2007年04月21日

チョウや蛾についてB「沖縄文学」

蛾はともかくとして、
蝶がひらひらと飛び交う姿には、
優雅さと同時にうら悲しさも感じられ、
昔は死者の霊を運ぶものと考えられていたようです。

「沖縄文学」は、
 ・ 奄美
 ・ 沖縄
 ・ 宮古
 ・ 八重山

の4つの諸島にまたがる地域で生まれた文学の総称をいい、
沖縄の古代文学は呪詩と歌謡が中心で、
・言霊信仰に基づいた呪言で唱えたり謡われたりする呪祷文学
・農耕儀礼に関わりが深い叙事文学
・島歌、琉歌などの抒情(じょじょう)文学
・組踊、狂言などの劇文学

で、構成されているようです。


琉球の12世紀〜17世紀ごろにわたって、
琉球方言圏の中の沖縄、奄美諸島に伝わる古代歌謡を、
首里王府が1532年〜1613年にかけて
全22巻に1,544首(重複を整理すると実数1,248首)を
採録したものが、
琉球の古事記や万葉集としての性格を持つ
「おもろそうし」
ですが、
「万葉集」は歌集であり、
「おもろさうし」は歌謡集ですから、
両者には大きな違いがあります。


琉球では、12、3世紀頃、
アヂ(按司)と呼ばれた族長的支配者が
次第に政治的支配者として成長しつつあり、
「鉄器の武器利用や生産用具としての工具・農具への活用」
によって各地の農村の支配者になり、
アヂ達は、
 ・ 支配権拡大のための武力
 ・ 生産拡大のための鉄器利用及び神女による呪力

という2面性を持ちながら、
地域のリーダーとして統率し、
14世紀に入ると、アヂ同士の闘争によって、
社会的勢力が統合されるようになり、
・ 中山(ちゅうざん、浦添城〜首里城・世界遺産)
・ 南山(なんざん、大里城〜現・糸満市高嶺小学校の南城跡)
・ 北山(ほくざん、今帰仁村城・世界遺産)

という三山時代(琉球戦国時代)に突入します。

13世紀から15世紀にまたがる動乱と変革の時代を経て
15世紀の初め(1429年、室町時代)に、
第一尚氏の統一王国になります。

統一王国の成立後は、
 ・ 日本
 ・ 中国
 ・ 朝鮮
 ・ 南方諸国

とも頻繁に交通し、
中継貿易のできる地理的条件を最大に活用したことで、
16世紀の初めには、
王国の首都首里を中心として仏寺、城郭、橋梁などの
造形美術が大きく発展するのですが、
オモロが謡われた時代は、
 ・ 部落時代(5、6〜12世紀)
 ・ 按司時代(12〜15世紀)
 ・ 王国時代(15〜17世紀)

の3時代、
十数世紀というロングランにまたがって
編纂(へんさん)されていることに比べて、
6世紀半〜8世紀までの1世紀半の
歌集を編纂(へんさん)したのが「万葉集」ですから、
「万葉歌」がリッチな富裕・特権階級層の
個人的叙情詩であるのに対し、
「オモロ」は、
一般大衆の生活に密着したフランスのシャンソンのような
叙情詩的労働歌ですから、その性格も違うわけです。

おもろそうし.jpg
おもろさうし写本(仲吉本)は明治末期のものといわれています

「おもろさうし」には、
琉球の酒の歴史にみられる「神酒(みき)」についても
書かれていて、
琉球の酒は、その後中国やタイから蒸留酒が入ることで、
酒の作り方も一新し、
黒コウジを使って、泡盛を作り出すのですが、
この話はまた後日するとして、
「おもろそうし」22巻のうちの
第13巻965「すずなりがふなやれの節」に
「船ゑとのおもろ御そうし」
があり、
「おもろそうし」の中で、
ただ1つ“蝶”が歌われているのです。

 吾がおなり御神の
 守らて おわちゃむ
 やれ ゑけ
 又 弟おなり御神の
 又 綾蝶 成りよわちへ
 又 奇せ蝶 成りよわちへ



 私の姉妹神(おなり御神)が、
 私を守ろうとして、
 船においでになられた。
 美しい蝶に化身し給いて、
 おいでになられた


というような、
よく判らない現代訳が載っていましたが、
 ・ 綾蝶―あやはべる=美しい蝶
 ・ 奇せ蝶―くせはべる=美しい蝶
という意味らしく、
要するに、
「妹の霊が蝶と化して船路を守る」
という歌のようです。


『古事記』の日本武尊(やまとたけるのみこと)は、
大和を目指しながら、
途中の三重県亀山市で病死するのですが、
その後白鳥に化身していますし、
昆虫の幼虫や人間の胎児を形どったともいわれる
古代の勾玉(まがたま)は、
縄文時代では、動物の牙(犬歯)や石、貝などで作られ、
弥生時代には、主に石製のものが多く、
古墳時代になるとヒスイ、メノウ、水晶などを
利用して作られていますが、
勾玉(まがたま)も霊的なものを持っていると
考えられていたように、
蝶や蜂、鳥、コウモリは、
古来からSOUL(魂)-ANIMALと信じられてきました。

沖縄では“魂”のことをマブイ(MABUI)といいますが、
マブイ(魂)は、人を守る霊能力ですから、
家の姉妹は特殊なマブイ(魂)でつながっていて、
マブイ(MABUI 魂)とマムイ(MAMUI守り)が関連することで、
兄弟・姉妹の守護霊として働くことをセヂ(霊力)として
沖縄の宗教の源である「オナリ神」信仰になったようです。


古代中国戦国時代の思想家『荘子』の斉物(せいぶつ)論に
『胡蝶の夢』という、有名な漢詩を残していますが、
これにも蝶が出てきます。

 昔者、荘周夢為胡蝶
 栩栩然胡蝶也
 自喩適志与
 不知周也
 俄然覚、則遽遽然周也
 不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与
 周与胡蝶、則必有分矣
 此之謂物化


 昔者、荘周夢に胡蝶と為る
 栩栩然(くくぜん)として胡蝶なり
 自ら喩(たの)しみ志に適へるかな
 周なるを知らざるなり
 俄然(がぜん)として覚むれば、
  則ち遽遽(きょきょ)然とし て周なり
 知らず周の夢に胡蝶と為れるか、
  胡蝶の夢に周と為れるか
 周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん
 此れを之れ物化と謂ふ


昔、荘周(=荘子)は夢で蝶になった
ひらひらとして胡蝶そのものであった
自然と楽しくなり、気持ちがのびのびしたことだった
自分が荘周であることはわからなくなっていた
にわかに目覚めると、なんと自分は荘周であった
荘周の夢で蝶になったのか、
 蝶の夢で荘周になったのかはわからない
しかし、荘周と胡蝶とには、
 間違いなく区別があるはずである
こういうのを、「物化(万物の変化)」というのである



無学な私が、今日は難しい話になってしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)

「害虫・益虫・タダの虫」
という定義や概念は、
人間側にとっての利害を基準にして、
一方的に決め付けただけものですから、
逆に昆虫世界から見た“人間”というのは、
さぞ怖ろしい対象になっているに違いありません。

そのため、“害虫”に認定されている虫には、
いつも申し訳なく、心苦しく思っているのです。

070421ハイビスカス.JPG
今日、糸満市「うまんちゅ市場(JA系)」のイベントにて撮影
posted by COFFEE CHERRY at 18:17| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月17日

チョウや蛾についてA「チョウと蛾の違い」

羽に細かい毛のような鱗粉が生えている
鱗翅(りんし)類に分類されるチョウや蛾は、
日本では約5,000種が生息していて、
そのうち、チョウは230種程度で、
蛾はチョウの20倍もいるらしいのですが、
「チョウと蛾の違い」
について、考えて見ました。


チョウと蛾の違い
・日本では、蛾はチョウの約20倍も生息している
・チョウは昼間活動し、蛾は夜間に活動するものが多い
・チョウは色鮮やかな種類が多く、蛾は地味な色が多い
・チョウの胴体は比較的細く、蛾は太いものが多い
・チョウの行動範囲は広く、蛾は比較的狭い
・チョウの幼虫は“イモムシ”(全身に毛がない)で、
 蛾の幼虫は“ミノムシ・尺取虫・毛虫”が多い
・触角はチョウが針状あるいはこん棒状で、
 蛾はブラシ状
・チョウは花や葉の表面に止まることが多く、
 蛾は葉の裏側に隠れて止まることが多い
・チョウや蛾は輻射熱による体温上昇のために、
 日光浴をして静止しますが、その時の翅(はね)の形が、

   ・チョウは翅(はね)を立てて、裏側を見せる、
    あるいは翅(はね)を開いたり閉じたりする
   ・蛾は翅(はね)を開き、表面を見せたまま

・チョウは口がストロー状になっているものが多い
・チョウは、幼虫の食草に卵を産み付ける


私は、昆虫の専門家ではありませんから、
「違い」については、
間違っていることもあると思いますが、
広義にとらえてお許し下さい。


日本では、チョウと蛾を区別していますが、
中国語でも、
 ・チョウは「蝴蝶」
  胡蝶蘭(コチョウラン)の胡蝶に近い字ですから、
  “優雅”を表わし、
  胡瓜(キュウリ)の「胡」に虫へんですから、
  チョウの胴体を表わして、
  「優雅な胡蝶蘭(コチョウラン)のような虫」
  という勝手な解釈をしてみました。
 ・蛾は「蛾子」
と、区別されていますし、
英語でも、
 ・ チョウは「Butterfly」
 ・ 蛾は「Moth」

と、区別されています。

それ以外の国では、チョウと蛾の区別はされていないようで、
 ・ ロシア語「бабочка(バーバチカ)」
 ・ インドネシア語「kupukupu(クプクプ)」
 ・ ドイツ語「Schmetterling(シュメッタリンク)」
 ・ スペイン語「Mariposa(マリポーサ)」

と、
チョウと蛾を同一単語で表わしているようです。

スペイン語では、特に蛾に対しては、
「夜の」という形容詞を付けて、
「Mariposa nocturna(マリポーサ ノクターナ)」
と言うこともあるそうですから、
酒呑みが“夜の蝶”に魅せられて、
ネオンや赤提灯の灯りに集まるのを考えると、
男性は“蛾”ということになるのでしょうか。


ちなみに、世界で最も大きな蛾は、
日本の最西端、沖縄県与那国島の
“ヨナグニサン”
で、
翅(はね)を広げると、
20〜25cmもあるそうです。

また、
“ヨナグニサン”はモスラのモデルで、
与那国島の「町蝶」に指定されているそうですが、
「町蛾」ではないのですね。

070417近所の蘭.jpg
    近所の庭に咲いた見事な蘭

070417近所の蘭2.jpg
    木に寄生させて咲かせているのですね
posted by COFFEE CHERRY at 10:29| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月13日

チョウや蛾について@

昆虫の中で、チョウと蛾を合わせた鱗翅(りんし)類は、
世界で約16万5,000種、
日本では約5,000種が生息しているようです。

日本では、チョウは約230種らしく、
ということは、
蛾はチョウの20倍もいることになるわけですね。


園芸害虫としては、
 ・ アブラムシ
 ・ カイガラムシ
 ・ カメムシ
 ・ コガネムシ
 ・ ミノムシ・芋虫・尺取虫・毛虫
 ・ ハダニ
 ・ アリ
 ・ マイマイ・ナメクジ
 ・ バッタ

など、
防除したい虫は多いのですが、
この“害虫”や「益虫」という定義や概念は、
人間側にとっての利害を基準にして、
一方的に決め付けたものですから、
“害虫”に認定された虫には、
いつも申し訳なく、心苦しく思っています。


「ミノムシ・イモムシ・尺取虫・毛虫」
と呼ばれる虫の大半は、
チョウの仲間である蛾類の幼虫なわけです。

私は、昆虫の専門家ではありませんから、
毒性があって、皮膚をかぶれさせることを恐れるあまり、
直接捕獲できないのも困ったものですが、
チョウや蛾の幼虫は、主に葉を食害してしまいます。

ふつうなら、除草剤や殺虫剤を散布することで、
防除や駆除の対策を図るのでしょうが、
私は、世界で最高の品質を目指しているのですから、
これらの有害農薬を使うことは脳裏をかすめることもなく、
多くの生物体が複雑に関わりあって生きる自然生態系に、
出来るだけ近い環境で、
「“害虫”には、天敵やハーブ(薬草)で防除する」
方法を研究・改良したいのです。

例えば、
カマキリやクモ、カエル、トカゲで、
小さな昆虫類を駆除できますし、
テントウムシはアブラムシを食べます。

タイワンシロガシラやヒヨドリ、メジロ、スズメなどは、
農作物(主に果実)を食べることもありますが、
毛虫・尺取虫・アオムシなどの幼虫も食べてくれますし、
ペットを伴侶動物として
「コンパニオン アニマル」
というように、
友好的な植物を一緒に植えることで、
お互いに好気的に影響を与え合い、
成長を促進したり、
病害虫を最小限にするという考え方で
「コンパニオン・プランツ」
があります。

次回は、コンパニオン・プランツについて書く予定です。

07041309アカバナー.jpg
    今朝、庭に咲いた見事なハイビスカスです
posted by COFFEE CHERRY at 12:42| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(2) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月11日

コーヒー圃場と自宅ミニバナナ園で発見したユウマダラエダシャクという蛾@

今朝、コーヒーの葉に止まっている蛾を見つけました。

07041109ユウマダラエダシャク2.jpg
  コーヒーの葉に止まっていたので、「害虫」と思い込み、
  あわてて払いのけて踏み潰した姿ですもうやだ〜(悲しい顔)


この蛾は、
「ユウマダラエダシャク」
という聞きなれない変な名前の蛾ですが、
漢字で書くと、
「夕斑枝尺」
で、
北海道から沖縄まで生息するシャクガ科の蛾です。

大きさは、3.5〜4cm程度で、小さい蛾です。

シャク(尺)は、
シャクトリムシ(尺取虫)のシャクで、
シャクトリムシはエダシャクの俗称らしく、
エダシャク(枝尺)は
シャクガ科の蛾の「幼虫」の呼び名のようです。

翅(はね)に斑(まだら)模様があるので
名前に「マダラ」とつくのだと思われますが、
生息する地域によって、斑(まだら)模様が違うらしく、
コーヒー圃場で発見したのは、
「琉球亜種」という沖縄地方独特のタイプのようです。

名前の最初にある「ユウ」は、
この蛾が夜行性なので
夕方の“夕”という意味なのかもしれませんが、
この蛾を見かけるときは、
決まって朝から夕方までの陽があるときに、
葉に止まっていますので、
活動するのが昼間なのか、
それとも昼間は休息中、ということなのでしょうかexclamation&question

本土では、
この蛾の幼虫がマサキの生け垣の葉を食べるようですが、
沖縄では何の葉を食べるのでしょうかexclamation&question

07041109ユウマダラエダシャク.jpg
   バナナの葉にも止まっていました

成虫がコーヒーやバナナの葉に成虫が付いていたわりには、
これらの葉に産卵したのでもないようです。

この蛾の産卵は特長があって、年に2回も繁殖するのですが、
葉の裏の外側(葉縁)に沿って、
10〜20個の丸い卵を1列に並べて産み付けるようですから、
これは私の自宅庭やコーヒー圃場やバナナ園では
見たことがありませんし、
幼虫のシャクトリムシ(尺取虫)自体も見かけませんから、
コーヒーやバナナの害虫ではなさそうです。


文献では、
 ・ スミチオン乳剤(MEP乳剤)
 ・ オルトラン液剤

を、
1,500倍希釈で噴霧散布すると効果的らしいのですが、
私は農薬や除草剤を1滴も使わない主義ですから、
シャクトリムシ(尺取虫)や成虫を発見次第、
捕獲して踏み潰すしかないようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

その前に、
害虫の生態を研究し、
薬草との併用(共生)など、
自然農法での「防除」という考え方を
しないといけないのです。

posted by COFFEE CHERRY at 10:38| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

コーヒーの木の中に棲息するカミキリムシの幼虫を発見しました!〜A

コーヒーは、広義で“ハーブ”の種類に入るそうで、
もちろん立派な果樹でもあるのですが、
恩納村の山城武徳先生から、
「まれに、シークヮーサーの木に入る
カミキリムシの幼虫が、
コーヒーの木に入ることがある」

と、
ずいぶん前に聞いたことがあり、
その後、私の栽培場所では、
枯れそうな木でも、
時間をかけて再生出来ていましたので、
「カミキリムシ」の話は、
実はすっかり忘れていたのでした。

  オオシマゴマダラカミキリムシの成虫.jpg
    オオシマゴマダラカミキリムシ

圃場では、黒くて白い斑点が特長的な
オオシマゴマダラカミキリや
名前の判らないカミキリムシらしい昆虫に
何度か出会ったことがありましたので、
今まで枯れそうな木の中にも、
もしかしたら「カミキリムシの幼虫」が
入り込んでいたものがあったのかもしれません。

そのため、無知な私は
「カミキリムシ」
と勝手に決めつけていたのですが、
念のために昆虫の識者の方に,
幼虫の画像をお見せしたところ、
「ゴマダラカミキリではなく、
コーヒーゴマフボクトウという
蛾の幼虫
ではないかexclamation&question

「白い俵状の糞は、
カミキリムシではなく蛾などのイモムシのもの」

という
衝撃の結果が明らかになったのでした。もうやだ〜(悲しい顔)

 発見した幼虫2.jpg

ボクトウガの幼虫も、
ゴマダラカミキリムシと同じように生木の中に寄生し、
幼虫は赤みがかっているのが特長なのだそうです。


確かに、
ゴマダラカミキリの幼虫とは姿が似ているものの、
赤みがないですよね。


 発見した幼虫.jpg

ゴマフボクトウガは、
一般にお茶の木に被害を与えることがあり、
別名チャノテッポウムシと呼ばれるそうですが、
テッポウムシとはカミキリムシのことを言いますから、
“似ている”ことになるのでしょうか。


私の無知をさらけ出す結果になってしまいましたが、
なかなか奥が深くて勉強になりました。もうやだ〜(悲しい顔)

カミキリムシと思い込んでいましたが、
沖縄本島には、判明しているだけでも、
下記のように多くのカミキリムシも
棲息していることが分かりました。

 沖縄本島にいるカミキリムシ
 ・ アトモンチビカミキリ
 ・ アマミアカハネハナカミキリ
 ・ アマミクスベニカミキリ
 ・ アマミヒメヒゲナガカミキリ
 ・ アマミモンキカミキリ
 ・ アマミリンゴカミキリ
 ・ イエカミキリ
 ・ イチジクカミキリ
 ・ イツホシシロカミキリ
 ・ イボタサビカミキリ
 ・ イリオモテトラカミキリ
 ・ イリエシラホシサビカミキリ
 ・ ウスバカミキリ
 ・ オオキハネナシサビカミキリ
 ・ オオシマゴマダラカミキリ
 ・ オオシマドウボソカミキリ
 ・ オオシマヤハズカミキリ
 ・ オオシマビロウドカミキリ
 ・ オオシマホソハナカミキリ
 ・ オオシマミドリカミキリ
 ・ オガサワラチャイロカミキリ
 ・ オキナワアヤモンチビカミキリ
 ・ オキナワウスアヤカミキリ
 ・ オキナワカスリドウボソカミキリ
 ・ オキナワカノコサビカミキリ
 ・ オキナワキボシカミキリ
 ・ オキナワキンケビロウドカミキリ
 ・ オキナワクビジロカミキリ
 ・ オキナワクロオビトゲムネカミキリ
 ・ オキナワクワカミキリ
 ・ オキナワゴマフカミキリ
 ・ オキナワコブヒゲカミキリ
 ・ オキナワサビカミキリ
 ・ オキナワスジシロカミキリ
 ・ オキナワズマルトラカミキリ
 ・ オキナワセンノキカミキリ
 ・ オキナワチビトラカミキリ
 ・ オキナワトゲヒゲトラカミキリ
 ・ オキナワチャボハナカミキリ
 ・ オキナワトゲウスバカミキリ
 ・ オキナワノブオケシカミキリ
 ・ オキナワハネナシサビカミキリ
 ・ オキナワヒゲナガコバネカミキリ
 ・ オキナワビロウドカミキリ
 ・ オキナワモモブトコバネカミキリ
 ・ オキナワヨスジシラホシサビカミキリ
 ・ オキナワヨツスジハナカミキリ
 ・ オキナワルリボシカミキリ
 ・ オビレカミキリ
 ・ キイロミヤマカミキリ
 ・ キマダラミヤマカミキリ
 ・ キュウシュウトゲバカミキリ
 ・ クビナガケシカミキリ
 ・ クロカミキリ
 ・ ケナガカミキリ
 ・ ケブトハナカミキリ
 ・ コウザンドウボソカミキリ
 ・ コウノゴマフカミキリ
 ・ コゲチャサビカミキリ
 ・ コゲチャヒラタカミキリ
 ・ コジマクロオビヒメカミキリ
 ・ コバネカミキリ
 ・ コブバネサビカミキリ
 ・ ゴマダラカミキリ
 ・ ゴマフサビカミキリ
 ・ サキシマトゲムネカミキリ
 ・ サビアヤカミキリ
 ・ シバタヒゲナガコバネカミキリ
 ・ シマトゲバカミキリ
 ・ シモフリナガヒゲカミキリ
 ・ シロオビチビカミキリ
 ・ シロスジカミキリ
 ・ タイワンメダカカミキリ
 ・ タカサゴシロカミキリ
 ・ タケトラカミキリ
 ・ タテスジドウボソカミキリ
 ・ チャイロヒメカミキリ
 ・ チュウジョウトラカミキリ
 ・ ツシマムナクボカミキリ
 ・ ツマグロアメイロカミキリ
 ・ ツヤケシヒゲナガコバネカミキリ
 ・ ドイカミキリ
 ・ トラフカミキリ
 ・ ニセコゲチャサビカミキリ
 ・ ニジモンサビカミキリ
 ・ ハイイロヤハズカミキリ
 ・ ヒゲナガヒメカミキリ
 ・ ヒゲナガホソハナカミキリ
 ・ ヒメスギカミキリ
 ・ フタオビヒメサビカミキリ
 ・ フタオビミドリトラカミキリ
 ・ フタオシサビカミキリ
 ・ フタモンサビカミキリ
 ・ フッケントラカミキリ
 ・ フトガタヒメカミキリ
 ・ ベニモンゴマフカミキリ
 ・ ベーツヒラタカミキリ
 ・ マツノマダラカミキリ
 ・ ムツボシシロカミキリ
 ・ ムネスジウスバカミキリ
 ・ ムネマダラトラカミキリ
 ・ ムネモンアカネトラカミキリ
 ・ ムモンアラゲサビカミキリ
 ・ ムモンチャイロホソバネカミキリ
 ・ モモブトトゲバカミキリ
 ・ ヤノヤハズカミキリ
 ・ ヤエヤマトラカミキリ
 ・ ヤンバルアトモンチビカミキリ
 ・ ヨコヤマヒメカミキリ
 ・ ヨツスジトラカミキリ
 ・ リュウキュウアメイロカミキリ
 ・ リュウキュウクリイロシラホシカミキリ
 ・ リュウキュウトビイロカミキリ
 ・ リュウキュウヒメアメイロカミキリ
 ・ リュウキュウヒメカミキリ
 ・ リュウキュウヒメクロトラカミキリ
 ・ リュウキュウモウセンハナカミキリ
 ・ リュウキュウルリボシカミキリ
 ・ リョウブモモブトヒメコバネカミキリ
 ・ ワモンサビカミキリ


これだけ多くの種類がいると、
名前も覚えきれないのですが、
亜熱帯の沖縄では蛾の種類も相当多そうですよね。

「蝶は昼に飛び、蛾は夜に飛ぶ」
というのも、
私の思い込みで、
蛾の仲間には昼行性のものも多くいるのだそうです。

栽培法のコンセプトの根幹が「安全」にある以上、
農薬や除草剤は1滴も使わないのですから、
圃場には多くの昆虫や生物と共生しなければいけません。

テレビ朝日の「Qさまexclamationで、
お笑い芸人の無知ぶりを笑っている場合ではなく、
私も昆虫や生物を、
もっともっと勉強しなければいけないことを
思い知らされました。もうやだ〜(悲しい顔)

posted by COFFEE CHERRY at 13:26| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

コーヒーの木の中に棲息するカミキリムシの幼虫を発見しました!〜@

コーヒーの木は熱帯果樹ですから、
暖冬のおかげで
生育が予想以上に順調に過ごせています。

コーヒーの生育には、適度な水分と気温、
それに沖縄では日照が必要条件になりますが、
干ばつに見舞われると地割れが根切れを起こし、
花芽の減少や開花の遅れなど
成育不良に影響することがあります。

そのため、中国では、
「太平之世、五日一風、十日一雨、
風不鳴枝、雨不破塊、雨必至夜」

つまり、
「風は五日に一度、木の枝を鳴らさないように吹き、
雨は十日に一度、
塊(つちくれ)を破らないほどの強さで、
昼ではなく夜に降る、
風雨そのときを得て作物が良く育ち
天下太平につながる」

という意味で、
よく、
「五風十雨(ごふうじゅうう)」
ともいわれています。

天水を生活水としている沖縄の離島では、
この「五風十雨」を、
「風は適度に、雨はたっぷりという
     願いが込められている言葉」

というように、
五風の「風」を台風としてとらえ、
台風は時として農作物に大きなダメージを
与えることもあるのですが、
その反面多量の雨をもたらしてくれる。
だからこそ島の人たちは台風を忌み嫌うことはせず、
自然の恵みとして感謝して謙虚に台風を受け入れ、
台風の時期に五穀豊穣の祭りを
組み込んでいるところもあるのです。

コーヒーの露地栽培では、
生育期の干ばつや台風、昨年の厳冬など、
自然の影響も受けますから、
恩納村の山城武徳先生が言われるように、
「コーヒーの収穫量は隔年周期の傾向にある」
というのも、有り得るわけです。

コーヒー栽培では、干ばつや台風、
昨年の厳冬などの天候不順とともに、
“病害虫”にも警戒しなければなりません。

その代表は、
 ・ さび病
 ・ ベリー・ボーラー(穴掘り虫=甲虫類)

です。

コーヒー栽培におけるさび病は
1861年にエチオピアで発生し、
インドをはじめ東南アジアに伝わり、
1970年にはブラジルまで蔓延しました。

インド・セイロンが壊滅したコーヒー園に
紅茶を栽培したことが、
現在の紅茶の名産地になり、
東南アジアでのコーヒー栽培は、
壊滅したアラビカ種から
病害虫に強いロブスタ種に変えられたことは、
コーヒー通の方はよくご存知の話ですね。

さび病菌は現在まで20数種が発見されていて、
葉の病斑が金属のサビの濃褐色(さび色)になるので、
単純に“さび病”と呼ばれていますが、
コーヒー以外の一般の農作物では、
さび病やうどんこ病というのは、珍しい病気ではなく、
その防除のために
農薬(薬剤)が使われてしまうわけです。

コーヒー豆の害虫ベリー・ボーラーは、
成熟し始めた果実に進入して産卵し、
孵化した幼虫は中身を食べて成長しますが、
中南米や東南アジア、アフリカで
見受けられるこの害虫も、
今のところコーヒー栽培の歴史が浅い沖縄では
幸い見かけることはありませんが、
これらの防除にも、
海外では農薬(薬剤)が使われていますし、
生豆の状態で輸入されるときに、
抜き取りサンプル検査で害虫が
生きている状態で発見されると、
植物防疫法に基づく「くん蒸処理
 (通常は青酸カリを薄めたガス、
  害虫が多い場合は毒性が強く
  発がん性が指摘される臭化メチルを使用)」
が行われています。

輸入バナナが税関でくん蒸処理されているのは、
多くの方がご存知ですが、
コーヒーの生豆をくん蒸するということは、
「バナナの皮を焙煎させて、
  お湯をかけて飲むのに等しい」

と私は考えているので、
絶対に安全なコーヒーを作り上げたいという理念があり、
それに「こだわり」が、
より高いハードルを設営しているわけです。

その他、コーヒーの病害虫としては、
1.病害
 ・ 立枯病
 ・ 軟腐病
 ・ 褐眼病
 ・ 斑点病

など、枝葉や果実、根に対して被害をもたらす病気があり、

2.害虫
 ・ 葉の組織を蝕むハモグリガ
 ・ 根に寄生する線虫
 ・ 木や枝に群生し養分を摂取するカイガラムシ

などがあり、
それらはまた折に触れて記述するつもりでいます。

今回取り上げるのは、
コーヒーの圃場に植えてある苗木(3年弱)の1本が、
昨秋から枯れだして、
その回りの苗木に異常がなく
元気に成育していることから、
枯れた原因が不明だったのですが、
本日、思い切って枯れた苗木を切断したところ、
木の中が空洞になっていることが判ったのです。

中身が空洞のコーヒーの苗木.jpg
  外見からは、中の様子が判りません

直感的に、
「中に何か居る」
と思い、
木を下の部分から少しずつ剪定バサミで切り、
犯人を捜索したところ、ついに発見したのです。

中身が空洞のコーヒーの苗木2.jpg
  苗木の中が空洞になっていました

空洞の最下部.jpg
  空洞の最下部には、木クズや害虫のフンが…

続きは次回に。

posted by COFFEE CHERRY at 17:15| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月23日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜G

「農業とはexclamation&question
という質問に、
肩肘張らず力まずに、自然体で考え、
「農作物や家畜、自然に働きかけ、そしてそこから学ぶ営み」
と答えるとするなら、
良寛(江戸時代の禅僧・歌人)の漢詩を思い出します。

    花無心招蝶
    蝶無心尋花
    花開時蝶来
    蝶来時花開
    吾亦不知人
    人亦不知吾
    不知従帝則


  花、無心にして蝶を招き
  蝶、無心にして花を尋ねる
  花、開くとき蝶来たり
  蝶来たるとき、花開く
  われもまた人を知らず
  人もまたわれをしらず
  知らずして帝の則に従う



花は蝶を招きたいとも思わないし、
また、蝶も別に花を訪ねたいとも思わない。

しかし自然に出合う、めぐり合いがある、
という意味ですね。


見事に爛漫と咲き乱れる桜でなくてもよい、
草かげに人知れず咲く、一輪の草花で十分です。

そこに色彩豊かな立派な蝶でなくとも、
薄汚れた、ちっぽけな蝶でこれまた十分です。

一輪の花に二、三匹の蝶が戯れる、
どこでも見られる風景ですが、
私たちは何気なく見落としています。

良寛は、ここをとらえて
無心の出合いの真実を詠いあげた、
といわれている有名な漢詩です。


仏教的な視点で考えると、
私たちの人生も、めぐりあいの連続です。

親にめぐり合い、兄弟姉妹にめぐり合い、
友人にめぐり合い、夫や妻にめぐり合い、子供にめぐり合い、
また、苦しい事、楽しい事、悲しい事、
人生では、いろいろな事にめぐり合います。

仏教では、これはみな偶然や宿命ではなく、
すべて因縁の法によって成って行くのだそうです。

最初、原因があり、そこに縁が働いて結果が出てきます。

結果がそのまま、結果で終わるのではなくて、
また原因となって、ある縁が加わって結果が出ます。

因縁と果が循環するのです。

これを仏教では因縁の法則といいます。


例えば1個のコーヒーの種子があるとすれば、これが因です。

畑を耕し、種子をまき、水をやり、肥料を施す、これが縁で、

芽が出て実がつく、これが果です。

縁の働き具合で果も大きく違ってきます。

悪い因でも良縁が加わればいい果が得られ、
良い因でも悪縁が加われば悪果となるのです。

これが仏教の因果律で、宿命論的なものではありません。

縁のままに花は咲き、蝶もまた、縁のままに舞う、
因縁の出合いなわけです。


昆虫や防除の話から脱線してしまいました。

テレビ番組「オーラの法則」の影響でしょうか。

posted by COFFEE CHERRY at 10:56| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月21日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜F

「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト」
の2次審査用の資料作成が終わり、
ようやく発送することが出来ました(締切りは明日)。

2次審査は通過するでしょうかexclamation&question

この1週間は、ブログの書き込みを中断していたのですが、
その間に、あることに気づきました。

今までバラバラに考えていた、
・ 施肥・土作り
・ 栽培法
・ 病気
・ 害虫
・ 圃場環境整備

は、
実は全てを1つとして考えなければいけない問題だ、
ということに、ようやく気がついたのです。

「害虫・昆虫相の観察は、
 単にコーヒーだけでなく、
 雑草を含めた周囲の植物までも含めて、
 農地にやってくる害虫や天敵を見分け、
 天敵が何をエサにして、どこに棲み、いつ活動するのかという
 生態的な情報・分析も必要ですし、
 微生物や植物、雑草までも含めた
 耕地空間全体の生物バランスを整え、
 豊かにして病害虫の発生を抑えて防除力を高め、
 土着菌を繁殖させる力が強い米ヌカなど、
 地域の生物資源を活かし、土作りもする」

という農業スタイルにすることが、
すなわち「コーヒーの木や土壌の健康」につながる、
という考え方につながってくるわけですね。

こうなってくると、
地域の農業のOBの方々の持っている経験やデータ、情報などは、
地域の貴重な財産であり、
本来受け継がれて進歩していないといけないものだと思うのですが…

posted by COFFEE CHERRY at 18:29| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜E

フジサンケイ女性起業支援プロジェクトの事業計画書を
今週中に完成させないといけませんので、
今週の記述は不定期になりそうです。

コーヒー栽培には直接影響しませんが、
“害虫”の「蚊」は、沖縄の今の季節でも、
暖かい日には出てきます。

蚊によって媒介される伝染病としては、
・ マラリア
・ フィラリア
・ デング熱
・ コロモジラミによる発疹チフス
・ ケオプスネズミノミによるペスト
・ 日本脳炎

がありますが、
現在の日本では、昆虫が媒介する伝染病は日本脳炎だけで、
昭和になってから、日本脳炎の媒介者が
コガタアカイエカであることが解明され、
・ ワクチン免疫の普及
・ 蚊と豚のウイルス循環に影響した養豚の庭先副業から
大規模専業経営化
・ 水田面積の減少、水管理方式の変化、
農薬の変化などによる媒介蚊コガタアカイエカの全国的な激減

などによって、
1970年ごろから日本脳炎は激減しています。

なぜ、日本脳炎の話をしたかというと、
正月の羽根つきが、どうやら
「日本脳炎の退散を祈願するため」
のイベントだったようなのです。

夏に発生する疫病と蚊を結びつけ、
トンボがよく蚊を食べることで、
「蚊による悪疫が流行らないように」
との願いから、
トンボをかたどった羽根を羽子板で天空へ飛ばし、
健康に過ごせることをお正月に祈った、
というのが起源のようです。

「世諺問答(せげんもんどう)」
という、
日本に古くから行なわれている四季折々の
ならわしや風習の起源や意味などを、
老人に質問して、答えてもらうという
問答形式で記した解説書で、
1544年(天文13年)に書かれた書物があるのですが、
この中で、羽根つきについては、
「ムクロジの実に長い竹ひごを刺し、
 鳥の羽根をつけ、板で突きあげた」

とあり、
その羽根の飛ぶさまが、虫を食べるトンボに似ているので、
子供が蚊に刺されないおまじないとして始められた、
という意味で書かれています。

14世紀ころの中国では、
硬貨をつけ錘とした羽根を蹴る遊びがあり、
室町時代にこれが日本へ伝来し、
羽根つきのルーツとされています。

室町時代には、宮中のことを記録した「看聞御日記」に
羽根つきの記録があり、
「公卿や女官が羽根つきをし、負けた組が酒を振舞った」
と書かれています。

戦国時代から羽根つきに厄払いの想いがあり、
江戸時代は年末に邪気よけとして羽子板を贈ったとのことです。


昆虫と伝染病の関係は、運搬と媒介があります。
・ 運搬
  昆虫の体に病原菌が付着したり、
  糞に混じってでてくるもので、昆虫は単なる運び屋
  ハエやゴキブリが関わる消化器系伝染病の細菌や
  小児麻痺ウイルスの運搬

・ 媒介
  昆虫の体内で病原菌が増殖して感染が起こるもの
  コガタアカイエカは日本脳炎の媒介者で、
  その吸血でウイルスを感染させる


“害虫”というレッテルは、
あくまで人間から見た考え方なのです。

posted by COFFEE CHERRY at 11:40| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月10日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜D

害虫退散の祈願
古代の先人は、
・ 神の怒りや祟り
・ 天罰
による災いとして害虫が大発生し、
収穫を激減させるものと信じていたようで、
そのために、
・ 祈祷
・ ざんげ
・ いけにえ
・ 断食
・ 祭りごと

など様々な方法で、神に鎮めてもらおうとしていました。

・ 虫送り
・ 虫追い

の行事は、
害虫を村落から追い払い、
五穀の豊穣を願った農民の素朴な祈りが起源のようです。

posted by COFFEE CHERRY at 16:45| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜C

近代の昆虫の密入国による大発生

・ 1916年のジャパニーズ・ビートル(日本の昆虫)
  日本から輸入したユリの球根に卵が付いていたことから、
  1916年の米国ニュージャージー州から
  日本のマメコガネが大発生して、次第に米国全土に広まり、
  大豆やブドウなどの葉を食害する大害虫になりました。

  米国にはマメコガネの天敵がいなかったために、
  猛烈に繁殖してしまったのでした。

  米国の昆虫学者を日本に派遣して天敵を導入したり、
  ユージェノールなどを誘引剤とする
  トラップ(昆虫採集の仕掛け)を利用するなどの対策で、
  ようやく沈静化できました。

・ 終戦後のアメリカシロヒトリ
  米軍の荷物にアメリカシロヒトリのサナギが
  付いていたことから、1945年(昭和20年)から、
  東京のサクラ、プラタナスなどの街路樹や庭木、
  農地などに、白い毛虫が爆発的に繁殖して、
  食害を受けました。

  これは、主に殺虫剤で対処しました。

  「アメリカ生まれの白いヒトリガ」なので、
  アメリカシロヒトリと命名されたのだそうです。

  アメリカシロヒトリは、森にはいないのだそうです。
  森は自然の生態系が保たれて、天敵が多いために、
  アメリカシロヒトリなどの侵入者を
  受け付けないのだそうです。

・ 1965年(昭和40年)東京都江東区の夢の島で、
  イエバエが大発生し、
  住宅地にハエが移動して「ハエ騒動」が起こり、
  同時にアメリカシロヒトリも大繁殖しましたが、
  これは「昆虫の増殖に都合の良い気象条件が揃った」とか
  「天敵が何らかの理由で減少した」とも言われています。

・ 1918年に東南アジアから沖縄に侵入したといわれる
  ミカンコミバエ・ウリミバエは、
  沖縄農業に大打撃を与えてきましたが、
  復帰の翌年の1973年から、これらの防除事業を開始し、
  9年がかりで、作業に延べ11万人が動員され、
  25億円余の予算を投入し、
  ミカンコミバエは農薬を染み込ませた誘殺板、
  ウリミバエは不妊虫放飼法により、
  1982年に根絶に成功しました。

  ミバエがいるために果樹、ウリ類の
  本土出荷が出来なかった沖縄も、
  現在では芋の特殊病害虫イモゾウムシの
  本土侵入を阻止するために、
  生の紅イモ(サツマイモも)だけが
  本土への持ち込みが禁止されています。


外国からの進入昆虫は、新天地に到着すると、
天敵が少ないので急速に分布を広げて
大発生する傾向にあるようです。

空港の植物検疫カウンターは、無人のことが多くて、
通過されがちですが、
本当はよく注意しなければならないのです。

posted by COFFEE CHERRY at 15:58| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜B

昆虫と人類との利害関係
人類が登場する前の山林原野では、
すべての生物はあまり増加することなく、
お互いの均衡を保ちながら共生していたようです。

紀元前5千年頃、
メソポタミア文明でムギ栽培が行われたのが
“農耕の起源”らしいですが、
以降人類による農耕が進歩するにつれて、
食用価値のある植物だけを集中的に栽培するようになり、
また自然林を代伐して人工林に変えてきました。

自然環境改変の始まりです。

植物相の単純化は生態系のバランスを壊し、
特定の昆虫の大発生を招来するようになりました。

近年でも自然の山林が切り開かれてゴルフ場に変貌し、
豊かな生態系が壊れたことで、
芝草の害虫(蛾やコガネムシの幼虫)が多発するのも当然で、
そのため農薬(殺虫剤)を撒き、
環境汚染を招きながら、昆虫は抵抗性系統が進化して、
殺虫剤では死ななくなる、
という悪循環が繰り返されています。

「害虫化」はつねに、
昆虫と人間社会とのかかわりによって起こってきました。

害虫・益虫という区分は、
「人間にとって有益かどうか」
という、一方的な見方で分類されたものであって、
昆虫界にとっては、はた迷惑な区分でしかないのです。

posted by COFFEE CHERRY at 20:20| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜A

・ よく耕す
・ 雑草を抜く
・ 肥料を撒く

という、
一般の農耕の常識で栽培する畑で、なぜ病害虫が多発し、
昆虫・雑草・小動物が共生する自然農法では、
病害虫の多発は起こらないのか、
という観点で考え直すには、
“昆虫”の生態系を考えた上で、
「害虫・益虫・タダの虫」という分類をしないと、
昆虫界に対しても失礼になりそうですから、
今日は「昆虫の進化史」について考えたいと思います。


昆虫の祖先が地球上に現れたのは、
今から4億年も前の古生代デボン紀で、
人類の祖先・猿人の出現は
200万年前の新生代第4紀洪積世(こうせきせい)、
私たちと同じ種類の人類(ホモ・サピエンス)が登場したのは、
まだ2万年前に過ぎません。

人類出現前の永い年月の間、
昆虫界は生態系を構成する自然の虫であって、
益虫も害虫もありませんでした。

3億年前の石炭紀には、トンボやゴキブリの祖先、
バッタ類やカゲロウ類、セミ類といった
有翅(ゆうし)昆虫類が現れ、
次の二畳紀になると、
寒冷などの環境を“サナギ”でのり切る
完全変態の昆虫が出現しました。

昆虫が永い進化の歴史の中で「翅(し)」を得たことと、
「変態」が行われるようになったことの意義は大きく、
これが生活圏の拡大につながり、
現在の繁栄が約束される基礎になっているのです。


昆虫類の繁栄
現在、地球上には100万種以上の昆虫が生息しるそうです。

これは全動物の70%を越える種類数で、
日本だけでも3万種を超えるといわれています。

昆虫の分布は、全地球的な規模に及び、
熱帯から極地まで、高山、砂漠や氷雪上にも、
陸上はもちろん、水中や海水にも生息しています。

多彩な環境への適応が昆虫の繁栄につながっているのです。


昆虫の進化の方向
昆虫は、哺乳類などとは違った方向で進化をしてきました。

その1つの特長は、「小さくする方向に進化してきた」ことです。
・ 摂取するエサが少量ですみ、小空間でも生活が可能

・ 小型化は1世代の寿命も短くなりますが、
  それを繁殖力でカバーし、進化の速度も早くなる

・ 丈夫な外骨格による保護と、老廃物を
  ごく少量の水分で排泄できる尿酸にする仕組みで
  過大な水分の損失を防いでいる

・ 温帯地方原産の昆虫は、進化の過程で、
  寒い冬を「休眠」という生理的な眠りで耐える機能を
  身につけていて、冬の到来を日長の短縮で予知して、
  体内に不凍液(糖アルコール)をためこんで越冬態勢に入り、
  眠っている間に厳しい冬が通り過ぎてしまう
  防寒術が完備されている

・ 種類によっては、「季節型」や、
  密度による「相変異」を持ち、
  ミツバチ・アリ・シロアリでは多彩な差別階級が分業して
  生活を営むようになっている

・ 大脳が進化しなかった代わりに、
  “感覚”が発達する方向で進化し、
  性・警報・道しるべ・温度・集合などの
  フェロモンなどによる「においの会話」や、
  ホタルなどの「光の会話」の仕組みを持っている



昆虫と植物の共進化
今から6,500万年前は恐竜の絶滅が起こった時代で、
そのあと「温暖な、花咲く地球」が誕生しました。

顕花植物が登場し、
以降顕花植物と花粉媒体昆虫は「共進化」してきました。

多くの顕花植物にとって、
チョウ、ハチ、ハエ、昆虫などは受粉生殖上不可欠で、
これらの昆虫を誘うために、
美しい花びらと芳香、甘い蜜を準備するなど、
さまざまな工夫をこらしています。

媒介昆虫にとっても、蜜や花粉の摂取が自分の生活や
交尾、産卵のためのエネルギー源として必須で、
両者は共存共栄関係で進化してきました。

美しい花は昆虫への呼びかけであって、
決して人間に見せるためではなかったのです。

次回に続く。
posted by COFFEE CHERRY at 17:29| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月25日

コーヒー園の害虫・益虫・タダの虫〜@

水田で稲を作り始めた弥生時代の銅鐸や土器には、
クモやカマキリ、トカゲ(イモリ)、カエルなどが
描かれているものがあるそうです。

銅鐸に描かれた、農耕文化を象徴するような小動物の題材は、
豊かな収穫による安定した生活を祈って
描かれたのかもしれませんね。

農耕をはじめた人々にとって、
「クモは作物を荒らす虫を押さえてくれる存在」
という認識が古くからあったようで、
・ 朝クモは縁起が良いので殺してはいけない
・ 朝クモが出ると客が来る
・ 朝クモは親の仇でも殺すな
・ 朝クモが巣を造るとその日は晴れ
・ クモが巣をつくると雨が降る
・ クモが大きい網を張れば天気続く

などの言い伝え(迷信?)が、今日でも数多く残っています。

ということは、
古くから
「農業にとっての益虫・害虫」
という研究が行われていたにも関わらず、
その貴重な伝統(=研究データ)が、
残念ながら分断されていて、
今日まで代々受け継がれていないだけなんですね。

「益虫・害虫」という概念は、
人間社会から一方的に見た判断で、
虫社会からすると、ガラリと変わるのかもしれませんが、
「益虫(えきちゅう)」
というのは、
“衣食住”で人間の生活に役に立つ、
昆虫など小動物のことを指していう言葉ですが、
このブログでは、
「コーヒー栽培上の益虫」
という意味ですから、
以降、害虫の“天敵”のことで統一させて戴きます。

「害虫(がいちゅう)」
は、
人間や家畜・ペット・農産物などにとって
有害な作用をもたらす昆虫など小動物のことを指していて、
人間の生活等に有害な動物は「害獣、害鳥」と指しています。

このブログでは、コーヒー栽培上に悪影響を及ぼす、
昆虫など小動物のことを「害虫」と統一させて使います。

「益虫」は「害虫」だけを食べるのではありませんから、
害虫以外にも「タダの虫」が必要になってきます。

話は違うのですが、
沖縄ではハブの天敵とするために導入したマングースが、
今や異常繁殖して、
希少種ヤンバルクイナを絶滅に追いやろうとしています。

マングースは、ハブしか食べないなら良かったのですが、
動きの鈍いヤンバルクイナの方が、
捕らえやすくて美味しいのですから、
命を懸けてハブと闘うなんて、
マングースからしてもナンセンスなわけで、
それを考えると「益虫」と「害虫」のほかにも
「タダの虫」の存在がないと、
益虫は害虫がいないときに、
餓死してしまうことになるわけです。

昔から“天敵”と言われるくらいですから、
「タダの虫」はデザートで、
「害虫」がメインディッシュだと信じたいですね。

 益虫(カエル)1.jpg
カエルは「益虫」で、多くの生きた害虫を食べてもらえますし、
オタマジャクシだって、蚊のボウフラを食べてくれています。
 益虫(カエル)2.jpg

 益虫(カエル)3.jpg


カマキリは、幼虫も成虫も、
害虫を食べるときは“益虫”なのですが、
大事な“益虫”を食べてしまうときは
“害虫”にランクが落ちます。
 益虫(カマキリ)1.jpg
要するにカマキリは、
何でもたべてしまうということなんですね。
 益虫(カマキリ)2.jpg

コーヒー園には、いろいろな虫がいるのですが、
もう少し、その実態にも目を向けて
不定期のシリーズにしてみようと思います。

posted by COFFEE CHERRY at 15:12| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

コーヒーの葉を食べる脅威のバッタ

“偽装”のお話は、次回にして、今日は「虫」の話題です。

コーヒーの葉が、黄色くなったり、
茶色く変色することが、時々見受けられます。

これは、土壌の栄養分の問題や、日照、植え替え、
根付き、排水などいろいろな要因が考えられますが、
このブログでは、
「コーヒーの健康が阻害されている」
ことが原因としています。

自宅のコーヒーポットに、バッタのような虫が付いていました。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ1.jpg
コーヒーの葉に、大きさは大小あるのですが、
円形にハサミで切り取ったような跡があることがたまにあります。

マイマイは若芽を食べますが、葉は食べませんし、
一部分が枯れたのでもなく、
「何に食べられているんだろうexclamation&question
と不思議に思っていましたが、
どうやら、その犯人が、このバッタのようですね。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ2.jpg
8年間、コーヒーの栽培をしていて、初めて見るバッタですが、
保護色なので、今まで近くにいたのに、
気づかなかったのかもしれませんね。

このバッタの名前や生態、天敵、嫌いな薬草などを、
また調べないといけません。
 大事なコーヒーの葉に穴を開けるバッタ3.jpg
ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

posted by COFFEE CHERRY at 16:03| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月18日

やっかいなマイマイ

マイマイ1.jpg
詳しく調べていないのですが、
沖縄の“マイマイ”は、
本土で言うデンデンムシ(カタツムリ)とは、
少し違うのではないかと思います。

早朝や雨の日に出没し、
軟らかい新芽や葉を食べてしまいます。

そのため、
一時的に木の成長点が止まってしまうこともあるのです。

 マイマイ2.jpg
発見次第、手で取って牛乳パックに入れるのですが、
1本の木に10個近く付いていることもあって、
とてもやっかいな仕事になります。

島唐辛子や月桃の実の泡盛漬けを希釈して、
葉面散布すると効果的なのですが、
雨で流されてしまいますと、
効果性が薄れてきます。

マイマイも含めて、
沖縄でのコーヒー栽培に関連するムシの生態を
一度徹底的に調べてみないといけません。

ニーム(インドセンダン)の効果性や月の動きと併せて、
ぜひ実験したいと思っています。


 マイマイ3.jpg
幹のように見えるのは「支柱」です。

沖縄での露地植えでのコーヒー栽培は、
“風”がネックになりますから、
幹の近くに支柱を立て、幹を結びつけるようにしています。

直径16mmの鉄筋を3mに切断して、
約1mを地中に入れていましたが、
夏場には、鉄筋がヤケドするくらい高温になり、
それに幹や葉が接触すると、
さすがにコーヒーの木でも傷むものですから、
現在は、「支柱」を鉄筋から木に変更しています。
posted by COFFEE CHERRY at 19:45| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

カイガラムシの被害

コーヒー栽培にとっての脅威は「病害虫」です。

海外のコーヒーの大生産地では、
“さび病”や“ウドンコ病”など
数百といわれる「病害虫」の被害が確認されています。

“ウドンコ病”は、
かぼちゃやキュウリ栽培でよく出るのですが、
葉の表面にうどん粉をふりかけたような白い斑状が広がって
光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されるので
生育不良になって、
ひどい場合には枯死するなどの被害が出ることもあります。

ウドンコ病菌の胞子は風で運ばれるのでやっかいなのです。

“さび病”も、さび病菌の胞子は風で運ばれてやってきます。

葉の裏側にさび病菌が付着すると、オレンジ色の斑点が出て、
やがて次第に濃くなり、光合成機能が失われて、
葉が枯れてしまいます。

さび病菌には、
同じ種類の植物体上で生活を繰り返す「同種寄生菌」がいて、
コーヒー栽培にとっては、
広く一気に伝染してしまうようで致命的になりかねません。

これにかかると収穫量も著しく少なくなり、
2年〜3年後には、木全部が枯れてしまうそうです。

19世紀の中ごろ、アフリカやアジアで、
この“さび病”が猛威をふるい、
セイロン島(スリランカ)では、
コーヒーは全滅してしまったようです。

そのためにコーヒー栽培から紅茶栽培に切り替わった、
といわれています。

アラビカ種は、この“さび病”を始めとした病害虫に弱いので、
インドネシアでは、
「葉さび病に対して抵抗力が認められる
 ロプスタ種の栽培を増やした」
といわれています。

沖縄では、コーヒー自体の歴史も浅いし、
ミネラル成分の多い土壌であることや、
ミネラル成分を運んでくる潮風の影響もあって、
脅威的な病害虫の発生事例はありません。

沖縄コーヒーにとっては、“台風”が最大の脅威でしょう。

コーヒーの病害虫といえば、
カイガラムシやマイマイ、カタツムリなどは発生しています。

私のコーヒー園で時々発生するのは、
下の画像のような
カタカイガラムシ科のハンエンカタカイガラムシです。

カイガラムシは昆虫の仲間で、
セミ、アブラムシ、カメムシの親戚のようなもので、
約400種とも800種あるとも言われています。

マンゴーにも寄生しますから、
マンゴー栽培では有機栽培以外では例外なく
猛烈な殺虫剤を使用しています。

マンゴーの皮は薄いので、
果肉の中に殺虫剤が浸透している可能性もあるはずです。

カイガラムシは葉や枝に取り付いて、
樹液を吸ってしまうのです。

これだけでもやっかいなのに、
蜜を分泌するので、この蜜にアリがやってくるのです。

ひどいときは、
コーヒーの根元に巣を作って居ついてしまうほどです。

カイガラムシを発見したときには、
歯ブラシや割りばしなどで丁寧に丹念にそぎ落としています。

カイガラムシを見て思うのは、
「どう対処、処置するか」
という出現後の対策ももちろん大事ですが、
それ以前の根本的な問題として、
「予防策」
を講じないといけません。

世界ウルルン滞在期でも紹介されていましたが、
もちろん沖縄でも
有機栽培農家では「唐辛子」が活用されています。

私は、
・ 泡盛(焼酎)
・ 木酢液
・ 島唐辛子
・ 月桃の実

を配合した液剤を作り、
希釈して葉面散布するようにしています。

山城先生は、カイガラムシには
フマキラーのカダン(スプレー)を使うのですが、
殺虫剤は農薬ですから、
そうなると「無農薬」ではなくなってしまいますよね。
(「無農薬」表示については、後日書きたいと思います)

ウドンコ病は、
「在来種の植物には発生しにくい」
という特徴があります。

カイガラムシは全ての木に蔓延するわけではなく、
ごく一部の木についてだけ寄生されます。

“健康”な木ほど、カイガラムシは付きません。

健康そうに見えるけど、
どこか元気がないような木にカイガラムシは付いたりします。

こういう現象を見ていると、人間と同じだと思うのです。

いかに、健康に気を配り、「体質改善」させられるか、
また、そういう徹底した栽培管理が出来るが
分かれ道になりそうです。

そのため、カイガラムシが付いたりすると、
そのコーヒーの木には、心の中で謝罪しながら
カイガラムシをそぎ落としてあげなければならないのです。

 カイガラ虫.jpg


posted by COFFEE CHERRY at 11:05| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒーの害虫・益虫・タダの虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。