2011年03月15日

啓蟄なのでカエル、それとハブも登場

沖縄は日中気温が24度前後になり、
また草木が芽吹き始めて“春”を感じさせ
清々しく、また過ごしやすいです。

ハロウェルアマガエル110228.JPG
国頭村の自宅外の給湯器の上で
スヤスヤと安眠していたハロウェルアマガエルです。
大きさは約4cm。
沖縄県レッドデータブックでは「準絶滅危惧種」となっています。
撮影日2001年2月28日


コーヒー山にも2月中旬以降、
雨水貯水地ではオタマジャクシが多数うごめいていますから
自宅の給湯器でアマガエルを見つけても驚かないのですが、
生態系の“食物連鎖”という考え方では
「カエルがいる=それをエサにするヘビもいる」
ということになるのです。
もちろん20〜30cmのヤンバルオオフトミミズも
コーヒー山には多数出てきていて、
リュウキュウイノシシが食べに来ています。

10日前になりますが、
3月6日(日曜)は二十四節気の
「啓蟄(けいちつ)」
で、
「寒い冬に冬眠していた虫たちが、地面に這い出して来る頃」
とされています。
漢字で「うごめく」という字が
「蠢(うごめ)く」
と、
“春の虫たち”
という構造になっているのもうなづけますね。

沖縄ではヘビだって“冬眠”はせず、
ただ寒くて動きが極端に鈍くなり、
鉢の中や落ち葉の中、木の根の祠(ほこら)などに潜んでいるのですが、
暖かくなるにつれて、エサになる動物や昆虫なども登場してくると
本打ち登場とばかりに、ヘビも出没してくるのです。

ハブ110312−1.JPG
先週末の12日(土曜)朝に新聞を取りに行くと
自宅から30mほども草むらにヘビが居るのを発見。
(我が家は過疎の中の過疎にあるので、
  ハリウッドの豪邸並みに新聞受けは約100mも外にあります)


ハブには頭が切り取られていないし、
誰かが鎌などで胴体などを引き裂いた跡も無いので
ハブは生きている可能性があり、
私は自宅の納屋に引き返して剪定バサミを持ち出して
ハブの首部分を挟んだところ、
どうやらハブはすでに何者かに殺されていたようで幸いピクリとも動かず、
すでに絶命していました。
いくらハブでも殺生は本心では避けたいのですが、
昨年は油断して台所にアカマタの子供ヘビが3匹も入りこんでいましたから、
咬まれると困るのでヘビと人との共生はなかなか難しいのです。

ハブ110312-2.JPG
 死んでいるハブの長さを測ってみると約166cmで、
 人間の大人の身長くらいの成体ですが、
 ハブの大物は2mを超えるので、このハブはまだ青年だと思います。
 ハブの頭は逆三角形が基本型ですが、
 この頭の模様は典型的なハブの模様です。
 胴体の黄褐色の地に黒い不規則で複雑な模様も典型的なハブですが、
 琉球絣(かすり)は、このハブの模様をヒントに
 作られたといわれていますから
 沖縄での人との関わりの歴史も考えさせられるところです。


コーヒー山にはいろいろなカエルのオタマジャクシが多数いるので
今までに
 ・アカマタ(凶暴だけど無毒)
 ・リュウキュウアオヘビ(無毒)
 ・ガラスヒバァ(神経毒?)
 ・ハイ(コブラ属なので毒性)

とは出会っていますが、
ハブやタイワンスジオなどは山にいるはずですが
今のところ不思議に対面がありません。
先方も同様に人と会いたくないはずで、人を早目にキャッチして
移動してしまうのだと楽観的に考えているのですが…。

以下は、昨秋11月ごろですが、
自宅のウッドデッキで、
ハナサキガエルがアカマタに食べられる場面に遭遇したときの残酷画像です。

ハナサキガエルは、
沖縄本島の大宜味村、東村、国頭村の北部3村だけに生息している
アカガエル科のカエルで、大きさは成体で6cm前後と大きいカエルで
沖縄県レッドデータブックでは絶滅危惧TB類、
環境省レッドデータブックでも絶滅危惧U類に選定されているように
珍しいカエルです。

アカマタは無毒ですが短気で凶暴で、
俗に
「アカマタが居るところにはハブはいない」
といわれています。
・アカマタが凶暴でハブを丸のみする
・ハブの骨が硬くてアカマタに骨を折られる

というのが理由のようですが、
我が家の庭ではアカマタとハブの両方を見かけていますから
これはあまりアテにならない迷信のようです。

以下の画像のアカマタは体長が約120cmの青年ですが、
昨年まだ小さい頃から見かけています。
カエルやネズミを食べているのでしょうが、
そのうち2m級の成体になったとしても
今まで退治したり追い出したりしない“恩”を
覚えておいてもらえればいいのですが…。

ハナサキガエル対アカマタ1011−1.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-2.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-3.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-4.JPG

ハナサキガエル対アカマタ1011-5.JPG

posted by COFFEE CHERRY at 22:29| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月29日

コーヒー山のオキナワマルバネクワガタ

コーヒー山で作業中に
「オキナワマルバネクワガタ」
に初めて出会いました。

オキナワマルバネクワガタ0929.JPG
 土に還るくらい朽ちた木で彼を発見しました。
 体長は約6cm、国産マルバネクワガタの最大種らしいです。
 希少種らしいですが、私の隣家では国の天然記念物
 「ヤンバルテナガコガネが玄関や車に飛び込んでくる」
 と言いますし、
 我が家周辺はヤンバルクイナの大生息地で
 見ない日はありませんから、
 やんばるってやはり秘境なのですね。


やんばるに生息するので
「やんばるクワガタ」
ともいわれているようですが、
奄美群島以南に生息する
クワガタムシのマルバネクワガタ属のうち、
沖縄本島北部だけに生息する
「オキナワマルバネクワガタ」
というのが彼の本当の名前のようです。

今日は徳之島の方々によるコーヒー山見学のあと、
黒ポットコーヒー苗木の林床地移植を行いました。

林床地のコーヒー0929.jpg
 林床地内で元気に生育するコーヒーです。
 ずっと気になっているのですが、
 そろそろオーナー様の木を選定しなければなりませんね。


posted by COFFEE CHERRY at 18:39| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月25日

リュウキュウイノシシとの遭遇

昨日の午後、コーヒー山のバニラ山頂上付近で作業中に
リュウキュウイノシシと遭遇しました。

コーヒー山の林床地では、
ウリ坊を追いかけたこともありましたし
(この時はウリ坊1頭だけで親は不在)
ツガイが東側から西側にゆっくり下る光景も目にしましたが、
今回のリュウキュウイノシシは5mくらいの至近距離で遭遇しました。

リュウキュウイノシシ0924-1.JPG
 リュウキュウイノシシは静かに現れました。
 西側の重機の道からバニラ山に上がってきた時に私が居たので、
 向こうも「あんた誰?」と思っているのでしょうか?
 突進してくる気配は感じられませんでした。


リュウキュウイノシシ0924-2.JPG
 「見たことがないヤツだなあ…」
 と思っているのでしょうか?
 リュウキュウイノシシの体長は約90cmもありましたが、
 我が家のラブラドールレドリバー(茶)のような体形です。


リュウキュウイノシシ0924-3.JPG
 私も慌てているので、
 デジカメのオートフォーカスの焦点が定まらないうちに
 シャッターを押してしまうので、画像はピンボケばかりでした。


リュウキュウイノシシ0924-4.JPG
 私とイノシシの眼が合っているのですが、
 イノシシはなかなか立ち去りません。


リュウキュウイノシシ0924-5.JPG
 コーヒー山のバニラ山では、
 スダジイなどのドングリ系の実を食べたり、
 木の根付近を掘って、ミミズなどを食べた形跡は
 今までもあちこちにありイノシシ出没を意識していましたが、
 今回の遭遇で解かったことは、ありがたいことに
 彼らは「コーヒーには興味がない」ことです。


リュウキュウイノシシ0924-6.JPG
 リュウキュウイノシシは南西諸島の奄美大島以南に生息していて
 本土のニホンイノシシと生態は同様と思いますが、
 体形が小形で、大きくても体長は120cmだそうですから、
 遭遇したイノシシは若さが感じられないので老婆なのでしょうか?


リュウキュウイノシシ0924-7.JPG
 ゆっくり反転してどこかに行くと思ったら、
 私を伺いながら近くを徘徊していました。


リュウキュウイノシシ0924-8.JPG
 私に5mくらいまで近づくと止まり、私の様子を観察しています。

リュウキュウイノシシ0924-9.JPG
 今日唯一ピントがあったこの画像によると
 牙がないのでメスだと思います。
 沖縄本島のリュウキュウイノシシの個体群は、
 奄美大島や徳之島、石垣島などと
 遺伝的に異なる固有種らしいです。


リュウキュウイノシシ0924-10.JPG
 至近距離で2度対面しましたが、
 その後彼女はゆっくり東側斜面を下っていきました。
 自宅からコーヒー山に行く途中にも
 林道でオスの成体が急斜面を駆け上がる姿や
 逃げまどうウリ坊を見ていますから
 山深いコーヒー山付近ではイノシシがたくさん居そうです。
 昨日のように大人しいイノシシならまだいいのですが
 凶暴なオスに遭遇したら怖いですね。
 今後は周りを注意しないといけませんね。

posted by COFFEE CHERRY at 19:43| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

コーヒー山のアオカナヘビ

私は本土から沖縄に移住してきたので、
コーヒー山で南西諸島独特の生物や沖縄島固有種の生物と遭遇すると
ついミーハー的に嬉しくなってデジカメを向けてしまいます。

今日コーヒー山で出会ったアオカナヘビも南西諸島独特のトカゲで、
3年前に本島南部の南風原町に居た当時に初めて出会いました。

アオカナヘビ0915-1.JPG
 草がガサガサっと音がするとヘビを警戒するのですが、
 ほとんどはトカゲ類かバッタ類です。
 今のところ猛毒のハブにはコーヒー山で出会ったことはありません
 (出会いたくないですが)。
 今日は“ヘビ”でもトカゲのアオカナヘビに出会いました。


アオカナヘビは漢字で書くと「青金蛇」で
トカゲなのに“ヘビ”というのは変ですが、
尾が全長の7割を占めるほど長いことで
“ヘビ”名になっているようですが、
尾の部分だけ見ると、確かにヘビのように見えますね。

アオカナヘビ0915-2.JPG
 このアオカナヘビは体長40cm近い成体でした。
 ただし性別はわかりません。
 アオ(青)カナヘビというわりに体色は青ではなくて
 鮮やかな黄緑がかった緑ですが、
 保護色に擬態することが出来るようなので
 いつもはもっと緑色のようです。


アオカナヘビ0915-3.JPG
 2年半前に伐採したリュウキュウマツの左下に
 オビキンバエ(帯金蠅)が止まっていて
 右上のアオカナヘビの子供とにらみ合っています。
 アオカナヘビの子供の体長は約10cmですが
 まだ体色が緑色に成りきっていないのか
 松の色に近付けているのかわかりませんが
 オビキンバエはこの直後に飛び去ってしまいました。


アオカナヘビ0915-4.JPG
 アオカナヘビはトカゲなので肉食性で
 昆虫類や節足動物、ミミズなどを捕食するようです。
 この長い尾を、草や枝に巻きつけることも出来るようですし、
 トカゲ特有の、尾を切って逃げ去ることもするようです。
 「沖縄なんでも屋」というSHOPでは、
 アオカナヘビの1ペアが8,400円、
 キノボリトカゲの1ペアが16,000円もするそうです。


posted by COFFEE CHERRY at 17:37| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月12日

最近よく出会うヤンバルオオフトミミズ

アマレロ苗木ポットの、ひと回り大きな黒ポットへの
移し替え作業を継続していますが、
今日は植え替え用の土に腐葉土を混ぜ込んでいると、
紫色のヤンバルオオフトミミズが現れました。
最初は2年前に出会ったのですが、
その後ひんぱんに出会うので
撮影していませんでした。


林床地では、地表の落ち葉をはらうと
ミミズの糞団粒を見ることが出来ます。

ヤンバルオオフトミミズの糞団粒0912.JPG
 高さが4〜5cmもある黒山は
 ヤンバルオオフトミミズが地表に積み上げた糞です。
 ふつうのミミズの糞団粒の高さは1円玉程度ですから
 ひと目で巨大なミミズのものだと判ります。
 注意深く地表を観察すると、
 あちこちに糞団粒があることが判って
 嬉しくてニヤけてしまいます。


ミミズは地表の落ち葉などの植物残さを地中に引き込んで
植物残さの養分に土の粒子を加えた糞を地上に盛り上げるのですが、
「窒素・リン酸・カリウム・マグネシウムなどの含有量が
周囲の土壌に比べて高い」

といわれていますから、
ミミズは有機農法や自然農法ではありがたい存在なのです。

また、ミミズが地中に掘ったトンネルは、
土の中に空気が通る道になって
微生物が活発になって有機物の分解が早くなりますし、
雨の日は表土の雨水を地下へ運ぶ排水路(保水トンネル)にもなる
といった具合に、良いことずくめなのです。

一般に、ミミズが1日に食べる落ち葉などの植物残さの量は、
「体重と同じくらい」
で、
1日に出す糞の量は、
「体重の1〜2倍」
といわれていますから、
ヘビのようなヤンバルオオフトミミズの食べる量や糞の量は
30〜40グラム前後はありそうですね。
ミミズコンポストのように大量に増えてほしいところですが、
イノシシが地面を掘り返してミミズを食べるのが問題なのです。
ヤンバルにはイノシシが出没し、
コーヒー山でもウリ坊を含めた家族を何度も目撃していますし、
コーヒー山への通勤途上の林道でも何度も出会っていますから
生まれながらにして狩猟のDNAを持つ
「琉球犬を飼う?」
ことも考えましたが、
コーヒー山は蚊やブヨが多いので…。

ヤンバルオオフトミミズ0912.JPG
 体長約30cmくらいで小指の太さもあるヤンバルオオフトミミズの青年です。
 大きいのは体長40cmにもなります。
 ヘビのような大きさですが、意外に俊敏で
 力強く土の中に入っていきます。
 このミミズは移し替えの黒ポットの中に入ってもらいました。


タイワンハンノキ0912-1.JPG
 沖縄本島中北部のタイワンハンノキは
 初夏に大発生したカブトムシの仲間の
 ハンノキハムシの成虫と幼虫に
 葉を全部食べられて丸坊主になってしまい
 「ハンノキは夏に落葉するの?」
 と錯覚するほどでしたが、
 ご覧のように2カ月経って復活してきました。


タイワンハンノキ0912-2.JPG
 ハンノキは、強力な防臭・防腐効果があることや
 最近ではインフルエンザに効く成分があることが研究されていたり、
 放射線と共生して、根の周辺に窒素を固定することで
 やせた土壌を肥沃にして、他の植物の生長促進にも役立つようなことが
 自然農法の福岡正信さんの本にも出ていましたね。


posted by COFFEE CHERRY at 19:01| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

葉に擬態するクサキリモドキ

新居に移転後は、台風7号当日も含めて
片道25分のコーヒー山に毎日行っていますが、
今日は2年ぶりに“クサキリモドキ”に出会うことが出来ました。

南西諸島に生息するキリギリスの仲間ですから
葉を食べたりするのなら困りものですが、
もしかしたら美しい鳴き声でも出すのかもしれませんね。
コーヒー山でもほとんど出会わないということは
もしかしたら希少種なのかもしれません。

クサキリモドキ0910−1.JPG
 コーヒーの葉の上で見つけたクサキリモドキです。
 手前が頭で、触角と前脚を頭の先まで伸ばして揃えています。
 コーヒー山では沖縄県の天然記念物で準絶滅危惧種の
 コノハチョウを撮影しようといつも探していて、
 コーヒー以外の枝葉でもよく観察するようになっていますから、
 2年前に出会ったクサキリモドキは、
 擬態しているつもりでも薄いカマボコのように盛り上がっているので
 今日は簡単に見つけることが出来ました。


クサキリモドキ0910−2.JPG
 目が合うとジッと動かないのですが、
 しばらくすると危険を察するのか
 足早に他の葉の陰に移ります。


2年前10月に出会ったように秋の虫のようです、
まだまだ秋の気配は感じられませんが。

オキナワキノボリトカゲ0910.JPG
 こちらも擬態の名手・オキナワキノボリトカゲです。
 コーヒー山では毎日出会うことが出来ます。
 らせん状に木を素早く登りますが、
 ミニ恐竜のようで私は好きです。


バナナロード0910.JPG
バナナロードの画像で、左側が東で
このバナナロードから上がコーヒー山なのです。
今日は良い天気ですが、バナナロードでも
木漏れ日が入るようになっています。


バナナロード0910−2.JPG
 同じくバナナロードですが、
 今度は向きが違って、右手が東側になり、
 ということは右側がコーヒー山ですが、
 このあたりの右側に入ったエリアが
 現在主に作業をしている“林床地”になります。
 バナナロードの上(画像では右)がコーヒー山といっても
 道路の終点まではまだ行ったことがありません。
 

posted by COFFEE CHERRY at 18:58| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

コーヒー山のクロイワツクツク

今週末には11月に入り、
本土では晩秋の時期になると思いますが、
コーヒー山では、まだセミの合唱が聞こえます。

クロイワツクツク091013.JPG
 ツクツクボウシの仲間なので
 名前に「ツクツク」と付いています。
 頭の「クロイワ」は、沖縄の生物研究に貢献された
 黒岩恒(ひさし)氏の名前で、
 クロイワゼミなども同様です。
 黒地に緑色の紋様がある体長約3.5cmの
 南西諸島のセミです。
 アダンの葉で休んでいるところを撮影しました。


抜け殻091027.JPG
 クロイワツクツクの抜け殻です。

沖縄では、さすがに冬にはセミはいないのですが、
初春から晩秋までは、いろいろな種類のセミが
季節を知らせるように登場するのです。

オオジョロウグモ091027.JPG
 夕方、林床地のオオジョロウグモの巣に
 クロイワツクツクがかかってしまいました。
 もう少し早く見つけていれば救出出来たのですが…


例えば、
イワサキクサゼミがサトウキビ畑に現れると春の始まりで
シーミーというお墓参りの頃にはクロイワニイニイが、
5月中旬になるとオキナワヒメハルゼミが登場し、
初夏になるとクロイワゼミ、
梅雨明けにはリュウキュウアブラゼミが出てきて、
盛夏にはクマゼミの声が暑さを助長して、
秋の今ごろは、オオシマゼミとクロイワツクツクが
今年のセミシーズンの終わりを知らせてくれているのです。


林床地のコーヒー091027.JPG
 林床地に、適度に木漏れ日が入り、
 コーヒーは気持ち良さそうに生育しています。



流木091013.JPG
 与那海岸に漂着した流木です。
 有史以来、森から送り出された流木が海岸にたどり着き、
 その豊かな恵みを享受してきた時代が長く続きましたが、
 産業革命以降生活様式が一変したことで、
 自然の恩恵や脅威を生活の中で実感する機会が少なくなり、
 自然に対する畏敬の念も失われつつあります。
 流木は長い時間海をただよい、
 ミネラル分も充分に吸収しているはずで、
 コーヒー山のあちこちのコーヒーの根元近くに置いて
 雨降りの時に、
 「少しずつミネラル分が溶解してくれればいいな」
 と考えています。



posted by COFFEE CHERRY at 12:51| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

昨日のコーヒー山の様子(10月27日)

台風20号台風は黒潮に乗って北東方面に進みましたから
沖縄本島では大雨雨だけが降りました。

昨日の晴天晴れのコーヒー山では、
雨水貯水槽はどれも水量が一杯で満水状態でした。

林床ダム091027.JPG
 コーヒー山の雨水貯水槽(=林床ダム)は
 どれも満水状態のために
 8月上旬の台風8号接近の際に外した
 ブルーシート貼りの再開は延期にしました。


バナナロードは舗装こそされていませんが、
山のオーナーが30年ほど前に山を重機で削った土に、
石を入れながら踏み固めた思い入れの道ですから
もちろん車を乗り入れても
まったく問題がない頑強な道路ですが、
車を転回させる場所の裏側に新たな平坦な林床地を発見し、
昨日はここの竹や細い雑木を伐採して
「新・コーヒー苗木置場」
を造りました。

新・苗木置場091027−1.JPG
 バナナロードは南北の風が吹きぬけることは有るのですが、
 この中は風が通りにくく、
 またキノコが多く木漏れ日も入る程度で
 コーヒーには良い環境です。

 
軽トラや2トン車で苗木や成木を運んできて
降ろしてから移動させる距離が少ないので
まだ自宅に残っている約200個の黒ポット苗木と
テスト圃場の苗木や成木を
ここに置く予定です。

新・苗木置場091027−2.JPG
 今までは発芽ポットや苗木ポットを置くだけでも
 その置場に難儀したことがありましたが
 現在は栽培環境の良い広大な森林を貸して頂いていることで
 コーヒー苗木たちの生育環境も見違えるほど向上していて
 国頭村の特産品として貢献出来るように
 改めて頑張りたいと決意して取組む覚悟です。



10月下旬のコーヒー山でも、
さすがに秋の気配がただよい
特に北山ではドングリがたくさん落ちています。

イノシシが食べに来る前に
来春ドングリを発芽させるのに拾い集めてみましたが、
5分程度で袋いっぱいに集まりました。

ドングリ091027.JPG
 コーヒー山のドングリは何種類かあるようですが、
 常緑樹のマテバシイの実が一番多いようですね。


重機の道091027.JPG
 重機の道のコーヒー苗木も
 先週の恵みの大雨のおかげもあって
 葉の大きさもひと回りもふた回りも大きくなってきて
 元気さをアピールしています。
 木漏れ日を気持ち良さそうに浴びています。


アマレロ苗木091027.JPG
 半年ほど前に黒ポットに移植したアマレロ苗木も
 元気に生育中なのですが、
 コーヒーは発芽してから1年目は、
 他の樹木と比べても成長度合いが低いので、
 「半年前と大差ないんじゃないの?」
 と思う方もいると思いますが、
 これでもコーヒーとしては
  ・徒長していない元気そうな苗に育っている
  ・葉の大きく成長している
  ・葉が緑みどりした色合いでピカピカしている
 など、だいぶ元気に成長していると言えるのです。



私の最近の作業着では、マンガ倉庫で2千円で買った
赤いツナギを着ることが多いのですが、
蝶や昆虫が赤い色が好みなのか
無警戒で私に近寄ってくることが多く、
半月ほど前にはアオウバタマムシが貼り付いてきました。

アオウバタマムシ091013.JPG
 ウバタマムシの奄美・沖縄亜種の「アオウバタマムシ」は
 リュウキュウマツが好みのようで、
 幼虫はマツの倒木で生息することが多く、
 マツを多く伐採したコーヒー山では
 生息域は相当広そうです。
 体を重そうに、カナブンのように飛行します。



また、絶滅危惧種のホントウアカヒゲは
コーヒー山に多く生息していて
ツガイごとにエリアが決められていて
どこでも人には無警戒で興味深く近寄って来るのですが、
特に林床地に入ったエリアを縄張りにしているツガイは
休憩地でスイカやバナナの残りをあげていたこともあって
特に慣れていて、エリア内では朝から近寄ってきます。
コーヒー苗木の穴掘りで出てきた昆虫の幼虫を
彼らに空中に投げると、
そのまま空中でキャッチするほど慣れてきたので、
昨日は、昆虫の幼虫を手のひらに乗せて
それを取りに来るかどうか実験をしてみました。

昆虫の幼虫091027.JPG
 コーヒー苗木移植での穴掘りでは
 ミミズ系や幼虫系、ヤスデ系など
 いろいろな虫が出てくるのですが
 昨日はこの幼虫2匹で実験しました。
 (動くと気持ち悪いので、画像は1匹です)


ホントウアカヒゲ091027.JPG
 実際には、オス・メス用として2回実験し、
 2回ともオスが取りに来ました。
 メスは1mくらいまでは近寄るのですが、
 最後の勇気を踏み出せずにためらっていました。
 コーヒー苗木移植の穴掘りで出てきたものでは
 ミミズ系や幼虫類などはお好みのようですが
 ヤスデ系は食べませんでした。
 15cm程度のヤンバルオオフトミミズも
 持って行きましたから、
 ヒナがいるのかもしれませんね。


野生動物は本来、森林の中で食べ物を探し回って、
厳しい生存競争の中で生活をしていますから、
餌付けをすると人に食べ物をもらうことに慣れてしまい、
食べ物を探せなくなったり、住宅地に出てきたりと、
生態系を破壊することになるので、
もちろん
「“餌付け”をして名前をつける」
ようなことはしませんよ。
ターザンとチータの関係くらいになれるかな、
と思っている程度です。

与那海岸091027.JPG
 昨日夕方の与那海岸は、
 とっくに過ぎ去った台風20号の余波なのか
 ふだんはさざなみ程度の海が
 波が音をたてていて海岸に打ち寄せていました。
 本土ではこの程度は当たり前だと思いますが、
 沖縄本島の西海岸では強風でもない限り、
 なかなか見れない光景なので、
 思わず見入ってしまいました。

posted by COFFEE CHERRY at 19:36| 沖縄 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

コーヒー山のリョクモンエダシャク?

やんばるのコーヒー山では
翅の裏面が枯れ葉のように見える
コノハチョウ(木の葉蝶)との出会いを
いつも期待しているのですが、
今週19日(月曜)にコーヒー山に行ったときに
米空軍のステルス戦闘機F22ラプタ−を
イメージさせるような蛾が
大事なコーヒーの葉に貼り付いているのを見つけました。

リョクモンエダシャク091019−1.JPG
 ちょうど目線の高さの葉の上に
 見事に擬態した蛾が静止してました。
 どこにいるか判りますか?



こういうステルス戦闘機のような蛾は
シャクガ科エダシャク亜科の蛾の静止した姿が特長で、
「エダシャク」
とは、
「枝尺」
つまり
 ・「枝」は幼虫は樹木の枝などに擬態
 ・「尺」は尺取虫のこと
で、
エダシャク亜科の蛾の幼虫(=尺取虫)は
広葉樹の葉を好んで食べるようです。


リョクモンエダシャク091019-2.JPG
 山のふもとには柑橘系の果樹園が多くあるので
 最初はミカンコエダシャクかと思ったのですが
 大きさがミカンコの2倍以上あり、
 翅のデザインも違うので
 「リョクモンエダシャク」と思われます。


リョクモンエダシャク091019-3.JPG
 翅の裏側がどうなっているのか、
 枝を揺さぶって蛾を飛ばしてみようかとも思いましたが
 予想に反して私に向かってくることもあるので止めました。
 葉に同化しているつもりのようで
 近づいても微動だにしませんでした。



「リョクモンエダシャク」
は、
ふつう翅のデザインが
枯れかけた葉のような模様をしていて
回りが淡褐色、中が緑色の大きな斑紋があるのですが、
色や斑紋の変異が大きいことや
幼虫は、南西諸島から台湾に分布する
シロミミズの葉を食べるらしく、
シロミミズとコーヒーノキは同じアカネ科ですし、
擬態に適した葉を選んでペッタリと止まって
ほとんど動かないという特長も同じなので
「リョクモンエダシャク」
じゃないかな、と判断しました。


伊江島090920.JPG
 コーヒー山から、
 東シナ海側(西側)を見た風景です。
 右のリュウキュウマツの根元に
 バナナロードが南北(画像では左右)に走っています。
 水平線の方に見える突起物は
 伊江島のシンボル・城山(ぐすくやま)です。


コーヒー090920.JPG
 テスト圃場のコーヒーの成木には
 たくさんの実を付けています。
 この画像を撮影したのは先月の9月20日ですから
 現在はもっと膨らんでいます。


posted by COFFEE CHERRY at 17:10| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月23日

コーヒー山のクヌギカレハガ(琉球亜種)

「クヌギカレハガ」というのは
昆虫網チョウ目カレハガ科に属する蛾で
アジアのシベリアから中国、インドまで
広範囲に生息しますから
珍しくはない蛾ですが、
日本では屋久島以北と琉球亜種とで
タイプが分かれています。

カレハガは、
もちろん「枯れ葉・蛾」のことで
翅(はね)が茶褐色で枯れ葉に似ているからですが、
クヌギを食害するので単純にそのまま
「クヌギカレハガ」
と命名されているようです。

クヌギカレハ琉球亜種1.JPG
 コーヒーの葉の上に留まっている「クヌギカレハガ」は
 見た感じは“蛾”というよりも
 木の年輪を生かした木工細工の民芸品のような
 芸術性を感じます。


沖縄諸島では
本島から与那国島まで棲息しているようですが、
成虫は
「枯れ葉の多い冬に出現することが多い」

昆虫図鑑に書かれているのに
なぜか盛夏に出会いました。

屋久島以北では
クヌギ、サクラ、ウメ、クリ、リンゴ、
ヤナギ、カシ、ナラなどを食害するようですが、
琉球亜種はイタジイやホルトノキ、ハンノキ、
サガリバナ、モクタチバナなどを主に食害するようです。

クヌギカレハ琉球亜種2.JPG
 毛虫時代は毒があるようですが
 「成虫になると毒はない」と
 図鑑に書かれているものの
 触りたくはないですね。
 外観の芸術性は感じるものの
 同時に不気味さもただよいます。
 大きさは胴長が2cm前後で開帳時は4cm前後と
 500円硬貨(直径26.5mm)より
 ひと回り大きい程度の蛾です。


コーヒー山の森林では
コーヒーは新参者ですから
まだまだ昆虫や鳥に馴染みがないはずで
コーヒーの葉に「クヌギカレハガ」が留まっていたのは
おそらく一時的な休憩だと思うのですが…
それとも試食でしょうかexclamation&question

北山山麓のコーヒー苗木090820.JPG
 コーヒー山の北山山麓のコーヒー苗木です。
 木漏れ日が適度に入るような
 木々を出来るだけ残して活かすように配慮しています。


posted by COFFEE CHERRY at 17:57| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

コーヒー山のオキナワハンミョウ

「五風十雨(ごふうじゅうう)」
というのは、
 「太平之世、五日一風、十日一雨、
   風不鳴枝、雨不破塊、雨必至夜」

つまり、
「風は五日に一度、木の枝を鳴らさないように吹き、
 雨は十日に一度、
 塊(つちくれ)を破らないほどの強さで、
 昼ではなく夜に降る、
 風雨そのときを得て作物が良く育ち
 天下太平につながる」

という
順調な気候と五穀豊穣を願う意味の言葉ですが、
沖縄地方は6月28日(日曜)の梅雨明け後も
コーヒー山のふもとでは、
アメダスによると
 ・7月3日(木曜)18mm
 ・7月4日(金曜)3mm
 ・7月12日(日曜)8.5mm
 ・7月14日(火曜)1mm
 ・7月17日(金曜)0.5mm
という降水量が観測されていますが、

雨らしい雨が降らずに日照り続きとなっています。

林床地090718.JPG
 7月18日(土曜)の林床地です。
 日照り続きですが、
 地表はまだ乾ききってはいません。
 コーヒーは予想以上に順調に成育しています。


そのために、
先週末18日(土曜)の作業では
水不足に弱いデリケートな発芽した苗や
アマレロ自生苗などに
雨水貯水槽の水をジョーロで
シャワーにしてあげましたが、
天気予報ではしばらく雨マークが出てくる気配がなく、
週に2回程度は水やりの必要がありそうで
テルテル坊主を逆さに吊るしたくなるような心境です。

アマレロ自生苗090718.JPG
 4月20日に黒ポリポットに移植したアマレロの自生苗も
 ご覧のように順調に成育中で、
 1744本の移植中、1600本以上は活着していますが、
 幼い苗木は特に水やりが欠かせません。


コーヒーの発芽090718.JPG
 今春種植えしたコーヒーが梅雨明けした6月下旬頃から
 一斉に発芽してきましたが、これらは数千本にもなり、
 もう少し大きくなったら根がからまないうちに
 黒ポリポットに移してあげないといけませんが、
 今後苗木はバナナロードに並べて管理しようと思います。


コーヒーの発芽090718-2.JPG
 5つのプランターでも一斉に発芽してきました。
 最初の頃は割りばしで穴を開けたり
 几帳面に整列して撒いていましたが、
 コーヒーは種が落ちて自生えするくらいですから
 最近は大雑把に目分量で撒くようになりました。


コーヒー山の中腹、重機の道に向かう間の道では
アブやハチ、蝶などが周囲を飛び交い、
同時に下草あたりに神の使いがいないかどうか
充分に注意しながら伏し目がちに歩くので、
今まで気づかなかったのですが、
このあたりにオキナワハンミョウが
棲息していることに気づきました。

オキナワハンミョウ090712.JPG
 7月12日(日曜)に初めて
 オキナワハンミョウに出会いました。
 体長は約2cmと小さく、また敏捷性に優れているので
 対面初日はこの1枚しか撮影出来ませんでした。


ハンミョウという昆虫は
「日本で最も美しい昆虫」
といわれるタマムシと同等に並び称される昆虫で、
日本では北海道から沖縄まで棲息していて、
環境省のレッドデータブックには出てきませんから
希少種ではなさそうですが、
沖縄に棲息するオキナワハンミョウは
本土や大陸種と比較すると
「金属光沢が強く前胸が細い」
ようで、
沖縄固有種ともいわれています。

オキナワハンミョウ090718.JPG
 7月18日(土曜)には2匹と出会うことが出来ました。
 鮮やかな派手な原色模様は、
 炎天下による体温の上昇を抑えるために
 太陽光を反射させる目的のようですが
 幾何学的なデザインが見事ですね。


オキナワハンミョウは
マティスや岡本太郎の絵画とか
山本寛斎の派手な服を連想させる姿をしていて、
沖縄の昆虫図鑑でも
最初の方に紹介されていることが多いのですが、
特長的なのはその原色のカラフルな姿だけでなく、
竹とんぼのようにフラフラと
人の背丈ほど舞い上がったかと思うとすぐに
1〜2mほど先に降りてきて、
近づくとまた少し先に飛んでいくので、
道案内をしているようなことから
別名、
「ミチオシエ(道教え)」
ともいわれているのです。

オキナワハンミョウ090718-2.JPG
 ハンミョウは、漢字では「斑猫」と書くのですが
 素早く獲物に襲いかかって
 鋭い大アゴで咥える姿が猫のようだ、
 というのが“猫”の由来のようです。


頭部はバルタン星人の首を細くしたような感じで
地面を徘徊してアリやハエ、ミミズ、
小昆虫などを捕食する肉食派なのです。

ハンミョウの幼虫の縦穴090718.JPG
 幼虫は地面に掘った縦穴に潜んで
 近づいた昆虫を捕まえて穴に引きずり込むという
 蜘蛛(クモ)やウミヘビ的な技を使うようです。


ヒメハブ090707-1.JPG
 自宅の引越し先の家は10年間空き家だったこともあって
 その間にヤモリやゴキブリ、アシダカグモ、
 ネズミなどが弱肉強食の戦いを繰り広げていたようですが、
 厄介なのは“神の使い”なのです。
 前回はヒメハブとハブの子供が居たことで、
 家の周りの草刈りをしたところ、
 またまたヒメハブが出てきました。


ヒメハブ090707-2.JPG
 仏教では「生き物を殺すのは十悪の1つ」
 といわれているように
 私も殺生は出来るだけしたくないのですが、
 引越し後に家族や犬が咬まれても困るので
 今回は草刈り機の刑に処してしまいました。


posted by COFFEE CHERRY at 18:50| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月14日

コーヒー山のオオシマミドリカミキリ

沖縄は、11日(木曜)以降待望の「戻り梅雨」になり
コーヒー山の木々たちも
気持ちよく恵みのシャワーを一斉に浴びて
元気さを取り戻していることでしょう。

盛夏までに自宅の引越しをする予定なので
11日(木曜)は、残念ながらコーヒー山ではなく
コーヒー山から片道20分の家の片付けに行きましたので、
先週の6日(土曜)に出会った
「オオシマミドリカミキリ」
をご紹介しましょう。

カミキリムシという名前の語源は、
「髪の毛を切断するほど大顎(あご)の力が強い虫」
とか
「噛み切る力が強い虫」
といった説があって
“髪”でも“噛み”であっても
どちらにしても顎の力が強くて
困ったことに、カミキリムシの成虫や幼虫は
“食樹虫” ですから、
農家の天敵害虫なのです。

オオシマミドリカミキリ090606-1.JPG
 珊瑚礁の碧い海の色をimageさせるような
 鮮やかなエメラルドグリーンが特長的ですが、
 沖縄本島と奄美大島に棲息する
 「オオシマミドリカミキリ」
 というカミキリムシです。
 コーヒー山の重機の道の中腹「竹の広場」の
 コーヒーの葉で見つけましたが、
 ヤンバルでは6月前後の梅雨時期に
 多く出没するようです。


成虫は植物の花や葉、茎、樹皮、樹液など
植物の丈夫な繊維や木部組織でも
バリバリかじれる頑丈な顎が発達していて、
これだけでも困るのに、
カミキリムシの幼虫の好みに合わせて
成虫が草本の茎や木の幹に卵を産みつけ
幼虫は植物の組織内を食べながらトンネルを掘り進んで
木の生育を著しく阻害してしまうのです。

オオシマミドリカミキリ090606-2.JPG
 南西諸島に棲息する
 「オオシマミドリカミキリ」は
 本土に棲息する「オオアオカミキリ」の
 沖縄亜種のようで、外見的にはそっくりなのです。
 ヤンバルでは、イジュや
 オキナワウラジロガシに寄生するようで
 コーヒー山にもそれらの樹木はたくさんありますから、
 たまたま彼らと出会わないだけで、
 山にはたくさんいるのかもしれませんね


 ・ リンゴにはリンゴカミキリ
 ・ クワにはクワカミキリ
 ・ スギにはスギカミキリ
 ・ ブドウにはブドウトラカミキリ
 ・ クリにはシロスジカミキリ
 ・ 柑橘系にはゴマダラカミキリ

というように、
カミキリムシの種類によって植物の好みがあるようです。

オオシマミドリカミキリ090606-3.JPG
 触角の長さが、オスは体長の2倍、
 メスは1.5倍といいますから
 この個体はメスのようです。
 外敵に襲われると、
 「アクア系の香水のような
  香りのする物質を放出して身を守る」
 ともいわれますから、
 いずれ「オオシマミドリカミキリ」で
 忌避効果の研究でもされるかもしれませんね。


コーヒー栽培では
恩納村の山城武徳先生から
「カミキリムシがまれに主幹に入り込むことがある」
と聞いていましたし、
私も自宅庭で枯れたコーヒーの苗木の原因を探ろうと
根を見ても特別問題がないので、
たまたま主幹を分断してみて
「テッポウムシ(鉄砲虫)」
とよばれる
細長いイモムシ状のカミキリムシの幼虫を発見したことが
1度だけあるのですが

カミキリムシにとっては、
今のところ
「よそ者のコーヒーよりも
 地元には美味しい植物がたくさんあるさーねー」

といった身土不二的な考え方があって、
今のところカミキリムシの被害は
「ほとんど無い」
と言ってもいいくらい少ないのですが、
今後もそうであってほしいものです。

ホウオウボク090611-1.JPG
 11日(木曜)の早朝に
 国頭村の道の駅「ゆいゆい国頭」で撮影した
 「ホウオウボク(鳳凰木)」です。


ホウオウボク090611-2.JPG
 ホウオウボクは別名「火炎樹」といわれるように
 “炎”のように見えますね。


ホウオウボク090611-3.JPG
 マダガスカル島原産のホウオウボクは
 カエンボク(火焔木)とジャカランダと合わせて、
 「世界3花木」といわれているようです。
 ホウオウボクのように炎のように見えるカエンボクや
 沖縄のあちこちで見られるギンネムは
 スイスに本部がある自然保護団体
 「国際自然保護連合(ICUN)では
 「世界の侵略的外来種」に
 指定されているのだそうです。


posted by COFFEE CHERRY at 16:39| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

コーヒー山のオオミドリサルハムシ

コーヒーの葉の上でメタリックグリーンに輝く
「オオミドリサルハムシ」
を見つけました。

オオミドリサルハムシ090523-1.JPG
 琉球列島に棲息する「オオミドリサルハムシ」です。
 緑の金属光沢が綺麗で目立ちます。


オオミドリサルハムシ090523-2.JPG
 体長は約1cmで4〜6月に出没しますから
 今の時期の一期一会なのです。


漢字名は
「大緑猿葉虫」
でしょうから、
「大きい緑色の葉虫」
というように、ハムシでは大型の部類に入るのですが、
“猿”の意味合いは想像つきませんね。

オオミドリサルハムシ090523-3.JPG
 葉の表面を円弧状に擦(こ)すり取るように
 食害してしまうのですが、
 コーヒーの葉では今のところそういう被害は
 遭ってないようですから
 試食か偵察にやってきたのでしょうかexclamation&question


オオミドリサルハムシ090523-4.JPG
 有翅昆虫亜綱・甲虫目・カブトムシ亜目・ハムシ科
 サルハムシ亜科という分類なので、
 彼はこれでもカブトムシの親戚なのです。


カブトムシやクワガタムシ、カミキリムシ、
テントウムシ、ホタルなど
成虫がクチクラで形成された頑丈な外骨格が発達した
甲虫(コウチュウ)目に所属するハムシは
「葉虫」と書くように葉を食べる虫なので、
出来ればコーヒーにとっては
敬遠してほしい虫の1つなのです。

オオミドリサルハムシ090523-5.JPG
 彼の幼虫も植物の根や葉、
 茎の中に入り込むといいますから
 幼虫も成虫もコーヒーでは
 ご遠慮願いたいところです。


オオミドリサルハムシ090523-6.JPG
 コーヒーではない葉の上でも見つけました。
 「オオミドリサルハムシ」はキョウチクトウ科の
 「リュウキュウテイカカズラ(琉球定家葛)」という
 鎌倉前期の歌人・藤原定家(ふじわらのていか)に
 由来する名前を持つ常緑ツル性植物の葉が
 主食らしいのですが、この画像の葉は
 リュウキュウテイカカズラではありません。
 しかもリュウキュウテイカカズラには
 葉や茎に毒性があるらしいのですが、
 オオミドリサルハムシには効かないようです。
 ちなみにリュウキュウテイカカズラの花も白くて、
 コーヒーの白い花の花弁をスミレのように
 広くしたような感じなので、
 彼は白い花の植物の葉が好物なのかなexclamation&question


posted by COFFEE CHERRY at 15:33| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

自宅庭のコーヒー苗木にリュウキュウメジロが産卵しました

ウグイスと見間違いやすいメジロは、
 ・ スズメ目
 ・ メジロ科

というスズメの親戚ということもあって
日本全国にいるので珍しくはないのですが、
沖縄に棲息するのは
「リュウキュウメジロ」
という亜種なのです。

メジロの巣090507-1.JPG
 自宅庭のコーヒーの苗木に
 リュウキュウメジロのお椀形の巣が作られていました。


メジロの巣090507-2.JPG
 巣は枝をはさみ込むように
 器用に作られていますね。


メジロの巣090508-1.jpg
 自宅近くのテスト圃場の
 防風林にしているアカバナーにも
 リュウキュウメジロの巣が作られていて
 建設ラッシュのようです。


メジロの巣090508-2.jpg
 こんな感じで、
 巣はとても小さいですが頑丈そうです。


リュウキュウメジロは樹上生活をしていて、
木の実や昆虫などを主食にしているのですが、
カンヒサクラやヤブツバキ、台湾ウメなどの
花の蜜を吸うことで受粉に貢献したり、
サンゴジュやハナミズキ、ヒラカンサ、ヒサカキなどの
果実を食べて種子を排泄して種子散布に貢献したりと
メジロと種子植物は相利共生関係が成り立ち、
またメジロの口ばしはやや下向きに曲がり
先端は細くとがるとか
舌の先は毛状に分かれるなど、
花蜜を吸いやすく進化してきたことで、
本来は森林内に棲息する野鳥だと思うのですが、
いつごろからか平地でも活動するようになり
南風原町の自宅の庭のコーヒー苗木に
メジロが巣を作っているのを見つけたのです。

メジロの卵090513.JPG
 自宅庭の巣では翌週卵が産まれていました。
 メジロは一夫一妻の番(つがい)で行動し、
 雌雄で交互に抱卵するのだそうです。


「誰やらが 口まねすれば 目白鳴く」
若くして結核になり35歳で亡くなった
正岡子規の俳句ですが、
「子規」はホトトギスのことで、
ホトトギスが血を吐くまで鳴き続けることから
自らをなぞらえたペンネームにしたのだそうです。

メジロのヒナ090525.JPG
 産卵後11日前後で孵化(ふか)後も
 雌雄で交互にヒナを育てあげて
 また11日前後かかって巣立つようです。
 コーヒー山にはヤマツバキが自生していますし、
 またリュウキュウメジロらしい小さなお椀形の巣が
 落ちているのを前に見たことがあるので
 棲息していると思うのですが、
 今のところ山で出会ったことはないように思います。
 コーヒーノキも種子植物なのですが、
 赤い実はメジロにしては少し大きすぎるようですし、
 またコーヒーの赤い実はヒヨドリでも
 タイワンシロガシラにしても
 食べるのは見たことがありません。


posted by COFFEE CHERRY at 17:07| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

コーヒー山の「バーバートカゲ」

大事な尻尾を青いペンキ缶に漬けてしまったような
尻尾が青光りする
「バーバートカゲ」

コーヒー山では時々出会うのですが、
なにしろ動きが素早くて
今までなかなか撮影出来なかったのです。

バーバートカゲ090508-1.JPG
 尻尾のblueが目立つ俊敏な「バーバートカゲ」は
 体長が約20cmでsmartです。
 環境省レッドリストで絶滅危惧種に
 指定されている希少種なのです。
 先週はアカショウビンという赤褐色の鳥が
 私のすぐ近くに舞い降りてきたのに
 あいにく作業中でデジカメを持っていなかったので
 これも撮影できなかったのですが、
 コーヒー山はまさにガラパゴス状態です。


「バーバートカゲ」はササッと動いたかと思うと止まり、
デジカメを向けるとまたササッと動いて、
そのうち倒木の下とかに逃げられ続けていました。

太古の沖縄は中国大陸と陸続きだったり、
また沈んだり浮かんだりと、
地殻変動が度々繰り返されたようですが、
中国大陸の揚子江や黄河などから
大量の土砂が東シナ海に流れ込んで砂岩や泥岩が堆積し、
それが隆起して地続きになって風化したのが
沖縄本島中南部特有の
粘土土壌ジャーカル(クチャ)なのですが、
その頃に中国大陸から、
ゾウやシカ、イノシシなどが(おそらく人間も)
沖縄に渡ってきて、
その後に東シナ海が出来たことで沖縄島が大陸と分断され、
動物は沖縄島に定着して独自の進化を遂げて
その地域にしか棲んでいない「固有種」になるのです。

ヤンバルクイナやノグチゲラもそういう固有種ですが
「バーバートカゲ」も同様に、
南西諸島の固有種なのです。

バーバートカゲ090508-3.JPG
 「バーバートカゲ」の“バーバー”は
 Barber(床屋)ではもちろんなく
 「Barbour」というのですが
 どういう意味なのでしょうかexclamation&question
 Burberryなら聞いたことがありますが…


コーヒー山には
「リュウキュウキノボリトカゲ」
もたくさん棲んでいますが
リュウキュウキノボリトカゲは
“トカゲ亜目アガマ科”なのに対し
バーバートカゲは「トカゲ亜目トカゲ科」で、
同じトカゲなのに近いようで遠いみたいですね。
ちなみにヤモリはトカゲ亜目ヤモリ科ですから
ヤモリは立派なトカゲの仲間なのです。
沖縄の琉球大学農学部でいえば
 ・ 生物生産学科
 ・ 生物環境学科
 ・ 生物資源学科
に学科が分かれているようなものですね。

バーバートカゲ090508-5.JPG
 「バーバートカゲ」の食性は動物性で、
 昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、
 ミミズなどを食べるようですが、
 マングースやコノハズク(フクロウ)、野鳥、
 ノラ猫などが天敵のようです。


キノボリトカゲやバーバートカゲを見ていると
その姿からジュラシックパークを思い出しますが、
トカゲと恐竜の先祖は同じものの、
恐竜は2足歩行が出来るように進化していたようですが
 (4本足で歩行する種も、
  もともとは2本足歩行から進化したらしいです)
トカゲは「腕立て伏せ」状態の関節構造で
手足の関節の構造が決定的に違うらしく
「トカゲの先祖は恐竜」
というのはどうやら違うようです。

穴掘り工具090513.JPG
 木の根に負けて先週折れてしまった
 「穴掘り工具」の新品を
 昨日さくもと(ホームセンター)で
 4,980円で買いました。
 これはさくもとのオリジナル工具ですが、
 ハンドルと足掛けが溶接で付いているので
 上に持ち上げてドスンと垂直に降ろすだけで
 刃先がたちまち地面に入りますから
 女性でも簡単に使えて
 穴掘り作業では必須アイテムになりました。


posted by COFFEE CHERRY at 19:56| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月16日

コーヒー山の「オキナワクロジョウカイ」

コーヒー山は
東洋のガラパゴス」といわれる
神聖な山原(やんばる)の亜熱帯樹林の中にあり
出来る限り自然を残すように配慮しているので
多種多様な動植物が生息していますが、
新しい命が芽生える春になって
いろいろな生物と出会えるようになりましたので
次々に紹介してゆきたいと思います。

林床地の苗木0411−1.JPG
 コーヒー山の最も低地部分の
 林床地に植えたコーヒー苗木です。


先週の土曜日のコーヒー山で
昼食後に1本1本移植したコーヒー苗木の様子を見回って
生育状況を点検いるときに
コーヒーの葉の上で
「オキナワクロジョウカイ」
という小さな昆虫に出会いました。

林床地の苗木0411−2.JPG
 この林床地ではうり坊や
 ノグチゲラにも出会っています。


コーヒー山で出会った珍しい生物の名前や生態は、
当初専門家に聞いていたのですが
最近は図書館の沖縄に棲息する生物の図鑑で
丹念に調べることにしていて、
同時に
「もっと学校で勉強をしていれば良かった」
と反省もしています。

漫湖公園1.JPG
 那覇市の干潟・漫湖はマングローブ林や
 数十種類の野鳥が見られることで有名ですが、
 ヘドロ臭がしますから水質は悪化しているようです。
 この干潟の横の公園の中に「ちょうちょガーデン」があり、
 「オオゴマダラ」を無料で見学出来るのです。


漫湖公園2.JPG
 「ちょうちょガーデン」の中は、
 オオゴマダラの幼虫から蛹(さなぎ)から成虫から全部、
 しかもすごい数を1年中見ることが出来るのです。
 特別宣伝もしてないので観光客はもちろん
 那覇市民だってほとんど知らないと思いますが、
 一見の価値はありますよ。


「オキナワクロジョウカイ」
というのは
甲虫目(こうちゅうもく)という
カブトムシ、クワガタムシ、カミキリムシ、ゲンゴロウ、
ホタル、テントウムシ、ゾウムシなど、
116科、37万種という昆虫の3割が所属している
巨大なグループに属しているのですが、
図鑑に出てくる生物分類は
18世紀のスウェーデンの植物学者リンネが考案した
階層分類法で書かれていて
例えば、昆虫は
 ・ 界(かい=動物界)
 ・ 門(もん=節足動物門)
 ・ 綱(こう=昆虫綱)
 ・ 目(もく=甲虫目)
 ・ 科(か)
 ・ 属(ぞく)
 ・ 種(しゅ)

という7階級を基本として
さらに、それぞれを細分化した階級があるのですが、
「オキナワクロジョウカイ」
は、
「甲虫目(こうちゅうもく)」の中で
 ・ カブトムシ亜目(多食亜目)
 ・ ホタル上科(じょうか)

という分類ですから、
「カブトムシ」の親戚で
「蛍(ホタル)」の仲間なのです。

オキナワクロジョウカイ.JPG
 捕食した小昆虫を食べるのに必死な
 「オキナワクロジョウカイ」という
 蛍(ほたる)の仲間の体長約10mmの小さな昆虫です。
 カミキリムシを小さくしたような姿ですね。
 ガツガツ獲物を食べるだけで動かないので
 「オキナワクロジョウカイ」の画像はこれだけです。


「ホタル上科(じょうか)」
には
 ・ ベニボタル科
 ・ ホタル科
 ・ ホタルモドキ科
 ・ ジョウカイボン科
 ・ ヒョウホンムシ科

が所属していて、
「ジョウカイボン科」
の中に、
「オキナワクロジョウカイ」
がようやく出てくるのです。

オオゴマダラ1.JPG
 オオゴマダラの幼虫です。
 「ちょうちょガーデン」の奥の孵化室では
 多くの幼虫が見られますが、ここに行く途中に
 ヒラヒラ優雅に飛ぶ美しい成虫を
 たくさん見られることで
 不思議に気持ち悪くはないです。


オオゴマダラ2.JPG
 幼虫は次々に葉にぶらさがって
 蛹(さなぎ)になっていますから
 運の良い方は孵化する時に遭遇出来るはずです。
 「ちょうちょガーデン」の入室者は
 ほとんどが小学生以下の子供とその母親です。
 オオゴマダラの幼虫は
 キョウチクトウ科のホウライカガミか
 ガガイモ科のホウライイケマの葉を食べるのですが、
 それらはいずれもアルカロイドという毒性植物で、
 オオゴマダラの幼虫はその葉を食べることで
 毒を体内にため込んで、
 他の動物から捕食されることを防いでいるようです。
 画像では蛹(さなぎ)が黄色っぽいですが、
 見た目は金色のようです。


甲虫目(こうちゅうもく)の特長は、
「甲羅」の“甲”の字を使っているように
成虫は甲羅のように頑丈な前翅(ぜんし=まえ羽)が
その中に折りたたんであるデリケートな
後翅(こうし)を覆って保護していて
飛ぶ時は、中の柔らかい後翅を羽ばたいて、
“ゴキブリ”の飛行をイメージして戴けると
判ると思います。

オオゴマダラ3.JPG
 オオゴマダラは、
 南西諸島から東南アジアにかけて棲息する
 開長約13cmになる日本で最大級のチョウで、
 沖縄では時々ふつうに跳んでいるのが見られます。


オオゴマダラ4.JPG
 オオゴマダラは羽化してから数ヶ月から半年も
 生き続ける長寿のチョウでもあります。


オオゴマダラ5.JPG
 幼虫のときに溜め込んだ毒は成虫も持っていて
 目立つ白黒のZebra体色は毒を持っていることを
 アピールしている警戒色なのかもしれません。
 シマウマは違うのでしょうが。


また、甲虫の仲間は
幼虫ではイモムシ型(またはウジムシ型)をしていて
その後「蛹(さなぎ)」になって
羽化して成虫するという
「完全変態」
をすることも特長的です。

オオゴマダラ6.JPG
 オオゴマダラは見れば見るほど立派なチョウです。

オオゴマダラ7.JPG
 「ちょうちょガーデン」の出入り口から
 外に逃げ出してしまうオオゴマダラもいるのです。



「オキナワクロジョウカイ」
はカミキリムシに似ていますが、
大きさが10mm程度と小さいので
カミキリムシではないのですが、
ジョウカイボン科の仲間やカミキリムシモドキの外見は
カミキリムシにそっくりで図鑑を見るときも
何度も見直しています。

アメリカデイゴ090409.JPG
 漫湖公園では先週デイゴの仲間の
 「アメリカデイゴ」も咲き始めていました。
 蕾(つぼみ)は唐辛子の鷹の爪のような形で
 熱帯の鳥の口ばしのようです。


カミキリムシも
「オキナワクロジョウカイ」
と同様に
カブトムシ亜目ですが
「オキナワクロジョウカイ」
がホタル上科(じょうか)なのに対して
カミキリムシは「ハムシ上科」ですし、
やはりカミキリムシにそっくりな
カミキリムシモドキは
カブトムシ亜目ゴミムシダマシ上科
で、
それぞれはカブトムシの広義の親戚ではあっても
近い仲間ではないのに
姿かたちが似ているということは
「オキナワクロジョウカイ」
やカミキリムシモドキが
カミキリムシに似ていることによって
襲われにくいような外敵からの保護環境が
あるのかもしれませんね。

ジョウカイボン科の仲間は
飛翔力が弱いことで棲息環境からほとんど
離れることがないといわれていますから、
どうやって昨年植えたコーヒーの苗木の葉に
棲息できたのかも不思議ですね。

山原(やんばる)の森林では
クニガミジョウカイもいるのですが、
それは別名「オキナワウスイロジョウカイ」なので
色が違いますし、
また、青みがかった黒色で外見が似ている
「クロジョウカイ(セボシホソナガジョウカイ)」
もいるのですが、
こちらは体長が約7mm程度ですから
「オキナワクロジョウカイ」
と断定したのですが、
良好な自然環境で3〜4月にだけ発生する
“春を知らせる虫”
でもあって
出会えたことを感謝しないといけません。

琉球新報090408.jpg
 4月8日の琉球新聞に
 「南部農業高校でバニラが咲いた」という記事が
 載っていました。


コーヒー山のバニラ090411.JPG
 コーヒー山のバニラがどうなっているのか気になって
 蕾(つぼみ)や開花あとがないかよく見たのですが、
 やはりまだ変化はないようでした…
 画像中央の大きな木に巻きついている
 ツル性植物がバニラです。
 コーヒー山にバニラは4箇所植えましたが
 この画像は北山山麓の北側のものです。


posted by COFFEE CHERRY at 19:26| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

林床地でノグチゲラと出会う

ノグチゲラというのはキツツキ科の鳥ですが
国の特別天然記念物に指定され
沖縄県の県鳥でもあり、
環境省のレッドリストでは絶滅危惧種指定され
一部では
「500羽程度しかいない」
ともいわれる
“まぼろしの鳥”
なのです。

ノグチゲラの棲息分布.png
ノグチゲラの棲息区域は、
おおむねオレンジの線の内側の範囲の
沖縄本島北部の山原(やんばる)の山岳地帯で
与那覇岳(503m)や照首山(395m)、伊部山(320m)、
西銘岳(420m)周辺の鳥獣保護区や特別保護区も
この中に含まれていて、
コーヒー山は与那覇岳の鳥獣保護区域に近いですが
もちろん保護区の対象外の区域です。


地球が地殻変動で隆起や陥没を繰り返していた大昔に
アジア大陸と陸続きだった沖縄が現在の地形になったのが
すでに恐竜が絶滅した新生代第4紀の洪積世の
今から約100万年前といわれていますが、
ノグチゲラはその頃から沖縄本島に棲息していた
「生きた化石」
といわれるように
ノグチゲラは沖縄本島の生い立ちと
深く係わっている鳥なのです。

巣穴0903−1.JPG
 北山山麓のリュウキュウマツの古い巣穴

巣穴0903−2.JPG
 林床地の古い巣穴?木の名前は不明です。

巣穴0903−3.JPG
 林床地の古い巣穴、この木はリュウキュウマツです。

コーヒー山では北山山麓や林床地で
ノグチゲラと思われる巣穴がありますし、
作業中もキツツキが幹を叩く音が聞こえていましたから
「わりと近くにいるのかも」
と思っていましたが、
今月の中旬の夕方近くに
林床地でノグチゲラのツガイが
高さ10mくらいのイタジイの
横に張り出した太い枝に
仲良く並んで留まっているのを見つけました。

林床地0903−5.JPG
 林床地は広いのですが、中はこんな感じで
 アカヒゲやリュウキュウコノハズクも棲息しています。


最初はヒヨドリかと思いましたが、
全長30cm程度もある大きさで、
真直ぐな尾羽も10cmほどあり
ノグチゲラの特長が見受けられました。
ノグチゲラに出会ったのは作業終了に近い午後4時頃で
あいにくデジカメも離れた場所に置いてあり
今回は残念ながら撮影は出来ませんでした。

北山山麓のコーヒー苗木090321.JPG
 北山山麓のコーヒー苗木です。
 暖かい木漏れ日を浴びて元気そうです。


ノグチゲラのツガイは、彼らを見とれている私を警戒することなく
しばらく周辺を行ったり戻ったりしていましたが、
やがて南の方に飛んで行きました。

ノグチゲラの飛び方は、
小刻みにバタバタと翼を動かすような小鳥の飛び方ではなく、
翼を広げて胴まで下ろした力で飛ぶ鷲や鷹のような飛び方で
横から見ると、数学で習ったsin、cosの波形に
樹間を巧みにくぐり抜けながら軽快に飛んで行きました。

以下は、北山の南側斜面から山頂側に向いたスライド画像です。
アルバムを作る全ての素材を見る


posted by COFFEE CHERRY at 14:04| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月23日

神の使いとの遭遇

先週20日(金曜)には石垣島で海開きをしたように
沖縄ではひと雨ごとに暖かくなっていますが、
コーヒー山での21日(土曜)の作業で
ついに恐れていた神の使いと遭遇してしまいました。

重ねた黒ポット090321.JPG
 苗木移植後の空ポットは重ねておきますが、
 新たな苗木の植え付けでは
 掘り出した土を入れたり、苗木栽培で使ったりと
 何度も使い回しをします。


コーヒー苗木の植え付けでは、
掘り出した土を空いた黒ポットや鉢に入れていますが
重ねた黒ポットをはがしていたら
一番下の黒ポットが重みで落ちたので
中を覗くと「アカマタ」という
南西諸島に棲息する無毒のヘビさんが入っていました。

アカマタ090321−1.JPG
 たまたま一番下の黒ポットに
 「アカマタ」が潜んでいたことで
 重ねた黒ポットを持ち上げた時に
 自然に重みで落下したので
 私もヘビさんもお互いに驚いてしまいました。


体長はまだ1m程度なので子供でしたが
成長すると2mにもなって
「アカマタの棲むところにはハブはいない」
という
ハブをも飲み込むくらいどう猛なヘビなのです。

アカマタ090321−2.JPG
 ヘビさんもどうして良いのか判らないようで
 黒ポットの中で困っているのですが
 ウトウト状態から目覚めても
 近くで作業する私も困るので
 黒ポットを横にして出てもらいました。


「アカマタ」などヘビの食べ物は、
 ・ カエル
 ・ トカゲ
 ・ イモリ
 ・ 小鳥
 ・ 自分より小さいヘビ

などで
いずれもコーヒー山では
あちこちで見かける生き物ばかりですから
また出会うことになるでしょうね。

大きな苗木090321.JPG
 昨秋林床地に植えつけた大きなコーヒー苗木ですが
 もう根付きはじめたのか、花芽が出てきました。
 コーヒー山では、このくらいの大きさが
 最も大きな苗木です。


沖縄のヘビは冬眠はしないのですが、
エサも不足気味の冬から初春は目立った活動をしませんし、
しかも夜行性ですから
気持ち良く寝ている時に見つけられてしまったようで
黒ポットの中を困ったように右往左往していましたが
作業中にまた出会っても困りますので
黒ポットを横倒しすると
スルスルと斜面を下りて行きました。
posted by COFFEE CHERRY at 18:45| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月03日

コーヒー山のリュウキュウアカガエル

昨日のコーヒー山は日中18℃もあって、
トレーナー1枚でも汗ばむほど暖かくなってきました。

林床地090201.JPG
 伐採作業を進めている林床地の入口に近いエリアです。
 緑色のシートは雨水貯水システムの天幕です。


昨年秋くらいまでに植えたコーヒー苗木の多くに
花芽も出てきて、無事に根付いているようで
安心しています。

コーヒー山の北山山麓090201.JPG
 コーヒー山の北山山頂付近から
 南側斜面を見下ろしたところです。
 この中腹から北側はコーヒーが特に元気なのです。


冬場のコーヒー山での虫は、
小さなクモ類と、時おりクロアゲハが飛んでいる以外は、
ほとんど見かけないのですが、
冬場に産卵したキノボリトカゲや
オキナワヤモリが歩いているところを見ると
小さな昆虫類がいるのでしょう。

コーヒー山のジャングル.JPG
 重機の道からバナナロードを見下ろした
 コーヒー山の下側斜面ですが、
 ここにも平坦部分があるので、
 コーヒーを植えるエリアだけ後日伐採をする予定です。


昨日は、バナナロードに近い林床地で
「リュウキュウアカガエル」
と出会いました。

リュウキュウアカガエル.JPG
 リュウキュウアカガエルは
 枯葉の色の擬態色のような色をしているので
 地面で動かないとなかなか見つけられません。
 大きさは約4cmです。


リュウキュウアカガエルはアカガエル科のカエルで
奄美諸島、沖縄本島、久米島に分布する
リュウキュウ列島特有の固有種で
流線形のラインが特長のカエルですが、
沖縄本島では国頭の山林内だけで
棲息しているといわれています。

リュウキュウアカガエル1.JPG
 上から見るとこんな形ですが、
 脚が気持ち悪いので触れませんでした。


沖縄の冬の時期(12〜1月)頃に繁殖するらしいのですが、
これは天敵のハブが寒さに凍えて
動きが鈍くなる時期でもありますから、
こういうのと関係がありそうですね。

リュウキュウアカガエル3.JPG
 前から見るとガメラのように見えます。
 左後足の膝部分は枯葉で隠れています。


リュウキュウアカガエルは、
環境省や沖縄県のレッドデータブックでは
「準絶滅危惧」種に指定されていますが、
コーヒー山では何度も見かけています。

リュウキュウアカガエル4.JPG
 鼻から目あたりにかけて黒いのが特長的です。
 オスかメスかは判りません。


コーヒー山の作業は冬時期は苗木植え付けを中断して
栽培地拡大のために伐採と片づけ、
切り株のひこばえ剪定を優先していますが、
昨日はバナナロードの奥地まで探検する途中、
「リュウキュウバライチゴ」
の白い花が咲いているのを見つけました。

野イチゴの花.JPG
 “苺(いちご)”というと
 スーパーに並んでいる赤くて美味しい果物を連想しますが、
 あれはオランダイチゴで、
 イチゴは「バラ科低木か多年草」という定義ですから、
 このキイチゴの仲間のリュウキュウバライチゴは
 立派な野イチゴなのです。
 コーヒー山のバナナロードで
 白い可憐な花を咲かせていました。


posted by COFFEE CHERRY at 13:33| 沖縄 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月05日

コーヒー山の「ヤンバルマイマイ」

カタツムリはもちろん、殻のないナメクジも
陸上で棲息する貝類は
「陸生貝」
といいます。

沖縄には外来種のアフリカマイマイという
植物防疫法で有害動物指定を受けている
10cmを超える世界最大の陸産巻貝もいるのですが、
沖縄ではこれに次ぐ2番目の大型陸貝として
沖縄本島北部、
山原(やんばる)のイタジイ林にだけ棲息するといわれる
「ヤンバルマイマイ」
を、
コーヒー山でもよく見かけます。

ヤンバルマイマイ0901−1.JPG
 コーヒー山に棲息する「ヤンバルマイマイ」です。
 殻径は約5cmと大型ですが、
 ナメクジより動きが速いです。


沖縄本島中南部に分布する
シュリマイマイという約30mmの陸貝の亜種といわれていて
湿度が高い日などに
地面を徘徊活動しているのを見かけますが、
大型なので樹には登らない(登れない?)ようで
落ち葉や新葉、新芽、落ちた花などを食べるようですから
山の掃除屋さんの仲間であることは間違いないでしょう。

ヤンバルマイマイ0901−2.JPG
 体表はゴワゴワしているようですが、
 エイのような姿がキモいですね。


沖縄でのコーヒー栽培では、
台風の脅威はもちろんですが、
春から秋にかけて小形のマイマイが枝葉に取り付いて
新芽を食べてしまうのが困るのですが、
「ヤンバルマイマイ」
は、大型のためにこれが出来ないので
コーヒー栽培にとっては無害なのです。

ヤンバルマイマイ0901−3.JPG
 コーヒー山には「ヤンバルマイマイ」の
 中身の無い殻もあちこちで見かけますが
 成長に伴なって、より大きな殻に移るのか
 食べられてしまっているのかは不明です。


エスカルゴ(escargot)は
フランス語でカタツムリの意味のようですが、
実際にはカタツムリではなくて
リンゴマイマイという陸生貝のようです。
「ヤンバルマイマイ」の内臓を除去して加熱し、
パセリやニンニクをみじん切りして
バターとからめれば、
ヤンバルバージョンのエスカルゴ風になるはずですが、
直径5cmの殻が大きすぎて、たこ焼き器には入りませんし、
どなたか食べてみる勇気がある方はいますかexclamation&question

ナナホシキンカメムシ0901.JPG
 「ナナホシキンカメムシ」が
 コーヒーの葉の上で休息していました。
 この虫はタマムシのように綺麗なのに
 カメムシであることが残念です。
 沖縄の寒い冬の中で、
 仲間とはぐれてしまったのでしょうか、
 背中にどこか“哀愁”を感じさせますね。


posted by COFFEE CHERRY at 10:17| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー山の動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。