2010年07月31日

コーヒーブログを再開

今まで沖縄本島南部の南風原町の自宅から
約100km以上離れた本島北部のやんばるのコーヒー山まで
日帰り作業を行っていましたが、
片道だけでも2時間以上かかることで
時間的にも経済的にも体力的にも負担が大きく
とても週に何度も行くことが出来ないので、
自宅をコーヒー山の近くに引っ越して、
山に毎日行ける環境にするために
やんばるの廃墟をお借りして
少しずつリフォームを続けていました。

コーヒー山の作業やリフォームと、中途半端になりがちで、
引っ越し予定がズルズルと遅れていたことから
昨年末からリフォームに集中して
引っ越し後にブログを再開するつもりでいましたが
今月上旬に念願の引っ越しが出来たものの
電話回線が通じたのが今月中旬で
また途中パソコンが故障して交換したり、
デジカメも換えたりなどもあって
ブログ再開が遅れてしまいました。

半年以上のブログ休養で
特にコーヒーオーナーの方々には連絡もせず
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

この半年の間にも、
コーヒー山のコーヒーは元気に生育しています。
コーヒー山の竹の広場から先の、
コーヒー山の伐採に
最初に手掛けたエリアに植えたコーヒー苗木たちは、
もともと鉢の中を
根がグルグル巻いていたような状態の苗木が多く、
さらに初期の頃の移植用の穴掘りは、
鉢から出した苗木が
スッポリ収まるような小径だったこともあって、
移植した苗木の根付きが悪く、
今春までは葉を落とす苗木が多かったのですが、
今年の沖縄は雨が多く、
盛夏に入った現在でも
毎日降雨があるありがたい環境にあり、
一時弱っていた苗木たちは8割方回復基調にあります。
昨年も元気のよかった林床地の苗木たちは、
ますます元気一杯です。

新居は、絶滅危惧種のヤンバルクイナの生息地にあることで
毎朝ヤンバルクイナとアカショウビンの声で起こされるのですが
特にヤンバルクイナは新居の周りに連日姿を現します。

P1000041.JPG
 自宅庭のブロック塀を歩くヤンバルクイナのオス
 ヤンバルクイナは漢字で書くと「山原水鶏」ですから
 雨の前後に動きが活発になるようです。


隣家は離れ過ぎて見えず、
心が洗われるような自然な環境の中に住ませて頂いて
ここからが本当の意味でのスタートなのです。

posted by COFFEE CHERRY at 17:10| 沖縄 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月22日

日照り続きのコーヒー山にも、ようやく待望の雨が…

8月6日(木曜)に台風台風8号が
沖縄本島南海上を台湾方面に進み
コーヒー山での台風台風の被害は無かったものの
その後コーヒー山では日照り続きになって
水が特に必要なデリケートな幼い苗木たちだけでも
水やりをしてあげるのが作業の中心になっていました。

与那海岸090820.JPG
 20日(木曜)早朝、
 名護市以北には所々で降雨があり
 与那海岸からは虹が見えました。


コーヒー山には黒ポリポットの苗木数百本が
重機の道の中腹や北山山麓、
林床地のあちこちに分散していたり
また林床地にはアマレロ(イエローブルボン)の苗が
約1,600本も黒ポリポットで成育中ですし、
さらに昨秋や今春に種植えしたアマレロや
ムンド・ノーボの種が
梅雨明け後に次々に数千本も発芽してきて
これらの苗木たちだけのジョーロでの水やりは
水場、といってもコーヒー山には水道も井戸も無いので
あちこちに置いた雨水貯水槽が水場ですが
ここからあちこちの苗木まで何十往復も
休みなしで2時間以上もかかる
重労働作業になっていたのです。

アマレロ苗木090820.JPG
 アマレロ(イエローブルボン)苗木は、
 画像のように100本単位で
 林床地内のあちこち17箇所に分散させてあるので
 苗木の生育状況を確認したり
 同時に苗木の上に落下してきた枯れ枝や
 落ち葉などを取り除いたりしながら
 水やりをするだけでも
 時間はすぐに経ってしまうのです。


この水飢饉中は、
すでに移植した約1,500本の苗木には
水やりはとても手が回らなかったのですが、
森林の中という表土が乾きにくい栽培環境が幸いして
どの苗木もたくましく乗り切ってくれました。

北山山麓の苗木090820.JPG
 20日(木曜)はコーヒー山到着直後から
 スコールのような雨が降ってきました。
 この画像はその時の北山山麓の苗木です。


林床地の苗木090820.JPG
 ここは林床地で、雨が降ったことで
 表土が湿っていますが、
 コーヒーの葉が横にピンと張っているのは
 元気な証拠なのです。


コーヒー山では、
今後も雨水による給水ポイントを多く設置する必要性があり、
台風や強風でのブルーシート撤去の簡便性を高めるためにも
次回からブルーシートと木を結びつけるヒモには
中間にカラビナを付けるように改良しようと考えています。

簡易雨水貯水槽090820.JPG
 林床地に雨水を溜めておく容器を置きました。
 自宅引越し先のお風呂場の古い浴槽を
 横に切断した上半分ですが、
 雨水を溜めるためにブルーシートを敷き
 ブルーシートの周囲の穴に
 鉄筋を刺して固定したものですが
 要は外見よりも実効ですからこれで充分なのです。


19日(水曜)に那覇市内の排水路(ガーブ川)では
作業中に鉄砲水で流されて
4人が亡くなった悲惨な事故がありましたが、
19〜20日は、熱帯低気圧が
台風台風8号と同様の通過ルートで
台湾方面に西に移動したことで
沖縄本島上空は気圧が不安定になって
雷雲が所々で出るようになり
コーヒー山でもついに待望のまとまった雨が降りました。

ホントウアカヒゲ090820-1.JPG
 コーヒー山に入ると、
 いつも人懐っこい「ホントウアカヒゲ」が
 舞い降りてきて
 1mくらいまで近くに寄ってきます。


ホントウアカヒゲ090820-2.JPG
 「ホントウアカヒゲ」は
 スズメ目ツグミ科の野鳥なのでスズメに似ています。
 南西諸島の「アカヒゲ」の沖縄本島に棲息する亜種です。


ホントウアカヒゲ090820-3.JPG
 林床地で今春種植えして梅雨明け後に発芽した
 ムンド・ノーボの種苗に
 「ホントウアカヒゲ」のオスが舞い降りました。
 私もその端に居ますから、
 手を伸ばせば届くくらいの近さです。
 彼が近寄ってきた理由は、
 休憩時に食べるスイカの催促なのです。


ホントウアカヒゲ090820-4.JPG
 彼がなぜ“オス”と判るかというと、
 胸が黒くなっているからです。
 メスの胸はグレーなので、
 オスとメスの判別は
 誰でも簡単に見分けがつくのです。
 彼らは一夫一妻制のようで、
 一定のエリアを縄張りとしてツガイで守っていて
 そこから少し離れると、
 今度は違うアカヒゲが近寄ってきます。


ホントウアカヒゲ090820-5.JPG
 彼らは環境省レッドリストで
 絶滅危惧種に指定されていて
 また国の天然記念物にも指定されていますから
 会えるだけでも感謝しないといけないのです。


ホントウアカヒゲ090820-6.JPG
 このムンド・ノーボの種苗は
 直径10cm前後の伐採した木を枠にしていますが、
 ここだけでも2千本以上は発芽したようで、
 この後黒ポリポットに移植する作業も
 また大変な時間がかかりそうです。
 一部は本葉も出てきましたが
 一同元気に成育しています。

posted by COFFEE CHERRY at 21:45| 沖縄 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

日本経済新聞の記事は…

7月6日(月曜)の日経夕刊7面に
「紅茶・コーヒー 国産を味わう」
という特集記事が掲載されましたが
沖縄での5箇所の取材のうち
コーヒー山や知念コーヒーなど3箇所は
紙面の都合で載りませんでした。

日経090706-1.JPG
 7月6日(月曜)の夕刊7面の特集記事

取材を受けながら記事に載らないのは
残念といえば残念ですが、
コーヒー山はまだ初収穫に至らない
移植拡大中の未完成の状態ですし、
また記事に掲載されたとしても、
現状では栽培地確保の伐採や
苗木移植作業などを最優先したいこともあって、
照会や問い合わせ、見学希望などの対応は
なかなか応じられず、
なによりコーヒー山は
開放された観光農園化が目的ではなくて、
森林農法での栽培拠点を目指していますから、
今回コーヒー山が記事に載らないのは
結果として良かったのだと思います。
日経には国産のコーヒーの取り組みを
ご紹介していただけたことを心から感謝したいです。

日経090706-2.JPG

“珍しい”国産コーヒーの生産者にもいろいろあり、
1粒だって海外産の豆を混ぜずに
かたくなに純沖縄産を貫く生産者もいれば、
誰も判らないだろうと思って
海外産をリッチに混ぜて沖縄産を名乗る
悪質な生産者も実際にいるのですから
国産コーヒーが珍重化される評価に甘んじることなく
ただ沖縄で生産しただけ式の
“名物温泉まんじゅう”のような
お土産コーヒーを目指すのか
世界の高品質なレベルに匹敵するような
コーヒーを目指すのかという
具体的な方向性を明確にすることによって
「たかがコーヒー」になるのか
「されどコーヒー」になるのかの
分かれ道になるのだと思うのです。

日経090706-3.JPG
 せめて知念コーヒーは掲載してほしかったですね。

posted by COFFEE CHERRY at 15:28| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月20日

ヤンバルクイナとの遭遇

恵みの梅雨の降雨雨で苗木の植え付け作業は
残念ながらもう2週間くらいしていないのですが、
昨日は国頭村の自宅引越し先の家を掃除に行き、
午後からコーヒー山の様子を久々に見に行きました。

コーヒー苗木090619-1.JPG
 恵みの雨でコーヒー山の植物は
 どれも元気一杯に育っています。


コーヒー苗木090619-2.JPG
 地表は連日の降雨で充分に濡れていて、
 地中30cmあたりでは、
 山の命の水が浸み出すように流れています。


コーヒー苗木090619-3.JPG
 静寂に包まれた神聖な森に時々薄日が差し込み
 濡れた葉が嬉しそうに輝いていました。


アマレロ苗木090619.JPG
 アマレロの自生苗は元気に生育中ですが、
 黒ポリポットの底に月桃(げっとう)の葉を
 切って敷いたことで
 その上に入れた土と雨水の重みで水が逃げ道を失って
 ポット内が水浸し状態になっているものが
 20個くらいありましたので、
 ポットの底穴から竹や枝を刺して
 水抜きをしてあげました。
 晴れた日だけでなくて、
 雨や風の日も台風の日だって
 引越し後はコーヒー山に
 毎日来てあげないといけませんね。


国頭村の新居周辺は、
驚くことにヤンバルクイナの大棲息地で
新居からもヤンバルクイナが
トコトコ歩いている姿を見られるくらいで、
まるで自然動物園の中に住めるような環境の
嬉しい場所なのです。
もちろん隣家は見えません。

コーヒー苗木090619-4.JPG
 コーヒーはこの地によほど合うらしくて
 落葉もなく、樹高や枝葉を伸ばして
 元気一杯に成育しています。


コーヒー苗木090619-5.JPG
 台湾南方で発生した台風台風3号も、
 今のところ中国沿岸の
 東シナ海を北上する予報ですから
 コーヒー山での心配は
 「梅雨明け後」の日照り対策になりそうです。


コーヒー苗木090619-6.JPG
 来週22日(月曜)に日本経済新聞社が
 コーヒー山に取材に来られるのですが
 「国産コーヒー」の現状と将来性について
 調べているようで、私も興味深いです。


ヤンバルクイナは
「雨の日によく出てくる」
と言われる通りに、
新居の掃除に行った2回の雨雨の日に
何度もヤンバルクイナを目撃しました。

コーヒー苗木090619-7.JPG
 枝には蕾(つぼみ)を付けていたり、
 すでに開花が終わって結実していたり、
 白い花が咲いていたりと、
 予想外に早く根付いているようです。


コーヒー苗木090619-8.JPG
 このブログを昨年からご覧になられている方は
 お気づきと思いますが、
 コーヒーの成育が順調なことで、
 その存在がはっきりしてきたように
 思えるのですが、どうでしょうかexclamation&question


ノグチゲラの巣090619.JPG
 コーヒー山の北山山麓には、
 ノグチゲラの古い巣跡があります。
 また、林床地にはツガイが棲息しているのですが、
 巣がどこにあるのかは判りません。


カメラを構えてヤンバルクイナを追いかけると
予想以上に早い動きで繁みの中に隠れてしまうのですが、
この付近はまたヘビの大棲息地でもあるようで、
うかつに繁みに立ち入ることは出来ないので
ヤンバルクイナはなかなか撮影できずにいたのですが、
霧雨になった午後に、コーヒー山に向かうと
途中の林道で何度もヤンバルクイナが道路に出ていて
その中でようやく1羽だけ
カメラに収めることが出来ました。

ヒメハブ090619.JPG
 新居の庭の雑草を剪定バサミで刈っていたら
 現れた「ヒメハブ」です。
 「踏みつけるまで動かないし毒も弱い」といいますが…
 夜行性でカエルやヤモリ、ネズミが近くに来るのを
 待ち伏せているようです。
 剪定バサミでの草刈りはヒメハブ出現で中止しましたが、
 草刈機を使わないとダメですね。
 体長は80cm程度ありました。
 コーヒー山のオーナーの息子さんが
 剪定バサミで首をギロチン状態にはさんで
 遠くに投げて戴きました。


ハブの子供090619.JPG
 新居の風呂場にいたハブの子供です。
 体長は50〜60cmほどでした。
 コーヒー山のオーナーに、細長い棒で
 撲殺して戴きました。
 引越し先は10年以上人が住んでいない家なので
 ネズミやヤモリの天下状態でしたから
 それを狙ってハブも集まって来ているのだと思います。
 引越し後の新居周辺は、
 マメに草刈りをしないとダメですね。


ヤンバルクイナ090619.JPG
 クイナというのは水鶏のことで、
 水田や水辺の草むら、湿原などにいて
 昆虫やミミズなどを食べていて飛べるのですが、
 ヤンバルクイナは飛べない水鶏で、
 沖縄のヤンバルにしか棲息していない
 国の天然記念物指定の鳥なのです。
 環境省レッドリストでも
 絶滅危惧種に指定されていますが、
 これからは毎日のように会えるようです。


posted by COFFEE CHERRY at 17:24| 沖縄 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

コーヒー山で早くも最初の開花!

コーヒーの白い花は重力の影響を特に受けやすく
満月や新月の前後1週間に開花することが多いのですが、
先週の23日(土曜)はタイミングよく
新月の前日だったこともあって
コーヒー山で最初の花が咲いているのを見つけました。

開花090523-1.JPG
 重機の道の中腹「竹の広場」から
 次の南山山麓に向かう道の入口部分の苗木ですが
 「竹の広場」で昼食中に
 「何となく苗木に白いものが付いているけど何だろうexclamation&question
 と思ってよく見ると白い花だったのです。


コーヒーの枝の葉の付け根に
花芽が付いているのは以前から知っていたので
開花は時間の問題でしたが
やはり最初の開花を見るのは嬉しいものです。
コーヒー山の苗木には
花芽が蕾(つぼみ)状になっているのも多く見受けられ、
今後続々と開花してくるものと思われます。

開花090523-2.JPG
 コーヒーの白い花はいつみても可憐(かれん)で
 可愛くて見とれてしまいます。
 無事に成育すれば開花後6〜7ヵ月後に
 赤い実になるはずですから
 師走のあたりでしょうか。


すべての植物に共通している特徴の1つとして
「種族の保存」
つまり、
「自分たちと同じ仲間を殖(ふ)やす」
という性質があり、
植物ではそれが“種子”と、その散布方法にあって
花には、
「いかに受粉するか」
という役割があるわけですが、
昨年植えた苗木は、開花させることよりも
まず根付くことに最大限努力をして
場合によっては葉を落としても根付こうと頑張るのですが、
まだ充分に根付いていないはずなのに
多少貧弱であっても懸命に蕾(つぼみ)を開花させたことに
改めて
「コーヒーを大切に育てなければ…」
という責任感を強く感じました。

開花090523-3.JPG
 白い花を咲かせた苗木は数本ありましたが、
 よく見ると、円柱状の結実した幼果がありますから
 最初の開花は今日ではなく1週間以上前のことで、
 私が山に行かない日に開花していたか
 せっかく開花していたのを私が見落としていたのか
 どちらかですね、残念なことです。


posted by COFFEE CHERRY at 16:48| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月24日

ケンガイ鉢のコーヒー苗木移植がようやく完了しました

18日(月曜)に梅雨入りして、
最初の2日間だけ猛烈に降り注いでくれた恵みの雨雨
「梅雨の中休み」というより“長い休み”状態で
その後まとまった雨が降らず
「神様のきまぐれにも困ったものだな…」
と思う反面、
「作業中は雨が降らないでほしい」
という身勝手な思いの中で
バナナロードに置かれていた
ケンガイ鉢の植え付け作業を
昨日(土曜日)行いました。

簡易雨水貯水システム090523.JPG
 バナナロードの簡易雨水貯水システムです。
 2日間の雨でもけっこうな雨水が溜まりました。


移植作業090523-1.JPG
 移植作業は、画像右の「穴掘り器」で
 ザクザクと刃先を地面に落として
 小形スコップで土を取り、
 直径約30〜40cm、深さも同じくらいの
 穴を掘るのが最初ですが、これが数個ならともかく
 数十個も掘るのはよほどの強い意志と体力がないと
 出来ないのです。


新緑がまぶしい常緑のコーヒー山は充分に水分が潤い
森全体が生き生きと充実していて
爽やかな明るさが心を和ませてくれるのです。

移植作業090523-2.JPG
 ケンガイ鉢苗木をバナナロードから運んでくるだけでも
 なかなか大変ですが、
 鉢から苗木を引き抜きやすいように、
 水を入れた桶(おけ)に鉢を入れ、
 さらに鉢の上から充分に水を流し込んで、
 水が鉢の中の土に馴染むまでしばらく待ちます。


移植作業090523-3.JPG
 鉢を寝かせて苗木の主幹の根元を持って引っ張ると
 鉢が円すい状になっているので、簡単に
 しかも毛根も切らずに苗木を抜くことが出来るのです。


当日は、ケンガイ鉢の4〜5年の苗木移植を
完結させることを目標にしたのですが、
ケンガイ鉢28個だけでなく、
不織布の大きめの鉢4個の苗木も
植え付けることが出来ました。

移植作業090523-4.JPG
 鉢から抜いた苗木を穴に入れ、
 掘り出した土をかぶせることで
 移植作業は終わりですが、
 この時に注意するのは土をかぶせ過ぎないことです。
 土をかぶせ過ぎると
 根が酸欠状態になってしまうからです。


移植作業090523-5.JPG
 ケンガイ鉢用の穴掘りでは、
 空いた鉢約3個分の土を掘り出して
 苗木移植で約2個分を使い、1個分強が余るのですが
 余った土は左の万能土の袋などに入れて車で持ち帰り、
 自宅でのプランターや黒ポリポットなどでの
 種植えや植え替え作業で使っています。


次回からは黒ポリポットの3年程度の苗木の中で
大きい苗木や弱っている苗木を優先的に
移植することになるのですが
過酷な穴掘り作業が、穴の大きさが小さくなる分だけ
少しですが過酷さが解消されるはずですから
移植をずっと待ちわびている苗木たちのためにも
まだまだ頑張らないといけないのです。

移植作業090523-6.JPG
 撮影した場所は少し傾斜地になっていて
 移植が終わった苗木を
 上から下の方に向かって撮影しました。
 このずっと下のほうはバナナロードです。
 この苗木はアマレロ種だと思うのですが…


移植作業090523-7.JPG
 こういった手法で当日は延々と作業し、
 それでもついにケンガイ鉢苗木の
 植え付けは完了できました。
 コーヒーは7〜8mにもなる木で、
 直根を地面深く伸ばして
 さらに横に毛根を含めた根を張り出す木ですから
 ケンガイ鉢に苗木をいれたままでは
 根を充分に伸ばせず、
 窮屈な生活を強いることになって
 やがて根が鉢の中で
 根がグルグルと巻き始めて
 そのうちパンパンに張りつめ
 その後成育不良になって病気がちになる、
 というのは私が前に経験していますから、
 コーヒー山でも何とか早く植え付けをして
 伸び伸びと楽に開放してあげたかったのです。
 作業中リュウキュウアカショウビンの鳴き声が
 近くで聞こえるのですが、
 警戒色が強い野鳥なので今日は姿を見せませんでした。


また、苗木を植えるために来月には
伐採作業も再開しなければなりません。
コーヒー山での伐採とは、
樹木を全部伐ってしまう「皆伐」ではなく
森林に新たにコーヒーを仲間に入れてもらって
仲良く共生してもらうことが目的ですから
残すべき木と伐るべき木を選択して
伐るべき木とみなされたものだけを
チェーンソーや草刈機でやむを得ず伐って
森林の内容を整えるための「択伐」を常に心がけて
生物相が豊かな現状を
維持させなければいけないと考えています。

新簡易雨水貯水システム090523-1.JPG
 現在は梅雨だから水やりの心配は要らないのですが
 問題は梅雨明け後の盛夏の乾期の水やりなのです。
 昨年の盛夏の乾期は伐採作業と移植作業に追われて
 日照りの1ヶ月半近くも水やりが出来ずに
 重機の道の「竹の広場」より
 南側に移植した苗木たちには
 暑さと水不足でずいぶん苦しい思いをさせてしまい
 葉焼けや落葉などで一時弱ってしまったのです。
 そのためにプール状の小形貯水池も
 栽培拠点の頂上付近に造りたいのですが、
 それは移植作業を中断する冬季に行うことにして、
 とりあえずは安価に簡単に
 貯水率を向上させる手段として
 廃材で枠組みをした中にブルーシートを入れる
 新方式を試作することにしました。


新簡易雨水貯水システム090523-2.JPG
 今までここで使っていた容積45リットルのペールは
 この新方式の隣に置きますから、
 単純に今までの3倍の貯水率になるのですが、
 強度的に廃材枠が崩れ落ちることも有り得るので
 試作はこの1つで様子をみたいと思います。
 次回問題がなければ、当面はこの方法で
 貴重な雨水を確保してゆこうと思っています。


posted by COFFEE CHERRY at 19:31| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月11日

コーヒーの苗木移植作業の再開

アマレロの自生苗の黒ポリポット移植は
自生苗の数が多すぎたことが嬉しい誤算でしたが、
予想外に時間が取られてしまったことで、
昨秋から移植を待ち続けている苗木たちの植え付けを
急ピッチで行うことになりました。

アルバムを作る全ての素材を見る

 林床地の中です。
 時々木漏れ日が入る、
 コーヒー山でも最高の栽培環境なのです。


バナナロードと林床地に置いてあるケンガイ鉢の
大きな苗木60本を最優先で植え付けして、
「これを2日で終わらせよう」
と意気込んでいた矢先に、
なんと穴掘り工具が折れてしまうアクシデントがあり
林床地のケンガイ鉢苗木の移植は、
すでに穴が掘られている10個だけにとどめ
急きょ重機の道の下側のエリアで
黒ポリポットの苗木移植に変更しましたが
こちらは30個弱くらいでしょうか、
スコップでの穴掘り作業は
乾燥している表土が硬かったり、
掘り出したら根が出てきて穴掘りの場所をズラしたり
スコップの先に石が当たって石を取り除いたとか、
とにかくスコップでの穴掘りは
数が少なければ便利かもしれませんが
多数の穴掘り作業には足腰の負担が大きくて
過酷な作業なのです。

ムンド・ノーボの自生苗090509.JPG
 林床地の2箇所に、
 ムンド・ノーボの自生苗が出てきていて
 雨不足で苗がダメになってしまうことを懸念して
 プランター2.5個に移してあげました。
 全部で100本くらいはあったかも。
 作業に追われているので、
 正確には黒ポットに移し替えるときに
 数えるつもりです。


平年では5月8日が
「沖縄の梅雨入り」
なのですが、
今年はどうも遅れているようで、
9日(土曜日)も、早朝と夕方の2回、
林床地付近の苗木と自生苗ポットについて
雨水と山水による水やりを
ジョーロで数時間かけて行いました。

アオスジアゲハ090509.JPG
 コーヒー山の最高峰・北山頂上で
 アオスジアゲハが飛んでいました。
 本土にもいる蝶で特別珍しくないのですが、
 動きが機敏でなかなか撮影出来ないので
 これでも良く撮れた方なのです。
 背景はボケていますが、
 活着したコーヒーの木です。


深刻な日照りが続くものの、
スコップで地面を掘ると、
地中の土にはいくらか湿っていますから
鉢やポットに入って移植を待ち望んでいる苗木たちは
一刻も早く地面に植えつけてあげたいのですが、
移植は1日に50個程度しか出来ないので
乾燥が早い鉢やポットだけでも、
週に2回は水やりが必要なのですが、
人間は勝手なもので、こんな時に
「苦しい時の神だのみ」
が頭の中によぎってしまうのです。

バコパ090509.JPG
 ホームセンターで赤札(100円)で売られていた
 「バコパ」を1つ買って
 乾燥防止のために竹の広場に試しに植えましたが、
 意外に機嫌よく根付きそうです。
 マメ科植物ではありませんが、アフリカ原産らしいので、
 定着して広がってくれるかもしれません。


紫式部の源氏物語は、
栄華を極めた藤原氏全盛の貴族社会を背景にして
光源氏を主人公として書かれた長編物語ですが、
この平和な平安時代は
貴族による世襲官僚制と荘園の発達で
少数の富裕層と大多数の農民との貧富の差が大きい
格差社会にもなっていて、
何やら現代を重ね合わせると
歴史は繰り返されるのかと嘆きたくなりますが
この平安時代初期には、
クレオパトラ、楊貴妃と並んで世界の3大美女といわれる
小野小町が朝廷に仕えていて、
雨乞いをしたことがあるのです。

シダ植物090509.JPG
 弦鳴楽器ハープをイメージしてしまうシダ植物の若葉。
 シダ植物は種類が多く、なかなか見分けがつきません。
 これはバナナロードで撮影しました。


二条城の南にある神泉苑(しんせんえん)は
平安時代当時は朝廷のための庭園でしたが、
824年には淳和天皇の勅命で空海(弘法大師)が、
ここで雨乞いをして雨を降らせた、というのですが、
この16年後の承知(じょうわ)7年の大飢饉では、
今度は小野小町が仁明天皇の勅命で
雨乞いの和歌を天に捧げることになり、
神泉苑内の壮麗な祭壇で、

 ことわりや 
 日の本なれば照りもせめ
 さりとてはまた
 天(あめ)が下とは


と詠んで、
雨が降ってきたというのです。

「日の本というぐらいですから、
 照りつけるのも分かりますが、
 天(あめ)が下というぐらいで、
 雨も降らせて下さい」

という意味だと思いますが、
出だしの「ことわりや」から
「さりとては」と受けるところは、
英語の文法「indeed〜,but…」
を思い出すような歌ですね。

この342年後の寿永元年(1182年)の大飢饉では、
またしても神泉苑で壮大な雨乞い儀式が行われ、
百人の白拍子が舞ったというのですが、
このメンバーの中に静(=静御前)がいて
源義経とここで初めて出会ったといわれているのですが…

ガラスヒバア090509.JPG
 重機の道では “神の遣い”に遭遇しました。
 尻尾だけが目に入りトカゲかと思ったら
 「ガラスヒバア」というヘビでした。
 雨水貯水容器のオタマジャクシを食べた帰りかなexclamation&question


それにしても、昔は“雨乞い”が多かったようですね。
江戸時代の元禄6年(1693年)には
江戸が干ばつだったようで、
松尾芭蕉門下の俳人・室井其角は
江戸隅田の三囲(みめぐり)稲荷で

   夕立や 田を三囲(みめぐり)の 神ならば

と詠んで、
翌日雨が降ったというのですが、
私も和歌か俳句を捧げたい心境です。


夕焼け090508-2.JPG
 日本が平安時代の中国では
 強大な経済力を誇り、文化も繁栄していた唐が
 751年にイスラム帝国との戦いで敗れて衰退し始め、
 その後長期にわたる干ばつ、
 夏場の少ない降雨量などの異常気象が続いて凶作になり、
 農民蜂起があちこちで発生して、
 ついに唐朝は907年に滅亡してしまうのですが、
 その唐の衰退時期に李商隠(りしょういん)という
 官僚政治家が詠んだ漢詩、
 題「楽遊原」
 (楽遊原は唐の都・長安の東南にあった絶景の丘陵地)
 向晩意不適
 駆車登古原
 夕陽無限好
 只是近黄昏

 晩(くれ)に向(なんな)んとして意(こころ)適わず
 車を駆りて古原(こげん)に登る
 夕陽(せきよう) 無限に好(よ)し
 只是 黄昏(こうこん)に近し

 夕暮れに近づこうとするこの時、
 私の心はいま一つ気分がすぐれない。
 そこで馬車を走らせてこの古跡楽遊原に登ってみた。
 原上からながめる夕日は、限りなく美しい。
 ただ、もうじきたそがれの闇がすべてを閉ざしてしまう。

 を想い出すような与那の海岸から見た夕陽です。
 夕焼けはとても幻想的な光景であり、
 またどことなく寂しい気分になったりして私も好きですが、
 「(夕陽を隠すような赤黒い厚い雲がない)
  夕焼けが見えた翌日は晴れ」

 ともいわれますから…
 それでも熱帯低気圧が北上してきたようで、
 今日の午後から明日朝にかけて
 “弱い雨”予報がついに出てきましたexclamation×2



posted by COFFEE CHERRY at 13:07| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月07日

「植物スプリンクラー」という目からウロコ的発想を発見!

GWの連休最終日に、
行楽ではなく、4日前に行った
「アマレロ自生苗の黒ポリポット移植最終回」
以降も、好天続きなので
急きょ“水やり”のために
コーヒー山に行くことにしたのです。

雨水貯水システム090506-1.JPG
 現在コーヒー山の「貯水」方式がこれです。
 簡単に見えるようですが、
 これでもなかなかコツがいるのです。


コーヒー山は広大で自然な“要塞”を誇りますが
「水がない」
ことだけが唯一の欠点で、
そのためにロビンソンクルーソー式発想の
「簡易雨水貯水システム」
という青シートを広げて雨水を容器に集めるという
原始的な方法でしのいでいるのが現状です。

雨水貯水システム090506-2.JPG
 こういうのがコーヒー山にどんどん増えています。
 「こんなもの」と思われるでしょうが、
 まとまった雨の日なら1日で
 容器いっぱいの雨水が取り込めるのです。
 この画像のは昨日新設しました。


今日は午前中図書館に出かけたのですが、
「現代農業」という農業誌5月号(105ページ)に
「植物スプリンクラー」
という聞きなれない考え方が載っていました。

「植物で植物を灌漑(かんがい)する」
という、
要するに
地中深くまで根を伸ばした植物が
植物が蒸散を停める夜に
土壌深くから吸収した水を
乾いた表土に放出することで
他の植物の水不足が解消する可能性がある
という目からウロコ的な発想で、
「ホントかいなexclamation&question
と疑いたくなってしまいますが、
この方法で実効性があるならいいですね。


ブルークローバー090506-1.JPG
 ホームセンターで赤札の付いていた
 「ブルークローバー」を
 先週竹の広場に植えたところ、
 みごとに活着しました。
 表土の乾燥防止に試しに買ったのです。
 ブルークローバーは日本での流通語であって
 三つ葉でありながらクローバーではないのだそうですが
 マメ科植物で安心しました。


「植物スプリンクラー」
では、
マメ科植物の根が地中深く伸びる
白クローバーやアルファルファ、
キマメなどの利用を推奨されていますが、
もともとマメ科植物は、根に共生する根粒菌が
チッソを固定することで農地を肥沃にしてくれて、
さらに養分を吸収しやすいようにしてくれるので
「マメ科植物との混植」
はコーヒー山でも実践していましたから、
今後、ますますマメ科植物を注目したいところです。

アマレロ自生苗090506-1.JPG
 アマレロ自生苗は予想外に元気でした。
 といっても、まだ移植したばかりですからね。
 ついでに自生苗の安置エリアには
 プレートを打ち込んでおきました。


アマレロ自生苗090506-2.JPG
 プレート左側中央の“4”とか“7”の数字は
 設営順を意味していて“4”は「400個目」のことで、
 全部で「18」まであります。
 コーヒー山は広大なので、こうやって
 ポットを適当な場所を選んで置けるという
 恵まれた環境ですが、
 1,744個の15cm径ポットの総面積は
 約40u(12坪)にもなり
 実に畳24枚分に相当する広さになるのです。


日照りが続いても、
森林が枯れることはめったにありませんから、
コーヒー山に移植したコーヒーは早く根付いて
在来の樹木と共生が出来れば
多少の好天続きでも
それほどの心配は要らないと思いますが、
現状はコーヒーの木が新しい環境に馴染もうと
必死で頑張っている状態で、
水は“ガソリン(燃料)”に匹敵する考えで
マメな供給は当面必要だと考えています。

昨日は“水やり”がMAIN EVENTなので
午後3時頃には作業が終わってしまったので
名護市の大湿帯(おおしったい)という
名護市と東村の境界あたりの
源河(げんか)集落に出向きました。

しゃし・くまーる090506-1.JPG
 店名の「しゃし☆くまーる」は
 インドの言葉で「月の息子」という意味だそうです。


この集落の「しゃし☆くまーる」というカフェが
「自家製の沖縄コーヒーを出しているようで先日行った」
と、
コーヒー山のオーナーから先日伺って
ぜひ行ってみたかったのです。

しゃし・くまーる090506-2.JPG
 大湿帯は1982年(昭和57年)に電気が開通したという
 沖縄で最後(=日本で最後)に
 文明開化した“秘境”なのです。


「大湿帯(おおしったい)」
といっても
昔は水田があったようですが、
大湿原地帯のことではなく、山に囲まれた盆地で
方言の“ウーシッタイ”の当て字のようです。

しゃし・くまーる090506-3.JPG
 GWの連休最終日といっても
 観光客が複数訪れて忙しそうだったので、
 コーヒーの木のルーツなどは伺えませんでしたが、
 ここから一番近いのは東村のヒロ・コーヒーなので、
 足立さんから譲渡して頂いたのかもしれません。


お店の両サイドに2本ずつコーヒーの成木がありましたが、
オーナーの奥様(智子さん)のお話では
 「忙しくてとても手が回らないので、
  コーヒーの赤い実は放置している」

 「コーヒーは有機栽培のブラジルを出している」
ということで、残念でした。

しゃし・くまーる090506-4.JPG
 オーナーご家族が静岡県から移住したのが
 15年前だそうですから
 コーヒーの木の樹齢も
 10〜15年あたりなのだと思います。


沖縄ではせっかくコーヒーを栽培して実がなっていても
その後の加工方法などが解らないで
放置している方が多くいてもったいないことです。

ご自身が育てたコーヒーの実を、
有償になりますが生豆などに加工させていただくことも
今すぐではなく先々ですが、
行っていきたいと考えています。

次回の移植予定090506.JPG
 本来ならコーヒー山に置いてあるケンガイ鉢や
 黒ポリポットの苗木の植え付けに全力を挙げている時期に、
 アマレロ自生苗の黒ポリポット移植作業は
 急に割り込みで入った作業ですから
 次回からまた大き目の苗木を
 最優先で植えつけないといけません。
 バナナロードに置かれた画像のケンガイ鉢は
 ここだけで54個、林床地に10個ありましたから
 次回1日だけでは終わらないかもしれません。


posted by COFFEE CHERRY at 19:17| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月13日

新緑がまぶしいコーヒー山

沖縄というと
「青い空・碧い海」
晴れイメージが強いのですが
3月下旬から4月の上旬にかけて
恵みの雨雨が時々降ったことで
しばらく作業が順延続きになり、
コーヒー山には先週の土曜日に久しぶりに行けました。

コーヒー苗木とクモの巣.JPG
 朝8時過ぎの林床地では朝陽が入りだして
 クモの巣も光り輝いていました。


コーヒー山はすっかりまぶしい新緑に包まれて
いろいろな鳥の鳴き声がこだまする中、
最初の厳冬期を越えたコーヒー苗木たちも
元気に新芽を伸ばし始めていましたが、
心地よい風が時おり吹き抜けて
森林にそよぐ風音でも心が癒されて
Bob Dylan(ボブ・ディラン)の名曲
「Blowin' in the Wind(風に吹かれて)」
を想い出しました。
(以下の動画は作動すればいいのですが…)

 How many roads must a man walk down
 Before you call him a man?
 Yes, 'n' how many seas must a white dove sail
 Before she sleeps in the sand?
 Yes, 'n' how many times must the cannon balls fly
 Before they're forever banned?

 The answer, my friend, is blowin' in the wind,
 The answer is blowin' in the wind.


 どれだけ道を歩いたら
 ほんとうの人間として認められるの?
 いくつの海を越えたら
 白いハトは砂で安らぎを得られるの?
 どれだけ砲弾が炸裂したら闘いは終わるの?
 その答えは、友よ、風に吹かれている
 答えは風が知っているだけ





新緑に色づく植物だけでなく、
ガラパゴス的な山原(やんばる)の
コーヒー山に棲息する多くの生物たちも
春の到来と共に一斉に
新しい命の躍動が始まっています。

カエルの産卵090411−1.JPG
 コーヒーの葉の、この泡は…
 シュレーゲルアオガエルという
 日本を代表するアオガエルの親戚で、
 沖縄では特別珍しくない黄緑色をした
 約5cmのアオガエルを
 「オキナワアオガエル」というのですが、
 コーヒーの葉の泡はどうも
 「このカエルの卵らしい」と思うのですが、
 いかがでしょうかexclamation&question
 卵は白い泡で包まれているのですが、
 この中で孵化してオタマジャクシになって、
 雨で地面に流れ出る仕組みになっているのです。


カエルの産卵090411−2.JPG
 「モリアオガエル」も同様に泡卵ですが、
 アオガエルよりももっと泡が大きいと思うので
 「オキナワアオガエル」をホシと睨んだのですが…
 「オキナワアオガエル」も「モリアオガエル」も
 小昆虫を食べるので、
 コーヒーの木にとっては無害なのです。
 コーヒー山には「リュウキュウアカガエル」もいて
 ヘビの食材に貢献しているのですが、
 リュウキュウアカガエルの産卵場所は
 
地面の水溜まりや湿地なはずですから、
 この泡は「オキナワアオガエル」の産卵でしょうexclamation&question


クモの孵化090412.JPG
 「害虫の集団発生?」と一瞬心配してよく見ると、
 葉の上のクモの巣に「クモ」の
 幼児らしいのが写っているので
 「クモの孵化」だと思いますが、
 何のクモかは判りません。
 こういうクモは害虫を取ってくれるので
 益虫なのですが、
 カエルの食材にも貢献しているので、
 こんなにたくさん産まれても
 生存率はかなり低いのかもしれませんね。



土曜日の作業は、
林床地内での苗木移植を重点的に行いました。

移植する苗木の優先度合いは
ケンガイ鉢に植えてある、
わりと大きな苗木を優先しています。

ヤシ類は根が横に張るので、
移植は後回しで問題ないはずですが、
コーヒーは直根が地上部と同じくらい
真直ぐに地下にもぐりながら毛根を横に張り出して
養分を吸収したいのですから
コーヒーの苗木は、高さ50cm程度までには
植えつけた方が良いのですが、
コーヒー山をお借りするまで
我が家の庭やテスト圃場で
成育する苗木を、
ひと回りずつ大きな鉢に移し替えていたことで
成木に近いような大きな苗木も多く持っていました。
アルバムを作る全ての素材を見る

大部分は昨年中に移植してあげたのですが
時間的に厳冬期をはさんでしまい、
今春まで待たされていたケンガイ鉢の苗木がまだ
残っているのです。


「風に吹かれて」はPPM、
といっても若い方は知らないでしょうが、
ピーター・ポール&マリーという3人グループの略ですが、
こっちの方が有名かもしれません。

1971年4月にワシントンDCで
ベトナム戦争反戦大集会が行われた時の
動画らしいのですが、
後半はジョン・デンバーも出てきますね。


ジョーン・バエズも反戦歌手でしたね、
若い方は知らないでしょうが。


ベトナム戦争では、
当時アメリカの統治下に置かれていた沖縄に
駐留していた海兵隊が派兵され、
嘉手納基地からは爆弾を積んだB52が出撃し
海兵隊の戦死者が沖縄経由でアメリカに送還されたり、
(当時は損傷した遺体を祖国の遺族に送還する前に
 沖縄で洗う高額の仕事もありました)
湾岸戦争でも沖縄の基地から出撃していて、
沖縄が、単純に64年前に終わった沖縄戦のことに
こだわっているのではなくて、
アメリカが関わる戦争のたびに沖縄が巻き込まれて、
そのたびに「沖縄戦」と重複してしまうし、
いまだに不発弾があちこちに埋もれたままですし、
沖縄の戦後はまだまだ終わっていないのです。
そういう意味では、
コーヒー山の作業は自然との共生に没頭出来るので、
至福のひとときになるのです。

マンゴー苗木.jpg
 もちろんコーヒー苗木の移植が完了後ですが、
 コーヒー山にはマンゴーも植えたいです。
 露地栽培のマンゴーは摘果しないと全体が小ぶりになり、
 ビワやイチジクのような大きさになるのですが
 これが意外と美味しいものの、
 大部分鳥に取られてしまうのかも…
posted by COFFEE CHERRY at 15:49| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

ウグイスの大合唱の中のコーヒー苗木移植作業

先週から月曜日にかけて東シナ海の前線や
本土の高気圧のヘリの影響で沖縄は恵みの雨になり、
コーヒー山には10日(火曜)に行きました。

初春の久しぶりの長雨で冬枯れの木々も芽吹いてきて
日差しを照り返す緑がキラキラ輝いてまぶしく、
コーヒー山は新緑に衣替えの兆しを見せ始めています。

厳冬期の間に
コーヒー苗木の移植エリアを拡充していましたから
雨を吸収して充分に潤った大地に穴を開けて
コーヒー苗木の移植作業を集中的に行い、
また、火曜は満月でしたから
「満月の種まき」
ということで
コーヒーやヒマワリの種植えも
合間をみて少し行いましたが、
コーヒー山では環境省のレッドリストで
絶滅危惧種に指定されている
「ホントウアカヒゲ」
だけでなく、
ウグイスの鳴き声も
山のあちこちから合唱のように聞こえました。

初春のヒマワリ090310.JPG
 沖縄ではヒマワリは1年中咲きますから、
 夏よりもクリスマスや正月に合わせて
 咲かせるようにしたいところです。
 コーヒー山では蝶やミツバチ用の花として
 また作業の合間の観賞用として、
 さらに“緑肥”として
 ヒマワリを多く植えたいと考えています。


沖縄にはウグイスは1年中いるのですが、
沖縄のウグイスには
 ・ ダイトウウグイス
 ・ リュウキュウウグイス
の2種類が棲息していて
「リュウキュウウグイス」
は夏の間、サハリンや北海道に避暑に旅立つのですが、
「ダイトウウグイス」
は移動をしない留鳥といわれています。

沖縄本島北部の山原(やんばる)に棲息するウグイスは
「ヤンバルウグイス」
ともいわれますが、“亜種”ではなく、
上記2種類が混同されているようです。

林床地のコーヒー苗木090310.JPG
 昨秋林床地に移植したコーヒー苗木も
 無事に厳冬期を乗り切って
 ご覧の通り元気一杯です。


オスの鳴き声は本土のウグイスと同様で
メスを呼び寄せているとか縄張り宣言といわれている
「ホ〜ホケキョ」
という共通語ですが、
1m近くまで寄ってくる無警戒の
「ホントウアカヒゲ」と対照的に
「ウグイス」は警戒心が強いようで姿を見せませんが
たくさんのウグイスの鳴き声は
何やら作業を見守って
声援してくれているように勝手に解釈すると
一層心地よく聞こえてくるのです。

コーヒーの苗木植え付け作業は
当面はバナナロード脇の林床地に集中しそうです。


ビデオカメラが無いので、
デジカメで撮影したコーヒー山の一部を
スライドにしてみました。
初めての試行なのでお見苦しいのはお許し下さい。

アルバムを作る全ての素材を見る


初回はコーヒー山の大回廊・重機の道の画像です。
重機の道は中ほどに「竹の広場」という
リュウキュウチク(琉球竹)の
密集地だったところがあるのですが、
そこから重機の道の入口にかけて、
方位でいうと南から北側に移動した画像です。

重機の道の入口から撮影しようとしたら
昼前のために逆光になってしまい、
仕方なく逆ルートでの撮影になってしまいました。

最初のうちは、コーヒー苗木の
まだ移植していない黒ポットが出てきたり
道の両サイドに植えたコーヒー苗木が出てくるのですが
お解かりいただけたでしょうか?

途中からコーヒー苗木が植えてない理由は
北風(画像では奥から手前に吹く風)が
道に入り込むことで、
先々、重機の入口部分から風の侵入が防げるようになれば
苗木移植を再開するつもりです。

画面の進行方向右側は「北山」で、
左側は下り斜面(ずっと下がバナナロード)
になっています。
posted by COFFEE CHERRY at 21:38| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

伐採で心がけていること

沖縄は亜熱帯気候ですから、
熱帯果樹のコーヒーも露地栽培が出来ることは
当ブログをご覧戴いている方々は
とうにご存知のことと思いますが、
沖縄でコーヒーを栽培する生産者の一部には
一風変わった考え方の人もいて、
沖縄産コーヒーを栽培しているのに生産量が少ないからと
安易に海外産をリッチに混ぜて増量して
“沖縄産”と偽装したり、
妨害工作をするために私のコーヒー山を探し回ったりする
ストーカー的な生産者もいるのです。

重機の道からバナナロードを見下ろす090227.JPG
 重機の道からバナナロードを見下ろした場面です。
 下のほうの明るい部分が川ではなくバナナロードです。
 画面では判りづらいのですが、重機の道の一段下には
 重機の道に並行して、やや平坦な部分があり
 今後の伐採候補地になっています。


沖縄でのコーヒー生産者は、
それぞれの“こだわり”で真摯に栽培に取組んで
栽培技術的に切磋琢磨して、
より良い品質のコーヒー豆を作り上げて、
それを競い合うことで
沖縄コーヒーのレベルアップを図りたいところですが…

伐採予定地090227−1.JPG
 伐採する前の林床地です。
 この場面では、まずリュウキュウチク(琉球竹)を
 草刈機で伐採して太い木を残し、
 その時点で直径3mのスペースが取れるかどうかを見ます。
 スペース不足であれば、
 防風林になり得る木の選定と風の流れを読みながら、
 しかも空が見えすぎないように
 注意して伐採することにしています。


まだやんばるに自宅が引越し出来ていないために
コーヒー山には本島南部から日帰り作業をしていることで
私は毎日山に入れませんから、
今のところ不審者の侵入をはばむためには
コーヒー山の場所をあいまいにせざるを得ないのです。

伐採予定地090227−2.JPG
 リュウキュウチク(琉球竹)が密集しているエリアでは、
 竹を伐採すると空がポッカリと
 見えてしまうことがあります。
 そういうエリアではコーヒーより成長が断然早い
 バナナ子株を植えるか、
 ハイビスカス(アカバナー)などの挿し木をして
 日照がコーヒー苗木に直接当たるのを
 防ぐようにしています。


ストーカー的生産者は、
私がコーヒー山の伐採をすることについて
「届け出が必要なのに
  無許可で勝手に伐採して違反している」

と騒いでいたように人づてに聞きましたが、
これは昭和26年に制定された「森林法」
「第10条の8」という条項の
「伐採及び伐採後の造林の届出」
のことを言っているのだと思います。

伐採予定地090227−3.JPG
 リュウキュウチク(琉球竹)が多いエリアを
 草刈機で伐採した直後の画像です。
 少し刈り進めては片づける、の繰り返しで
 苗木栽培エリアを広げてゆきます。



森林法
「第二章の二 営林の助長及び監督」
「第一節 市町村等による森林の整備の推進」
第10条の8(伐採及び伐採後の造林の届出)
森林所有者等は、地域森林計画の対象となっている民有林
(第25条又は第25条の2の規定により指定された保安林及び
 第41条の規定により指定された保安施設地区の
 区域内の森林を除く)
の立木を伐採するには、農林水産省令で定める手続に従い、
あらかじめ、市町村の長に森林の所在場所、伐採面積、
伐採方法、伐採齢、伐採後の造林の方法、
期間及び樹種その他農林水産省令で定める事項を記載した
伐採及び伐採後の造林の届出書を提出しなければならない。
ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、
この限りでない。

一  法令又はこれに基づく処分により
   伐採の義務のある者がその履行として伐採する場合
二  第10条の2第一項の許可を受けた者が
   当該許可に係る同項の開発行為をするために
   伐採する場合
三  第11条第四項の認定に係る森林施業計画
  (その変更につき第12条第三項において準用する
   第11条第四項の規定による認定があつたときは、
   その変更後のもの)
   において定められている伐採をする場合
四  森林所有者等が第49条第一項の
   許可を受けて伐採する場合
五  第188条第二項の規定に基づいて伐採する場合
六  法令によりその立木の伐採につき
   制限がある森林で農林水産省令で
   定めるもの以外の森林
   (次号において「普通林」という。)
   であつて、立木の果実の採取その他
   農林水産省令で定める用途に
   主として供されるものとして市町村の長が
   当該森林所有者の申請に基づき
   指定したものにつき伐採する場合
七  普通林であって、自家の生活の用に充てるため
   必要な木材その他の林産物の採取の目的に
   供すべきもののうち、市町村の長が
   当該森林所有者の申請に基づき
   農林水産省令で定める基準に従い
   指定したものにつき伐採する場合
八  火災、風水害その他の非常災害に際し
   緊急の用に供する必要がある場合
九  除伐する場合
十  その他農林水産省令で定める場合


以上が「届け出」に関する条項ですが、
冒頭に出てくる
「地域森林計画の対象となっている民有林」
とは、沖縄県では
『沖縄北部地域森林計画』
のことで、
これに関する条項は、
以下の森林法第5条に出てきます。

伐採予定地090227−4.JPG
 こういう低木密集地でも草刈機で刈ると
 コーヒーが10本くらい植えられるスペースが作れます。
 右奥の明かりエリアは、竹林帯を伐採した部分で、
 光っているのは、おそらくイノシシ除けの
 不要CDの反射だと思います。


第5条(地域森林計画)
都道府県知事は、全国森林計画に即して、
森林計画区別に、その森林計画区に係る民有林
(その自然的経済的社会的諸条件及び
 その周辺の地域における土地の利用の動向からみて、
 森林として利用することが相当でないと
 認められる民有林を除く。)
につき、五年ごとに、その計画をたてる年の
翌年四月一日以降十年を一期とする地域森林計画を
たてなければならない。

2  地域森林計画においては、
   次に掲げる事項を定めるものとする。
一  その対象とする森林の区域
二  森林の有する機能別の森林の所在及び面積
   並びにその整備及び保全の目標その他森林の整備
   及び保全に関する基本的な事項
三  伐採立木材積その他森林の立木竹の
   伐採に関する事項(間伐に関する事項を除く。)
四  造林面積その他造林に関する事項
四の二  間伐立木材積その他間伐及び保育に関する事項
四の三  公益的機能別施業森林の区域
    (以下「公益的機能別施業森林区域」という。)
     の基準その他公益的機能別施業森林の
     整備に関する事項
五  林道の開設及び改良に関する計画、
   搬出方法を特定する必要のある森林の所在
   及びその搬出方法その他林産物の搬出に関する事項
五の二  森林施業の共同化その他森林施業の
     合理化に関する事項
六  樹根及び表土の保全その他森林の土地の
   保全に関する事項
七  保安林の整備、第四十一条の保安施設事業に関する
   計画その他保安施設に関する事項
八  その他必要な事項
3  第四条第三項の規定は、地域森林計画に準用する。
4  都道府県知事は、森林の現況、経済事情等に
   変動があつたため必要と認めるときは、
   地域森林計画を変更することができる。


移植予定地090227−1.JPG
 すでに伐採が終わったエリアで、
 刈った枝葉や竹などを積み上げて
 防風柵にしてありますが
 この場面でも中央やや左の細い木を切れば
 栽培エリアはさらに拡張出来ますが、
 この場合は木を切った後の空がどのくらい見えるのかを
 考えながら切るかどうかを決めています。


沖縄北部地域森林計画」の具体的な対象区域は
国頭村の中央から東側(太平洋側)に位置する
前・米軍北部訓練場の現・国有林のあたりですから

コーヒー山の区域は該当していませんし、
コーヒー山は保安林でもなく保安施設区域内でもなく
もちろん沖縄海岸国定公園の公園区域内でもなく、
地形を変えるような開発・開墾も行っていませんし、
「計画森林に入っていない森林(私有地)」
ですから、
コーヒー山の所有者からも
「何ら届け出義務の必要性はない」
と伺っていますので
周辺の環境悪化を考慮して伐採するように
心がけてさえいれば
コーヒー山の伐採は法的にも問題はないのです。

移植予定地090227−2.JPG
 高木の枝葉が被って上空が閉ざされるよりも
 この画像のように木漏れ日が入るような環境になるように
 伐採を進めています。


コーヒー山でコーヒー苗木を移植する場所を作るために
心がけていることは、
苗木が成木になる高さや枝葉の幅(直径約3m)を想定して、
・「なるべく自然を残す」
  コーヒー山の生態系を残し、自然と共生しながら
  コーヒーを栽培したいのですから、
  最も大事なことは
  「出来る限り自然を残す」
  ことにあります。

・「安全の配慮」
  伐採にはチェーンソーや草刈機、ノコギリなどの
  農業機械・器具を使いますし、
  作業中に切り株につまづいたり、
  傾斜地をすべったりすることで
  事故や怪我をすることにも充分な注意を払うことは
  当然ですが、
  コーヒー山と自宅の往復の交通事故も同様ですし、
  暖かい時期は神の使い(ヘビ)との遭遇にも
  注意しないといけないのです。

・「傾斜の度合い」
  コーヒーは果樹ですから、
  急斜面でも植えられるのですが、
  実が付いて収穫をする場面を想定して
  子供でも老人でも安全に実が摘み取れるためには
  急斜面は避けて平坦に近いゆるやかな場所を
  選ぶようにしています。

・「風の入り具合」
  沖縄でのコーヒー栽培での最大のネックは
  「防風対策」です。
  台風の風は時計と反対回りですが、台風の進路が
  太平洋上か東シナ海海上なのか
  沖縄本島の直撃上陸コースなのか、
  あるいはフィリピン東海上から北上コースか
  八重山諸島迂回コースかなどによっても
  風向きが違いますから、
  沖縄でよく言われる「北風対策」だけでは不十分で
  防風対策は全方位を対象に
  考えておかないといけないのです。
  森林の木々の中でも特に高木を見ると
  かつての強風のために木が曲がっていたり
  枝が折れたりしていますから
  その地点での風の流れを考えながら
  伐採するようにしています。

・「日当たり」
  コーヒーは陰樹ですが、
  北限あたりの沖縄でのコーヒー栽培では
  日照を浴びさせても問題なく成長します。
  コーヒー山で昨年から行っている苗木移植では
  移植自体がコーヒー苗木には
  相当なストレスになっていますから
  日照を直接浴びるエリアでは
  コーヒーの葉がやや黄色くなっていて
  木漏れ日が入る木陰エリアでの
  成育が順調になっています。
  そのために伐採は極力最低限度に控えて
  木陰での栽培エリアを作り出すようにしています。
  コーヒーが根付いてから必要に応じて
  付近の伐採をするように考えています。

元気な苗木090227−1.JPG
 木漏れ日が入るような環境に植えたコーヒー苗木は
 厳冬期も無事に乗越えて元気一杯に成育しています。
 ここは北山の南側山麓あたりです。


元気な苗木090227−2.JPG
 高木が防風の役目を果たしてくれるものと
 期待していますが、当初考えていた
 ハイビスカス防風柵とは比較にならないくらい
 頑強のはずです。
 木漏れ日が当たる環境では地表もなかなか乾燥せず、
 キノコや白いはんぺん(土着菌)が出て、
 栽培環境的にも良いようです。


元気な苗木090227−3.JPG
 北山山頂はフランシスコ・ザビエルの頭頂部のように
 伐採されているのですが、
 画像はその山頂の端のあたりです。
 ここは高木が回りにあるので太陽の位置によっては
 一時直射日光が当たる程度で、
 コーヒー苗木たちは元気一杯に成育しています。


posted by COFFEE CHERRY at 17:24| 沖縄 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

コーヒー苗木移植の再開

沖縄は12月から梅雨前までの降雨量が少ないのですが、
東シナ海に発生した前線の影響で、
今日も明け方から恵みの雨が降っていて、
ひと雨ごとに春が近づいているのを
実感出来るようになりました。

濃霧に包まれるコーヒー山.JPG
濃霧に包まれたコーヒー山の入口部分です。
この後、霧雨になりました。
このポッカリとした約2千坪は
剪定した“ひこばえ”の成長が急で
山が復元を急いでくれています。


今日は二十四節季の
「啓蟄(けいちつ)」
で、
江戸時代の後期、
徳川家斉(いえなり)が15歳で第11代将軍に就任した
天明7年(1787年)に出版された暦の解説書
「暦便覧」
によると、
啓蟄(けいちつ)は、
「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」
という、
「大地が暖まって、冬の間地中にいた虫が穴から出てくる頃」
とされています。

バナナロード沿いの松.JPG
コーヒー山の入口部分には松の大木が並んでいます。
この松は東側(画像左)の枝が折れていて、
西側の枝が残っていますから、
この地形では過去に何度も
東側からの強風があったことがわかるのです。
コーヒー山では地形ごとに大木の姿を見て
風の流れを読むようにして伐採しています。


古代中国で太陰太陽暦を使用していた時代に、
季節を現すための工夫として
太陽の黄道(こうどう)上の視位置を24等分して、
365日 ÷ 24 = 15.20
約15日ごとに季節を表わす名称が付けたものが
「二十四節季(にじゅうしせっき)」
ですから、
今日から15日後の3月20日が
「春分(しゅんぶん)」
となるのですが、
その15日間を、さらに細かく5日ごとに3等分したのが
「七十二候(しちじゅうにこう)」
で、
それぞれ5日ごとに
「初候、次候、末候」
という分類になっています。

バナナロード090227.JPG
山の所有者が30年前に自ら作った私道で、
コーヒー山では「バナナロード」と呼んでいますが、
山に来るたびにこの道路の頑強さには感嘆してしまいます。
この道を作るだけでも相当な難儀だったと思いますが、
この道路から重機を入れ、
山を縦横無尽に開拓されたそうですから、
そのバイタリティには敬意を払うのは当然ですが、
これがあってコーヒー山のあちこちが平坦になっているので
他の山とは地形が違い、
コーヒー栽培に最適な環境になっているのです。


啓蟄(けいちつ)では、
・ 初候(3月5日〜9日)
「蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく)」
冬蘢りの虫が出て来る
・ 次候(3月10日〜14日)
「桃始笑(もも はじめて わらう)」
桃の花が咲き始める
・ 末候(3月15日〜19日)
「菜虫化蝶(なむし ちょうと けす)」
青虫が羽化して紋白蝶になる
となっていますが、
沖縄では桃の花が咲くのは毎年2月で、
東北・北海道では4月下旬〜5月上旬というように、
季節の事象は地域で時期が異なりますから、
沖縄の気候風土に合わせた
「沖縄での二十四節気」
を、
コーヒー山での虫たちを観察しながら
いずれ作成するつもりなのですが、
コーヒー山では厳冬期でも
「オキナワキノボリトカゲ」
の子供たちと何度も遭遇していました。

キノボリトカゲ090227−1.JPG
 冬に見かけるオキナワキノボリトカゲの子供は
 全長3〜10cmと、大人の約20cmの半分以下で
 自衛隊の斑点型迷彩のような擬態色をしています。
 時々もう少し濃いバージョンも見かけますが、
 オスとメスの違いなのかもしれません。


オキナワキノボリトカゲは夏ごろに卵を数個産んで、
約2ヶ月で孵化するといわれていますから
ヘビや鳥などから逃れられた子供たちが
厳冬期では凍えてスローモーになりながらも
懸命に生き抜こうとしている姿は元気をもらえるのです。

キノボリトカゲ090227−2.JPG
 ふつうのトカゲと比べるとオキナワキノボリトカゲは
 「ミニ・恐竜」のようでとても愛嬌があります。
 冬の時期は地表をゆっくり歩いたり
 木の幹で動かなかったりと
 動きが鈍いので鳥のピンポイント攻撃に
 遭いやすいのではないかと心配してしまいます。


オキナワキノボリトカゲはもちろん爬虫類ですから
分類上の
「爬虫綱(はちゅうこう)有鱗目(ゆうりんもく)」
では
トカゲはヘビと仲間同士になり、
トカゲが出始めたということは
同時にヘビも活動し始めたことになり、
コーヒー山での作業も油断禁物になるわけです。

沖縄では毎年ヘビ咬症被害が100名前後いますから
この「100選」には入らないようにしないといけません。

大人のキノボリトカゲ.JPG
 大人のオキナワキノボリトカゲはこんな感じです。
 ますます「ミニ・恐竜」化していますが、
 頭部がもっと大きなタイプや背中がゴツゴツして
 イグアナっぽいようなタイプもいます。


昨年末から中断していたコーヒーの苗木の植え付けは
先週の2月27日(金曜)から再開しました。

イッペー090303−1.JPG
 那覇市の漫湖公園では
 「イッペー」が満開に咲いていました。
 「イッペー」はノウゼンカズラ科の木ですが
 南米原産の落葉高木で
 春に葉を出す前に花を咲かせます。
 約20年前にオリオンビール社が、
 「花の国際交流事業」として
 南米から苗木を持ち込んだのが
 沖縄で普及するきっかけだったようですが、
 沖縄では黄色の花が主流です。
 トランペットのような形状の通り、
 英語名ではGolden trumpet treeとなっています。
 (和名ではコガネノウゼンといいます)


現在のコーヒー苗木の移植場所は
バナナロードに隣接した林床地で
ここは北側にまだまだ植えられる場所はあるのですが、
重機の道の1段下にも並行して割り合い平坦なエリアもあって
当面栽培面積的には困らないはずです。

イッペー090303−2.JPG
 南米原産の「イッペー」は
 ブラジルの国花のイペー(Ipe)のことですが
 (アルゼンチンやパラグアイでは「ラパーチョ」)
 南米ではモモイロノウゼンというピンクの花が多いようで
 “南米の桜”と言われているそうです。
 沖縄方言で「イッペー」というのは
 「とっても、たくさん」という意味だそうで
 ブラジルのIpeと混同して
 「イッペー」になったのでしょう。
 我が家の庭の我が家のイッペイは
 数年前の台風で被害があってから
 まだ咲いていませんが花の色はピンクです。

posted by COFFEE CHERRY at 15:03| 沖縄 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

堅固な防風柵が1つ出来上がりました

1年前の様子2.JPG
 これは昨年の2月末頃の画像です。
 バナナロードからコーヒー山への入口部分は
 この画像のあたりに設置して現在に至っていますが、
 伐採した木や枝葉は当初は不要として
 バナナロードの両側に落として積み上げていたのです。


昨秋から、
間伐した木や枝葉、リュウキュウチク(琉球竹)などは
「防風」と数年後の朽木(栄養分)として利用するために
コーヒー栽培地の中の、木と木の間にはさみこむようにして
「防風柵」になるように積み上げるようにしました。

今週の8日(日曜日)は、
それまで不要としてバナナロードや
崖下に落としていた間伐材を
わざわざ拾い上げて、
「林床地の端の風の通り道になるエリアに積み上げる」
という2度手間作業を行いました。

1年前の様子.JPG
 これも昨年2月末頃の林床地の画像です。
 この林の薄暗い中を間伐して、「林床地」として
 現在コーヒーの栽培地として拡張しているのですが、
 1年前は、画像手前の約2千坪の伐採を依頼した方が
 そこの木を全部切ってしまったことで、
 北の風が林床地に入るようになり、
 その防風対策も必要不可欠になっていました。


オキナワシリケンイモリ1.JPG
 バナナロードに落としていた倒木を動かすと
 「オキナワシリケンイモリ」を見つけました。
 尾の先端が尖って“剣”のように見えることから
 「尻剣」という名前が付いたようですが、
 環境省のレッドデータブックでは
 準絶滅危惧種に指定されているのです。
 イモリは井(=水)守ですから
 水の守り神でもあるのです。


オキナワシリケンイモリ3.JPG
 オキナワシリケンイモリは、
 雨降りの後の水溜まりを覗くと
 たいてい数匹が入っているのですが
 水溜まりが干からびてしまうと
 どこに隠れているのか不思議だったのですが、
 水溜まりエリアの近辺の倒木の下や
 草本が密集して湿気が多くて薄暗い
 ソデ群落あたりに棲息して
 雨乞いをしているようですね。


オキナワシリケンイモリ2.JPG
 「オキナワシリケンイモリ」は両生類ですから、
 爬虫類のヘビと同様に、
 沖縄の厳冬期でも冬眠はしないものの
 寒さに凍えていて、
 動きがスローモーションのように鈍いのです。


防風柵090208.JPG
 バナナロードに置いてあった間伐材と
 林床地付近に無造作に積み上げられていた間伐材を
 林床地の端(北側)に積み上げて
 ご覧のように堅固な防風柵が出来上がりました。


防風柵090208−2.JPG
 コーヒー苗木を植えつけた「林床地」は、
 この入口からすぐ右手側になります。


ヤブツバキの花.JPG
 コーヒー山の林床地にヤブツバキが自生していました。
 根元に花が落ちてあるのを発見したからですが、
 コーヒー苗木の栽培地確保のために
 コーヒー山では主に中低木を間伐していますから、
 このヤブツバキは運が良かったのですね。
 花が咲いている時は下の方ばかり見ていたので
 気づきませんでした。
 ツバキとサザンカは同じツバキ科で
 花が似ているのですが、
 花が丸ごと落ちているのでサザンカではなくて
 ヤブツバキと判断出来たのですが、
 ヤブツバキやサザンカは
 冬に咲く花としてはきれいなのですが
 茶の木に取り付く「チャドクガ(茶毒蛾)」の
 食害を受けますから
 春にはこの幼虫(毛虫)には
 注意しないといけませんね。


ヤブツバキの葉.JPG
 ヤブツバキの葉はクチクラ層が発達していて
 葉に光沢があるのですが、
 コーヒーの葉にもクチクラ層があって
 ピカピカツヤツヤしています。


コーヒーの葉090208.JPG
 コーヒーの葉の、特に若い葉は
 クチクラ層によって光沢があるのですが、
 時間の経過と共に徐々に光沢が薄れてきて、
 ついには葉の表面の光沢がなくなってしまうのです。

posted by COFFEE CHERRY at 14:26| 沖縄 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

厳寒期のコーヒー山

沖縄では、旧暦12月8日に
ムーチー(鬼餅)を作って食べる風習があって、
この日の前後10日間が最も寒い時期にあたるのですが、
今年は先々週の1月3日がその日で、
今日も「ムーチービーサー」の寒気が訪れています。

緋寒桜0110.JPG
 コーヒー山に向かう途中には
 緋寒桜(ヒカンザクラ)が咲いていました。
 気温の低下と共に開花するので、
 沖縄本島での桜前線は、北から南に南下、
 つまり日本一早い桜は沖縄本島北部で咲くのです。
 緋寒桜(ヒカンザクラ)は
 寒緋桜(カンヒザクラ)ともいわれて
 濃いピンクの花がうつむきかげんに咲くのが特長です。
 開花の最盛期は今月下旬ごろでしょうか。


1月10日(土曜)は、
 ・国頭村 奥  7.6℃
 ・名護市    9.4℃
などと、
沖縄県内のあちこちで
今冬一番の最低気温が観測されましたが、
当日は北北西9〜12mの風が吹き荒れていて
体感温度はさらに寒く感じました。
コーヒー山は標高が高いので
朝方は6℃前後程度まで下がったのではないかと思います。

お昼のお弁当は、いつも
重機の道の中腹「竹の広場」で取るのですが、
この日は寒さに凍えて食べるのもイヤなので
バナナロードに停めた車の中で食べました。

与那海岸0110.JPG
 ふだんは波がほとんどない
 与那海岸の穏やかな東シナ海ですが、
 この日は10m前後の強風でシケていました。


 当日の作業は、
 ・ 切り株から伸びた「ひこばえ」の剪定
 ・ 林床地の東側の伐採と片付け

を中心に行いました。

これまでにチェーンソーで切断した切り株からは、
何本も「ひこばえ」が伸びていて、
切るのも可哀そうな気がするのですが、
基本的に、
 「切り株に近い上よりも、
 地面に近い下の方から出ているのを優先して残す」

ようにして、
切り株の対称の2本を残し、
残りは剪定バサミでカットしていましたが、
ノコギリを使わないと切れないくらいの太さに
成長してしまった「ひこばえ」もあり、
ノコギリを忘れたので
次回も続行することになりました。

林床地090110.JPG
 現在、伐採をしている東側は画面の右側の奥地で
 30年前に山を切り開いたエリアは
 割りあい平坦になっていますが、
 その先は急斜面になっていますから、
 その境までコーヒーの移植地として開拓していますが
 山の中はとにかく広くて、
 少人数での作業ではなかなか栽培地が広がりません。


林床地の東側の奥は谷への傾斜地になっているので、
その境に伐採した木やリュウキュウチク(琉球竹)を
防風柵になるように
木の間にはさみこみながら
背丈くらいまで積み重ねてゆく作業を行いましたが、
この作業は今年もずっと続くことになるでしょう。

簡易防風柵0110.JPG
 伐採した木や琉球竹を木の間にはさみこむようにして
 背丈くらいまで積み重ねたコーヒー山の簡易防風柵です。
 徐々に朽ちて数ヶ月で高さが半分になりますから
 実際の防風効果は疑問ですが、
 いずれ土に還ることを考えると、
 昨年の前期は伐採樹木を全て
 斜面に投げ捨てていましたから、
 もったいないことをしたと反省しています。


厳冬期に入り、
コーヒーの葉の一部が茶色く変色した苗木があって、
それが移植した苗木だけでなく、
鉢に入っている苗木にもその症状が現れているので
寒さ(+風)が原因なのか、
夏場に1ヶ月近く日照りになった水不足が起因しているのか、
原因を特定するのに、
もうしばらく様子をみようと思います。

重機の道090110.JPG
 木漏れ日の当たる重機の道です。
 この日は、強風が吹いたり小雨が降ったり、
 陽が差したりと目まぐるしく天候が変わりました。


バナナロードの鉢植え苗木0110.JPG
 バナナロードに置いてあるコーヒーの鉢植え苗木です。
 赤や黄色の実が付いている苗木もあり、
 暖かくなったら優先的に植えてあげないといけません。
 本当は林床地の中まで運びたいのですが、
 林道からここまで運ぶだけでも相当の難儀でしたし、
 林床地の中は1つずつ抱きかかえて運ばないといけないので
 後回しになっているのです。
 そのために強風の後では、風の通り道にある鉢や
 地面がデコボコしている所に置いた不安定な鉢は
 バタバタと倒されてしまうのです。

posted by COFFEE CHERRY at 21:35| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月29日

見果てぬ夢

先週、米脚本家の
デイル・ワッサーマン氏の訃報記事が出ていました。

彼は「ドンキホーテ」の作者
セルバンティスを主人公にした
ミュージカル「ラ・マンチャの男」を脚本し、
1965年にブロードウェイで初演させたのですが、
このミュージカルは世界中で公演され続けていて、
日本では松本幸四郎氏が1,000回以上続けているはずです。

冬の重機の道081224.JPG
コーヒー山の大回廊・重機の道です。
落葉樹があることで冬場は遠くまで見通せます。


「ドン・キホーテ」というのは、
読書の好きな下級貴族が、
騎士物語を読みふけるうちに熱中して、
いつのまにか現実と物語の区別がつかなくなり、
世の中の不正と不義を懲(こ)らしめようと
自らを騎士「ドン・キホーテ」と名乗って
ヤセ馬ロシナンテにまたがり遍歴を続けるのですが
勝ち目のない敵に立ち向かい
失敗を重ね、傷だらけになり、
軽蔑されても闘いを止めない
狂気と誇大妄想に取り付かれた男の物語ですが、
ミュージカル「ラ・マンチャの男」は
人生に挫折した作家のセルバンティスが
収税史もしていたのですが、
あるとき税を払わない教会を差し押さえた罪で牢獄され
宗教裁判を受けることになるのですが、
牢獄の中で擬似裁判が行われて
彼の所持品(「ドン・キホーテ」の原稿)の
没収を免れるために
その内容を芝居化して釈明することになり、
彼はドン・キホーテ、助手はサンチョ・パンザの役になり
他の囚人たちもそれぞれの登場人物の役になって
物語が始まる、というSTORYです。

林床地081224−3.JPG
バナナロード近くの広大な林床地には
コーヒー苗木もたくさん植えつけました。


ミュージカル「ラ・マンチャの男」では、
そのSTORYよりも、主題歌の「見果てぬ夢」
勇気づけられる曲として有名ですが、
この原題こそが
セルバンティスの描こうとしたテーマなのです。

「The impossible dream」

To dream the impossible dream
To fight the unbeatable foe
To bear with unbearable sorrow
To run where the brave dare not go
 
To right the unrightable wrong
To love pure and chaste from a far
To try when your arms are too weary
To reach the unreachable star
 
This is my quest to follow the star
No matter how hopeless
No matter how far
To fight for the right
without question or pause
To be willing to march
into hell for a heavenly cause
And I know if I'll only be true
to this glorious quest
That my heart will lie peaceful and calm
when I'm laid to my rest
 
And the world will be better for this
That one man scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable stars




これにはいろいろな訳があるのですが、
私の好きなのは以下の訳です。

「どんなに疲れ果てていても挑戦しよう
 目指す星にたどり着くまで
 あの星を追いかける
 それこそが私の望み
 どれほど絶望的であっても
 いかに遠くにあってもかまわない
 私にはわかっている
 この輝かしい望みに私一人でも忠実でさえあれば
 永遠の眠りにつく時
 私の心は平和で安らかであることを
 そして世界は素晴らしくなってゆくはず」


北山山麓081224−3.JPG
 コーヒー山をお借り出来たことで
 草刈機やチェーンソーを使うことになり
 素人ながら最初は空がポッカリ出るほど
 伐採し過ぎていましたが
 北山あたりから気持ち的に余裕も出てきて
 ようやく間伐の要領も解ってきたような気がします。
 この北山山麓は、木漏れ日が入りながら湿度も高く
 キノコ類も豊富で、移植した苗木たちも
 すこぶる順調に成育しています。



題の「The Impossible Dream」
単純に”不可能な夢”と訳すのではなく、
生きる事は不可能な夢に近いが
我こそは自分を奮い立たせて、
いつの日か力尽きるその時まで夢を捨てず、
夢を実現させる為に人生を生き抜く騎士だ、
人間とはそうあるべきだ、
「The Impossible Dreamに向かって
 果敢に立ち向かって生きなさい」

という意味のはずで、
私が好きな曲でもあります。

熟練者ほど「修行に終わりはない」という
無我の境地を口にしますが、
コーヒー山をお借りすることが出来てちょうど1年を迎え、
来年は今年以上に
燃えるような情熱でコーヒーに取組む覚悟です。

そういえば、
相田みつを詩集にも
「The Impossible Dream(見果てぬ夢)」
と似たのがありました。

『なんでもいいからさ 本気でやってごらん 
 本気でやれば たのしいから 
 本気でやれば つかれないから 
 つかれても つかれが さわやかだから』

というのがありました。

五輪に出場する日米の選手を見ていると
日本人には「根性、頑張る、責任」という
苦痛や暗さを感じさせるのに対し
米国人は「enjoy」が根底にあって力まずに楽しそうで
しかも好成績を収めていますから、
私も
「あせらず、力まず、あきらめず、enjoyしながら」
という精神で取組みたいと思います。
実際、コーヒー山での作業は大変なこともありますが
総じて楽しいです。

未開拓地081224.JPG
 林床地の奥はまだ未開拓なので、
 年明けから間伐などを始めて
 新たな栽培場所を確保しないといけません。
posted by COFFEE CHERRY at 13:13| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月03日

コーヒー山は「自然な森」に限りなく近づけたい

漢字で“木”を3つ書くと『森』になり、
5つ書くと『森林』になるのですが、
もちろん森林には木が5本あるだけではなく、
木がたくさんあることを表わしています。

コーヒー苗木1129−1.JPG
 コーヒー山の中山山麓あたりのコーヒー苗木です。
 左隅の切り株からはひこばえが生えてきています。


コーヒー苗木1129−2.JPG
 こちらは北山山麓のコーヒー苗木です。

自然の森は、
地域に根ざした高い木や中木、低木、下草など
いろいろな種類の植物が
限られた空間で互いに我慢しあいながら
それぞれの種類の植生能力に応じて
無駄なく精一杯生きているのですが、
これに付随して生物や昆虫、動物などが寄生した
生物共同体であり、森は命そのものなわけです。

コーヒー苗木1129−3.JPG
 バナナロードに隣接した林床に植えた
 私の背丈を超える高さの苗木です。
 黒ポットの底から根が出ていて
 根を守るために黒ポットを
 ハサミで切って取り出しました。


それぞれの植物がその種類固有の花を咲かせ
実を付けて次の世代に託して
生涯を終えていくのですが、
植物が互いに競争しあいながらも
共生して多層群落をつくっているのが
土地本来の自然の森ですが、
建材向きのスギやヒノキなどを
計画的に植えた人工的な造林では、
その地域に本来自生していない
外部から持ちこんできた樹種を植えるわけですから
これらの移入種の数が多いほど森の抵抗力が弱くなり、
台風や地震、大雨、火災、虫害などの
自然災害にも敏感で弱くなり、
移入種が森に共生するまでの間は
たとえ長期間になっても
間伐や下草刈りなどを続ける必要があり、
そのためコーヒー山では、
必要最小限度の伐採で自然の樹種を残しながら、
空いた部分に移入種のコーヒー苗木を植えることを心がけて
自然のやんばるの森と共生させてゆけるような
黒澤明監督の映画
「デルス・ウザーラ」
“森の人”
なりたいのです。

コーヒー苗木1129−4.JPG
 コーヒー山では最初の伐採を切りすぎてしまい
 その後の重機の道の奥や南山から中山までは
 両サイドは自然の木を残しているものの
 コーヒー苗木を植えるエリアの空は
 ポッカリ空いている状態で、
 その後の北山山麓からようやく木漏れ日が入るような
 自然の木を出来る限り残すような
 伐採作業を心がけるようになり、
 バナナロードに隣接したこの林床でも
 適度な木漏れ日が入るようになっています。


コーヒー苗木1129−5.JPG
 上の画像のコーヒー苗木の
 後ろ部分の“壁”の拡大画像です。
 伐採した樹木や枝葉、竹、つるなどの
 単純な整理整頓だけでなく
 (強めの)風除け対策や
 朽ちて栄養になることをふまえながら
 残した樹木の間に、伐採した木や枝葉などを
 はさみこむようにして
 あちこちに“壁”を造っています。


バニラ1129.JPG
 ラン科植物のバニラ(Vanilla)も
 黄色っぽい気根を伸ばして
 木にピッタリと張り付いていますから
 順調に成長しているようですね。


ホントウアカヒゲのオス1129.JPG
 国指定天然記念物で絶滅危惧種の
 「ホントウアカヒゲ」のオスですが、
 人を怖がらずに毎回かなり近くまで
 様子を伺いにやってくるので
 お昼のお弁当のご飯などをあげています。


posted by COFFEE CHERRY at 18:26| 沖縄 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

コーヒー豆の天日干し

コーヒー山への移転作業のかたわら、
時々テスト圃場にも行くのですが
3週間ほど前に、テスト圃場で
バナナ子株の掘り出し作業を行っているときに
2m級のハブが近くを通り過ぎるのを目撃してからは
恐怖心でしばらくご無沙汰になり、
好天に恵まれた今日は久々に圃場に行って
コーヒー豆の収穫や草刈り作業を行いました。

テスト圃場1201−1.JPG
コーヒーの成木では
10月下旬頃から収穫期を迎えています。


テスト圃場1201−2.JPG
 もちろん赤い実だけを手摘みで取ります。

収穫時間は約1時間で、
自宅に戻ってから赤い実をつぶして豆を取り出し、
水を入れたバケツに豆を入れて
浮いた豆を取り除く、
といういつもの工程を行い
沈んだ豆を天日干しにしました。

コーヒーの実の外皮1201.JPG
 これはコーヒーの実の外皮で
 豆を取り出したものです。


天日干しの豆1201.JPG
 水を入れたバケツに沈んだ豆の天日干しです。
 1人で約1時間の収穫では、
 この程度くらいが精一杯です。
 この段階ではパーチメントや
 しつこい銀皮は付いています。


自宅庭のヤシ1201.JPG
 自宅に大量にあったコーヒー苗木の鉢は
 先月の2トン幌付きトラック4往復で
 コーヒー山に搬送したことでようやくなくなり、
 庭がすっきりとしてきました。
 庭には黒ポット栽培の高さ80cm以下の苗木たちと
 ヤシ類の苗木たちがまだ残っていて
 さらにテスト圃場の苗木たちも
 手付かず状態で待機していますから
 コーヒー山への搬送作業はまだまだ続くのです。
 露地植えしてしまったヤシは
 めきめきと成長していますが
 掘り返してコーヒー山に移植できるでしょうかexclamation&question
posted by COFFEE CHERRY at 15:59| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月30日

コーヒー山のコムラサキ

やんばるのコーヒー山でも
11月末になるとさすがに涼しくなり、
長い夏季に生い茂っていた樹木にも
ハンノキやエゴノキなどの落葉樹が葉を落としていて、
森林内の見通しがよくなりました。

北山山麓の頭上1129.JPG
 コーヒー山の北山山麓の頭上を見上げたところです。
 常緑樹は夏季と変わらず枝葉を伸ばしていますが、
 落葉樹が葉を落として空が広く見えます。


鳥の巣1129.JPG
 地表にはたくさんの落葉があって
 歩くとサクサク音がして
 ドライフラワーの上を歩いているような気分です。
 落葉樹の下には直径約8cmのメジロの巣らしい
 鳥の巣が落ちていました。


「コムラサキ」というと蝶と植物があるのですが、
コーヒー山では、クマツヅラ科のコムラサキが
紫色の実をたくさん付けていました。

コムラサキはムラサキシキブ属の落葉低木で
沖縄だけではなく、本州の岩手県まで
自生しているようですし、
観賞用としても有名ですから
珍しくはないのですが、
コーヒー山の雑木林の中で
ひときわ目立っていたので
思わず足を止めてしまいました。

コムラサキ1129−1.JPG
 「いづれの御時にか、女御、
 更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、
 いとやむごとなき際にはあらぬが、
 すぐれて時めきたまふありけり」
 (現代語訳:どの帝の御代であったか、
  女御や更衣が大勢お仕えなさっていたなかに、
  たいして高貴な身分ではない方で、
  きわだって御寵愛をあつめていらっしゃる方があった)
 で始まる世界最古の長編小説・源氏物語の
 作者・紫式部を優雅な紫の実に例えた、
 というのはオオムラサキシキブの方で
 コムラサキは小倉百人一首に出てくる
 和泉式部の娘・小式部(こしきぶ)に
 由来しているそうです。


コムラサキ1129−2.JPG
 コムラサキは葉の先端部分がギザギザで
 実が葉柄と少し離れて
 びっしりかたまって付くのが特長ですから、
 この木はコムラサキだと思いました。


コーヒー山の雑木林1129.JPG
 コーヒー山の大回廊・重機の道の
 下側斜面の雑木林はこんな感じです。
 うっそうとしていますが、夏季に比べると
 明るくなったような気がします。


芙蓉1129.JPG
 国頭(くにがみ)村の
 「ゆいゆい国頭」という道の駅では
 白い「芙蓉(ふよう)」が咲いていました。
 「芙蓉(ふよう)」はアオイ科Hibiscus属で、
 ハイビスカスの仲間なのです。
 沖縄では11月〜4月頃に開花します。


GAS価格1128.JPG
 レギュラーガソリンはついに118円になりました。
posted by COFFEE CHERRY at 19:49| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

3〜5年木の大量搬送

ここ2週間で、
背丈より大きいコーヒー苗木の搬送を集中的に行い、
ようやく自宅庭の鉢植えコーヒー苗木はなくなりました。

それでも、高さ1m以下の黒ポットの苗木は
まだまだ大量に残っていますが
これは搬送しやすいので後回しにして、
荷台の高さが2mくらいある2トン幌付きトラックを
1日10,500円で借りて
集中的に鉢植えの大きな苗木を
コーヒー山に運び込んだのです。

コーヒー苗木1115−1.JPG
 バナナロードの両脇に
 搬送した鉢植えコーヒー苗木を並べたところですが、
 林道から2トントラックがバナナロードに入らずに
 コーヒー山入口から鉢を抱きかかえて
 奥まで運び込んできたので大変な重労働でした。


自宅からコーヒー山までは片道110kmはありますから
東京では箱根や水戸、
大阪からなら米原や姫路に相当する距離で
これを1日に2往復して
バテバテになってしまい
ブログはご無沙汰になってしまいました。

コーヒー苗木1115−2.JPG
 沖縄でのコーヒー栽培では
 先月から収穫シーズンに入っていますから
 赤い実を付けた苗木も多くありましたが、
 それを摘み取る余裕もなく
 ただひたすらに鉢を抱きかかえて
 バナナロードの奥地に移動するという
 単純な“よいとまけ”作業に黙々と励んでいました。


容積が小さい鉢で、
長年耐え忍んできたコーヒー苗木たちを考えると
出来る限り早く植え換えしてあげたいと考えています。

自宅近くの圃場にも、
まだまだ苗木や成木があるのですが、
ここは土地所有者に更地で返すことになっているので、
ここの苗木類は重機を使いながら
搬送する予定で考えています。

間伐した林床地1115.JPG
 鉢植えコーヒー苗木を刈置きした場所から
 間伐した林床地まではほど近いのですが、
 ここに移植する予定です。
 コーヒー山の最低気温は、
 まだ15〜20℃くらいありますから、
 気温や地温の様子を伺いながら
 今週から植え付けをするつもりです。


間伐した林庄地1115-2.JPG
 この間伐した林床地では、
 初冬になって落葉樹が葉を落として
 林床内の見通しが良くなりました。


マニラヤシ1115.JPG
 2トントラックではマニラヤシも一部運び込みました。
 JUSCO那覇店の琉球銀行側の通りの
 マニラヤシが落とした種から発芽させたものですが、
 そういえばこれもまだ自宅に大量にあるのでした。
 ヤシは水をよく吸うので
 バナナロードの水溜まりに仮置きしておきました。


シリケンイモリ1115−1.JPG
 この水溜まりには、
 環境省のレッドリストで
 準絶滅危惧種に認定されている
 「シリケンイモリ」がウヨウヨ棲息しています。


シリケンイモリ1115-2.JPG
 雨が降らずに水溜まりが干上がると、シリケンイモリは
 地面にもぐるのか一時姿を見かけなくなるのですが
 少しでも水溜まりが出来ると
 その近辺には必ず見ることが出来ます。
 梅雨時期には北山への傾斜地を登るシリケンイモリを
 見たこともありました。


ハイビスカス1115.JPG
 自宅のハイビスカスですが、
 アカバナーという原種のタイプで、
 これを密植えすることで堅固な防風柵になるのです。
 挿し木で簡単に増やすことができ、
 沖縄では1年中花が咲きます。

posted by COFFEE CHERRY at 15:35| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

コーヒー山にヘビ出現でecosystemを考える

コーヒー山の北側山麓で
コーヒーの苗木移植作業をしている時に、
沖縄で「アオダイショウ」とよばれる
「リュウキュウアオヘビ」
という
昼行性の臆病なヘビに遭遇しました。

北山のヘビ1025−1.JPG
コーヒー山の北山山麓の
コーヒー苗木近くで
「リュウキュウアオヘビ」と出会いました。
苗木の主幹の左側にいるのがヘビです。


彼らは人間と出会うとトカゲのように俊敏に逃げ出しますし、
もちろん私から危害を加えることはしませんから
私と彼らには、
「お互いに“安全・安心”な暗黙の平和協定がある」
と思いたいところです。

北山のヘビ1025−2.JPG
 「リュウキュウアオヘビ」は
 トカゲやカエル、ミミズ、オタマジャクシ、
 昆虫などを食べる臆病なヘビですから
 私を察知すると逃げ惑うのですが、
 スルスルと秒速50cm(=人間の歩行の半分)程度の
 高速スピードで地面を這い回ります。


ハブ1108.JPG
 沖縄で有名な毒ヘビ「ハブ」です。
 昨日の朝コーヒー山手前の林道で見つけました。
 島によって模様が少し違うようですが、
 画像のハブは典型的な模様で、
 体長は1.5mほどの成体でした。


でも、これが攻撃性の強いアカマタやハブであれば
私が逃げ出さないといけないのですが、
一心不乱に作業に集中しているときは、
ヘビのことは眼中にないので、
「ヘビとの遭遇」
には、
冷静に対応するように日ごろから心がけているのです。

北山のヘビ1025−3.JPG
 「リュウキュウアオヘビ」は無毒で綺麗ですが、
 コーヒー山ではハブも見ていますから、
 これがハブだと想定すると怖いです。


重機の道1108.JPG
 コーヒー山の大回廊・重機の道です。
 昨日は一時雨が降る天気でしたが、
 時々日差しが入りました。


山に棲息している動植物や昆虫などの生物たちからすると
私たちは新参者の侵入者であって、
もしかしたら侵略者とも思われているはずて、
とても歓迎ムードではないと思いますから
「ヘビとの遭遇」を恐れるあまり、
「ヘビなんかいなくなればいいのに…」
という身勝手な考え方は、もちろんできません。

北山のヘビ1025−4.JPG
 「リュウキュウアオヘビ」は
 私の温度を感知しているらしく
 私が遠巻きに移動すると
 その反対側に逃げて行きます。


作業中に遭遇した「リュウキュウアオヘビ」は
トカゲ類やカエル、ミミズ、オタマジャクシ、昆虫などを
食餌としているのですが、
トカゲ類やカエルは小さな昆虫類を食べ、
ヘビは、ワシの仲間のサシバや
フクロウの仲間のコノハズクなどに捕らえられています。

北山のヘビ1025−5.JPG
 デジカメのフラッシュを焚かないで撮影し
 しかも画面を横にしたので見にくいですが、
 「リュウキュウアオヘビ」は頭部は小さく、
 黄緑色で艶があります。


ここで大きくとらえて、
コーヒー山での全体の生き物の食物連鎖から
「自然はecosystemである」
と考えると、
生態系全体を石垣と例えれば
多様な生き物は、それを支える小石のようなもので
ひとつひとつの働きは小さくても,
生態系を支える役割を果たしていますから、
「特定の生き物が他の生き物よりも大切だ」
という優劣とか
「この生き物は存在価値がない」
という誤った先入観からくる身勝手な発想より
「多様な生き物が共存して生きていることこそが大切だ」
という考え方が大切なわけです。

重機の道1108−2.JPG
 ここも重機の道です。
 ここから奥の方は重機の道の入口部分になるのですが、
 風が吹きぬけることを懸念して
 コーヒー苗木の植え付けを控えています。
 台風では道路が風の通り道になって、
 その周辺に被害が拡大することが多々ありますから
 人工的な開発は思わぬ問題が起こり得るのですが、
 コーヒー山の重機の道の入口部分が
 ポッカリと樹木が伐採されているために
 北風が入り込んできた場合に
 コーヒーが被災する可能性があり、
 重機の道の入口部分にハイビスカスなどの植栽後でなければ
 苗木は移植しない方が良い、という判断をしています。


ヤンバルヤマナメクジ1108.JPG
 秋めいているコーヒー山ですが、
 ありがたいことに雨天が多く、
 昨日も時々雨が降る中での作業でした。
 湿度が高く、日差しが少ないこともあってか
 「ヤンバルヤマナメクジ」を、
 あちこちの樹木で見つけました。
 画像のは体長約12cmくらいありました。
 斜面を上り下りする時に樹木を触った時に
 間違って「ヤンバルヤマナメクジ」に
 触れてしまうことがありますが、
 ゴムみたいな少し硬い感触で気持ち悪いです。


植物は太陽のエネルギーと土壌から養分と水を、
大気からの二酸化炭素で
光合成を行ってデンプンや糖をつくり、
窒素や各種ミネラルを組み合わせて
タンパク質や脂肪などの有機物をつくり出しますが
バッタやカミキリムシ、蛾やチョウの幼虫、
カブトムシなどの草食性昆虫は、
草や木の葉、花蜜、樹液などを食べ、
その草食性昆虫をクモやカマキリ、トンボ、
テントウムシなどの肉食性昆虫が食べ、
トカゲやヤモリ、イモリ、カエルが
草食性昆虫や肉食性昆虫を食べ、
トカゲやカエルはヘビに食べられ、
ヘビはサシバ(タカ科)やコノハズク(フクロウ科)などの
猛禽(もうきん)類に食べられたり、
またイノシシなどの動物だってやんばるには棲息しています。

シリケンイモリ1108−1.JPG
 沖縄ではわりとよく見かける「シリケンイモリ」ですが、
 環境省や沖縄県のレッドデータブックでは
 「準絶滅危惧種」に指定されています。
 シリケンのシリは「尻」、
 ケンは「剣」を表わしているといわれています。


これらの弱肉強食の世界の動植物も
やがていずれは死を迎え土に還るのですが、
生物の排泄物はマグソコガネ系やタマオシコガネ系などが、
生物の死骸はシデムシ(死出虫)によって食べられ、
カビやキノコといった菌類や細菌、線虫、ミミズ、シロアリ、
トビムシ、ダンゴムシ、ワラジムシ、ゾウリムシ、
ハサミムシ、ヤスデなどの節足動物なども併せた
自然界の掃除屋さんたちによって
生物の死骸や排泄物、枯れ木や枯葉などの有機物が
無機物に分解されて
再度、植物によって栄養素として吸収される、
という
壮大な地球の循環システムに感嘆してしまいます。

シリケンイモリ1108−2.JPG
 イモリはカエルと同じ両生類で主に水中に棲んでいて、
 イモリのイは井戸の“井”で、水系を表わしています。
 井戸で害虫を食べてくれることから
 「井戸を守る」でイモリと命名されたといわれています。
 シリケンイモリはコーヒー山では
 雨水の水たまりや雨水貯水システムの水槽の中では
 確実に見つけられますが、
 水を求めて移動しているのか、
 水気がないところでも見かけます。
 シリケンイモリの腹部は赤いのですが、
 これはフグ系の毒を持っていることを
 他の動物に示すための警戒色のようです。
 ちなみに、ヤモリはヘビやトカゲと同じ爬虫類で
 陸上で生活し、家の蚊や蛾などの小さな生きた昆虫を
 食べてくれるので「家を守る」ということで
 ヤモリと命名されているようです。


近隣の多くの農家では、
「米や野菜、果樹は無農薬では出来ない」
というのですが、
今年の8月に亡くなった自然農法の福岡正信先生は、
 「農薬をかけなければいけないような状態にしておいて
  『農薬は効果がある、農薬が必要だ』
 といっているだけで、
 まずは健全な環境、強い作物を作ることが必要」

という考え方で、
私も大いに感化されて
コーヒー山にその思想を取り入れています。

農薬が開発される以前の農業は
有機農法か自然農法でやっていたのですから
出来ないわけはないのです。

林床のコーヒー1108−1.JPG
 バナナロードに隣接する林床で、
 ここは広く平地になっています。
 ここの土壌は肥沃でふかふかしています。
 ここのエリアも何か名前を付けないといけませんね。


今日のテーマのヘビやネズミ、ハエ、
ゴキブリ、蚊は嫌いだとか、
バッタや蛾、ウンカなどを殺すために農薬を散布することは、
同時にそれらの天敵の生き物も殺すことになり、
特定の生き物が異常繁殖して、
さらに農薬を散布する、
という悪循環になってしまうことが現実に起こっています。

福岡正信先生は、
「人間は本来何もしなくてよかった」
といわれているのですが、
これは、
「本来何もしてはいけなかった」
と言いたかったのかもしれません。

食物連鎖の「生態系ピラミッド」で、
「人間はどこの階層に入るのかexclamation&question
と考えると、
実はどこにも入るところがないので、
「人間は生態系ピラミッドの頂点に君臨している」
とする学者もいるようですが、
地球に存在するあらゆる生物は
何か役割があってこの世に誕生して
無駄なものはないのですから、
そう考えると、
人間は
「生態系ピラミッドが正しく機能するように管理する監視役」
でなければならないのに、

「人間が生態系ピラミッドを自ら破壊しようとしている」
ような人間に身勝手な冒涜(ぼうとく)行為は、
いつか人間自身が
「絶滅危惧種」
になる運命なのかもしれません。

林床のコーヒー1108−2.JPG
 コーヒー山では、
 最も奥の南端から苗木を植えだしましたが、
 南山から中山までは移植した苗木が
 盛夏のカンカン照りを直接浴びているために
 成育が若干遅れてしまい、
 中山から北側にかけては木漏れ日が当たる程度の
 控えめの伐採にして苗木移植をしていることで
 表土の乾燥も防げていたりして
 北側の苗木の生育は順調というより快調そのもので、
 すでに私の背丈を越えたものも出てきました。
 この北側の林床の土壌は、
 今のところコーヒー山では最も肥沃なように思えます。


「Biotop(ビオトープ)」
とは、ドイツ語で
「野生動植物が生息、生育する空間」を意味するようですが、
コーヒー山では、Biotop(ビオトープ)を意識しながら
伐採や間伐は必要最低限に抑えて
森林の中の植生を豊かになることで
土の保水力などが増すようにして,
養分が多くなるような
「適度に手入れした森林に保ちたい」
と心がけています。

アボガド1108.JPG
 アボガドが発芽していました、
 というより発芽を見逃していました。
 昨日の時点で高さ約30cmの苗木に成長していました。
 種植えしたのは8月中旬ごろでしたから、
 発芽まで約3ヶ月近くかかったのだと思います。


GAS1108-1.JPG
 11月6日(木曜)に地元で給油したところ、
 レギュラー1リッター126円に値上げされていました。
 沖縄本島南部では先週まで価格競争が激化して
 一時108円まで下がっていたのですが、
 その時に給油していれば良かったですね。
 スタンドの最近の仕入れは120円程度とのことですから
 126円でも赤字のはずです。


GAS1108-2.JPG
 昨日、コーヒー山の帰りに
 許田(きょだ)道の駅に隣接する
 南風原(はえばる)石油で給油しました。
 北部のスタンドは他店とのけん制で
 価格表示していないので入りにくいので、
 地元でも給油している南風原石油で給油したのです。
 ここのスタンドは税抜き表示なので、
 安いのか高いのかが瞬時に判りにくいです。
 レギュラー1リッター127円なら
 納得出来るところでしょう。
 昨日11月8日の給油なのに、
 レシートではなぜか9日の表示になっていました。


posted by COFFEE CHERRY at 21:14| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 移転準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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