・ 月桃(サンニン)
・ ウコン(ウッチン、ターメリック)
・ ヨモギ(フーチバー)
が上げられますが、
今日は月桃について考えて見たいと思います。

過去の記事
2005年6月27日 沖縄といえば「月桃」
2006年1月 7日 今日は“ムーチー”の日
2007年1月27日 今日は“ムーチー(鬼餅)”の日
月桃は、熱帯・亜熱帯に自生している
ショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、
沖縄ではポピュラーな薬草です。
葉は長さ40〜60cmで濃緑色で光沢があり、
長い楕円形のような舟を上から見たような形をして、
先端がとがっているのが特徴的です。
沖縄では、旧暦12月8日の日に、
仏壇や火の神(ヒーヌカン)に
“ムーチー”という餅をお供えして、
家族の健康や無病息災を祈願する、
厄払いの行事があるのですが、
そのムーチーを包むムーチーカーサーが月桃の葉なのです。
これは、古来から月桃の効能が、
・ 抗菌作用
・ 防虫作用
・ 坊カビ作用
・ 消臭作用
として優れていることが知られていたからでしょう。

葉を粉末にして練り上げて虫除けのお香にしたり、
種子を漢方薬や香辛料にしたり、
泡盛に月桃の茎や葉、島唐辛子を漬け込んで、
農産物の害虫駆除エキスにしたり、
沖縄では、わりと生活に密着した薬草なのですが、
コンパニオン・プランツとしての考え方は、
何らかの効果はあるはずですが、
沖縄ではあまり聞きません。
本土では、
「バラの栽培に月桃を混植させると、
アブラムシが寄り付かない」
とされているようです。
月桃がショウガ科植物ということで、
“ショウガ”で考えてみると、
ショウガのコンパニオン・プランツとしての効果は、
・ アブラムシを遠ざける
・ ゾウリムシを遠ざける
・ モグラを遠ざける
・ うどん粉病を寄せ付けない
・ 萎ちょう病を寄せ付けない
というのがありますが、
月桃も同様の効果が期待できるかもしれません。
また、沖縄を代表とする薬草の1つである
ウコンもショウガ科で、
こちらも同等の効果が期待できるはずですが、
昔の沖縄の民家の敷地の周囲にウコンを植えて、
ハブの進入を防いだといわれています。
同じショウガ科植物である月桃のそばでハブを見た、
という人もいますので、
どこまで効果があるのかはわかりませんが。
ウコンの過去の記事
2005年12月15日 地元市場の野菜画像
2006年 2月23日 沖縄といえばウッチン茶
2006年 7月31日 秋ウコンが開花しました
月桃やウコンは、
コンパニオン・プランツとしての期待だけでなく、
生活に密着した用途もありますから
沖縄では植えるべき筆頭といえるのではないかと思うのです。