2009年04月17日

ヘルマン・ヘッセから学ぶ

ヘルマン・ヘッセというと、
期待された少年が挫折してゆく姿を描いた
自伝的小説「車輪の下」が有名な、
 ・ 第1次世界大戦
 ・ 大恐慌
 ・ 第2次世界大戦

という
激動の時代を生き抜いたドイツの作家ですが、
単なる作家とか詩人というだけでなく、
ヘッセの父はインドでプロテスタントの布教活動に
熱心に従事した宣教師で、
また母方の祖父もインド学者だった関係で、
母もインドで生まれで、
インダス川流域で布教活動をしていたし、
ヘッセの父がインドから戻り、
スイスのバーゼルで布教活動をしていた当時の自宅に、
やがて同志社を創立する新島襄(当時41歳)が
訪ねて来たときには
ヘッセ(当時7歳)も会っていて、
強い印象を受けたといわれていますから、
ヘッセの思想の根源は、
仏教の発祥地・インドとドイツ南部やスイスの自然にあり、
東西の宗教や思想に精通していることで
 ・ 自然の中の自分
 ・ 宇宙の中の人間

といった独特の哲学が現れていて、
「人間も自然の動植物と同じ一生物にすぎない」
という、
・ 自然は征服すべきもの
・ 自然は人間のために利用すべきもの

と考える思い上がった人間中心の勝手な考えと、
それに基づく物質文明や
度を超した自然破壊を伴なう科学・経済の発展を
一貫して批判し続けたヘッセの考え方は、
未熟な私でも充分に共感するところがあるのです。

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 テスト圃場の成木は、まだ実が付いていますが
 高さが3m以上あって、高いところの実は取れません。
 実が少ないように見えるのは
 すでに摘み取り途中だからで、
 実はもっとビッシリ付いていました。



090417.JPG
「庭仕事の愉(たの)しみ(草思社刊)」
は、
12年前の1997年(平成9年)が
ヘッセ生誕120年であるのを記念して、
その前年に出版された本で、
内容は“園芸”とか“ガーデニング”といった
単純なものではなくて
ヘッセが庭にたたずみ、自然と共生し、自然を観察し、
日常的な庭仕事で汗する中から
・ 自然と人間
・ 生きる場所
・ 愛
・ 苦悩
・ 老いと死

などをテーマに
・ エッセイ12編
・ 詩27編
・ 叙事詩「庭でのひととき」
・ 未完成の小説「夢の家」
・ 童話
・ 手紙(書簡)
・ 水彩画

をまとめたもので、
読めば読むほど考えさせられる本です。


「花」
美しい姉妹たちよ
私はおまえたちを羨望の念をもって愛する
おまえたちの生涯は、
それほど穏やかで幸せそうに見えるからだ
おまえたちは大地のやさしい輝きであり、高価な飾りだ
おまえたちは大地を素晴らしい無数の色彩で飾る。

陽光は、おまえたちの色あざやかなうてなの中で燃えるとき
この上もなく生彩にみちて 鮮烈に輝く
ああ 私たち人間にはないすべてのものがおまえたちの中に
輝いているのに 私たちには手がとどかない。

美しい無邪気なまなざしで おまえたちは何千年も
変わらぬ愛をこめて老いた大地に微笑みかける。
私たちはおまえたちを愛しているのに
おまえたちを手折って命を奪い 
少しもやましさを感じない。


という詩でも、
人間の身勝手さを皮肉っています。

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 これもテスト圃場の成木です。
 種は発芽用にしています。
 何しろ5万本移植が目標ですから。


富山女子短期大学の金岡裕一・学長が
富山女子短期大学学生会機関誌『彩』30号に記載した
「人間.この小さな、ふしぎな存在−地球一年暦から−」
という論文では、
「地球誕生の46億年前を1月1日0時0分0秒として、
その後の出来事を1年にあてはめて眺める」

という興味深い試みがされているのですが、
要約すると、
・ 46億年=365日とすると1日=1,300万年、
1時間=約53万年、1分=約8,800年、1秒=145年
・ 最初の微生物化石の発見は33億年前、
春たけなわの4月あたり
・ 真核生物の出現は18億年前、ずっと後の、
1年の半ばが過ぎた8月上旬になってから
・ そして動物と植物の分化は12億年前の9月頃
・ 脊椎動物が現われ、
動物が陸に上るのは4-5億年前で11月末
・ 200万年前=4時間足らずになり、
12月31日大晦日の4時間前、
紅白歌合戦の頃に人類がようやく出現した
・ 人類が創り出した”文明”らしきものの出現が
約1万年前とすれば、約1分前の23時59分
・ 私たちからみれば大変に長い人間の文明活動の歴史も、
地球1年暦からみれば、たった1分位の出来事
・ 自然科学の進歩は驚異的だが自然科学の活動全体が、
たかだかここ300年位のことであり、
1年暦でいえば、たった2秒間の出来事で、
除夜の鐘が鳴り出す直前の、瞬く間の出来事だった

という内容で、
「この大自然の中にある私たち人間は、
地球が46億年かけて創り出した
”生命”という奇跡的大傑作を、
たった”2秒間”で、
自分達に内在する精緻極まる仕組みの一部を、
自分達の頭脳で認識し始めた”ふしぎな存在”でもある」

といわれているのですが、
自然破壊を繰り返してきた人間が、
ようやく自然の大切さに気づき始めながらも
人間の都合だけの勝手な理由をつけて
金儲けのための大規模な自然破壊は
一向に止む気配がない物質文明に
警告を発してきたヘッセの
汎神(はんしん)論的自然観と純朴さを尊ぶ人生観には、
共感するところが多くて大いに惹かれるますから、
論理的で具体的なヘッセ思想を
コーヒー山では取り入れてゆきたいと思うのです。

ドバイの超高層ビルBurj Dubaiも
バベルの塔に思えるのは私だけでしょうかexclamation&question

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これもテスト圃場の画像ですが、
ふつうは収穫の後に開花するのに
今年は収穫期がやや遅くなり
開花時期と重なってしまいました。

posted by COFFEE CHERRY at 17:25| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘルマン・ヘッセから学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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