュウアブラゼミ

梅雨の間は雨がほとんど降らなかったのに、
梅雨明け後、一昨日あたりから
待望のにわか雨雨が降るようになり
水不足でへばっていたコーヒーの苗木たちも
元気を取り戻してくれることでしょう。

沖縄では初春の頃からイワサキクサゼミや
GW頃からクロイワニイニイというセミが
鳴き出しているのですが、
そういえば梅雨明けあたりからか、
いつしか自宅やコーヒー山では
リュウキュウアブラゼミの鳴き声が
騒がしく聞こえるようになっていて、
暑くて長い夏晴れの到来を実感させてくれています。

リュウキュウアブラゼミ1.JPG

アブラゼミというと、
本土でも一般的なセミで鳴き声が大きく、
「ジィ、ジィ、ジィ〜〜…」
という鳴き声の音が油で揚げている音に似ていることから
アブラ(油)ゼミと命名されたと言われていますが、
本州の近縁種である沖縄のアブラゼミは
羽の色がやや薄かったり、
緑色の模様がはっきりしていたりと、
本州のとは微妙に違っていて、
方言で
「ナービカチカチ」
といって、
昔、薪で煮炊きした鍋底にこびり着いた煤(すす)を
かき落とすときの騒々しい音から
ナービ(鍋)カチカチと命名された、
といわれています。

リュウキュウアブラゼミ2.JPG

アブラゼミの成虫は
サクラ、ウメ、モモ、ビワ、ナシ、リンゴなど
バラ科樹木の樹液が好物のようですし、
コーヒーの木は、樹液が豊富とは思えないような
乾燥した木で幹も細いですから、
コーヒーの木にとってのセミは
害虫でも益虫でもなく「タダの虫」で、
コーヒー苗木に止まっていたリュウキュウアブラゼミは
樹液を吸うためでなく、
たまたま休憩中だったのだと思います。

リュウキュウアブラゼミ3.JPG

幼虫では6年間も土中にいて、
7年目にようやく羽化して成虫になるのに、
成虫は1ヶ月ほどで死んでしまうようですから、
クモ、カマキリ、キノボリトカゲ、鳥、猫、人間などの
天敵に遭遇しないで
寿命を全うしてほしいと願いたいところです。


2年前には、自宅のクロキで
「セミの羽化」
を見つけましたので、
ご興味のある方はこちらをご覧下さい。


posted by COFFEE CHERRY at 14:01| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月25日

コーヒー苗木をよじ登る厄介者のトビモンオオエダシャクの幼虫

トビモンオオエダシャクはよく言う“尺取虫”の仲間で
リンゴや梨などの果樹類だけでなく、
桜、クヌギ、ツバキ、スダジイなど
多くの樹木の葉を食害する、
果樹園芸農家にとってはウンザリする害虫で、
コーヒー栽培にとっても厄介者と言えるでしょう。

尺取虫4−1.JPG

成虫はモスラに似ていますが、
日中は木の幹で擬態しているらしいですし、
夜行性のために夜の撮影はしにくいので
今回は幼虫だけご紹介しておきます。

尺取虫4−2.JPG

彼が大量発生すると、
樹木が丸坊主になるほどの被害もあるそうですから、
コーヒー山のあるやんばるは特にイタジイが多く、
警戒は当然必要ですが、
彼の天敵であるオキナワキノボリトカゲや
ウマオイ、野鳥なども豊富なので
コーヒーの木を移植するための
最低限度の伐採をした森林栽培の環境下では
彼の大量発生は今のところ考えにくいと
楽観視しているのですが…

尺取虫4−3.JPG

彼の画像は自宅の庭のコーヒーの苗木で発見したのですが、
やんばるのコーヒー山も含めて、初めて見つけたので、
今のところそれほどの数はいないようです。

尺取虫4−4.JPG
posted by COFFEE CHERRY at 18:01| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

アオカナヘビ(青金蛇)というトカゲ

南風原町の兼城(かねぐすく)に在住の具志堅様は、
名護市の旧宅でコーヒーの成木を約40本栽培していて、
ご自身で網カゴ焙煎もしています。
(市販はしていません)

先日、具志堅様から、
落下した実から発芽したコーヒーの苗木を
数十本分けて頂いたのですが、
このときに、どうやらアオカナヘビ(青金蛇)が苗木にまぎれて
私の車に乗車してしまったようです。

アオカナヘビ1.JPG
   コーヒー苗木を載せた後部座席で発見!

アオカナヘビ(青金蛇)は、
沖縄の方言では「ジューミー」と言って、
尻尾の部分が長いのでヘビという名が付いているだけで、
沖縄では特別珍しいトカゲではなく、
子供が捕まえたりするごく普通にどこにでもいる
昼行性のトカゲです。


アオカナヘビ(青金蛇)は、
「爬虫類・有鱗目・トカゲ亜目・カナヘビ科・クサカナヘビ属」
に分類される南西諸島に生息する日本固有種のトカゲで、
体長20〜30cmのうち、7割くらいが尾で
この尾を草や枝等に巻きつけることにより
低木等に登ることも出来ますし、
敵に尾を捕まれると、
自分で尾を切って再生させることも出来ます。

アオカナヘビ2.JPG
   細長いので、縦長で掲載しました

見た目は、明らかにトカゲなのに
“ヘビ”という名前が付いているのは、
単純に「尾が長く細長いから」という理由だけでしょう。

「カナヘビ(金蛇)」というのは、
本土のカナヘビが金色(といより褐色)をしているらしく、
沖縄のが青い(というより緑)色をしているから
「青カナヘビ」という名前のようです。

彼は、主に昼間動き回って、
小さな昆虫や蛾の幼虫、
クモなどを捕らえて食べる肉食性ですから、
キノボリトカゲ同様にミニ恐竜のようなものでしょうが、
コーヒーの栽培からすると、
蛾や、その幼虫を食べてくれるので、
“益虫”ということになります。


彼は、鮮やかな緑色で、一見目立ちそうですが、
茂みの中に潜んでいると保護色ともなるようです。

アオカナヘビ3.JPG
尾の付け根が白っぽいのは、擬態し始めたからでしょうか?

沖縄でも、宮古諸島にはミヤコカナヘビ、
八重山諸島にはサキシマカナヘビという
彼の近縁種がそれぞれ生息しているようですが、
沖縄では珍しいトカゲではないので、
絶滅のおそれのある「環境省レッドデータブック」には
掲載されていないようです。
posted by COFFEE CHERRY at 11:01| 沖縄 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

宝石のようなナナホシキンカメムシ

沖縄では、日中温度がまだ29度もありますが、
夜中の最低気温は24度くらいまでグッと冷え込み、
すっかり秋めいてきました。

10月は沖縄農業(露地栽培)の始まりで、
近郊ではナーベラーから、かぼちゃへの移行のために、
トラクターによる耕作作業をする光景を
あちこちで見かけるようになりました。

我が家に大量にあるコーヒー苗木に、
蛾を中心とした害虫がわんさかと押し寄せるのですが、
同時に彼らも多くの天敵たちに喰われることで、
コーヒーの苗木たちは、何とか平穏が保たれています。

071018-2.JPG

今日は、コーヒー苗木の葉で
「ナナホシキンカメムシ」
を発見しました。

071018-1.JPG

漢字で書くと、
「七星金亀虫」
で、
宝石のように綺麗なのに、
カメムシ目カメムシ亜目のキンカメムシ科に属する
やや大型のカメムシなのです。

071018-3.JPG

カメムシの仲間は全国に分布していて、
例外的に、
カメムシの仲間のタガメ、アメンボなど
一部のカメムシ類は肉食性で
益虫に区分されるものもあるそうですが、
ほとんどのカメムシは植食性で、
針状の口吻で樹液を吸うことで植物を枯らしたり、
不快な臭いを出すために、
害虫に分類される嫌われ者となっています。

071018-4.JPG

カメムシの仲間は臭いを出すものが多く、
外敵から身を守る効果のほか、
仲間を呼び集める集合フェロモンとしても
機能しているようですが、
ナナホシキンカメムシは悪臭を放つことなく、
まったく無臭のようです。

071018-5.JPG

ナナホシキンカメムシは、
以下のトウダイグサ科の樹木でよく見かけるそうですが、
 ・ オオハギ(トウダイグサ科)
 ・ カキバカンコノキ(トウダイグサ科)
 ・ アカギ(トウダイグサ科)
 ・ シマシラキ(トウダイグサ科)
 ・ ウラジロアカメガシワ(トウダイグサ科)
 ・ タイワンツルグミ

コーヒーの木はアカネ科ですし、
一般の木と比較すると、コーヒーは乾燥した木ですから、
ナナホシキンカメムシも、
コーヒーの木から樹液を吸おうというのではなく、
放浪の旅の途中に、
たまたま立ち寄っただけではないかと思います。

日常的にコーヒーと接している私でも
ナナホシキンカメムシは始めて見たくらいですから。

071018-6.JPG

ナナホシキンカメムシの外見は、
一般的なカメムシとさほど変わらず、
 ・ 三角形のとがった頭
 ・ 横に張った前胸
 ・ 後ろにすぼまる胴体
 ・ 細い単純な形の触角と足

で構成されていて、
胴体には厚みがあり、やや背中が丸く盛り上がり、
全体が一枚の甲に覆われていて、
一見翅(はね)が無いように見えるのが特長的です。

071018-7.JPG

大きさは、20mm程度ですから、
ちょうど1円硬貨の直径(20mm)で、
一般のカメムシと比べると大きく、
一見コガネムシやカナブンのようです。

071018-8.JPG

ナナホシキンカメムシを発見したときはドキドキしたのですが、
レッドデータブック(絶滅危惧種)に指定されるような
希少品種ではなく、
沖永良部島以南の南西諸島から台湾、東南アジアでは、
ごく普通に見られるカメムシ類なのだそうで、
少しガッカリですね、こんなに綺麗なのに…

071018-9.JPG

posted by COFFEE CHERRY at 17:53| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

益獣と害獣のコウモリ

吸血鬼ドラキュラや吸血コウモリを連想するコウモリといえば、
都市圏の住宅地や商業地では、
コウモリが夜中に騒いだり糞尿で家屋や商品を汚すことで
有害動物に認定されて駆除されることもあるそうですが、
沖縄では、夜中に蛾や羽アリなどの害虫を食べてくれる
小型コウモリは益獣、
果物を主食にする大型コウモリは害獣
ということで、
人間と共生していて、
我が家にもコウモリが棲みついているのです、
しかもその大小2種類のが。もうやだ〜(悲しい顔)

コウモリ1.JPG
 サポジラの木の近くの電線にぶら下がるオオコウモリ

日本に生息するコウモリは34種とも36種類ともいわれ、
また、コウモリは鳥獣保護法により
保護の対象となっているので、
都道府県知事の許可無く駆除したり、
飼育できないことになっていますが、
我が家では、縁側で、
ガラスのコップに発砲スチロール片をこすり合わせて、
「キュッ、キュッ…キュッ、キュッ」
と、
2連続ずつ鳴らすと、
なぜか大型のコウモリが飛来してきますから、
庭で自然飼育しているようなものなのです。

コウモリ2.JPG
  コーヒー苗木の上の電線にぶら下がるオオコウモリ


中国では、
中国語で蝙蝠(コウモリ)は、ビェンフーと発音するようで、
「蝠(fú)」が
幸福を意味する福(フー)と同じ発音であることから、
「遍福(=福がいっぱい)」
につながるとされて、
幸福の象徴として、中国ではよく使われているようです。

ラーメンの中華丼の底部分や内側部分に、
赤でカモメのような絵柄が時々見受けられますが、
あれもコウモリなのだそうです。

コウモリ柄は、
食器などにもよく描かれているようで、
5匹のコウモリが描かれた物は「五福」と呼ばれ、
・ 長寿
・ 富裕
・ 貴、徳
・ 康寧(こうねい、健康、平穏無事)
・ 天命を全うする

の意味を持つのだそうです。

コウモリ3.JPG
  ネコに羽が生えているようで気持ち悪い


蛾は、日中空を飛び交う天敵の鳥たちから逃れることで、
永い時間をかけて
活動の舞台を夜に移した昆虫だといわれていますが、
コウモリも、5千万年もの昔から夜を活動の舞台として、
今もコウモリたちの多くは、蛾をエサにしています。


自宅で見る小さいコウモリは、
全長5cm前後のようですから、
シベリア東部からベトナムまで広く分布する
アブラコウモリ
だと思うのですが、
このアブラコウモリは、
夜中に飛んでいる昆虫(主に蛾)を食べてくれるので、
益獣なわけですが、
アブラコウモリ自体の体重が5グラム程度なので、
食べる量も1グラム程度しかないようです。

コウモリ4.JPG
  今日のコウモリ画像は、すべてオオコウモリで、
    アブラコウモリは動きが素早く、
      小さいので私の撮影技術ではムリ



自宅庭には、大量のコーヒー苗木が所狭しと並んでいて、
実際に、いろいろな蛾の幼虫が発見されているわりに
苗木が元気なのは、
テントウムシやカマキリ、カエル、
キノボリトカゲ、鳥などだけでなく、
アブラコウモリのおかげでもあるようですね。


果物を主食にする大型のコウモリは、
別名Fruit Batと呼ばれていて、
日本では沖縄周辺にしか生息していないようですが、
我が家では、サポジラの木と、
ミニバナナ園の上の電線に止まっている姿をよく見ます。

時々、羽を広げていますが、60cm以上はあるようです。

正式な名前はわかりませんが、
オオコウモリ科に属するのは間違いないでしょう。

コウモリ5.JPG

熟した果実や花の蜜などを食べるようですが、
私のバナナの収穫するときの“こだわり”は、
 「バナナの果実の角が取れて、全体が丸みをおび、
  追熟がおおむね1週間程度で完熟する」

という、
沖縄では相当遅い部類の収穫時期にありますが、
果房の収穫時期が近づいたときにネットをかけたり、
木酢液入りペットボトルを果房にぶら下げていることが
功を奏しているのか、
今までコウモリによるバナナ果実の被害は、
幸い1度もありません。

鳥やコウモリによるバナナの被害は、
バナナが最上部の果実から熟してゆきますから、
被害は最上部に集中するので、
被害の有無は外見上すぐに判るのですが、
幸い被害がないのですが、
反対に、サポジラは、コウモリの食堂化しています。

我が家ではサポジラを食べないので、
まったく影響はないのですが。

コーヒーの実は、
鳥にもコウモリにも興味がないようで安心なのですが、
他の果樹やバナナを守るためには、
鳥やコウモリが食べる、
オトリになる果樹が必要になるでしょう。
posted by COFFEE CHERRY at 14:59| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月23日

ハイビスカスの垣根にメジロの巣を発見!

10日前の台風4号台風で、
横倒しになったハイビスカスの防風林を修復していますが、
台風台風一過後は、また日照り続きになり、
地面が急速に乾いてきたことで、
修復作業も、根元付近に水を入れないと、
思うように根が起きてくれません。もうやだ〜(悲しい顔)

ハイビスカスの修復後に、
根元の負荷を軽減させる目的で、
枝葉の剪定作業も行っているのですが、
メジロと思われる鳥の巣を発見しました。

0722-1.JPG

メジロ(目白)はスズメより小さい黄緑色の、
体長が12cm前後の小鳥で、
目のまわりに白い輪(リング)があり、
お腹が白っぽいのが特長です。

メジロは中国の東部から、インドシナ半島、
タイにかけて分布していて、
日本ではどこにでもいる鳥ですが、
基亜種メジロは胸と脇が淡褐色なのに対し、
沖縄では、胸や脇を含めたお腹部分が白っぽく、
「亜種リュウキュウメジロ」
といわれています(方言名は「ソーミナー」)。


春になると、
オスとメスのツガイでナワバリを持ち、巣作りを始めます。

繁った木の幹や枝のマタに、
小さなおわん形の巣を吊り下げますが、
ふだんはなかなか見つかりません。

巣の材料はシュロの皮の繊維、コケ、枯れ草など、
ゴワゴワ系のタワシのような繊維で、
クモの糸を接着剤にして作られます。

0722-2.JPG
   巣の中に入れた10円玉で大きさが判りますかexclamation&question

沖縄では5月の梅雨入り前後に4個〜5個の卵を産み、
2週間くらい卵を温め、ヒナを孵(かえ)し、
それからまた2週間くらい経って巣立っていくようですから、
10日前の台風4号の前には、
もう巣立ちをしていたわけですね。


メジロは、ミツバチのように花の蜜も好物で、
花粉を運んでくれますし、
昆虫やクモ、松食い虫なども食べる“益鳥”で、
都道府県知事の許可を得て、
1羽だけ捕獲・飼育することが許されているそうですが、
無期懲役刑は可哀そうですよね。

また、メジロは宮崎県のだそうです。
(沖縄の県鳥は「ノグチゲラ」)

メジロは、よく見かけるのですが、
小さくすばしこいので、なかなか撮影出来ません。

posted by COFFEE CHERRY at 11:54| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月11日

コーヒーの若葉に止まっていた「ミドリグンバイウンカ」

体長5mmくらいの、ごく小さなセミのような形をした
「ミドリグンバイウンカ」
が、
コーヒーの若葉に止まっていました。

ミドリグンバイウンカ.JPG

ミドリグンバイウンカは、
・薄い緑色の体
・透明な翅
・頭は短い

のが特長的で、
アオバハゴロモと同じく、
カメムシの仲間です。

コーヒー特有の害虫ではなく、
桑がホスト植物のようで、
樹液を吸うタイプの害虫ですが、
コーヒーの苗木に
大きな影響を及ぼすようなことはなさそうです。

ミドリグンバイウンカ2.JPG

天敵は、
 ・ カエル
 ・ カマキリ
 ・ キノボリトカゲ
 ・ バッタ
 ・ クモ

などですから、
天敵が多く棲めるような環境が大事になるわけです。


0711ハイビスカス.JPG
      自宅庭に咲くハイビスカス

台風4号台風は、沖縄本島に真直ぐ向かっているようで、
13日(金曜日)に直撃しそうです、
霧だけ降ってほしいのですが…もうやだ〜(悲しい顔)
posted by COFFEE CHERRY at 19:35| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

最近よく出逢うキノボリトカゲ

害虫だけでなく、益虫もタダの虫も食べてしまう
小さな恐竜・キノボリトカゲですが、
5月3日にご紹介した以降でも、
自宅庭やコーヒー圃場で何度も出逢いながら、

デジカメを持ち合わせていないために、
撮影機会を逃していたのが、
昨日、自宅庭のイッペイの木で休んでいたのを見つけました。

0523-1キノボリトカゲ.JPG
     目が合うと逃げ出してしまいます

0523-2キノボリトカゲ.JPG

0523-3キノボリトカゲ.JPG

0523-4キノボリトカゲ.JPG

0523-5キノボリトカゲ.JPG

0523-6キノボリトカゲ.JPG

除草剤や農薬を使わないことで、
多くの生き物が自然と共生し自然循環する、
「人にも生き物にも配慮した環境づくり」
をすることが、
心の農業であり、
健康な実をつけてもらう第一歩だと思うのです。

0523タイワンシロガシラ.JPG
      賢いタイワンシロガシラ


070521近所のハイビスカス.JPG
      近所のハイビスカス
posted by COFFEE CHERRY at 14:32| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

コーヒーの若葉をバクバク食べていたコシロモンドクガ

体長1cmと小さいクセに、
大事なコーヒーの若葉を
バクバク食べていた毛虫を発見しました。もうやだ〜(悲しい顔)

070503コシロモンドクガ1.JPG

発見されたことを察知すると、
苗木の幹をすごい速さで降りて逃亡を図りましたが、
割りばしで捕らえ、空中に放り投げて
スズメにキャッチしてもらいました。

マンゴー生産者では有名なドクガ科害虫で、
「コシロモンドクガ」
といいます。


この毛虫は、
マンゴーやヤマモモ、サクラなどに
よく取り付く広食性の害虫で、
特に果樹の
・ 果実を支えて枝とつながっている部分(果梗部)
・ 新梢
・ 新芽

を好んで食害するので、
コーヒーの新芽を食べられると、
ピンチしたのと同じことになるわけですから、
成長が一時阻害されることになるのです。

070503コシロモンドクガ2.JPG

発見したのは体長1cmで、
終齢期は4cmくらいまで大きくなるようですが、
ドクガ科特有の見るからに“危険”な感じが漂っています。

枝の付け根や葉が重なったところに
卵をかたまり状に産むので、
孵化前に一網打尽にするのが効果的のようです。


ちなみに、マンゴーは害虫では
 ・ コシロモンドクガ
 ・ チャノホコリダニ
 ・ ミカンコミバエ
 ・ アザミウマ類
 ・ コナカイガラムシ類
 ・ ドクガ類
 ・ ハダニ類
 ・ ハマキムシ類

などが取り付きますから、
少数の無農薬栽培者は
割りばしなどで毛虫などを丹念に取り除くのですが
ほとんどのマンゴー生産者は、
ハウス内が真っ白になるくらいの殺虫剤を散布するので、
私はマンゴーを食べれなくなりました。もうやだ〜(悲しい顔)


参考記事
2005年7月 4日 沖縄といえば「マンゴー」
2005年7月27日 沖縄といえば「マンゴー」A


070504アカバナー.jpg
   昨日コーヒー圃場で撮影した防風林のアカバナー
posted by COFFEE CHERRY at 11:38| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

害虫・益虫・タダの虫を食餌にする小さな恐竜・キノボリトカゲ

昨日の夕方、コーヒーの葉の上に、
キノボリトカゲが載っているのを発見しました。

070502キノボリトカゲ1.JPG

スピルバーグ監督の映画
「ジュラシックパーク」
に登場する“恐竜”を思い出すような姿をしていますが、
1980年代のTV‐CMでお茶の間の人気者になった
エリマキトカゲの仲間なのです。

070502キノボリトカゲ2.JPG

キノボリトカゲは、
亜熱帯の動物なわりに暑さは苦手のようで、
直射日光は避けて木陰で生息していて、
危険を感じると、
素早く木をラセン状に回って逃げてしまいます。

また、恐竜同様に昼行性の肉食系ですから、
蛾の幼虫やマイマイ、バッタ、アリといった害虫だけでなく、
セミなどのタダの虫や
カエル、カマキリ、クモ、テントウムシ、
ミミズなどの益虫まで、
生きている昆虫なら何でも食餌にしています。

昨夕は、コーヒーの苗木の葉の上に載っているところに
出会いましたが、
キノボリトカゲはコーヒーの木に対して、
直接的には利害関係はありません。

070502キノボリトカゲ3.JPG

キノボリトカゲの天敵は、
 ・ ネコ
 ・ マングース
 ・ ヘビ
 ・ 人間

です。

070502キノボリトカゲ4.JPG

これまで、
住宅地の緑地から山地まで広く生息する普通種だったのが、
除草剤や農薬散布する農地が多い環境悪化的側面や
ペット用に乱獲されたり、
捨てネコやマングースに捕獲されたりして
個体が減少した人為的側面などで、
近年絶滅が危惧されるようになったようで、
 ・ 環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧U類
 ・ 沖縄県のレッドデータブックでも、絶滅危惧U類

「オキナワキノボリトカゲ」
として登録されています。

070502キノボリトカゲ5.JPG

レッドデータブック(RDB)とは、
絶滅のおそれのある野生の動物や植物の
種名のリストを記載したデータブックのことで、
これらの危機の度合いを
いくつかのカテゴリーにランク分けしていることが特長です。

070502キノボリトカゲ6.JPG

環境省によるレッドデータのカテゴリー
・ 絶滅 Extinct (EX)
・ 野生絶滅 Extinct in the Wild (EW)
・ 絶滅危惧 Threatened
・ 絶滅危惧I類 (CR+EN)
・ 絶滅危惧IA類 Critically Endangered (CR)

    ごく近い将来に野生絶滅の危険性が極めて高い
・ 絶滅危惧IB類 Endangered (EN)
    近い将来に野生絶滅の危険性が高い
・ 絶滅危惧II類 Vulnerable (VU)
    絶滅の危険が増大している種
・ 準絶滅危惧 Near Threatened (NT)
    存続基盤が脆弱な種
・ 情報不足 Data Deficient (DD)
    評価する情報が不足している種
・ 絶滅のおそれのある地域個体群
    Threatened Local Population (LP)
    地域的に孤立している個体群で、
    絶滅のおそれが高いもの
    付属資料として扱われている


070502キノボリトカゲ7.JPG

過去の参考記事
2005年7月29日 沖縄といえば「キノボリトカゲ」


070503アカバナー.JPG
     今朝の自宅庭のアカバナー
posted by COFFEE CHERRY at 17:25| 沖縄 | Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

ハイビスカスの害虫・ワタノメイガ

沖縄におけるコーヒー栽培の最大のネックは
もちろん“台風台風ですが、
それを東村のヒロ・コーヒーの足立さんのように
防風ネットで防ぐのか、
西原町の玉那覇さんのように樹高を低く低木にするのか、
恩納村の山城先生のように、
ハイビスカスやカポックで防風柵で防ぐのか、
名護市の比嘉さんのようにユスギノキを防風柵にするのか、
それともハウスにするのか、
など、
防風対策にもいろいろな方法があるわけです。

私は、恩納村の山城先生が言われた、
「自然(=台風)には、
 自然(=ハイビスカスやカポックの防風柵)で対応する」

という考え方に深く感銘して、
ハイビスカスの防風柵にこだわっているのです。

070427ワタノメイガの幼虫3-1.JPG
  葉が葉巻のように丸まっているのが判りますかexclamation&question

春になって、ハイビスカスをよく見ると、
ハイビスカスの葉をグルグルっと葉巻のように巻いて、
中に何かいるような様子なので早速調べてみました。

070427ワタノメイガの幼虫3-2.JPG

070427ワタノメイガの幼虫3-3.JPG

巻かれた葉を開いてみると、
“外出中”なのか“孵化後”なのか判りませんが、
もぬけのカラになっているのも多いのですが、
中に鮮やかな薄い黄緑色をした細長い幼虫が
居るものもありました。

070430ワタノメイガの幼虫3-1.JPG

ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の低木ですが、
アオイ科のフヨウ、ワタ、ムクゲ、オクラや
シナノキ科の葉を幼虫が専門に食べるのが
「ワタノメイガ」
です。


今日発見したのは、ワタノメイガの幼虫ですが、
成虫は夕方以降の夜に活動しているらしく、
コーヒー圃場では私と入れ違いのようで、
成虫は見かけたことがありません。

070430ワタノメイガの幼虫3-2.JPG

夜間の圃場には、相当な種類の蛾や昆虫が
出没しているのかもしれませんね。もうやだ〜(悲しい顔)

070502ワタノメイガの幼虫6-1.JPG

ちなみに、コーヒーはアカネ科ですから、
ワタノメイガの幼虫の直接的な影響はありませんが、
この蛾が大量発生すると、
ハイビスカスの葉が丸坊主にされてしまうので、
そうなると“防風”の効果性が薄れて、
間接的にコーヒーに影響を及ぼす可能性もあって
放任も出来ないわけです。もうやだ〜(悲しい顔)

070502ワタノメイガの幼虫6-2.JPG

私のコーヒー圃場では、
除草剤や農薬を一切使用しないので、
当然害虫も生息しますが、
益虫やタダの虫、
蝶や蛾の幼虫を食べるクモやカマキリ、鳥なども
多く見受けられ、
天敵のおかげで、害虫の大量発生が免れているようです。

070430ワタノメイガの幼虫3-3.JPG
     左下が頭部、右上の黒いのはフンです

頭の部分が2つ黒いのは脱皮の準備中らしく、
この間が開いて、この中で新しい頭が育つのだそうです。

070502ワタノメイガの幼虫6-3.JPG

ワタノメイガの幼虫は、
同じハマキガ科のスジオビヒメハマキの幼虫にも
似ているのですが、
スジオビヒメハマキの幼虫は
ホルトノキ科の植物を食餌とするらしいので、
これではない、ということが判るのです。


070502ワタノメイガの幼虫6-4.JPG

070502ワタノメイガの幼虫6-6.JPG


070502 自宅庭のハイビスカス.JPG
    今朝、自宅庭で撮影したアカバナー
posted by COFFEE CHERRY at 13:35| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

チョウや蛾についてC「枕草子」

今からさかのぼること約1,000年前の平安時代中ごろ、
『源氏物語』の作者・紫式部とライバル関係にあった、
ともいわれる女流作家・清少納言が
執筆されたといわれる随筆『枕草子』は、
・ 『方丈記』鴨長明  1,212年ごろ(鎌倉時代)
・ 『徒然草』吉田兼好 1,330年ごろ(鎌倉時代)

と並んで、日本三大随筆と称されています。

枕草子の第一段「春はあけぼの」は、
・ 春はあけぼの…
・ 夏は夜…
・ 秋は夕暮…
・ 冬はつとめて…

という文頭のように、
それぞれの季節の美観を特定の時刻での情景としてとらえ、
日本のエッセイの起源でもあって、
私も今まで第一段を暗唱できるくらい何度も読みました。

この中には、虫や蝶(てふ)に関する記述も多いので、
久しぶりに読んでみたのです。


枕草子〜『春はあけぼの』第一段
春はあけぼの
やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、
紫だちたる雲のほそくたなびきたる

夏は夜
月のころはさらなり、やみもなほ、
ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうちひかりて行くもをかし
雨など降るもをかし

秋は夕暮れ
夕日のさして山の端いとちかうなりたるに
からすのねどころへ行くとて、
三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり
まいて雁などのつらねたるが、
いと小さく見ゆるはいとをかし
日入りはてて、風の音、虫の音などいとあはれなり

冬はつとめて
雪の降りたるはいふべきにあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
火桶の火も白き灰がちになりてわろし



 春は日の出前の空の明るくなる頃がよい。
 だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、
 紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。

 夏は夜がよい。
 月(満月)が出ているときは言うまでもない。
 闇夜であっても、
 蛍がたくさん飛び交っているのはいいものだ。
 また、ほんの一匹二匹などが、
 かすかに光って飛んでいくのも趣があっていいものだ。
 そんな夜には、雨など降っても風情がある。


 秋は、夕暮れの時刻がよい。
 夕陽が差して、山の端がとても近く見えているところに、
 カラスが寝どこへ帰ろうとして、
 三羽四羽、二羽三羽などと、
 飛び急ぐ様子さえしみじみとした情緒がある。
 まして雁などが連なって、
 とても小さく見えるのは実に趣がある。
 夕陽が沈みきって、風の音、虫の音などが聞こえるさまは、
 また何ともいえないものだ。

 冬は、朝早い頃がよい。
 雪が降ったのは言うまでもなく、
 霜が真っ白に降りているのも、またそうでなくても、
 とても寒い朝に、火を急いでおこして、
 炭を持ち運ぶのも冬の朝に似つかわしい。
 昼になって、寒さがだんだんゆるんでいくと、
 火桶の炭も白い灰が目立ってきて、よい感じがしない。



虫や蝶(てふ)に関する記述は、
特に第四十一段に多く登場します。

『虫は』第四十一段
虫は鈴虫 ひぐらし 蝶(てふ) 松虫 きりぎりす
はたおり われから ひを虫 螢。

蓑(みの)虫、いとあはれなり。

鬼の生みたりければ、親に似て、
これも恐ろしき心あらむとて、
親の、あやしき衣ひき着せて、
「今、秋風吹かむをりぞ来むとする。待てよ」
と言ひ置きて逃げて去(い)にけるも知らず、
風の音を聞き知りて、八月(はづき)ばかりになれば、
「ちちよ、ちちよ」
とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり
 
額(ぬか)づき虫、またあはれなり。
さる心地に道心おこして、つきありくらむよ。
思ひかけず暗き所などに、
ほとめきありきたるこそをかしけれ。
 
蠅(はへ)こそにくきもののうちに入れつべく、
愛敬(あいぎやう)なきものはあれ。
人々しう、敵(かたき)などにすべき大きさにはあらねど、
秋など、ただよろづの物にゐ、
顔などに濡れ足してゐるなどよ。
人の名につきたる、いとうとまし。
 
夏虫、いとをかしうらうたげなり。
火近う取り寄せて物語など見るに、
草子の上などに飛びありく、いとをかし。
蟻(あり)は、いとにくけれど、軽(かろ)びいみじうて、
水の上などを、ただ歩みに歩みありくこそ、をかしけれ。



虫で趣があるのは、松虫、ひぐらし、蝶、鈴虫、
こおろぎ、きりぎりす、われから、かげろう、蛍。
蓑虫、これはとてもかわいそうだ。
鬼が生んだので、親に似て、
この子も恐ろしい心があるだろうとして、
親がみすぼらしい着物を着せて、
「もうすぐ秋風が吹くので、そのころに来よう。
 待っていなさい」
と言って置いて逃げて行ったのも知らず、
秋風を聞いて、八月ころになると、
「ちちよ、ちちよ」
と心細げに鳴くのは、ほんとうにかわいそうだ。
 
米つき虫も、またけなげだ。
そのような小さな虫でありながら求道心を起こして、
額を地面につけながら歩き回っているのだろう。
思いがけず暗い所などで、
コトコト音を立てて歩き回っているのはなかなかおもしろい。
 
蝿こそは憎らしいものの中に入れるべきで、
かわいげがないものだ。
人並みに相手にすべきほどの大きさではないが、
秋など、やたらといろいろなものにとまり、
顔などに濡れた足でとまったりするのは嫌なものだ。
人の名に、蝿という字がついているのは、
とても気味が悪いものだ。
 
夏虫は、とてもおもしろくかわいらしい。
灯火を近くに引き寄せて物語などを見るときに、
本の上などに飛び回るのは、たいそう風情がある。
蟻はたいへん憎らしいが、身の軽さがばつぐんで、
水の上などをひたすら歩き回るのがおもしろい。
 


今から約1,000年も前の平安時代中ごろ、
清少納言や紫式部といった、時の女流作でも
蝶や虫に対しての“思い”があり、
人間と虫は共生していましたが、
現代社会では、
人間の一方的な都合で認定した“害虫”を
多くの農家が化学殺虫剤で殺しています。

化学合成殺虫剤は、有名な毒ガスの親戚が多く、
殺虫剤を害虫体内への侵入経路から分類すると、
 ・ 接触剤   :昆虫の体表を経由して薬剤が体内に入る
 ・ 食毒剤   :茎葉を食害することで薬剤が体内に入る
 ・ 浸透性殺虫剤:植物体内に浸透した殺虫剤が、
          食害により薬剤が体内に入る
 ・ くん蒸剤  :殺虫剤をガス状で用い、
          気門から薬剤が体内に入る

という4種類の方法があります。

1988年(昭和63年)のイラン・イラク戦争で、
当時のフセイン大統領が
クルド人都市ハラブジャに散布して
住民を大量殺りくしたり、
1995年(平成7年)の地下鉄サリン事件で
使われたりして有名な “サリン”は、
有機リン系殺虫剤と作用機構は同じですし、
第二次世界大戦で除虫菊が不足し、
その代替殺虫剤として開発されたDDTは、
衛生害虫の駆除や、昆虫が媒介する風土病の防除に
大いに貢献したのですが、
その反面人体への蓄積による中毒性も問題になりました。

人間が地球を支配しているのではなく、
人間も自然の一員であり、
自然の恵みのおかげで生かされていることを
今一度考え直してほしいところです。


070501コーヒーの花托(かたく).JPG
コーヒーが落花して半月くらい経過した花托(かたく)
posted by COFFEE CHERRY at 13:26| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月30日

コーヒー苗木に止まっていたニシキヒロハマキモドキ

「コーヒー苗木に虫が止まっている」
というだけで、
『害虫かexclamation&question
と疑心暗鬼になるのは、
「人を見たら泥棒と思え」
とか、
「不審者対策の立て看板」
だとか、
欧州中世での魔女狩りのようで、
私の不勉強さがイヤになります。もうやだ〜(悲しい顔)

070429ニシキヒロハマキモドキ.JPG

このニシキヒロハマキモドキは、
こんなメタリック調の昆虫のような形をしていながら
ヒロハマキモドキガ科の“蛾”ですが、
果樹害虫ではなく、
ガジュマルを食餌にしているようです。

自宅庭には所狭しと置いてあるコーヒー苗木だけでなく、
ガジュマルも地植えしてありますから、
ガジュマルでランチを終えて、
コーヒーブレイクでもしていたのでしょう。

ニシキヒロハマキモドキは、
琉球列島の亜熱帯気候の地域に生息しているようです。

大きさは5mm程度と小さく、見落とすところでした。

070420ハイビスカス5.JPG
4月20日に糸満市うまんちゅ市場のJAイベントで
1,050円で売られていたハイビスカスの苗木ですが、
優雅な色合いに、思わず衝動買いするところでしたが、
我慢して移転後に買おうと思います。もうやだ〜(悲しい顔)
posted by COFFEE CHERRY at 13:09| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

吸汁性害虫・アオバハゴロモ(青翅羽衣)

「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」
というと、
美人の例えとしてよく知られた言葉ですが、
アオバハゴロモの学名は
「Geisha distinctissima」
で、
“芸者”
なのです。

「羽衣」は、鳥や虫の翅(ハネ)という意味ですし、
幼虫は真っ白で綿(わた)のようで、
とても綺麗とは言いがたく、
また、成虫は青緑色の前翅(ハネ)を持っている、
といっても“芸者”のイメージにはほど遠く、
花木、庭木、果樹などの汁を吸うので、
アオバハゴロモ(青翅羽衣)は
「吸汁性害虫」
なのです。


成虫は夕方に登場するためなのか、
いつも私と行き違いになっているようで、
出会った記憶がなく、
デジカメではまだ成虫を撮影出来ていませんが、
アオバハゴロモ(青翅羽衣)はカメムシ目なので、
カメムシとか、セミの仲間に入り、
 ・ 卵
 ・ 幼虫
 ・ 成虫

の不完全変態(小変態)を繰り返す昆虫で、
幼虫でも成虫でも、
小集団を作って暮らしていることが多いようです。

070428 アオバハゴロモの幼虫5.JPG
   3匹がタテに並んでいるのが判りますかexclamation&question


アオバハゴロモ(青翅羽衣)の幼虫は白い綿状の分泌物で、
枝と共に覆われることで、
目立たなくして外敵から身を守っているようですが、
綿状の分泌物は真っ白ですから、
かえってよく目立っています。もうやだ〜(悲しい顔)

070428アオバハゴロモの幼虫4.JPG
   大きさは5〜6mm程度で、
       よく見ないと個体が判りにくいです


真っ白い綿状の分泌物からすると、
アオバハゴロモ(青翅羽衣)と同じカメムシ目に
「ワタフキカイガラムシ」
という、
天敵・テントウムシに
絶滅に追い込まれつつある害虫もいるのですが、
なぜアオバハゴロモと判るかというと、
葉枝や幹に付いている真っ白い綿状を
取り払おうと指を近づけると、
白い幼虫がピョ〜ンと勢いよく跳ねるからです。

070428アオバハゴロモの幼虫1.JPG
   ここでも3匹がタテに並んでいましたもうやだ〜(悲しい顔)

ワタフキカイガラムシは
葉枝を移動するだけで跳ばないようですから、
アオバハゴロモの幼虫だと判るわけです。

070428アオバハゴロモの幼虫3.JPG
   3匹がタテに並んでいるのが判りますかexclamation&question

主に果樹の枝の中に卵を産み、
卵のままで越冬し、春に孵化するので、
冬場は見かけませんでしたが、
4月に入ってから、
風通しや日当たりの悪い場所に置いてある苗木が
被害に遭っています。

070428アオバハゴロモの幼虫2.JPG
     葉の裏側でも発見exclamation

吸汁性害虫といっても、
果樹の生育に重大な影響を及ぼすものでもないようで、
「実害はあまりない」
とされています。

これを防除するには、
幼虫の住みかの真っ白い綿状を取り払うことと、
成虫が嫌う
 ・ 剪定をして
 ・ 風通しを良くし
 ・ 日照があたるようにする

という環境にすることです。

070428アオバハゴロモの幼虫6.JPG
  奥まった左上の苗木に白い綿状のが見えますかexclamation&question

今は、移転準備中なので、
苗木が所狭しとひしめき合っていますから、
風通しも悪くなり、日当たりが悪い苗木もあったりして、
アオバハゴロモが好む環境に一部なってしまっているので、
これは移転後には解決できるはずです。

070429ハイビスカス.JPG
    今朝、自宅庭で撮影したハイビスカスです

posted by COFFEE CHERRY at 13:19| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

毒性が強いタイワンキドクガ

先日伺った西原町の玉那覇コーヒー園で、
開花した花に付いていたタイワンキドクガの幼虫
撮影しました。

070420タイワンキドクガの幼虫.JPG
 コーヒーの花に付きまとうタイワンキドクガの幼虫

この蛾は、琉球列島から台湾にかけて生息していて、
日本産のドクガ科の毛虫の中でも、
毒性の強さがWORST5に入るほどで

この幼虫に直接触ったり、
たとえ触れなくても
ドクガが落とした毒針毛(どくしんもう)が
体に付着した場合でも、
毒蛾皮膚炎(どくがひふえん:毛虫皮膚炎ともいう)が起きて、
通常の虫さされに比べて赤みが強く、
小さくて硬い発疹があちこちに発生して、
ひどいかゆみを伴います。

毒針毛は、幼虫が葉にちょっと触れただけでも外れて、
風で飛んでくることもあるそうです。

県内では例年、
清明祭からゴールデンウイーク明けごろまでに
各地で被害例が報告されているのですが、
なぜその症状に詳しいかというと、
私も数年前に被害に遭っているからです。もうやだ〜(悲しい顔)

この成虫は我が家でも時々見かけますので、
ということは危険な幼虫も
どこかに潜んでいるということですから、
要注意ですね。

チョウや蛾の幼虫は一般に多食性ですが、
このタイワンキドクガの幼虫も同様に、
葉からつぼみから何でも貪欲に食べるようです。

posted by COFFEE CHERRY at 23:27| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

自宅のコーヒー苗木群で発見したユウマダラエダシャクという蛾 A

4月11日に記述したように、
ユウマダラエダシャク(夕斑枝尺)という蛾の幼虫は
“尺取虫”

ですが、
070422 ユウマダラエダシャク.jpg
今朝のコーヒー苗木群の中で、
虫のフンを発見し、付近を捜索すると、
070422尺取虫のフン.jpg
苗木の先端部分に近い軟らかい葉の裏側に、
“尺取虫”を発見しました。

070422尺取虫2.jpg

今までは、この蛾は
コーヒー圃場では時々しか見かけませんし、
尺取虫や特長的な産卵も見かけませんでしたので、
4月11日の記述では、
「コーヒーへの関与はあまりなさそう」
というように書いた
のですが、
コーヒー苗木群の、
「特に新芽や若くて軟らかい出来立ての葉が、
  何者かに食われてしまう」

ということが時々あって、
その犯人探しに追われていたのですが、
どうやら、その犯行の一部は“尺取虫”のようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

070422尺取虫3.jpg

虫のフンを発見したことから付近を捜索する過程は、
警視庁の特別捜査班が、
逃亡中の犯人を追い詰めて確保したようで、
「ついに、捕まえたexclamation
という達成感がありました。

070422尺取虫1.jpg

今後も、
「まず虫のフンを発見し、付近を捜索すれば、
  必ず“犯人”が潜んでいる」

ということを忘れないようにしなければなりませんが、
自宅や圃場には、
タイワンシロガシラを始めとした鳥もいますので、
そのおかげで大発生を免れているのかもしれませんね。

070422ハイビスカス.JPG
  今日も糸満市「うまんちゅ市場(JA系)」の
   JAイベントに行きました
posted by COFFEE CHERRY at 14:31| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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