2007年04月24日

コンパニオン・プランツ〜月桃

沖縄の代表的な薬草というと、
 ・ 月桃(サンニン)
 ・ ウコン(ウッチン、ターメリック)
 ・ ヨモギ(フーチバー)

が上げられますが、
今日は月桃について考えて見たいと思います。

070424月桃3.jpg

過去の記事
2005年6月27日 沖縄といえば「月桃」
2006年1月 7日 今日は“ムーチー”の日
2007年1月27日 今日は“ムーチー(鬼餅)”の日

月桃は、熱帯・亜熱帯に自生している
ショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、
沖縄ではポピュラーな薬草です。

葉は長さ40〜60cmで濃緑色で光沢があり、
長い楕円形のような舟を上から見たような形をして、
先端がとがっているのが特徴的です。


沖縄では、旧暦12月8日の日に、
仏壇や火の神(ヒーヌカン)に
“ムーチー”という餅をお供えして、
家族の健康や無病息災を祈願する、
厄払いの行事があるのですが、
そのムーチーを包むムーチーカーサーが月桃の葉なのです。

これは、古来から月桃の効能が、
 ・ 抗菌作用
 ・ 防虫作用
 ・ 坊カビ作用
 ・ 消臭作用

として優れていることが知られていたからでしょう。

070424月桃1.jpg

葉を粉末にして練り上げて虫除けのお香にしたり、
種子を漢方薬や香辛料にしたり、
泡盛に月桃の茎や葉、島唐辛子を漬け込んで、
農産物の害虫駆除エキスにしたり、
沖縄では、わりと生活に密着した薬草なのですが、
コンパニオン・プランツとしての考え方は、
何らかの効果はあるはずですが、
沖縄ではあまり聞きません。

070424月桃5.JPG

本土では、
「バラの栽培に月桃を混植させると、
 アブラムシが寄り付かない」

とされているようです。

月桃がショウガ科植物ということで、
“ショウガ”で考えてみると、
ショウガのコンパニオン・プランツとしての効果は、
 ・ アブラムシを遠ざける
 ・ ゾウリムシを遠ざける
 ・ モグラを遠ざける
 ・ うどん粉病を寄せ付けない
 ・ 萎ちょう病を寄せ付けない

というのがありますが、
月桃も同様の効果が期待できるかもしれません。

また、沖縄を代表とする薬草の1つである
ウコンもショウガ科で、
こちらも同等の効果が期待できるはずですが、
昔の沖縄の民家の敷地の周囲にウコンを植えて、
ハブの進入を防いだといわれています。

070424月桃6.JPG

同じショウガ科植物である月桃のそばでハブを見た、
という人もいますので、
どこまで効果があるのかはわかりませんが。

ウコンの過去の記事
2005年12月15日 地元市場の野菜画像
2006年 2月23日 沖縄といえばウッチン茶
2006年 7月31日 秋ウコンが開花しました


月桃やウコンは、
コンパニオン・プランツとしての期待だけでなく、
生活に密着した用途もありますから
沖縄では植えるべき筆頭といえるのではないかと思うのです。

posted by COFFEE CHERRY at 13:31| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 栽培におけるコンパニオン・プランツの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

コンパニオン・プランツ〜クローバー

1973年(昭和48年)に、
当時16歳の高校生だった小坂明子さんが作詞・作曲した
「あなた」
は200万枚の大ヒット曲で、
その歌詞は、

るんるんもしも私が家を建てたなら
小さな家を建てたでしょう
大きな窓と小さなドアと
部屋には古い暖炉があるのよ
真赤なバラと白いパンジー
子犬のよこには あなた あなた
あなたがいてほしい
それが私の夢だったのよ
いとしいあなたは今どこにるんるん


というもので、
将来の夢や憧れを描いたものでした。

歌詞では「白いパンジー」でしたが、
洋風の一戸建てで、
庭にクローバーや芝生を生やすのを
理想にしていた方も多いのではないでしょうか。

070420クローバー.jpg

クローバーはもともと牧草として栽培されたものらしく、
原産地はヨーロッパで、
英名のひとつに
Dutch clover(ダッチクローバ)
というのがあるそうです。

”Dutch(ダッチ)”
はオランダの意味で、
雑草名の「シロツメクサ」の名の由来は,
「オランダから輸出したワレモノの荷物の詰めものに
 緩衝材として、クローバーの枯れ草が
 使われたところから来ている」

らしく
“詰め草”
なのだそうです。

クローバーは地を這う茎から根を出して
群落を形成する性質の強健な植物で、
勝手にどんどん広がってゆきますから、
欧州のように牧草としてだけでなく、
地面の表面を覆うグランドカバーとしても最適なのです。

クローバーや芝生のように、
植物が地面を密集して覆っていると、
土の表面で日光を遮断することで、
他の雑草が生えるのを抑える役割をしてくれます。

また、グランドカバー植物の利点は、
・地面を覆うことによって、寒さや暑さを吸収し、
 土の温度変化を抑える
・風雨による土壌侵食から土を守る
・日照りによる地割れを抑える
・地面の表面に植物があることで、
 常に土が水分を保持した状態が保たれる
・クローバーなどマメ科の植物は
 根に根粒(こんりゅう)をつくる根粒菌があり、
 空気中のチッソを吸って成長し、
 土の中にチッソ養分を供給してくれる
・トラップ植物としての役割もあり、
 アブラムシやヨトウムシの天敵・ゴミムシの発生を
 増やしてくれる

  (ゴミムシは体長10〜20ミリで黒っぽい虫で、
   「(クワガタ+カミキリムシ+ゾウムシ)÷3」
   のような形をしています)


というように、
クローバーを生やすことで
 ・ 他の雑草が生えにくくなる
 ・ 土を砕き、耕し、肥やしてくれる
 ・ 害虫の天敵を増やしてくれる

利点があるわけです。

070420クローバー&ナスタチウム.jpg
  オレンジの花のナスタチウムは自然生えです

私のコーヒーの圃場でも、
開墾直後からクローバーの種を撒きましたが、
クローバーはもともと寒地向きの牧草ですから、
沖縄のような亜熱帯気候では、
クローバーの種類によっては、
向き・不向きがあるようで、
 ・ ピンククローバーは沖縄では不適
 ・ ホワイトクローバーは沖縄でもOK

などと、
フタバ種苗様でお聞きし、
コーヒー圃場では、
ホワイトクローバーを生やしています。

どんどん広がる、というよりは、
ジワジワと確実に広がり、
不思議と夏場でも枯れることはありません。


クローバーは、
コンパニオン・プランツとしての使い方だけでなく、
食用にも出来るそうで、
アクが少なく甘味があり、
葉と花は、あえものや、天ぷら、炒め物にして
食べることが出来るようですから、
今後testしてみたいと思います。

また、シロツメクサの花を乾燥させて、
ハーブティーにすると、
咳止めの効果や、利尿効果もあるようですし、
肌荒れや、湿疹にも有効ともいわれているようですから、
ローションにしてもいいのかもしれません。

また、虫に刺された時など、
葉をすりつぶして直接塗れば効果がある、
ということですから、
たかがクローバー、されどクローバー
として、
クローバーは、なかなか侮れませんね。

posted by COFFEE CHERRY at 18:25| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 栽培におけるコンパニオン・プランツの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

コンパニオン・プランツ〜ミント類

ミントは独特の芳香がありますが、
「ミントの香りを害虫が嫌い、寄りつかなくなる」
といわれて、
殺菌効果や消臭効果もあり、
・ カメムシ
・ アブラムシ
・ ミノムシ、イモムシ、尺取虫、毛虫
・ モンシロチョウ

などを遠ざけ、
野菜をはじめ植物全般に有効とされていて、
本土でも、稲作や果樹などで、
ミントとの混植を
「害虫の防除対策」
として、
取り入れている農家が多いようですが、
同時にミントは、放任していても繁殖力が旺盛で、
どんどん広がってゆく、
というデメリットもあるようです。


ミントが遠ざける害虫で、
特にコーヒー栽培では、
“ミノムシ、イモムシ、尺取虫、毛虫”
というチョウや蛾の幼虫と、
蛾の成虫による産卵に効果を期待したいところです。

07041609ペール栽培のミント1.jpg

自宅の庭で、ペール栽培のバナナに、
約1ヶ月前から一緒にミントを入れて実験中ですが、
どうもマイマイが寄り付かないようにも感じます。

07041609ペール栽培のミント2.jpg

ミントよっては、
アリ防除に効果のある種類もあるようで、
これもテストしてみる価値がありそうですね。


posted by COFFEE CHERRY at 09:38| 沖縄 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 栽培におけるコンパニオン・プランツの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

コンパニオン・プランツ〜ナスタチューム

ハーブ(薬草)と一般の草花や野菜を混植して、
それぞれの植物の特性を活かして病害虫を防ぐことを
「コンパニオンプランツ(共栄植物)」
といいます。

ナスタチュームは、
沖縄では自生して広がってゆきますので、
栽培管理する必要はまったくありませんが、
「アブラムシやカメムシ、アリを防除するのに効果がある」
といわれ、
特に、
 ・ トマト
 ・ バラ
 ・ マメ類

などで効果性が高いようです。

070414ナスタチューム2.jpg


コーヒーには、
「アブラムシ」が付いているのは見たことがありません。

070414アブラムシ.jpg

コーヒー苗木のポットに、
自然生えした雑草(名前不明)があり、
その雑草にアブラムシが大量発生しているのに、
周囲のコーヒー苗木には
アブラムシが1匹も見当たらないところをみると、
コーヒーにはアブラムシは付きにくいと思われます。

(アブラムシ被害の雑草は、
 ナスタチュームから離れた場所にありました)


また、やっかいなカメムシも、
コーヒー苗木と混色していた島唐辛子には、
ビッシリと付くことがありますが、
コーヒーにはほとんど付きませんので、
アブラムシ同様に、
カメムシも付きにくいのかもしれません。


アリは、コーヒーの苗木の根あたりに、
巣をつくることがあります。

アリが巣を作るコーヒー苗木には、
・コーヒーの根の成育が悪く、健康苗木ではない
・コーラルを入れすぎて土の排水が良くなり、
 アリにとって住み心地が良い環境になっている

という共通点があるようです。


アリは、カイガラムシと仲が良いお友達のようで、
コーヒーに寄生して共生してしまいますから、
アリの防除には気をつけないといけません。

そのために、コーヒーの圃場では、
ナスタチュームを一部で植えていますが、
効果性はあるようです。

070414ナスタチューム3.jpg

ナスタチュームに関する記事は、
私のバナナのblogに昨年記載しましたので、
ご覧下さい。

posted by COFFEE CHERRY at 12:34| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 栽培におけるコンパニオン・プランツの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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